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June 2007

2007.06.30

情報テキストセミナー(8/19・東京)

2月に好評だった情報テキストセミナー。
8月に2回目が開催されます。今回も模擬授業で登板します。さらに「子どもに力をつけるポイント」ということで発表もします。以下、内容です。なお、申し込みはもう少し先のようです。Webページはこちら。皆さん、ぜひご参加ください。

★情報テキストセミナー内容

1.情報テキストを活用した模擬授業と解説

◆中学年
 11 ちらし広告の工夫と利用(岩手県奥州市立水沢小学校・佐藤正寿教諭)
 12 写真を使った伝え方の工夫(富山県富山市立光陽小学校・國香真紀子教諭)

◆高学年
 06 雑誌・新聞の特徴(東京都墨田区立第四吾嬬小学校・宮脇康一教諭)
 11 変わり方の予想(静岡県浜松市立伊目小学校・藤原淳史教諭)
 15 コマーシャルのしくみ(静岡県富士市立田子浦小学校・吉野和美教諭)
 16 身の回りの知的財産権(岡山県津山市立西小学校・影山知美教諭)

2.聞いてみよう:「情報テキストを使った授業のコツ」

聞き手:富山大学人間発達科学部 ・高橋 純准教授

発表者:「情報テキストを使って子どもに力をつけるポイント」
     岩手県奥州市立水沢小学校・佐藤正寿教諭
    「情報テキストを先生方に広めるポイント」
     徳島県 三好教育研究所・中川斉史研究員

3.講演:「情報テキスト活用のこれから」
    独立行政法人メディア教育開発センター・堀田龍也准教授

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2007.06.29

水墨画学習2

水墨画の体験学習の次の時間。
体験だけでも発展学習として悪くはないのだが、その体験をさらに生かす場がほしいと考えての実践である。
次のような流れで行った。

1 前時の水墨画体験の感想発表
2 課題の把握「雪舟の作品のすばらしさについて考えよう」
3 水墨画「四季山水図」について読み解く
4 雪舟の生き方・国宝の作品に触れる
5 それらの作品が伝えられてきている価値について考える
6 感想発表をする

水墨画体験をしているからこそ、水墨画の見方は深まったし、雪舟の生き方にも共感をした。「にんげん日本史」のサイトにある16mもの四季山水図は圧巻そのもの。子どもたちから驚きの感想が次々と出ていた。それらが組み合ったうえで5の価値づけ。子どもたちもよく考えた。
限られた発展学習の時間ではあったものの、今回も価値ある学習ができたと思う。

なお、この授業は朝日新聞の記者さん&カメラマンさんが取材をされた。
花まる先生公開授業」の記事として、7月中に公開される予定。

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2007.06.28

感想ブログに感謝!

手軽に発行学級通信のアイデア40」が発売されて1カ月。まだまだ認知度は低いものの、ネットではノート本と同じくらい購入があるようだ。有り難いことだ。
 そして、さらに有り難いのは購入された先生方が感想をブログに書いてくださっているということだ。たとえば、こちらこちらは、印象に残った部分を書いてくださっている。また、こちらは私自身の好きな言葉をもとに書いてくださっている。

感想を直接メールで受け取るのも嬉しいが、このようにブログに書いてくださるのは、感想がわかると同時にPRしてくださっているのと同じである。改めて感謝したい。

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2007.06.27

水墨画体験

室町文化の発展学習として、6年生を担任した時には水墨画を描かせている。
しかし、今年は担任ではないので、恐る恐るお願いをした。発展学習の時間をいただけませんかと。
快諾していただき、ようやく実践のはこびとなった。

ところで、いくつか室町文化体験があるが、私は常に水墨画である。習字道具で子どもたち全員が取り組めることが一番、そして、水墨画の見方・雪舟に対する思いが変わるからだ。
今日の体験後に子どもたちの感想を書かせたら、実にいい内容が書かれていた。

・雪舟もこんな気持ちで書いていただんだと思います。
・雪舟は細かいところもうまく書いているし、色の使い方もちゃんと表現しているので、とてもすごいと思いました。
・うまくかくことはできなかったけど、水墨画を描くのは意外と楽しかったです。また水墨画をかいてみたいです。
・社会が楽しいことが、今わかってきました。

実際の子どもたちの作品も上手で、チラッと見に来た担任の先生も「上手」「上手」と驚いていた。また、子どもたちも満足していた。やはり発展学習は楽しい。

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2007.06.26

第6回メディつきセミナー(8/5 東京)

