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January 2008

2008.01.31

授業づくり研修会(北方小)2授業編

飛び込み授業には2通りあると思っている。
自分の得意な「定番」授業を行うもの。ネタが同じなので何回もしているうちに、さらに授業に磨きがかかる。
もう一つは、その学級の進度に合わせて新たに授業構想をして行うもの。通常の研究授業と同じようなものだ。ただし、子どもたちとは初対面なので、その点で研究授業とはかなり異なる。

自分は飛び込み授業は4回目だが、後者のパターンだ。
今回は5年生という指定。しかも「活用する力を育てる」という点を意識しなければいけない。
授業進度は「暖かい地方と寒い地方」。
まずは教材研究。5社の教科書を読んだ。すると、取り上げられている資料が幅広いことがわかった。
社会だから当然資料をもとに授業を組み立てる。どの資料を取り上げるか吟味した。気温のグラフ、ロードヒーティングの写真、くらしごよみ、スケートと祭りの写真を最終的には使った。教科書にあるものだ。
続いて場の設定だ。北海道を扱うことにしたのだが、日常生活に生かすという意味で、読み取ったことを依頼文に対する返信にするという形にした。

授業については略すが、子どもたちの学習活動では次の活用する力を育てようと考えた。
・資料を選択する
・資料を読み取る
・読み取って解釈したことを伝える
・総合的に考える
・学んだことを表現する

先の学習活動は以下のような点を意図したものであった。これらは、「活用する力を育てる」ために社会科授業に必要なことと思われる。
・既有知識と経験を情報と結び付ける(導入との関連)
・課題に対応して資料を活用する(資料選択)
・資料の特性を評価しながら読む(資料の特性を理解)
・情報を総合的にとらえて考える(キー発問)
・実生活に役立つ場を設定する(依頼文への返信)

 授業での子どもたちはすばらしかった。「わかること」だけではなく、「解釈」を付け加えていた。さらにキー発問に対しても、いい考えが出てきた。それでも最後まで辿りつかなかった。これは自分の教材不足によるものであった。つくづく授業は難しいと感じた。

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2008.01.30

授業づくり研修会(北方小)1「雑感編」

登米市立北方小での授業づくり研修会も3度目。
いつものことながら自分自身がたくさん学べる講師役である。
今日から3回にわたって書こうと思う。飛び込み授業や講演は、時間を割いて書きたいので、今日は雑感編。
すでに北方小学校のWebには多くの写真が掲載されている。しかも雰囲気が伝わる写真ばかりだ。また、皆川先生もご自身のブログで研修会の様子を紹介している。

行事になると「今回の運動会、10項目」と称して語る教頭先生がいた。
私も真似て「今回の授業づくり研修会、10項目」。

・何と言っても一生懸命に取り組む5年生の子どもたち。初対面だからこその緊張感と喜びを感じた。
・遠くからの参加者に驚き。東北だけではなく、群馬・東京も。遠方よりありがとうございました。
・北方小学校の気配りのすばらしさ。いつ行ってもそうである。
・皆川先生の講師依頼、準備、そして研修会でのコーディネートぶり。刺激になる。
・感想による評価の有り難さ。授業自体には甘さがあったことは自分が一番知っている。でも見るべきところを見てくださったことに感謝。
・「活用する力」-テーマを与えられると勉強せざるを得ない。だから依頼は有り難い。
・教科書5社の検討。今回は多くの発見あり。
・遮光カーテンの威力(ICT)。本校の光対策も考えなければ。
・3学期も研究授業をする教師集団のすばらしさ。
・もっともっとノセル技を覚えよう。

思いつくまま書いた。まさに雑感だ。明日は模擬授業編。

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2008.01.29

教員研修Web総合システムTRAIN

ICT活用に関わる研修、実践に取り組む先生方に朗報です。
メディア教育開発センター(NIME)に「教員研修Web総合システムTRAIN」がオープンしました。
「TRAIN」は「Teacher's Resources for Appling ICT at NIME」の略です。

文科省から発表されたICT活用指導力の5つの能力(例・・A 教材研究・指導の準備・評価などにICTを活用する能力他)に関する理論と実践が学べるサイトです。
しかも、それらは「ビデオモジュール」で、ミニ講義のようにスライドを見ながら学ぶことができます。一つ一つの項目が短時間で学べる点も魅力的です。
まずはご覧になってください。
ちなみに私は「社会」「図工」「家庭」の例を掲載しています。

