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2007.09.06

「教師になるということ」

京都橘大学の池田修さんの新著「教師になるということ」をザーッと読んだ。
扉に「~これから教師を目指すみなさんに~ いま教師のスタートを切ったばかりのみなさんへ~」とある。これを「いま教師のみなさんへ」と読み替えたいぐらいの好著である。
池田さん個人の教師歴をもとに、教師の魅力、授業、教師になるためにすべきことがわかりやすく書かれている。新書版である。「わかりやすさ」は命だ。

いくつもの印象に残る部分があるが、一番は「教育はラグビー」という部分である。

私は、今までにいろいろな先生方にさまざまな宝物をもらってきたと思っています。
直接指導を受けた先生もいえば、本の中だけの先生やブログから学ばせてもらっている先生、お名前を知った時にはすでに亡くなられていた先生まで様々です。「ボール」をパスされて、私なるに前に進んで行きました。(中略)
パスは前にはできません。それが教育です。学級で、授業で私は自分が受け取り学んだものを生徒に伝える仕事にやりがいと喜びを得ていました。

全く同感である。そして今、自分もボールを子どもたちだけではなく、私たちの後に続く後輩教師たちにもパスすべき立場にいる。私がもらってきた「ボール」も、まさに宝物だ。同僚の先輩先生、著名な先生方、研究仲間そしてかつての教え子。関わった皆さんの教えが「ボール」に込められている。
「池田さんも同じ思いでこの本を書かれたんだなあ」と感慨深かった。

今日はあくまでもザーッと読んだ感想だ。すぐに再読したい。
ちなみに詳しい紹介はこちらのWebへ。
アマゾンにも掲載されている。

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Comments

池田さん、コメントありがとうございました。
いろいろな意味で・・・というのは娘さんのご誕生もありますね。本当におめでとうございました。
また、読みます。ありがとうございました。

Posted by: サトマサ | 2007.09.07 18:00

書評ありがとうございます。
この時期にこの本を書けたことを嬉しく思っていましたが、こうして評価されてとても嬉しく思います。
この本はいろいろな意味で、記念に残る本になるなと思います。
再読されたら、ご批判ください。
ありがとうございました。

Posted by: 池田修 | 2007.09.07 15:54

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