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December 2007

2007.12.31

今年を振り返る2

6 研究主任としての仕事に努める
 4月から研究主任を拝命した。前任校でも4年間経験をして学校公開も行った。その経験はそのまま生かせると思ったし、さらに本校で5年間考えたいたことが実践できた。
 一番は県立総合教育センターの協力校として、研究会の活性化に努めたこと。教育センターの先生方の強力バックアップ、本校の先生方の積極性という追い風で、研究会が変わったことは、自分の仕事で一番の貢献であった。その結果が、1月8日の校内研丸ごと県研究発表となった。
 また、先生方の個人研究や研究授業、学級経営等のバックアップの仕事やフリー研究会の企画等、自分が今まで学んできたことを還元できたことも嬉しいことであった。

7 取材授業・講演・講義・発表等
 担任外になったことで減ると思われていたこれらの仕事。教師の参観授業は明らかに減った。これは担任ではないので、仕方がない。しかし、NHKのICT活用番組、朝日新聞の「花まる先生公開授業」に取り上げられた。反響がすぐにあり、全国ネットのマスコミの凄さを改めて感じた。また、札幌・仙台・郡山・埼玉・東京・愛知・京都・大阪・兵庫・鳥取・徳島と講演・講義・発表をさせていただいた。全て自分を招いてくださる方がいるからこそのことだ。本当に有り難いことだと思う。

8 情報教育担当として
 強力なバックアップを得て念願の学校Webリニューアルが7月からできた。登校日は毎日更新ができた。自分が積極的に更新するのは当然だが、本校の先生方が意欲的に更新するのも嬉しかった。

9 地区事務局として
 地味な仕事だが、地区の図工研究会と海外研の事務局を今年も担当している。事務仕事だけではなく、小さいながらもセミナーを開催したり、懇親会の場を設定したりと、人のためになることを今年もできた。「初心忘るべからず」という点でも、このような事務局の仕事は自分の中では重要だ。

10 新しい仕事
 今年もいくつかのプロジェクトに参加させていただいた。実物投影機のプロジェクトは「担任外としての工夫」を考えた結果、校内のICT活用がより広がる結果となった。担任だったらできなかった量の投稿もできた。ICT活用のプロジェクトで登米市・横浜市で研究授業を参観できたり、貴重な会議に参加できたりした。ミニネタDVD収録、ICT活用モジュールビデオ収録も価値ある仕事だった。
 今年は個人としてシティ・サクセス・ファンドの助成、学校ではエネルギー教育実践校の助成をいただいた。
 また、9月からスタートした東北青年塾は自分たちの世代の責任だと思っている。よき仲間、よきメンバーに恵まれ活気のある活動になっている。

11 自己課題も・・・
 いいことだらけのような今年度だったが、振り返ってみれば本当にそうだ。自分一人ではできないことばかりだ。関わりのある皆様には本当にお世話になっている。
 むろん自己課題もある。それは自分が一番知っている。授業でも、研究主任の仕事でも、原稿でも、講演でも課題はある。特に、インプットという点ではもっとがんばらねれば・・・と思っている。アウトプットの質の向上は、インプットの向上が前提条件だ。
 運動もさっぱりしなくなった。担任時代はそれでも動いていたり、体育もあったからよかったが・・・。幸い健康状態はいいものの、いつかツケがどっと来るのでは・・・と思っている。
 それでも、まずは今年健康でいい1年が送れたことは本当に有り難いことだと思っている。このブログも28万アクセス。この1年で11万アクセスに届いた(一日平均300)。一日も休まずに更新できたことは、読者の皆様があってこそである。有り難うございました。

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2007.12.30

今年を振り返る1

今年もよい年であった。有り難いことである。もっとも自分の場合には、「いい年であった」と結果的に思うようにしているからかもしれないが。

1 6年担任としての3カ月
 1月から3月までは6年生担任として、残りの期間で最高にして卒業させようとした。自分なりに努力、工夫はした。十分だったかどうかは微妙なところもあるが、子どもたちは成長して卒業をしていった。卒業生を出すのは5度目。何回行っても「涙・涙」で送るのは変わりがない。

2 担任として最後の公開授業
 その卒業直前の3カ月の間もアクティブに行動した。1月には北方小の飛び込み授業、2月には雪プロの飛び込み授業。メディつきセミナー・情報テキストセミナーでの模擬授業。そして、最後は卒業式10日前の堀田先生をはじめとする実践研の先生方の来校。自分にとっての貴重な学びの場となった。

3 担任外となる
 4月の新しい分掌は研究主任&情報教育担当。担任という立場よりは、学校全体を見て仕事をするというポジションだ。学級経営から離れるのは担任ではないので仕方がない。しかし、授業から離れることは大きな痛手になる。そこで希望で週20時間程度の授業時間は確保する。特に6年社会を2学級受け持ったことは大きなプラスになった。11月下旬からは研究授業も一段落したこともあり、9割は授業に入っている。
 また、本校は担任外という場合には総務の仕事もある程度受け持つ。事務仕事、PTA関係、電話、各種会議等々。今までとは違う仕事の連続だったが、今までの考えを基本として責任は果たしてきていると思う。これらの仕事のスキルや法規等の新しい勉強は、知識が増えるという点で楽しいものだった。

4 「学級通信本」、発刊
 6月に「学級通信のアイデア40」を発刊。昨年のうちに原稿は書いていたものだった。単著としては3冊目。共著・編著としてネット書店に自分の名前として掲載されているものとしては6冊目である。昨年のような連載はなかったが、キューブのミニ連載等、今年も多くの原稿を書かせていただけたのは有り難かった。もっともかつてのように一つの原稿にもっと時間をかけて質を高めなければ・・・と思っている。