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2008.01.28

商品開発に教材開発のヒント

朝日新聞の土曜日版のフロントランナーが好きである。
今回は「熱さまシート」等、ユニークなネーミングで有名な小林製薬の会長さん。商品開発のためのノウハウが紹介されているが、そのまま教材開発のノウハウにも通じることが書かれていた。
たとえば・・・

・「わかりやすさ」は専売特許みたいになっている。
・小さな市場を掘り起こし、シェアを握る。いわば「小さな池で大きな魚を釣る」戦略です。
・経営スローガンの「あったらいいなをカタチにする」もわかりやすい
・経営の一線から身を引いた今も「何かないか」とアンテナを張り巡らせる。
・創造と革新の報酬が利潤
・他社に先を越されれば、すっぱり開発を断念する

授業や教材、仕事術、理念等々。一流の人から学ぶことは多い。
特に「創造と革新の報酬が利潤」というのは頷ける。ベテランになると経験で授業はやっていける。
だからこそ、創造的な仕事は有り難いのだと考える。昨日は一日創造的な仕事をしていた。それで自分が「利潤」を得ているのだ。そう考えると創造的な仕事は取り組んでいる時は苦しいが、その結果は喜びそのものである。

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2008.01.27

楽しめた瀬古利彦講演会

岩手にも時々「聞きたいな」と思う講演者が来る。
昨日もそうだった。瀬古利彦氏が一関に来るという。一時代を築いた方である。

私が参加する講演は2パターンある。
1 その道の専門家が専門的な話をするもの
2 「聞き手を楽しませる」もの(その中に人生のヒントもある)
むろん1の場合(それも教育関係)が圧倒的に多いのだが、年に1回程度は2のパターンもある。鈴木健二さん、生島ヒロシさんなどは特に印象深い。

今回の瀬古さんも2のパターン。十分に楽しめた。

・最初に現役時代のビデオ。1983年の福岡国際マラソンでイカンガー(タンザニア)選手とのデットヒート場面。自分もライブで見ていた。大学4年の時だ。家庭教師先で教えていた子の父親と拍手したことを覚えている。

・現在もSB食品の部長さんということで自社商品のPR。さらにシャレを入れての紹介。「修行僧」とその雰囲気から言われていたが、実はおしゃべりでユーモアがたっぷりの方であった。

・現役時代のエピソードがたっぷり。その中での人生訓も話す。オリンピックで金メダルをとるには「運・鈍・根」が必要とのこと。鈍はいい意味で鈍感であること、根は根気だ。これはいろいろなことに通用する。

・不運な話も披露された。優勝候補と言われたオリンピックで体調を崩し力を出せなかったこと、恩師中村監督の死、監督の時のSBと早稲田の合同合宿の北海道での自動車事故。しかし、「人間は一つのいいことで生きていける」と話された。栄光だけではない部分は共感を呼ぶ。

・サービス精神旺盛な講演会は終わっても同様。写真を自由に撮ってよいということだったので、自分も記念に撮らせていただいた。これは一つの思い出。

ということで元気が出る講演会となった。

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2008.01.26

ICT活用フォーラム(仙台)

フォーラムのお知らせです。
2月8日(金)に「ICT活用の効果に関するフォーラムin仙台」が開催されます。
ICTに関する研修会が東北で開催されること自体が貴重です。登壇される方々も堀田先生始め、聞いてみたいと思う方々がずらり。学校現場からは皆川先生が登壇されます。
(自分は公務のため参加できないのが残念です)

■ICT活用の効果に関するフォーラムin仙台■

■日時 平成20年2月8日(金) 13:00~16:30
■主催・共催
    (財)コンピュータ教育開発センター
    仙台市教育委員会
    メディア教育開発センター
■開催場所 仙台市青年文化センター 交流ホール

■フォーラムの内容

1 挨 拶  仙台市教育委員会 教育長 荒井 崇

2 基調講演 文部科学省 参与 メディア教育開発センター 准教授 堀田 龍也

3 実践事例発表 仙台市情報教育研究推進委員会
(1) 実践概要 
  仙台市教育センター 主任指導主事 日下 孝
(2) ICT 活用部会
  (発表者)
  仙台市立岩切小学校 教諭 相澤 文典
  仙台市立中山中学校 教諭 菅野 麻里
  仙台市立原町小学校 教諭 小田 暁
  (助言者)
  宮城教育大学 教授 鵜川義弘
(3) 情報モラル部会
  (発表者)
  仙台市立七北田中学校 教諭 村上 文俊
  仙台市立広瀬小学校 教諭 熊谷 敬子
  仙台市立岩切中学校 教諭 久能 由理
  (助言者)
  東北学院大学 准教授 稲垣 忠
(4) 校務情報化推進部会
  (発表者)
  仙台市立八幡小学校 教諭 笹渕 美登利
  仙台市立西多賀小学校 教諭 千田 博史
  (助言者)
  東北学院大学 准教授 岩本 正敏