「メディアとのつきあい方セミナー」も今回が6回目です。
その要項が発表されました。
8月5日(日)、東京で行われます。以下、概略です。

テーマ  「送り手の意図に気づく力を育てる」

タイムテーブル 
13:00 開会のご挨拶
13:05 対談「プロの送り手はどうやって番組に意図を込めるか」
         (株)NHKエデュケーショナル 教育部
         桑山裕明 氏
         聞き手:独立行政法人メディア教育開発センター
         堀田龍也 先生
13:55 メディアとのつきあい方学習に最適な製品のご紹介
14:25 休憩
14:40 ワークショップ「マスメディアを題材に授業を作ろう」
16:10 休憩
16:25 講演「送り手の意図に気づく力を育てる意味」
         独立行政法人メディア教育開発センター 堀田龍也 先生
17:15 閉会のご挨拶
17:30 閉会

私はワークショップの中で模擬授業をすることになっています。
第5回に続いて2回目です。
これからの子どもたちには必要不可欠なメディつき学習です。
ぜひ皆さん、ご参加ください。
くわしいご案内はこちら
なお、正式な申し込みはまだです。のちほどこちらのサイトで始まる予定です。


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2007.06.25

学校CMSで本校Webリニューアル

本校のWebが今日リニューアルした。
なかなか更新できないという点が悩みだったが、このWebは学校CMSを使っているだけに、更新も容易だ。
情報担当として、私もホッとしている。サポートしてくださった皆様に感謝したい。
もっともコンテンツ自体は仮オープンのような状態。これから増やしていこうと思う。

ホームページの更新が滞っている学校は多い。本市の他校のホームページも同様の状況だ。中には18年の4月の更新のみという学校もある。
確かに日々の職務の中で、ホームページ更新にさける時間は限られている。しかも、更新の仕組みが面倒だと「更新しよう」という気もおきないであろう。校内で役割分担をしても同様である。
その点を学校CMSは解消してくれるであろう。本校のWeb更新を推進する先生方も説明会で、「これならできそう」と意欲を示していた。
本格的な更新は7月から。私のブログと同様に毎日更新を目指す。

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2007.06.24

明日の教室(7月7日・京都)

京都の糸井登先生池田修先生。どちらも尊敬している先生です。
そのお二人が強力タッグを組んで、「明日の教室」という定期的な研修会を始めました。若手を育てるという趣旨です。
4回目に私が講師として招かれました。
お近くの方、ぜひご参加ください。私も全力を尽くします。
以下、池田先生のブログから。

□第四回 「明日の教室」のご案内

第四回のご案内をいたします。今回は社会科教育、ICT教育の分野で先端を行く、授業づくりの名人佐藤正寿さんを講師にお招きします。是非多くの方に「授業をつくるとはどういうことか」を体験して頂きたいと思います。

日時:7月7日(土)  13:30~17:00

会場:京都橘大学児優館 臨床教育実践スタジオ

講師:佐藤正寿さん@岩手県奥州市立水沢小学校教諭

会費:一般2000円、学生1500円

申し込み:池田修

昼食:大学の生協食堂が開いております。安くて美味しい本学の生協の食堂をご利用ください。

            ◆

講師略歴  

佐藤正寿さん@岩手県奥州市立水沢小学校教諭

ITを活用したオリジナル教材作成・授業実践の第一人者。「授業づくりネットワーク」の中心メンバー。「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」を主なテーマに、授業ではオリジナル教材を多数活用。そのユニークな授業づくりには定評があり、テレビ、雑誌などでも多数紹介されています。著書には、「ぐんぐん伸びる学力のつくノート指導のコツ」「授業のアイデア3・4年―授業を楽しむコツ70 」「手軽に発行学級通信のアイデア40―実践に生かせる! 」(以上、全て、ひまわり社)等があります。

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2007.06.23

県教育委員会ホームページを見る

先週のとある学習会で県の教育施策や資料のことが話題になった。
しかし、現場にはそういう資料は限られた部数しか配布されない。1部のみというのも多い。それはそうだ。教職員数分印刷をしていたら、それだけで莫大な経費だ。同僚と話したら、皆Webにあるという。

ということで久しぶりに県教育委員会のWebを見てみた。数年前までと違って充実していることがわかった。県としての施策・学校に配布したと思われる資料も一通り揃っていた。