5 自分の研究を学会で発表
 今年も「情報化社会の教材開発」を自分の研究のテーマとした。今年度は、教材開発とカリキュラム作りを・・・と考えたが、カリキュラム作りまでは手が及ばず。前者を堀田先生のご指導のもと、教育工学会で発表をした。しかし、研究にはもっと力を入れなければいけないと思っている。来年度の課題の一つだ。
(続きは明日)

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2007.12.29

「文章のみがき方」

年末のインプット生活は順調である。
その中でのお勧めの一冊がこの本信頼できる方の日記に書かれているので、本屋さんに行った時に即購入した。
このごろ、このブログの文章も「もう少し工夫できそうだけどなあ」と思いつつ、保存をクリックすることが時々あった。
書き方が実際に変わりそうな本である。再読したい本である。

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2007.12.28

優れたシステム

今日は仕事を離れて一休み。年休。(それでもインプット・アウトプットはするが)
クリスピー・クリーム・ドーナッツに行ってみた。大行列のどーナッツ店。昨年からテレビで何度も見ているし、時折電車でもボックスをもった人を見かけるたびに、「大行列するぐらいの価値はあるのだろう」と思ったわけである。むろん、家族のリクエストがあってのことだが。

平日だし、午後のすいている時間帯だから、待ち時間もそれほどではないだろう・・・と思っていた。そうしたら、表示を見ると1時間10分待ち。歩道橋の方にずっと行列ができていた。
まあ、待ちながら読書もできるので、そのまま並ぶ。歩道橋から店のそばに移るまで30分近く。
「まだ半分ほどか・・・」と思っていたら、それからあっという間だった。

まずは、ドーナッツのサービス。一個丸ごとだ。確かにおいしい。
食べ終わったら、今度はボックスの人の注文をとっている。優先的に行けるようだ。予定の予算よりはオーバーするものの、時間優先。店の前に並んでからは10分余りで購入できた。合計では45分かかったのだが、その味に「並んだだけのことはあった」と感じた。だから、また並んでも平気なんだろうと思った。

それにしてもボックスについての説明は感心した。最初に「ボックスがあります」と言い、どれぐらい希望者がいるか確認をする。そして、「3つ注意点があります」と言って、「ドーナツは選べません」といったことを話す。それで最終的な確認をとる。2段階方式で話すから判断も迷わないし、トラブルもないであろう。しかも、その説明は順番が近くなる前に一度聞いているから、購入する方には心構えもできている。
ちなみに歩道橋に並んでいる時にも警備会社の人が行列の整理をしていた。

優れた店には優れたシステムがあることを改めて感じた。

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2007.12.27

研究通信発行の意義を感じる

学期末。岩手は冬休みが長いので、夏休みと同じぐらい研修意識は高い。
本校ではこの期間に全体の校内研が2回、開かれる。各種の研修会もけっこう多く、教育センターの研究発表会をはじめ、実技教科のセミナーや県の評価教育研究大会等が開催される。私も事務局をしている図工のセミナーを開く。20人程度の規模だが。

さて、本校の研究会に合わせて、先生方が資料を作成している。自分の研究授業に関わるまとめである。今日も何人もの先生方が取り組んでいた。その中で嬉しくなったのが、私が発行している研究通信を参考にしながら、作成している先生方がおられたことだ。
研究授業の号の時には、研究授業の内容をよりわかりやすくビジュアルに伝える工夫はしてきたつもりだ。同時のその授業の価値づけ、成果として確認できたことを一般化して書くことを心掛けた。けっこう時間もかけた。それが、各自の資料製作に役立つのであれば、有り難いことだ。
自分が研究通信を発行する意義を改めて感じた。

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2007.12.26

お客さんへの対応

年賀状の購入のために、郵便局に行った時のこと。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」と言われた。さらには、ポケットティッシュを2つもいただいた。民営化の影響?と思ってしまった。
いや、きっと「ありがとうございました」といった挨拶は以前からされていたに違いないのだが、自分の中での郵便局のイメージ(よくない方の・・・)が固定されていて、そういうことには気付かなかったのかもしれない。
民営化の影響かどうかは知らないが、「変わってきていることは確か」という印象をもった。

さて、今年から、自分も電話だけではなく、来校者の対応をする時が増えた。常連さんなら、学校への印象はそれほど変わらないだろうが、たまたま学校を訪れた人であれば、その対応者によって印象が違うであろう。
そう考えたら、来校者への対応も重要な仕事と考えるようになった。(今まで考えなかったわけではないが、担任の時にはやはり担任している子どもたちが第一だ。)

電話番、来客への対応。名刺の携帯。業種が違うから・・・というのもあるが、こういうのはやはり若いうちにたたき込まれた方が、学校全体のためになる。担任外として、新しく考えることはけっこう多い。その点では担任外は学ぶことが多い。

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2007.12.25

「どの子にも光と陰を」

今日は子ども美術館のお手伝いをした。これは、教員OBが中心となって市から委託を受けて、図工に関わる講座をするものである。市内から小中学生が大人を交えて40人ほど集まった。今日はお面作りがメイン。冬休みの作品作りの一つともなるので、取り組んだ子どもたちには評判のよい講座である。

私自身は図工が得意ではない。しかし、胆沢図工研の事務局をしている関係で、お手伝いの依頼が来た。苦手な自分ができることはと考えて、指導よりも下働きに徹することにした。道具や材料を渡したり、片づけをしたり、掃除をしたり・・・といったことである。少しは手伝いもしたが、メインは先のようなもの。
こういう仕事は誰かがしなければいけないし、今回の自分ができるのはまさにこの仕事。このような地味な仕事をしているからこそ、理解できることもある。