4 パネルディスカッション
  (パネラー)
  仙台市立沖野小学校 校長 菊地 秀敏
  八戸市立市川中学校 教頭 戸来 忠雄
  つくば市教育委員会指導課 指導主事 吉田 浩
  登米市立北方小学校 教諭 皆川 寛
  仙台市PTA 協議会 副会長 藤山 弘子
  (コーディネータ)
  文部科学省 参与 メディア教育開発センター 准教授 堀田 龍也

申し込みや詳しい案内はこちらから。

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2008.01.25

ささいなことだが・・・

電話番の話。
企業・役所・学校等の電話の受け方でここ数年一気に多くなったのは、「団体名+受けた人の名」である。「はい、〇〇小・佐藤です」といったものだ。担当部署や役職名を付ける場合もある。
自分は何かしらの違和感があり、そのようにはしていなかった。
「電話をする人は本校あるいは本校の特定の人への電話である。取り次ぎ役が名乗ることは不要。」
「自分が取り次がれた時には、きちんと名乗っているのだから・・・」
「最初に名乗られても、意識していないと覚えられない。少なくても自分はそうだ」
そんな思いがあり、今まで「はい、〇〇小学校です」としてきた。

しかし、「電話を出る時に名乗っていただきたい。取り次ぎがわかった方がいい」という声がアンケートであったことを聞いた。
大多数の意見ではない。数としてはお一人であろう。でも自分は変えなければいけないと思った。一つだけの意見だけでも、それで不便・不利益と感じているのなら、行動を変えない理由はない。こちらが困ることもないのだから。(さっそく今日からし始めた。)
学校はサービス業とは異なるが、事務的な仕事の部分ではサービス業と似ている部分が多い。その点では、アンケートから行動をシフトすることも大事なことだと思っている。

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2008.01.24

学校評価アンケート

ここ数年、学校経営のキーワードの一つに「学校評価」があげられる。
本校でも学校評価のアンケートをとる。十数項目を4段階評価で記入する。さらに自由記述もある。
児童数が多いだけに、多くの記述が寄せられる。

それらに目を通して、有り難いなあと思った。学校に対する感謝を書いたものが実に多い。それも保護者ならではの視点であり、こちらがハッとするのもけっこうある。
むろん意見も多い。これはこれで有り難いと思う。実現が難しいものもあるが、「こういう考えもあるんだ」と知ることも貴重な情報だ。
つまり、保護者の声(このようにじっくりと時間をかけて書いていただいたもの)はいずれにしても有り難いということだ。これは学校評価が行われるようになってからである。数年前でも、参観日のアンケートや学級独自で書いていただいたことがあったが、学校全体に対するアンケートというのはなかった。学校全体ということで、保護者も貴重な時間を割いてかいている。有り難く生かしていきたいものだと思っている。

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2008.01.23

編集する仕事で役得

プロジェクトアドベンチャーに取り組んでいる同僚がいる。
冬休み中に「学級づくりに役立つアクティビティ」ということで、校内研修会で紹介をしていただいた。もちろん実技研修である。

自分は環境教育の実践発表で、参加できなかった。そこで研究通信に研修会での講師メッセージを伝えるために、その先生にインタービューをした。その内容を私がまとめ、発行するというものである。
こういうスタイルは雑誌や新聞で時々目にする。「〇〇談」といったものである。研究通信では、QAというスタイルはあったが、インタビューしてまとめるというスタイルは初めてだった。
実際やってみて、これは役得だなあと思った。

まずは、その分野について自分が知りたいことを質問できること。たとえば、「3学期という時期にお勧めのアクティビティは」といった具体的なことを聞ける。
次に、そのものについての理解が深まること。何せ相手はプロだ。その知識をどんどん伝えてくれるのだから、理解は当然深まる。個人レッスンを受けているようなものだ。
そしてアイデアも出てくる。学期前にアクティビティをフリー研修会という形でもいいから来年は・・・というアイデアが出てきた。話を聞いていると頭も活性化しひらめくものだ。

むろん、今回の役目は聞いたことをしっかりと研究通信に表現すること。帰ってから行うのは聞いた熱も冷めると思い、学校で一気に取り組んだ。
このスタイル、自分にとってはなかなかいいものだと感じた。