「そういえば・・・」と思い、探した資料があった。以前京都の池田先生から、「ニュースで興味深い配布物が岩手で各学校に配られたはず」ということでメールをいただいていたのだ。「苦情等対応マニュアル」である。
学校への配布物を一般教員が全て目にするとは限らない。しかも18年3月に学校に配布になったとのこと。時期的に見過ごしたのだろう。
探してみるとすぐに見つかった。「なーんだ」と思った。こちらである。
現場ですぐに役立つマニュアルというわけではない。
しかし、この資料の優れている点は、苦情を出す人(提言者)を次のように類型化している(他者の文献からだが・・)という点である。

1 善意の提言者
2 依存型の提言者
3 敏感型の提言者
4 溺愛型の提言者
5 自己防衛型の提言者
6 欲求不満型の提言者
7 自己愛型の提言者
8 利得追求型の提言者
9 愉快犯型の提言者
10 理解不能型の提言者

これを知っているだけでも対応は違ってくるだろう。

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2007.06.22

一つの可能性

朗報があった。
本校がエネルギー環境情報教育センターが公募していたエネルギー教育実践校に選ばれ、教育助成を受けることになった。今度の30日に説明会があり、東京に行く。

4、5年前、様々な教育助成を探していた時に、この助成も知ったのだが、「本校とエネルギー教育か・・・全く関わりがないなあ」と思っていた。ところが1年半ほど前に、本校が環境省のエコ改修事業に選ばれ、関わりをもつようになった。その事業と環境教育に関わりは、こちらのWebにくわしい。

昨日は、今年度の事業推進のための検討会議だった。今年度から研究主任ということで、密接な関わりをもつようになる。いくつもの実践のアイデアが大学の先生方から出されたり、研究会情報も耳にすることができた。
また一つ、実践の可能性があるものができた感じである。

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2007.06.21

NHK取材

今日はNHK取材授業。
この夏に、NHK(教育)では、ICTを活用した授業についての番組を放送します。
それに関する取材です。

ふだんから私は写真や絵をICTを活用して拡大投影する授業をしています。今回も、その授業を提供しました。
同じ授業を違うクラスで2時間、その他子どもたちへのインタビューに、私のインタビューでした。撮影する時間が長くても、実際の放送は短いです。
それでも、今回のために効果的な資料をあちこち調べて見つけました。子どもたちの食いつきもよかったです。
また、担任外ということで、昨年までとは違って、ゆっくりと対応できました。これは有り難かったです。

ちなみに放送予定は次の通りです。

2007年7月30日(月)-8月4日(金) 午前11:00-11:30 NHK教育
「“わかる授業づくり”のためのICT活用講座」(仮)(30分×5本シリーズ)

1.ここから始めよう ICT活用(仮)
2.なるほど納得 映像の見せ方(仮)
3.「しらべる・まとめる・伝える」ときこそICT(仮)
4.情報発信はルールとマナーに注意して(仮)
5.情報共有が学校を変える(仮)

この2回目の一部で放送される予定です。
放送日が近づいてきたら、また紹介をします。

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2007.06.20

漢方薬の如く

8日から今年度の授業研究会がスタートした。それまでは、5回校内研究会が開かれていたが、あくまでもベースの確認。本格的な実践研究会はこれからである。

本校は4教科+特別支援教育が研究対象。教員は5つの部会に分かれる。
それぞれに部長がいて、しっかりと部会をまとめている。授業の事前研究会・事後研究会も活発だ。だから、アンケートしても研究会に対する満足度が高い。

しかし、それでももちろん改善の余地はある。幸い今年は教育センターの校内研協力校ということで、改善への機運もある。私の立場はそのコーディネーター役だ。
先週から今週にかけて、協力校の関係で、センター研修主事さんが3日連続来校された(違う先生方)。
部長さんと相談しながら、今までの事前研の方式を2~4割程度、変えてもらった。教材文をもとに演習をしたり、事前に教材に関わる宿題を出したり、付箋紙を使ってグルーピングして授業検討会をしたりと少しずつではあるが、改善をしてきた。
本校の場合、ある程度満足度があるので、「劇薬」のような劇的な変化を求める必要はないと考えている。漢方薬のようにじわりじわり効いてくる・・・・そのような変化が合っている。
今のところ、「改善してきている」という実感を先生方はもってきている。スタートは上々。次はどのように仕掛けていくかだ。

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2007.06.19

学校の夢Web

以前「ボツ」になった「こんな授業をしたい」という原稿を紹介したことがあった。
出版社から連絡が来て、「本の原稿ではなく、ホームぺージに掲載しました」と連絡があった。
さっそくのぞいてみた。「学校の夢Web」である。
この中の岩手県をクリックすると私の原稿と私の写真が掲載されている。もう1年以上前の原稿だったので、実年齢も一歳若い。