さて、糊の入っていた容器を洗いながら、「どの子にも光と陰を」という主張が思い浮かんだ。20年近く前に読んだ本の中にあった。
「どの子にも光を!」という主張にプラスして、「どの子にも陰を!」という主張を加えたのである。まさにその通りだとその時に共感してから、学級経営ではどの子にもリーダーシップとフォロアーシップを学ばせようと努めた。そうすることによって、お互いの立場を理解できる。これは大人も同じだと感じた。

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2007.12.24

ネットワークプレ集会(2月9日)

私が関わっている「授業づくりネットワーク」では、8月に全国集会を仙台で開催します。
そのためのプレ集会が2月9日に仙台であります。北海道・東北の研究者及び実践家の講座です。私も一講座をもちます。お近くの方、ぜひご参加ください。

■□□□ 授業づくりネットワーク2008仙台プレ集会 □□□■
 -考える教師・挑戦する教師をめざして-

■集会趣旨
 NPO法人「授業づくりネットワーク」(理事長:上條晴夫)では2005年度より「授業成立の基礎技術」の集積・研究を目標にした継続的なプロジェクトを行っています。全国各地で教育イベントなども活発に行っています。

 いわゆる「学級崩壊」などの授業不成立状況に対峙した様々な新しい教育の技術について、検討を加えています。たとえば、ワークショップ型授業や授業で使えるミニネタ、それを支える教科外活動などについててです。

 本集会は2008年夏に予定している仙台で行う全国集会のプレイベントとして、宮城県を中心に、東北各県の先生方を中心に、わたしどもの活動を知っていただき、共に研究を重ねたいと考えて企画したものです。

 地元・宮城を中心に北海道・東北の各県から実力派の現場教師を講師として招いて、丸一日の教育イベントとしました。テーマは「考える教師・挑戦する教師をめざして」です。新しい教育状況の中で「自らが考える教師」そして「果敢に挑戦する教師」の存在が重要になってきているからです。
 たくさんの学生・現場教師の参加をいただけると幸いです。

■日時:2008年2月9日(土) 10:00~17:00
■場所:東北福祉大学国見キャンパス6号館・651教室)
■主催:NPO法人「授業づくりネットワーク」
■参加:50名程度
■参加費:2000円(一般)/500円(学生)<当日払い>
■プログラム
 ●10:00~12:00
 「エンカウンターで学級づくり-最初の3ヶ月-」(八巻寛治)
 八巻寛治氏は宮城県仙台市向山小学校の現職教師です。上級教育カウンセラー
学級経営アドバイザーとして全国を飛び回っています。著書も多数あります。
主著に『構成的グループエンカウンター・ミニエクササイズ56選 (小学校版)』(明治図書)などがあります。
 ●13:00~16:00
  「ワークショップ講座-授業づくり最前線-」(40分×4本)
  新しい教育技術に積極果敢に挑戦している現場の中堅・ベテラン教師たちによる体験講座です。各ジャンルにおけるプロ教師が勢揃いです。
  *佐々木潤「お笑い教育ミニネタ」(宮城・湊第二小学校)
  *阿部隆幸「知識を活かす社会科学習ゲーム」(福島・糠沢小学校)
       <10分休憩>
  *佐藤正寿「ICT活用教育」(岩手・水沢小学校)
  *石川 晋「国語科ワークショップ型授業」(北海道・広尾中学校)
        <10分休憩>
  ●16:00~17:00
  「ワークショップ講座-授業研究最前線-」(60分2本並行)
  新しい授業づくりを考えるための授業訓練について大学の授業研究者が体験講座方式でわかりやすく伝えます。考える教師養成講座です。
  *中屋紀子「授業ビデオによる検討方法」(宮城教育大学)
  *上條晴夫「実践レポートによる検討方法」(東北福祉大学)

■問合せ・申込先
 東北福祉大学・上條晴夫
 e-mail:haruo.kamijo@nifty.com
 FAX:022-728-9561(上條宛て) 
 下記項目についてEメール、FAXでご連絡ください。
  (1)氏名  (2)教師・学生の別  (3)〒・住所  (4)電話・FAX番号
  (5)Eメールアドレス  (6)勤務校名・大学名

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2007.12.23

「デッドライン仕事術」

朝、テレビの「がっちりマンデー」ではとバスのNO1ガイドさんの仕事ぶりを見た。マニュアル本の他に、より価値のある情報を乗客に伝えようと熱心に勉強をしている姿を映していた。このような努力があるからこそNO1になっていると改めて感じた。当たり前だが、努力は実を結ぶ。

もともと今日は読書デーにしようと決めていたから、この番組はよけい刺激的だった。その結果、いつも以上に集中して読書できた。今日の中で一番のお勧めは「デッドライン仕事術」(吉越浩一郎・祥伝社)である。最近出版された本で、アマゾンでも高位置をキープしている。

主張はシンプル。
・毎日、「お尻の時間」を決めて仕事をする
・すべての仕事に「締切日」を入れる

締切日は多くの仕事には入れているが、「すべての仕事」には入れていない。気付けば、先の重要な仕事はなかなか進まないという現状がある。そういう仕事こそ、締切日を決めなければ・・・と思った。
むろんそれだけではなく、タイムマネジメントや仕事の段取り、会議の仕方でも学ぶところが多い書である。