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2008.01.22

情報テキストWeb

自分も関わった情報テキスト。
今も飛び込み授業で活用させていただいている。今年度も、数クラス、情報テキストを使って指導をすることができた。子どもたちの反応も大変よく、「やはりテキストの威力は違う」と感じている。

さて、情報テキストのWebがさらに進化した。関連情報や教材をダウンロードできるだけではなく、プレゼンに必要なイラストも入った。
さらに、ぜひご覧いただきたいのは、情報テキストセミナーの記事である。ここには、昨年夏の私の模擬授業や「情報テキストを使った授業のコツ」という発表も収められている。学研「NEW教育とコンピュータ」の記事だっただけに、よくまとまっている内容である。
一度ご覧ください。

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2008.01.21

原稿にも「その場主義」を入れたいが・・・

「その場主義」で仕事をするようにしてきた。あと回しにする方が結局効率が悪いからだ。

しかし、依頼原稿は別だった。20代の頃、依頼原稿を書くのは大変な仕事だった(今もそれなりに大変だが)。
じっくりと関連文献を読み、時間をかけて執筆をして、締切ギリギリまで粘って推敲して発送したものだ。その名残りか、「原稿はぎりぎりまで粘る」という習慣がついてしまった。

しかし、今月連絡を受けた2つの原稿は2日後には書いて発送をした。書きやすい内容、短い分量ということはあるのだが、自分として今までなかったことだ。それには冬休み中に読んだこちらのブログの影響もある。
考えてみれば、ギリギリまで粘る原稿もすぐに取り組んで仕上げる原稿もかける時間自体はそれほど変わらない。そうであれば、依頼されて思考がホットな状態のまま構想を立て、原稿を書いた方が勢いのある原稿を書けるのでは・・・と思っている。

いわば原稿にも「その場主義」を組み入れるのである。もっとも他者との関わりもあるので、必ずできるというわけではない。だからあくまでも願望である。その習慣を身につけるだけでも大きいと思う。

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2008.01.20

慣れてしまうと・・・

東京に向かう東北新幹線は、自分が乗る時にはいつも空いている。
わざわざ指定席をとるほどではない。自由席をゆったり使うことができる。
仙台あたりから混み始めるが、それでも立っている人はいない。これは通常の土日でも同様だ。(むろん帰省ラッシュやGWなどは別だが)

それでも自分は指定席を購入する。指定席の方が圧倒的に自由席よりも静かで、ゆったりした環境だからだ。(グリーン車が一番なのだろうが、そこまで購入する経済的な勇気がない。)

しかし、今日は違った。2つ駅を過ぎて、自分のそばの座席に乗り込んできた6組の60代ぐらいの夫婦。ちょっとした団体旅行なのだろう。座席を向かい合わせにして、楽しく話している。最初は気にならなかったが、そのうち大声で話し、笑い始めてきた。お酒も入っているせいか、周囲のことは見えないようだ。
いつも新幹線では途中で一眠りをするのだが、このにぎやかさでは無理。読書や仕事も・・・。こういう時の指定席は悲惨だ。長年人生を生きてきた先達に「もう少し穏やかに話してくれませんか」と言う勇気もなく、そそくさと自由席に移動をした。今日の自由席は全く静かで快適だった。

ふと思った。この団体客さんにとっては、このような会話、楽しさが日常なのだろう。今までも団体で旅をして楽しく過ごしてきたのだろう。新幹線という空間は日常と違うが、仲間が一緒だといつもと同じ「慣れ」で過ごしてしまうのだろう・・・。それが心地よいから。
慣れというのにはプラスもあれば、マイナスもある。新聞等で目がいく事故・事件も慣れに起因しているものが多い。酒気帯び運転に株のインサイダー取引。失うものを考えたら、それ相応の判断がつきそうだが、それも慣れなのであろう。
これは自戒しなければいけないことでもある。勤務校が長い時、継続しているプロジェクトや仕事の時。慣れた行動は禁物である。

※帰りの指定席。今度は和服の50代~60代ぐらい女性の団体客が50~60人ほど乗ってきた。何かのイベントだろう。新幹線の一つの号車の半分を占めた。壮観だった。いろいろな新幹線体験ができた日だった。

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2008.01.19

Q&A

このごろ日中のブログのアクセス数が多いなあ・・・と思って、確認をしてみたら、こちらのサイトで簡単に紹介されていた。
子ども用の調べサイトで、確かに5年の社会で沖縄と北海道について学習している学校は多いであろう。(なお、この単元を1学期にしている地域もある。5つのの教科書を見比べて初めて知った。)
ただ、学級通信をそのままブログに載せたものなので、子どもたちにはあまり参考にならないと思う。せっかくアクセスしてくれたのに、「ごめんなさい」という気持ち。