ちなみに掲載すると思っていた本は、「先生の夢」という本である。自分自身、今も教師としての夢がたくさんある。

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2007.06.18

6つのC

今日、とある会議があった。ゲストは外国からのお客様。会議参加者は7名。
そこで、印象的なメッセ-ジがあった。
「教育で大切な6つのC」というものだ。このパターンは時々あるが、聞いて納得するから、不思議なものである。

corporation(協力)
cheerful(快活)
creative(創造的)
choice(選択)
challenge(挑戦)
confidence(自信)

これは子どもたちに身につけさせたい資質であるとともに教師にとっても大事なことだろう。

ところで、今日のゲストに関わって、インターネットで検索をしてみた。紹介のWebがあった(英語)。今度は英語を翻訳サイトで検索。経歴、興味をもっていること等わかった。こういうことができる時代なのだと改めて感じた。

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2007.06.17

社会科教科書借用

2週間ほど前に算数の教科書を借りた話を書いた。
今日は、社会科教科書を借りた。合計5社。
大きくは3つ、調べたいことがあったからだ。今週のNHK関係の授業のこと、来週の新聞取材のこと、さらに自分の情報社会の研究に関することだ。

今日は前者2つがメイン。6年社会に目を通して気付いたことがいくつかあった。
特に歴史分野では、使われる絵や写真等がかなりの高い割合で同じものだということわかった。歴史的価値があるということだろう。
雪舟の絵などは4社まで同じもの。違うのは1社だけだった。
長篠の戦いの絵はどの会社にも入っていたが、違いのはその見せ方。そのままの絵のものもあれば、親切に「織田信長」というように絵に人名が添付されているものもある。「自分だったら、何も書かれていない方が授業の自由度が上がる」と感じた。

さて、目的をもって教科書を見たわけだが、その他に自分なりに追究したいことが出てきた。それは教科書の分析である。本文と図・写真・グラフ等の資料。今までは、それらを見て「どのように教えるか」を追究してきた。その過程で「教科書は実によくできている」ということを感じてきた。では、「どこがどのようによくできているのか」を分析してみたいのである。むろん、その分析が指導にどのように役立つのかも。
思いつきではない。計画を立てて実行していきたい。

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2007.06.16

学研NEW7月号に取材が掲載

「学研NEW」7月号に1カ月前の取材が掲載されました。
「シンプルなICT教材で成果を上げる佐藤流 授業計画法&発問術」というタイトルで4ページにわたっての掲載です。次のような内容です。

・ICT教材の効果を最大限に発揮する場面設定と指導法
・成功の鍵を握るのは、学び深まりへ導く「発問」
・今まで培った授業力は、ICT教材でも活きてくる
・これが佐藤流!ICT教材を使った授業計画&発問テクニック

1時間の授業と2時間の取材を的確にまとめてくださったものです。編集者さんのプロとしての力は凄いなあとつくづく感じます。
ちなみに、この取材は「ICT教材の作り方&使い方」という特集の一つで、北海道の割石先生がフラッシュ型教材について語っています。こちらも読み応えがあります。

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2007.06.15

要望への対応力

昨日、今日と地区PTA懇談会に参加した。
昨日は自分の担当地区の子ども会に学校側として。今日は、自分の娘が所属する子ども会に保護者側として。もっとも今日は保護者側に座っていながら、「事情を知っているから」ということで、結局は学校側として話をさせていただく結果になってしまったが・・・(笑)。

さて、学級懇談会や家庭訪問と違い、このPTA懇談会は学校への要望が多い。
何度か自分も話をしたが、「対応力」ということで反省をした。
自分の場合、要望に対して「それはそうですね」と受け入れつつ、「学校はこうなんですよ・・・」と話してしまったことがあった。また私見に近いことを述べた場合もあった。
考えてみれば、学校の一員としての参加だ。その点では、「学校としての答え」を自分がもっとわかりやすくいえるようにならないとダメと感じた。合わせて発言を深く受け止められる力量もだ。
こちらが受け入れる度量があれば、発言者も「言ってよかった」と思うだろう。
この点でのマネージメントも研究が必要と思う。

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2007.06.14

キューブランドWeb

今年度は「キューブランド」にミニ連載をしています。
その原稿がWebに掲載されました。こちらです。全国の各学校に配布されましたが、見逃した方はどうぞ。
ちなみに私のイラストですが、気に入っています。社会での「教材開発」を志しているイメージだからです。これからのプレゼンにも時々貼り付けていこうと思います。