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2007.12.22

教員も名刺を

名刺が切れていたので、注文していた名刺を今日取りに行った。
今年度2回目である。一般ビジネスマンに比べれば圧倒的に少ないであろうが、教員としては使う量はこれでも多い方に入るであろう。
それ以前に教員で名刺をもっている人の方が圧倒的に少ないであろう。管理職は当然もっているが、それ以外は限られている。仕事用の名刺をもっている人の率は2割程度なのでは・・・と推測する。

理由は簡単だ。教員が対応する相手は子どもと保護者がメイン。あとは他校の教員同士。作る必要がないといえば確かになくても済む。
しかし、今は教員が外部に依頼に行ったり、分掌と関係のある会社の方が訪ねてくる場合もある。その時に名刺を差し出された時に、ない人はどう反応するのだろうか。仕事上の必要性から、たとえ使う機会が少なくても、やはり名刺は作るべきだと思う。

逆に言えば、名刺をもっている教師は積極的に外部に出て、異業種の方や教員同士で交流している方と想像される。実は私も名刺をもったのは、東京でのセミナーやプロジェクトに参加し始めた頃だ(7年ぐらい前)。今参加しているプロジェクトやセミナーで出会う先生方は、ほとんど名刺をもっている。そこでは、名刺をもつことが常識だ。

自分の名刺には裏面に自分の専門分野、著書、ブログへの誘いが書かれている。出会った人への一つのPRである。同時に自分の専門への意識化と著書への誇り(奢りではなく)を再確認する場にもなっている。

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2007.12.21

2学期終了

長い2学期も今日で終了。1年間の振り返りは年末にするが、それとは別に2学期を簡単に振り返る。

まずは校内での仕事。

1 校内研究会のコーディネート
 研究主任として一番力を入れたのはこれだ。活性化という点では大成功。むろん周囲の皆さんの積極的な取り組みのおかげ。その結果が県のセンターでの丸ごと校内研発表になって表れる。

2 授業実践
 3年・5年・6年で授業。持ち時間が増え、空き時間がどんどん減っていくのは、担任感覚に近づくことができるという点でよかった。仕事にもリズムが出たと思う。もっともあれこれ仕事が立て込んでくると、そういう余裕はなくなったが。記録化やオリジナル実践は不足。

3 学校全体を見て
 立場上、「学校運営」を意識する仕事や判断が増えた。そのための勉強もいろいろとした。新しい分野であり、価値があった。

続いて個人の仕事。

1 自分の研究
 一番力を入れたいのは、自分の研究。その場として年6回の実践研究会があり、その延長線上に学会がある。しかし2学期は継続的な取り組みになっていない点が反省。学んだことが色々な場で役立っていることを思えば、もっと時間と精力を注ぎたい。

2 プロジェクト・会議・発表等
 いくつかの機会があった。2学期ぐらいのペースがちょうどいいと感じている。

3 執筆
 2学期中に何とか仕上げようと思っていた次の本は冬休み回しとなった。各種原稿のみ。じっくりと取り組んでいこう。

 この振り返りも書いてみて、具体性に欠けると反省。詳しくは年末に。

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2007.12.20

授業づくり研修会(北方小)

登壇のお知らせです。
今年も宮城県登米市立北方小学校の授業づくり研修会で講師を務めます。皆川先生のお招きです。(さっそく皆川先生は、ブログに紹介をしています。)
詳しい内容は北方小学校のWebに掲載されています。

テーマが、「「活用する力」を高めるための指導方法の工夫・改善~発問・指示の吟味とICTの効果的な活用~」です。私が行うのは5年生対象の飛び込み授業と、講演です。飛び込み授業は一発勝負。冬休み中に、どのような内容で行うかじっくりと考えようと思っています。
なお、この研修会は市教育委員会が主催です。宮城県だけではなく、他県からも参加可能です。興味のある方はぜひお申し込みください。

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2007.12.19

教育品質向上運動

とある教育雑誌を読んでいたら、「岩手県の教育品質向上運動」の例が学校マネジメントの例として出ていた。また、今まで何人かの方から、「岩手県は三重県と並んで教育品質向上運動の先駆けのようですが・・・」という話をいただいたこともあった。
そういえば、以前調べてことがあったなあ・・・と思いつつ検索する。こちらである。

この一覧で今まで読んできた関連文書が一気に関連づいた。「苦情マニュアル事例集」「多忙化への提言」「コンプライアンスマニュアル」等、今まで県の動向として当然読んできた。それらがこういう視点でひとまとまりに集約されるのだなあと改めて感じる。これから読んでいこう。

それにしてもこういう文書がネットで読める時代は、やはり有り難い。
十年ぐらい前に、県教委にいた教頭先生が、「行政にいた頃は、新しい情報を真っ先に受けていた点がメリットだった」という話をしていた。紙媒体であれば、確かにそうだ。そこから各市町村教育委員会、各学校に流れていただろう。今や文科省も県教委もHPで情報をどんどん発信している。その気になれば最新情報は簡単に手に入る。逆に言えば読まない人は取り残される可能性があるのだ。

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2007.12.18

教科書無償のメッセージ

「この教科書は、これからの日本を担う皆さんへの期待をこめ、国民の税金によって無償で支給されています。大切に使いましょう。」

今日、5年生の国語の教科書の裏表紙にこう書かれていることを発見した。どの教科書にも書かれているメッセージではない。T社とM社の教科書に書かれているもののようだ。今頃になって気付いた。

6年の社会科を教えていて、「教科書無償」の話は税金の話の中で常にしていた。それが、教科書にもちゃんと登場しているのだ。
こういう話を子どもたちに教えるのは大切だと思う。特に国として子どもたちに対する期待が大きいことは、子どもたちに言い続ける必要がある。