さて、偶然であるが、この調べサイトの横を見たら、教育関係の質問が掲載されている。なかなか面白い質問が多い。たとえば・・・

・モンスター・ペアレンツの子どもは、叱る事が困難であるという状況をどうしたら良いでしょうか?
・子どもがクラスの卒業文集に載らなかったんですが・・・
・娘が同級生の小学2年生の女の子がぶつかって来て鼻骨骨折しました。

自分だったら、どのように答えるかと考えながら、答えを読ませてもらった。「なるほど」とうなずけるものあり、「これはどうも・・・」というものもあり、夢中になって読んでしまった。いろいろな考えや答えがあって当然である。あとは質問者が取捨選択することだ。
このような質問は、自分の考えを広めるにはもちろん、学級経営の研修にも使えるのでは・・・とも思った。

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2008.01.18

メディつきセミナー

第7回メディアとのつきあい方セミナーの申し込みが始まりました。
以前、少しだけ予告しておいたものです。
こちらがそのWebです。

書かれているように今回が「最終回」です。
スタッフの一員としてよりよいセミナーになるように、今準備を進めています。
ぜひともご参加ください。

ちなみに今回のテーマは「言語力・読解力とメディアとのつきあい方学習」です。
趣旨は次の通りです。

-------
子どもたちの「メディアと上手につきあう力」を育てる実践について考える本セミナーは、最終回を迎えます。
今回のセミナーでは、新しい学習指導要領の中で重視されている「各教科の学習で育てるべき読解力・表現力」に焦点を当てます。私たちはこれまで、メディアを介して情報を送り・受け取る営みの中で、子どもたちに様々な能力・資質を育成する実践を提案してきました。“メディつき”がこの読解力・表現力の育成に寄与できることは数多くあると考えています。
 新しい学習指導要領に基づいた各教科の学習内容について議論したり、みなさん自身の得意教科で読解力・表現力の育成方策を考えたりしていただくことを通して、メディつき実践の必要性をいっそう意識してください。

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2008.01.17

冬休みを振り返る

全国各地ではすでに3学期(2学期制のところは2学期後半?)が始まっている。
ふだんよく読む先生方のブログから、残り少ない今年度の実践に意欲的に取り組んでいる様子が伺える。

さて、岩手の小学校の多くは明日が始業式である。夏休みが短い分、冬休みが長いのである。
これはそのまま夏休みと冬休みの比重が同じであるということを意味しており、「研修」という視点から考えたら、。そこで、今年の冬休みを簡単に振り返る。

1 各種発表・研究会
 冬休みは本県にとって研修会に取り組む機会である。今年は教育センターでの本校校内研究会の丸ごと発表ができた。本校の研究会での取り組みを発信できたことは有り難かった。また、個人研究についても市教育発表会、教育センターの発表会で事前に取り組みから発表までサポートできた。自分自身は今日はエネルギー環境教育研修会でプレゼンをした。図工のセミナーの運営にも力を入れた。
 また、本校校内研究会で2学期のまとめを行った。75ページの資料をもとにした話し合い。本校校内研では大きい位置づけの会でいい話し合いができた。

2 原稿
 いくつかの原稿を執筆。しかし、この冬休みは次の本の原稿に集中的に取り組む予定だったが、この点はなかなか進まず。参考文献を読めば読むほど、自分の原稿を書けなくなった。自分自身の強みは何なのか、改めて考えている日々である。

3 読書
 日常的に読書は継続しているのだが、長期休暇はそれらがスパートする時期。今年は特に例年以上読めた。といっても合計で十数冊ほど。あくまでも「自分にとって」ということだ。一番印象に残った言葉は「時間泥棒」。いつの間にか時間泥棒に時間を盗まれている自分に気付いたが、冬休み中に改善とまではいかなかった。

4 Web
 ブログと日記は毎日更新は冬休み中も同様。日記は7年目に突入した。学校Webも年末年始以外はほぼ毎日更新。

5 外出
 東京に3回出かけた。12月26日の会議。28日~29日の家族旅行。1月14日~15日の職員旅行。家族旅行は今年度から回数が限られてしまったので、いい機会だった。職員旅行は幹事役。人の役に立つ嬉しさとふだんとは違う文化を見ることでき、これまたいい時間を過ごせた。