また、このキューブランドWebでは、3年前にプレゼン学習について書いたことがありました。こちらです。この時の学びは今も生きています。

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2007.06.13

校内研究会についてのアンケート

何度か書いてきたが、今年本校は教育センターの校内研究会改善の協力校だ。
あさって、実質的に「校内研改善の実践」がスタートする。
その前に実態調査ということで、アンケートをした。

・内容は、校内研についての意識調査。
・選択制の評価が4項目、記述するものが3項目。
・10分程度でできそうなので、校内研究会の中で書いてもらった。

内容、分量については絞った。その点で10分でできるものとなった。本校で校内研の中で書いてもらったことは今までなかった。校内研で書く作業をする・・・これも改善のミニアイデアの一つだと思う。

さて、その結果を集計し、今日研究通信に書いた。
内容はここには書けないが、「本校の校内研究会では学びが多い。しかし、それでも改善の余地は多い」という結果になった。さらに、若手とベテランの意識の違い、全体研究会と部会研究会、各自の校内研究会歴等も伺えて興味深い資料となった。

各自が書くと見えてくるものがある。実はこれ、アンケートだけではなく、一回ごとの研究会も同様ではないかと感じている。本校では授業で1時間の最後に振り返りの自己評価を位置づけている。教師の研究会での振り返りも可能では・・・・そんなことを思った。

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2007.06.12

夏の雪プロ(7月27日・札幌)

 ここ2年、夏休みは北海道の雪プロジェクトに招かれている。
 今年も、有り難いことにゲストに招かれることになった。2月の附属小での飛び込み授業では納得がいく出来ではなかっただけに、恩返しのつもりでしっかりと準備して臨みたいと思う。

 案内はこちら。遠方の方には旅費が出るということで、お得な研修だ。ポスターはこちら。「257.pdf」をダウンロード

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2007.06.11

研究の「見える化」をどうするか2

今、研究主任として考えておかなければいけないこと、それは研究のアウトプットをどうするかということだ。
どの学校もそうだろうが、年度末に研究集録を作るであろう。
苦労しながら作ったのに、なかなか活用されない・・・これは事実である。それでも本校は、昨年度の冊子を今年の参考にしている分、まだ活用している方であろう。中には、「研究集録が完成して研究も終わりだから、そのままお蔵入り・・・」という話も聞いたことがある。

役立つ研究集録は「研究が見える」ものだと考えている。
その点では、一回ごとの全体研究会で提案する文書や研究通信が「見えるもの」で、それらがそのまま研究集録に収められるものであることが理想と考える。つまり、のちほど時間を作って研究集録を作るのではなく、同時進行的に作っていくというものだ。だから、「今考えなければいけない」と思っている。

その点で参考になるのが、皆川研究主任の北方小の研究サイトだ。
このサイトがそのまま研究集録の原稿になるのではないかと思うくらいだ。
実は本校もこのような学校Webを構築中である。公開は少し先。まだまだコンテンツは少ないが、この学校Webも「見える化」の一つの取り組みである。

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2007.06.10

研究の「見える化」をどうするか1

今年は5年ぶりの研究主任である。
前任校では4年間の研究主任。国語の説明文の学校公開も行った。この時には、研究紀要の他に「QA集」をまとめた。説明文学習についてのQAだけではなく、研究会運営のQA、さらに発行した研究通信も付け加えた。100ページほどの冊子だったが、好評だった。(その一部はこちらに掲載。)

さて、本校での研究主任。前任校とは違いが多い。
まずは職員数の違い。11人と43人。
対象教科の違い。1教科と4教科+1領域+5プロジェクト部会
組織の違い。今は5人の教科部長、5人のプロジェクト部会の部長がいる。
様々な校内研以外の研究授業の違い。(本校はあれこれある。)
そして時代の違い。5年でもかなりの違いを感じる。

4月からの2カ月間は、今年度の研究のための準備期間のようなもの。
そして8日にいよいよ研究授業がスタートした。各部会の部長さんが、部会研究会のリーダーだ。
私は事後研究会に参加しながら、「部会研の研究授業と成果をどう他の人に見えるようにするか」ということを考えていた。
一つの教科の部会に参加するのは、学年で1~2名(学年4~5学級)。年5回の全体研究会は全員で参観するが、それ以外の研究会は部会員だけの参観だ。だから、研究主任の役目として、部会研究会の授業と研究会を参観していない先生方にどう伝えるかが、大切になってくる。
あれこれ考えたが、「研究通信で紹介」という形がやはり一番いいだろうと考えている。その際、3つの留意点を考えた。