 ※このエントリーの後、愛知県の玉置先生から無償メッセージに関わって示唆をいただいた。今年度は下の教科書から書かれているとのこと。確かにそうだ。来年度からはすべての教科書に書かれるとこのこと。教えていただき、ありがとうございました。

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2007.12.17

アメリカの小学校のシステム

先日、「プチ自慢」として、6年間で6学年全てを担任した話を書いた。
「持ち上がり」になったからこそ、できたことだった。
しかし、同じ県内でも沿岸部に行けば(私の住んでいるところは内陸部)、持ち上がりはほとんどない。担任は1年勝負である。同じ岩手県でも地域が異なれば違うのだ。

さて、アメリカはもっと違っていた。今から14年前のオレゴン州ポートランド市の小学校の話だが、そこでは同学年を担任することが多いと聞いた。つまり、3年生の教師はずっと3年生を受け持つことが多く、同様に5年はずっと5年を、6年はずっと6年担任である。
これが一般的かどうかはわからない。しかし、その小学校では確かにそうだった。教材研究の点でいえば、同じ学年を深く研究すれば、成果も出るであろう。なるほどと感心したものだった。

また、システムでもう一つ。その小学校では個別面談は朝から行う。授業日なのにだ。では、授業は誰がするのか。その点は、うまくシステムが働いている。まず学年ごとに個別面談の時期が違う。また、教師が個別面談の間は、市から派遣されたその期間だけの講師が学級に入る。教師は朝からゆっくりと時間をかけて、個別面談ができるというわけだ。

よりよいシステムのための工夫は数多くあるのだ。即日本に応用できるわけではないのだが・・・。

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2007.12.16

雑誌の読み方の比重

今日は受信デー。1月号(「2008年」が新鮮)の雑誌を一通り読んだ。
そこで、自分自身の読み方として、雑誌の読み方で時間的な比重が変わってきたことを自覚してきた。
教科教育に関わるものを昨年度まではじっくりと読むことが多かったが、今年は「現代教育科学」「学校マネジメント」といった総合的な内容のものの方をじっくりと読むようになった。これはやはり、今自分が置かれているポジションを物語っている。
そうすると、自分の中でのキーマンも変わってくる。今日もこの人の本を読んでみたいという方を見つけた。雑誌はそういう点でも購読する必要がある。

もっとも、自分が担当をしていない教科の雑誌も現在4誌購読しているが、これらは本当にあっさりとなってしまった。
来年度は今までのスタンスと変わった雑誌の購入になるかもしれない。

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2007.12.15

学生さん

今日はミニネタDVDの撮影を東北福祉大学で行った。上條先生の研究室の学生さん方が児童役である。
全部で18本の模擬授業である。あちこちで模擬授業はしているが、一人で18本もするのはもちろん初めて。どうなることかと思ったが、学生さん方がとても反応がよく、最後までテンション高く行うことができた。上條先生もブログにその様子を書かれている。

さて、自分と今日の学生さんとの違いも今日は感じた。

まずは素直で勉強熱心。二十数年前の2回生の頃、自分自身は家庭事情もあって素直にはなれなかったし、「批判することが大切」という研究室の雰囲気で育っていた。だから、教育実習でもすばらしい実践家の授業での一場面を生意気にも「子どもたちは意味もなく拍手をしている」と生意気なことも書いていた。今考えると実に失礼だったと猛省をしている。

次に出身地を、そして東北が好きだということ。自分自身は、秋田で育ち、保守的な風土(今はどうか知らないが、その頃はそうだった)が好きになれなかった。

いい教育を大学で受けていること。今の大学は講義だけではなく、一人一人を大切にしているのでは・・・ということも感じた。私が大学の時の教官は素晴らしかったし、大変お世話になった。ただ、面倒をみるという点ではおおざっぱだったと思う。それが自分にもちょうどよかった。

当時の自分のいい加減さと今の学生さんの真摯さの落差を感じた日でもあった。そう考えると、今の自分が教師としていろいろな仕事をさせていただいているのは、今まで出会った先輩方や周囲の皆様のおかげだと改めて思った。幸せである。

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2007.12.14

今年の漢字

「定番実践」「学級通信定番号」というものがある。しかもそれぞれの時期である。
12月であれば、学級通信であれば「ぼく・私の3大ニュース」だ。通知票の時期に、ネタがなくなった時には大変重宝な内容であった。
そしてもう一つが今日紹介する「今年の漢字」である。

昨日、一昨日のニュースで「偽」が今年の漢字に選ばれた。話題になった翌日、いつも「君たちの今年1年を漢字で表すと?」という実践をして、これまた学級通信に掲載している。
今年は担任ではないので、「この実践もできないのか・・・」とニュースを見た時に思った。それぐらい1時間は専科の教師にとっては貴重である。
しかし、学校に来てから、「やはりしてみたい」「社会の1年を表す漢字ということで、社会科にも関係あるし」「簡単な形なら、何とか15分ぐらいでできるのでは・・・」と考えた。
さっそく2クラスで実践。次のような形だ。

・ニュースの紹介(1分)
・過去の例の紹介(3分)・・・笑えるものを
・自分で考える(3分)
・グループで発表・代表選考(5分)
・全体で発表(3分)

子どもたちからはやはりいいものが出てきた。
「絆」・・・みんなで絆を深めたから。
「心」・・・友達の心を知ったから。
「友」・・・新しい出会いがあったから。

むろん、ユーモアのあるものも結構ある。
「怒」・・・今年は怒りっぽくなった。
「回」・・・ペン回しをよくした1年だった。
「糖」・・・甘いものが食べられるようになり、はまった。