6 日常の仕事
 長期休暇といっても、当たり前のことであるが、年末年始以外は通常の勤務日である。今年は職員旅行以外は休まなかったが、事務仕事は思いのほか進まなかった。2月と3月の仕事量が増える・・・という結果になってしまった。

 冬休み前は、「あれもこれもするぞ・・・」と思いつつ、結果的には「やはりできないことも(結構)あった冬休み」というようになった。これは小学校時代から変わらない。永遠の自分の課題なのかもしれない。

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2008.01.16

単純な方法ではあるが

冬休み中は、2学期の研究のまとめの研究会をする。
研究授業を行った先生方は、自分の研究授業について2ページに決められた様式でまとめる。
各部会の部長さん方も様式に、その部会の取組についてまとめる。
それらを部会毎に発表し、ディスカッションをするというものである。

しかしながら、今までなかなか活発な話し合いとはならなかった。
他の部会のことをよく知らないで全体の前で意見や感想を言っても・・・・ということがあるのだろう。
「皆さんからありませんか」という司会の声に「シーン」という様子がけっこう続いた。
今回もそういうことが予想された。何らかの工夫した方法を考えなければいけない・・・と思っていた。

ここ数日、思い出した時に、どういう方法がいいかチラッ、チラッと考えた。
いろいろとアイデアは出るが、単純な方法で研究会をすることにした。
それは、発表後に「グループで話し合い」をすることである。部会ごとの協議の時間は6~8分。そのうちの2分をグループでの話し合いに費やした。
これだけだ。単純な方法だ。
しかし、これがヒット。「発表者はグループ内で決める」「あくまでも自主挙手」と事前に話した。すると、先を争うように手が皆さんからあがる。時間切れで、挙手したのに当てられないという事態にもなった。

もともと発言力のある先生方である。
研究主任としてすべきことは、それらの発言が活かされるしくみと雰囲気を作ることである。たった2分のグループ別の話し合いであるが、各自が言いたい意見・感想をまずグループ内で話した。7グループもあればかなり賑やかだ。今度はその勢いで話しやすい雰囲気ができたのだと思う。
「これはいい方法ですね」と同僚から言われた。そう、単純な方法であるが、こういうのもいいものだと感じた。

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2008.01.15

アクセス数

教育センターでの発表後に、ブログのアクセス数が伸びている。
昨年の後半でのアクセス数は平均300前後であった。半年ぐらいずっとである。
これは安定しているということであるが、逆に言えば広がってもいないということである。
1年前は若干少なかったが、それでも平均280アクセスぐらいはあったと思う。

しかし、この半月は平均350ぐらいに増えている。
さらに細かく見てみると、地元岩手のアクセスの割合が増えている。常時16%ぐらいだったのが、最近は18%ぐらいである。
かつては岩手の比率は少なかったが、センター発表との関連で岩手でのアクセス数が増えたと思われる。

全国で見られることも嬉しいが、やはり地元岩手で「ブログを見ていますよ」と声を掛けられることはもっと嬉しい。これからも地元との縁を大切にしていきたいと思う。

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2008.01.14

「役割」

岩手は冬休みが長い。今日は休日、明日は年休をいただいて職員旅行。参加者は例年より少なめの13名。でも、団体として動くには適切な人数かもしれない。

行き先は東京。ふだんよく来ているが、とんぼ帰りが多いので、今回行ったところはみんな初めての場所だった。相田みつを美術館、劇団四季「ライオンキング」、そしてはとバスのショー。
それぞれを見て感じたのは「役割」への意識の強さだ。特に「ライオンキング」はすばらしかった。

最近、いろいろなところで役割を自覚する。たとえば、この間の市教研でレポート発表が各校から行われたあと、会長さんが「レポートから感じたこと」として3つのことを話された。会長としての役割を考えた発言だった。
かつての職場で必ず「10の視点」を発言される教頭先生がいた。「今回の運動会、10の視点」というようにだ。そうすることにより、運動会の位置づけを職員に伝えていた。

では自分の役割は何か。いろいろと考えるこのごろである。

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2008.01.13

地図クイズサイト

今日もWebのお知らせです。
教科書会社のサイトを時々チェックをします。実践に関わる貴重な情報が時々あるからです。
地図の教科書といえば、本校では帝国書院です。昨年リニューアルしたのですが、新たに子どもサイトがオープンしました。こちらです。

