「教育力をみがく」再読
自分の執筆する本の関わりで家本芳郎先生の「教育力をみがく」(寺子屋新書)を読む。
改めて名著だと感じた。自分が執筆する時の参考にももちろんなったのであるが、それ以上に、今の自分の「教育力」の見方・考え方に一考を促すという点が強烈であった。
たとえば、廊下歩行の指導。一言「廊下は走らないように」と言ってすませてしまいがちだ。ここに示されている指導の深さ。
たとえば、体育館での座り方の研究。「子どもたちの立場にたって考える」とよく言うが、ここまで考えた教師集団はないであろう。
たとえば、「雨の日に花にわざわざ水をやる」子どもの見方。普通なら、「今の子は、こういうふうになっている」と言って、エピソードの一つになるのかもしれない。その子の真意を確かめてみれば、その行いもなるほどと思う。そして、表面ばかりを見ていた自分の浅はかさを恥じる・・・。
担任外になってから、このような指導についての自分の感性や考えが鈍っている気がする。しかし、学校全体が指導の場なのだから、担任と同様の気持ちで指導にあたりたいと思った。
家本先生が亡くなられてから2年近くが経つ。しかしながら、本を通じて教えは残る。また、直接受けた励ましの言葉は一生残る。改めて「ありがとうございました」と言いたくなった。
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Comments
池田さん、コメントありがとうございます。
確かに名著です。教育書のバイブルと言ってもいいと思っています。
題名では「再読」と書きましたが、少なくても10回以上は読んでいます。
Posted by: サトマサ | 2007.10.08 20:08
本当に、名著ですよね。
家本先生の本を薦める時に、
『とにかくこれを読め』
と学生に言います。
私も自分をリセットしたいときや、刺激が欲しい時はこの本を手にします。
Posted by: 池田修 | 2007.10.08 19:26