1 「授業の視点」に係わる部分を画像付きで紹介することと
2 研究会で明らかになったことを明文化すること
3 あえて、研究授業の視点以外のよさ(学級経営やちょっとした工夫)も話題にすること

これでいくらか「見えてくる」のではないか。もちろん、発行しながら改善はしていくだろうが、まずはこれで踏み出していきたいと思っている。

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2007.06.09

学級通信サイト

今日も学級通信に関わる話題。
本を読まれた方から、今日も何人か感想をいただいた。
有り難いことだ。
アマゾンでも2000位ぐらいまで上昇してきた。ネットで一番売れるのは、やはり発売直後なので、著者としては気になるところだ。

さて、今日は本の中で書いている私の学級通信サイトを紹介したい。
こちらである。
7年前にホームページを作った時に、「コンテンツを増やさなければ」と思い、一日1サイトをコツコツと2ヶ月ぐらい作り続けたものである。
改めて読み直すと当時の子どもたち、当時の実践が鮮やかに蘇ってくる。
教師という仕事の有り難さを思う時である。

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2007.06.08

学級通信本の反応

「手軽に発行学級通信のアイデア40」が発刊されて一週間。
ポツポツと反応がある。

ブログでは野中先生に細かな感想を書いていただいた。以前、野中先生の著書を送ってくださったお礼に、今回はこちらから送った。ご丁寧に書いてくださり、感謝の念でいっぱいだ。
また、昨年度佐藤学級を訪問された皆様にも謹呈した。自費で岩手まで来てくださったことへのお礼である。高橋先生をはじめ、何人かの方がブログに書いてくださった。これも有り難いことだ。
個人メールでも数人感想をいただいた。「これは新人の先生の強い味方になるなと思いました」という有り難い感想をいただいた。

こういう励ましは著者冥利に尽きる。読んでくださった皆様に感謝。

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2007.06.07

「キューブランド」に掲載

Cubeland41 スズキ教育ソフト発刊の「キューブランド」。全国の学校の情報担当に送付されている冊子です。これにミニ連載という形で執筆をしています。昨日、本校にも届きました。(著者にはさらにその前に届いています。)
 内容は「いまどきデジタルマップ」というもの。地図指導でのICT活用について書きました。地図帳の拡大投影もグーグルアースも、社会科指導の大きな武器です。ぜひご覧いただければ・・・と思っています。
 ちなみに今号では、「東北青年塾」代表の阿部さんの実践が大きく取り上げられています。阿部さんならではの実践で、必見です。

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2007.06.06

教科書借用

昨日、「他社の教科書を借りたい」ということで、保管場所である隣町の図書館に行った。部会員の先生方が、家庭訪問期間ということで、研究担当私が行くことに。
行ってよかった。というのは、中学校・高校の教科書も置いてあったからだ。
以前、中学校社会の教科書を見て、「これは小学校での授業のヒントになるなあ」と感じたことがあった。また、中学校での社会科学習について知っておくことも、6年生の社会を教えている自分にとっては必要であろう。

それ以上に「これを読めばいいんだ!」と感じたのが高校の「情報」の教科書。自分が研究で対象としている「情報社会」についての基本的な情報が数多く入っている。
いろいろな文献やWebにあたってきていたが、「なぜ、思いつかなかったのだろう」と思うような感じだ。
さっそく4冊を借りる。これは自分の研究のためのヒントとなりそうだ。依頼された仕事に感謝。

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2007.06.05

学級通信本・まえがき

学級通信本のことです。
アマゾンの在庫切れがなくなり、購入できるようになりました。また画像も組み入れられました。
また、発売元のひまわり社のHPには、かなりくわしく紹介されています。ぜひご覧ください。

私が学級通信を書くようになったいきさつ、今の考え等が「まえがき」に書かれています。転載いたします。

 「よし、今年は学級通信をたくさん発行しよう!」と教師になって2年目に決意しました。初任の時には、学年通信は発行したものの、学級通信は全く出さなかったからです。
 しかし、書く内容も技能も乏しく、途中まで書いては「ああ、今回も発行できない」……と何度も書きかけの通信を断念しました。そのうち、「学級通信発行は義務ではない」ということを言い訳に、数号の発行だけでいつの間にか1学期が過ぎてしまいました。