この中に「地図・地理もの知りクイズ」というサイトがあります。レベル1~5まであり、地図好きの自分としては、はまってしまいました。レベル1の問題といっても常に同じなのではなく、シャッフルされて出てくるようです。子どもたちにとっては歯ごたえのある問題が多いかもしれませんが、繰り返しているうちに覚えることでしょう。
ぜひチャレンジをしてみてください。

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2008.01.12

Webのお知らせ

1 第7回メディアとのつきあい方学習セミナー
 私がスタッフとして関わっているメディアとのつきあい方学習セミナーが2月23日に開催されます。
 今回が7回目。と同時に最終回です。(もちろん、これで活動が終わるわけではありません。)
 今回は「教科におけるメディつき実践」がテーマです。より価値のあるセミナーになるように準備中です。
Webページはこちらです。なお、申し込みは1月17日からです。その時に改めて紹介をします。皆さん、ご準備を。

2 エネルギー環境学習研修会
 こちらは岩手県での登壇です。標記の研修会が1月17日に盛岡市で行われます。エネルギー教育実践校ということで、私も本校の取り組みについてプレゼンをします。環境教育のプレゼンは初めてです。いい経験です。
 くわしい案内や申し込みはこちらです。 

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2008.01.11

自分の役割

昨日の仕事日記に書いたのだが、無事胆沢図工研ウィンターセミナーが終わった。夏の分と合わせると5年間で7回目。毎回20名程度の参加なのだが、それでも合計するとのべ140名ぐらいは参加したことになる。

この胆沢地区図工研究会というのは、代々本校が事務局を行っていた。転勤した時に自分がその担当となった。図工が得意だというわけではない。校務分掌のバランスであろう。実際の仕事は児童画展のみだった。(これはこれで600作品の展示イベントなので、けっこうな仕事量だが。)
この会にはきちんと予算が計上されていた。しかも、会則には地区教員の図工の指導力向上という目的も書かれている。たまたま、かつて同僚だった図工に堪能な先生がこの会の副会長をしていた。「セミナーを開けるのでは・・・」という考えで始めたのが第1回のスタートだった。
地域の二十数校限定のセミナーだったが、図工の研修会は貴重な機会だったため「学びたい」という意志をもった方が集まる研修会になっている。人数は20名程度だが、実技研修会と考えるとちょうどよい。
参加者の満足度も高いことがアンケートからもよく分かる。今回も「とてもいい研修会でした」「次回も参加したい」という声が多かった。

自分がこのセミナーを継続しているのには、一つの役割が自分にはあると思うからだ。全く図工はダメな自分だが、初任校が絵画指導に熱心な学校だった。校内研究の主題も図工。翌年には学校公開も行った。
校長を始め、図工が得意な先生がズラリ。聞けば何でも教えてもらえた。
その頃に比べたら、今は図工の指導時間も減り、さらに当時の先生方と同じ指導力をもっている教師も減った。ならば、自分には指導力はないがそのプロデュースはできると考えた。
これが自分の役割である。自分自身が学ぶのはもちろんだが、より広い学びを後の世代に伝えるしくみを作る。図工だけではない。社会でもそういう取り組みを4年ぐらいしている。校内でも今年度スタートさせた。来年度も自分の重要な役割になるに違いない。

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2008.01.10

センタ-Web

今日も県立総合教育センターの話。

今回のセンターの発表でなるほどと思ったのが、「発表資料」の扱いだった。
自分も6年前に教育センターで発表をしたことがあった。こちらのレポート
確か20ページだったと思う。それが200部印刷だった。その時の丁合は大変だった。(本校のように丁合機がある学校ではなかった。丁合機がある学校の方が珍しいだろうが)

さて、今回の資料提出は3つの方法から選べるしくみになっていた。
それにはWeb掲載の有無も書かれていた。これはいいと思った。たとえば、かなりのページになる人であれば、Web掲載にしておいて、概略版だけのレポートにすればよい。発表者の負担はかなり軽減されるし、必要は人は自分で印刷をすればいいわけだ。(むろん発表会の前にWebに公開されている。)
今回、幸いにも社会の発表で興味をもったものがあった。その重厚なレポートもWebで見ることができた。
使える資料も書かれていた。

きっとこのしくみ数年前から行われていたのだろう。自分と縁がなかったから、チェックしていなかった。
今年度は、文科省Web、県教委Web、センターWebから多くのことを学んでいる。
ちなみにレポート公開のサイトはこちら