やってみて、社会科とは違う楽しさがあった。学級担任ではないが、時にはこういうのもいい。

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2007.12.13

教員のICT活用指導力向上フォーラム

現在、文部科学省「先導的教育情報化推進プログラム」でNIMEが担当する「教員のICT活用指導力とICT操作スキルの向上プロジェクトの推進と評価」のプロジェクトに参加しています。
今度標記のフォーラムを開催します。
今後のICT活用指導力を考えるためには必見です。ぜひご参加ください。

★期日 平成20年1月31日(木)14:00-17:00
★場所 東京国際交流館 プラザ平成 国際交流会議場
★主催 独立行政法人メディア教育開発センター
★概要
 独立行政法人メディア教育開発センター(以下、センター)が文部科学省の委託を受けて2年間で実施した調査研究の成果によれば、ICTを活用した授業を行うと児童生徒の学力が向上することが実証的に示されています。今年度は、教員のICT活用指導力の向上を図るために、「教員のICT活用指導力とICT 操作スキルの向上プロジェクトの推進と評価」事業を文部科学省の委託を受けて、実施しております。
 本フォーラムでは、文部科学省が公表した「教員のICT活用指導力の基準」を踏まえて、ICT活用による効果的な授業実践の事例報告や実践のポイントの整理、教員のICT活用指導力向上のための研修の例示を説明します。また、集合研修、校内研修、個人研修、教員養成研修に利用できるICT活用指導力向上研修システム(約100本ビデオ説明付)の活用など、本事業の成果の活用方策とICT活用による分かる授業などについて検討します。

詳しい案内はこちらにあります。

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2007.12.12

キューブランド掲載

今年は「キューブランド」誌に年3回、原稿が掲載される。
2回目の原稿が掲載された。こちら

今回はプレゼン地図クイズである。クイズやゲームをプレゼンソフトで作るというものである。プレゼンの初歩段階としてお勧めである。
このキューブランド誌は、全国の各小中学校に送付されている。ご覧いただければ幸いである。

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2007.12.11

岩手県教育研究発表会

ローカルだが、本県の研究発表会の情報をお伝えいたします。
(私のブログの地域アクセス数はやはり岩手県がNO1ということもあるので・・・)

平成19年度(第51回)岩手県教育研究発表会で本校の校内研究会が発表されることになりました。
といってもレポート発表といったものではありません。本校の校内研究会をそっくりそのまま発表会でします。6年生の担任と児童が研究授業を行い、その後の本校のワークショップ型研究会を公開します。総勢70名の発表会への参加です。
授業改善分科会で、「授業改善のプロセスを実証的に提案する」ことが目的です。

最初にこの依頼が来た時には、「教育センターも思い切ったことをするなあ・・・」と思いました。その思いに本校も応えようということで、冬休み中ですが、ほとんどの教員が参加します。責任者として、身が引き締まる思いです。
参加される方は会場でお会いしましょう。

なお、その日の午前のご講演は千々布敏弥先生(国立教育政策研究所)です。以前、こちらの本をブログでも紹介したことがあり、これまた大変楽しみです。

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2007.12.10

プチ自慢

同僚と教材研究の話になった。
初めて受け持つ学年だけに毎日が教材研究との戦いとのことであった。
確かにそうだ。自分もノートに翌日の授業の発問と指示を書いていた。
しかし、どうしても書けない日もあった。その時の授業は悲惨であった。力がないのに、努力もしないのなら当然である。

さて、その時に「早く全学年を担任したい」という話題になった。そこで、私が「プチ自慢ですが・・・」と話し始めた。
私が6学年全てを担任できたのは、教師になってから6年目だった。もっとも最短コースである。
3年・4年・5年・6年と初任から4年連続の持ち上がり(途中でクラス替えがあったが)。その翌年から1年・2年。初任校の6年間で全学年を担任できた。これは僥倖以外の何物でもなかった。学習内容の系統性がわかった。その学年特有の仕事も経験できた。さらに、研究授業の時には自分の授業経験と比較して発言できた・・・等々、多くのメリットがあった。ちなみに私は「グランドスラム達成!」と当時言っていた。

さらに話は続く。その年で2校目に転勤したが、そこからの6年間も1年・2年・5年・6年・3年・4年と2度目のグランドスラム。この教職歴だけは、あまりないパターンだろうなと思う。

以上、今回はプチ自慢でした。

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2007.12.09

その場主義

先週の木曜日は出張、金曜日は年休だったので、休日の今日学校に行った。予想通り机は書類の山。
整理しながら、仕事も少し。

取り組みながら「その場主義はやはり大切」と思った。一つは卒業アルバムの原稿。担任以外は、一言書くだけのものだ。しかし、これがピタッとは揃わない。締め切り日になって、子どもたちが担当の先生のところに行き、「原稿を取りに来ました」と言ったら、「ごめん、まだ書いていない。明日来てね」という受け答えの様子を何回か見ている。
「そういえば、自分がいない間が回収日だった」と思い出した。依頼された直後に書いて、確か不在ということで、隣席の先生にお願いをしていたのだった。その場で書いていなかったら、すっかりと忘れていたところだった。その場で書いたからこそできたことだ。

もう一つ。社会を担当している学級のノートを見た。どちらかというと確かめに近い。授業直後にその場主義で子どもたちがノートをもってくることの方が多いからだ。だから、だいたい子どもたちのノートの特徴は理解している。それを改めてじっくりと確かめたというところである。
このその場ノート点検は、ノートを見る他にも効果がある。子どもたち全員に声がけができること。さらに、子どもたちがチェックされるということでノートをしっかりと書く意識が高まるということである。これもその場主義の効果だ。