 しかし、2学期に入り、「これではいけない」と学級通信の本や友人の取り組みをもとに日刊で発行し始めました。「内容はたいしたことがなくてもよい。とにかく書こう。今は質より量だ」と思ったのです。幸い、学級通信の執筆にかける時間は十分にありました。アパートに帰ってから、その日の学級の出来事、授業のことを毎日時間をかけて書きました。毎日書くと、子どもたちや保護者から反応が来ます。それが励みになりました。いつの間にか、「次の学級通信のネタはこれで」と意識している自分がいました。

 学級通信の発行により、子どもたちをほめる機会も増えました。ちょっとした「いい話」は学級の中で必ずあります。授業でのすばらしい発言、困っている友だちを助けてくれた話……それらを学級通信に書き、配布時に紹介しました。さらに「お家でもぜひほめてください」と学級通信に添え書きもしました。学級通信が子どもたちを励ます武器にもなったのです。

 また、学級通信を書くことが、私自身の教師修業の有効な場ともなりました。まず授業のことを書くことによって、授業記録や学級経営の記録を残すことができました。そして、学級通信をそのまま研究会のレポート資料として活用することにより実践を批評してもらいました。学級通信は、若い頃の自分の貴重な財産です。

 また、保護者にとっては、学校の様子を知るものの一つが学級通信です。仕事が遅く、なかなか我が子と会話ができない父親から、「『あすなろ』(当時発行の学級通信名)のおかげで子どもと学校の話が弾むようになった」と言われた時には、「そういう効果もあるのか」と嬉しく思いました。また、懇談会や面談等で「学級通信をとても楽しみにしています」という保護者の一言が、自分の励みになりました。

 このようにして、20年間発行し続けた学級通信。いつの間にか自分の学級経営の大きな柱になりました。「実践をする」→「学級通信に書く」→「子どもの励みになる・学級や保護者にもプラス」→「教師自身の励みになり次の実践への意欲も高まる」という好循環が、自分の仕事の中に位置づけられています。もちろん、常にうまく行くとは限りません。「我が子がなかなか学級通信に載らないのですが……」という苦言も呈されたこともあります。失敗したことは反省をして、自分なりの学級通信発行のルールに生かしていきました。

 本書はこのような考えで取り組んだ学級通信の中から、すぐに役立つ事例を中心に書いたものです。40項目の一つ一つが具体的に実践していることです。
 皆様のこれからの学級通信発行の参考になればと願っています。
 
 本書を出版するにあたっては、ひまわり社・松本衆子さんに大変お世話になりました。前著の『ぐんぐん伸びる 学力のつくノート指導のコツ』の時と同様に、貴重なアドバイスをいただきました。同時になかなか執筆が進まない時にも何度も励ましの言葉をいただきました。感謝申し上げます。
 また、イラストレーターの斉木のりこさんには、内容にぴったりと合ったイラストを描いていただきました。ありがとうございました。
                                      佐藤 正寿

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2007.06.04

李登輝氏

台湾の元総統李登輝氏が来日している。
数日前からテレビのニュースで見ていた。
そして今日、本校の子どもたちが参加する「後藤新平生誕祭」にゲストとして来られると言う。
子どもたちにとってみれば、「誰、その人?」という感じだろうが、私たち教師にとっては驚くべきこと。職員室では、「子どもたち、大丈夫かな(安全面で)」とか「誰か変なことを言わないだろうね~」とずいぶん話題になっていた。

会場について、子どもたちが席について10分ほどしてから、李登輝氏が登場。確かに李登輝氏だ。会場の雰囲気は一変。そのまま日本語でスピーチ。後藤新平が台湾で果たした業績を大きく称えた。ほんの5分ほどのスピーチだったが、大きな拍手につつまれた。マスコミは10社以上。ビデオカメラがずらっと並ぶ。退場の時には何度もフラッシュがたかれた。もちろん警備も厳戒。ガードマンが数人立ち、じっと壇上から聴衆を見ている。不審な動きがあったら、まさにすぐに動きそうだ。

私は引率者の一人として気が気ではなかった。子どもたちに何かあったら大変なこと。李登輝氏が去ったら、マスコミも大挙して会場を去っていった。その後、「後藤新平とボーイスカウト」という講演会。子どもたちは熱心にメモをとっていた。

それにしても要人が来るというのは、いろいろな面でエネルギーを必要とするんだなあ。こういう経験は2度とないだろうから、その面では貴重な経験であった。

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2007.06.03

見方が変わる

一昨日1日は月に一回の登校指導の日だった。
いつものように7時30分に担当子ども会の地区に立つ。ここは、担当子ども会だけではなく、その他の子ども会の通学路になっているので、十数班が集団登校で通る。主要幹線なので、朝は交通量が多い。自動車も集団登校でないと心配な場所だ。
やがて子どもたちが来る。いろいろなことを思いながら、交通指導をする。

・班長の挨拶が立派だなあ。だから低学年のまねをするのだろうなあ。
・高学年の横断歩道の渡り方は見本だ。担当の先生に知らせなければ。
・高学年女子は声は大きくはないが、挨拶はしている。今日はこれでよしとしよう。
・いつも元気なのに、今日は静かだ。具合が悪いのかな・・・等々

いろいろ思っていて、ふと気付いた。自分は「自然にプラスの見方」になっていると。
これは担任外になったからだと思った。
担任時代も「子どもたちをプラスの面で見ていくことが大事」と意識はしていた。しかしながら、自分の学級が6年生だと思うと、子どもたちにしっかりとしてほしくて、「挨拶するのは当然」「もっと大きな声で!」「6年生は見本に」というように厳しく言ったことが何度もあった。それが担任としての責任だ。
担任外はその点、担任のようなプレッシャーはない。その点でが意識の違いになって表れるのだろう。

つくづく担任という職務の重さを感じた。もちろん担任外は別の職務がある(私は研究主任)わけだから、その責任は重い。しかし、こと子どもたちへの接し方にいえば、プラスに見ていく最適なポジションだ。学校全体として見れば、それでちょうどいいバランスなのだ。もっと子どもたちを褒めていこうと思った。

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2007.06.02

「地方の匂い」

「佐藤はしょっちゅう遠出をしている」・・・と思われている節があるが、4~6月はそれほどでもない。月一回程度だ。今、新幹線に乗っているが、今月は今回のみ。もっとも7月~8月は長期休業等もあり、今年も大移動となりそうだ。

さて、新幹線で必ず手にとるのが、JR東日本発行の雑誌「トランヴェール」だ。座席前の網に置かれているもので、自由に持ち帰られるものだ。しかしながら、内容は充実している。著名人によるエッセー、特集では東北+近隣県のビジュアル情報が満載だ。ちなみに今月号は「佐渡の世阿弥を旅する」というもの。まだ行ったことのない地だけに興味をひかれる。

今月のエッセーは内館牧子さん。「みちのくプロレス」の話だ。盛岡と本拠地とするみちのくプロレス。覆面議員で話題になったザ・グレート・サスケが立ち上げた団体だ。「すぐにダメになるだろうな・・・」と思っていたが、今も続いている。何度かテレビに取り上げられていたが、経営面で徹底して合理化を図っている。リングもレスラーたちが設置、ポスター貼りや街頭宣伝・経理も自分たちで・・・という様子だった(今はどうか知らないが)。
そこまでして、みちのくにプロレスを根付かせたいという思いが共感を呼んでいるのだろう。私も水沢で開催された時に、街宣車に乗るサスケを見たことがあった。
さて、エッセーの中で内館さんは次のように書いている。

成功の原因は色々あるだろうが、そのひとつとして「東北にこだわったこと」があげられるのではないか。東京のメジャー団体とは一線を画した個性を守り抜いた。(中略)
各地方都市が中央に対する武器は、オリジナリティだ。その地方の匂いだ。ミニ東京は本物の東京には絶対勝てない。

これを読んで、改めて自分の立ち位置を確認した。本校における自分の位置。環境。自分のバックグランド。そして、師事している先生方と一緒に活動をしていく仲間、サポートしてくださる皆さん。自分の「強み」を意識しなければ・・・と痛感している。

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2007.06.01

いよいよ

今日から6月。学級通信本の発行月です。
今日チェックをしたら、「手軽に発行学級通信のアイデア40」(ひまわり社)がネットで購入できるようになっていました。

1 アマゾンで
 画像が入っていないので、ちょっと雰囲気がわかりませんが、ようやく反映されていました。(追記:2日の早朝現在ですが、「在庫切れ」になっていました・・・。最初のうちはそうなのです。)

2 ビーケーワンで
 こちらは画像入りです。「学級通信は子どもたちを励まし、保護者に学校の様子を伝え、そして教師自身の励みになる…。20年に渡り学級通信を発行し続けた著者が、そのコツを40項目選び、実物の学級通信とイラストと一緒に紹介する。」というように書かれています。

なお、研修会には持参して、購入希望の方にお渡ししたいと思います。
(最初はあさって6月3日の研修会です。)

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