今のポジションは担任の頃とは違って決裁が必要なことがけっこうあり、すべてが「その場主義」ではない。しかしながら、仕事術としてその場主義は通していきたいと思う。

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2007.12.08

歴史の学習で学んだこと2

昨日の続きである。
子どもたちの感想には自分の教え方の特徴について触れられているのもあった。
たとえば、5年までは社会が苦手だったA君。時々提示される動画がおもしろくて、興味が高まったという。また、覚えるべき点はフラッシュ型教材で知識は増やしたという。ICT活用は部分的であるが、効果的なものは確かに行う。その面が印象に残ったのであろう。
もっとも実物投影機で教科書の拡大提示が圧倒的に比率では多いのだが、日常化してしまって、子どもたちはあえて感想に書いていない。本校の先生方も慣れると研究会で話題にしなくなったのと同様だったのだろう。

また、平和を希求する感想も多かった。学習した時期が最近だということもあるだろうが、歴史がこの先平和の道につながってほしいと子どもたちも思ったのであろう。

「社会が好きになった」「得意になった」という声は何にも代え難い財産だ。いつだったか、挙手で「好き」「やや好き」「やや嫌い」「嫌い」というアンケートをしたことがあった。圧倒的に「好き」「やや好き」の比率が多かったことに、こちらが感動したこともあった。
受け持っている2学級は担任の指導がすばらしく、もともと学習意欲の高い集団だ。それでも、このように意欲をもって授業に臨んでいることは有り難いとつくづく思った。

さあ、今度は(下)の教科書。先の「審議のまとめ」にあった方向性を様々実践する機会だと思っている。授業時間は限られているが、努力していきたい。

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2007.12.07

歴史学習からの学び

今週のまとめのテストをもって、6年の歴史学習を終えた。
自分の学級ではなかったが、2クラスという利点を生かした今年の社会だった。成功したら、次の学級でも同様に行う。失敗したら修正する・・・という具合だ。むろん、先にするクラスが偏らないようにした。
また、それぞれの学級の特徴もある。それを考慮して、違う方法を取り入れたり、ICT活用のデータを比較してとる時等は「2クラスあるからできることだ」と痛感した。

もっとも、担任ではないので、余分な時間はほとんどなく、発展的な学習が水墨画しかできなかったのが残念。これは仕方がない。

さて、最後のまとめのテストの後に、簡単に「歴史学習から学んだこと」というミニ作文を書かせた。5分ほどで書ける分量である。子どもたちが歴史から知識だけではなく、もっと大きなものを学んだことがわかり、感心した。抜粋して紹介をする。

・今まで日本のために様々なことをしてくれた人たちのことを学び、日本のために今までたくさんの人が協力して日本を作った思うので、感謝したいと思います。
・今ある平和なくらしまでこんなに長く、こんなに遠い旅路を歩んできたんだと思いました。
・歴史を学んで、さまざまな人たちが知恵を出しながら、生きて亡くなったことがわかりました。
・私が今の生活ができるのは、この歴史に出てきた人のおかげだと知りました。
・今まで歴史は興味がなく、少しの事しかわかりませんでした。でも、歴史の勉強をして、昔の人たちの生活があったから、今の生活があるのだと思いました。昔のいろいろな人々に感謝したいです。

それぞれ自分なりに歴史学習を学んだ意義を振り返っている。このような学びは教えた側にとっては、とても嬉しいことである。

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2007.12.06

ミスとカバー

今日、週末の自分の宿題のことでミスがあったことに気付いた。今日の会議で皆川さんに聞かれ、教えていただいたことだ。
実は、この1カ月でいくつかのミスがあった。出張でもっていくべき用紙をもっていかなかったり、電話の聞き間違いで連絡ミスをしたり・・・。

しかしながら、それら全部が結果的に「ミス」ではなくなっている。今日のように事前に気付いたり、他の人から教えていただいて、ミスをカバーしているからだ。といってもこれはラッキーだっただけだ。これに甘えていれば、いつか大きな失敗をするという「警告」のような気がする。

自分のミスに共通するのは「思い込み」である。自分なりの解釈で物事を進める。自己チェック機能を働かせる仕事術が必要・・・と改めて思っている。

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2007.12.05

今年も何とかニュース番組作り

メディアに関わる学習に最初に取り組んだのが、2001年。NHK「体験!メディアのABC」のプロジェクト校になってからだ。
それ以来、毎年何らかの形でメディアと関わる学習で発信させる活動に取り組ませてきた。
ちなみに昨年は「地球温暖化防止ビデオ」を作成した。一昨年は「水沢の自慢CMを作ろう」だ。
今年は担任外で情報テキストを使った情報の学習は3時間ぐらいでいろいろな学級に入って行っているが、メディアに関わる学習は無理だろう・・・と思っていた。

ところが、先月から5年生の担当となり、国語で「工夫して発信しよう」という単元を受け持つことになった。しかしながら、かけられる時間は5時間程度という。これでは、実際の発信活動は難しいかも・・・と思っていたが、そのサイズで可能な発信活動をしようと考えた。
「校内からニュースの素材を考える」
「プレゼンスライド+アナウンスという形」
「スライドは5枚。はじめとおわりが手書きで、残りは写真のみ」
「原稿は一項目2文か3文」
このような条件規制をして、活動を明示したら、何とか5時間+20分で発表まで終えることができた。

担任であれば、時間をのばすこともできるが、そこは担任外。限られた時間で、どう活動を組織するか。これはこれで勉強になる。

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2007.12.04

所見フリー研

先週はフリー研修会の第一歩。
今週は自分が主催してのフリー研修会。テーマはこの時期に即役立つ「通知票の所見の書き方」。
毎年3回、多くの時間をかける仕事であるが、実は他の先生の所見をあまり見たことがないという先生が多いと思う。私もその一人だった。以前から、このような研修会もいいと思っていた。
これは私だけではないようで、けっこうベテランの先生も「他の人の所見はあまり見たことがない」と話していた。

さて、今日の運営。参加自由のフリー研修会だから、準備もいたって簡単。
お願いした講師の先生方に事例を事前に提供していただき印刷する。あとは呼びかけのチラシを作成(5分ぐらいでできる)しただけである。
5時過ぎの研修会に何と20人も集まった。若手だけではなく、中堅もベテランも。
講師の先生方から、書き方の方法だけではなく、その考え方、さらには仕事術まで伺うことができた。講師の先生方にとってもお互いの情報は貴重だったようで、とにかく皆さんがよくメモをした30分間だった。
私もいろいろな話に知的興奮を覚えた。今回は質問形式で答えてもらったのがよかったのかもしれない。

このフリー研、校内で自分が今まで学んだことを若い先生方に伝える機会にもなっている。
次の企画を何にするか、とても楽しみである。(フリー研ではないが、1月中旬に地区の図工のセミナーを企画をしている。)

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2007.12.03

やはりテキストは強い

6年生で1時間の授業をすることになった。
総合ということで、「では情報の学習をさせてください」と話したら、承諾を得たのでさっそく実践。
もちろん、情報テキストを活用する。

内容は知的財産権について。ここは今まで2クラスで実践をしている。
ワークシートもダウンロードできるので、準備はあっという間に完了。
ふだん社会科で入っている学級だったが、ふだんの社会以上に反応がよかった。単元構成のよさ、発問のよさ等があるだろうが、何よりも情報テキストがあるのが強みだ。テキストに沿って文章を読み、発問を行い、資料を活用して説明をしたり、さらに問題を出したりする。何も教材がなければ、こういうふうにいかない。しかも、この教材はどんな学級でも手応えのある反応が出てくる。

その意味で、改めて情報テキストのすばらしさを感じた。実践してみてのすばらしさである。

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2007.12.02

懐かしい・・・

何気なく午前中にテレビを見ていたら、秋田の料亭「志田屋」が入っていた。ハタハタ料理を石塚英彦さんが食べる場面であった。番組は「にっぽん菜発見」。

この料亭。毎年8月上旬に行われる竿灯祭りの時に、アルバイトをしていた料亭だ。1年生の時に行ったのがきっかけで4年間、通してさせていただいた。所詮アルバイトだから荷物運び、氷運び、見物席設置等の雑用なのだが、竿灯祭りの時間だけは下足番をした。お客さん(50人~100人)に玄関で挨拶をして、革靴を預かり、札を渡す仕事だ。帰りはその逆。
老舗料亭ということで、県内企業・団体の大事な接待の場となるらしく、大事なお客さんが多く来た。知識のない大学生でもウシオ電機の牛尾治朗社長や元横綱大鵬などは顔を見て、すぐにわかった。勉強になったのは、そういう大物が「ご苦労さん」と声をかけて行くところだ。下足番にも声をかけるとは・・・・正直驚きだった。そんなことをテレビを見ながら思い出した。

午後の胆江合唱祭に本校児童の発表を見るために参加をした。そうしたら、他団体で初任の時に同学年を組んだ先生が出ていた。数年前に定年退職をされたから、もう60代半ば。とてもお元気そうだった。
音楽が苦手なのに、初任の年に市の音楽会に担任していた3年生が出ることになって、その先生と一生懸命に練習をしたことが思い出された。本番では指揮もした。下手だったが、他校の先生から「曲想をつかんだ指揮でしたね」と褒められ、嬉しかった記憶が蘇ってきた。

どちらも二十数年前の出来事。偶然今日一日で思い出した日だった。

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2007.12.01

担任外だからできる話題

 ここ2日間、同僚から授業のことで次のような話をいただいた。

★その1 ICT活用は技能の習得が早い!
 
 1年の先生の話である。一昨年も1年を担任したのだが、その時より鍵盤ハーモニカの技能の習得が圧倒的に早いとのこと。
 この先生は、マイプロジェクタをもっており、今年は実物投影機をプラスして鍵盤ハーモニカを指導をしている。私もあき時間に2~3回、その様子を短時間だが見せていただいた。子どもたちは先生のモデル演奏でどの鍵盤をひけばよいか一発で理解をしている。
 その先生曰く、「一昨年はそのまま鍵盤ハーモニカを見せたけど、やはりよく見えなかったと思う」。これはICT活用有り無し研究の「実感編」みたいなものだ。そして、技能面での伸びという点でICT活用の有効性が示された。

★その2 切り返しがすごいですね。

 新担当として5年生の国語で1単元を教えている。若手担任とのTTである。初めて私の授業を参観した担任の先生の感想。「いやー。切り返しがすごいですね」。
 確かに子どもたちとの関係づくりのために、切り返しのお笑いネタをたくさん出した。それだけではなく、子どもたちの発言の対応力が勉強になったというものだ。自分としては、いつものパターンの授業に少し子どもたちとの対話は確かに多くしただけだと思っていたが、担任からすればあまり参観したことのない授業パターンだったようだ。
 私にとっては、自分の授業の特色を一つ教えていただいた感じである。

 今まで雑談で授業の話をするといっても、あくまでも学年内であった。研究主任として、いろいろな学年に関わるようになって、いろいろな授業の話ができる。実に楽しいことだ。

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