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2008.01.09

本校の研究をライブで発表2

昨日の続きである。実際のライブの様子。

1 授業前にフラッシュ型クイズ
 授業者は6年担任とT2である。しかし、自分も授業前に少し登壇した。3分ほどのパワーポイントのフラッシュ型歴史人物クイズである。
 これは、授業者との雑談で「やはり子どもたちは緊張するだろうから、直前にリラックスできるクイズでもしようか」という話になった。「では、社会の時(その学級の社会を担当している)にいつも教室でしていることを」ということで行ったものである。声を出す練習にもなるし・・・ということで歴史人物を10名ほど。
 これは子どもたちよりも参観者にウケていた。ICT活用の一場面を見せることもできた。

2 授業のポイントは高め合いの2段階方式
 いざ授業。2人の先生にとっては大舞台だ。周囲を見れば150人ぐらいの参観者。後方ではイスに立って見ている方も何人か。でも授業者は堂々たるものだった。大拍手。
 教科は算数。比例だ。課題把握、見通しの確認、一人学びと順調に進む。ポイントは次から。学級を二つに分け、前と後で2人の教師がそれぞれ少人数で発表しあう。学級内少人数指導だ。一段落ついたら、今度は全体でまた高め合い。通常であれば1回でするのをあえて2段階で行うのが、今回の主張。研究会の論点もここにある。
 少人数で出た内容を交流しあい、適用問題を解き無事終了。
 多くの参観者と広い会場で声が通らず、子どもたちは大変だったであろう。でも、一人残らず集中して学習に取り組んでいた点がすばらしかった。

3 ワークショップ型研究会
 このワークショップ型研究会自体については、心配していなかった。しかし、条件が異なる部分のみ、「仕方ないだろう」と思っていた。一番は時間だ。通常90分ですることを60分で行う。でも一連の研究会の流れは全部見せたいので凝縮する形になった。自分が焦ったのは、グループ回りが参観者の人垣でなかなか入っていけなかった時だ。回りながら各グループの様子を見て、次の協議部分の柱立てを考えるのだが、効率的にはできなかった。それでも何とか、グループ発表後に深める部分を算数部長と授業者で決めた。
 グループ発表後の深め合いで頼りになったのはベテランの先生方だった。いくら校内研といっても、多くの先生方が聞いているとなれば、発言も躊躇するのは自然なこと。その点ではベテランの先生方の底力を見た感じだった。ミドルリーダーは各グループを仕切り、若手は模造紙に書く作業と発表もきちんと行った。各年代がフリーで意見を交換する他に自分の役割を果たした研究会だった。

4 伝えたかったこと
 今回の本校の研究会の公開で、参観者に見てほしかった点は次のような部分だ。
・付箋紙を使ったグループ別の討議が、発言を活性化させること。
・本校のワークショップ型研究会の一定の流し方。
・模造紙の表現。
・グループ別発表の後の深め合いの様子。
・そして何よりも研究会を楽しんでいる姿。
 参観者にはこれらの点は伝わったと思う。これはビデオでは無理だ。やはりライブだからこそ、わかるものだ。その点で、今回の企画自体が価値あると改めて感じた。

 むろん参観したからといって、即校内研究会に導入するという学校は少ないと思う。しかし、今回ライブで参観された先生方はワークショップ型研究会のイメージがつかめたであろう。それだけでも十分である。いつか、実践する時に、「そういえば・・・」と今回の記録をもとに行えばいいのだから。
 本校にとっては、今回の発表は一定の評価を得たという点で有り難かった。同時に研究の特色として明確に位置づけられた。その点では、「これからが勝負」と思っている。

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2008.01.08

本校の研究をライブで発表1

今日は県教育研究発表会。冬休み中の岩手県各地から教員が県立総合教育センターに集う。
その大会で本校が発表する。一般的なプレゼンでの発表ではない。
「研究授業」と「校内研究会」の発表だ。

今年度から取り組んだワークショップ型研究会。センターとの協力校ということで、指導をしていただきながら、研究会で実践をしてきた。最初は戸惑いはあったものの、回数を重ねる毎に先生方もより意欲的になり、明らかに研究自体も変わった。その様子から、今回の発表の依頼である。

今回の発表はいくつかの点で価値がある。

1 「ライブ」という企画
 通常であれば、校内研の様子をビデオで紹介するであろう。しかし、今回はライブだ。授業する学級の児童が35名、本校教員が34名の大移動。センターの先生方もビデオはその様子は伝わらないと判断されたのであろう。センターで子どもたち対象の授業をしたことはあったが、研究会を公開した例はなかった。その点で、今回は思い切った企画である。

2 センターとの連動
 本校は今年度、センターの研修主事の先生方に何度も依頼をして、研修を深めた。センターは本校等の事例やアンケートをもとに、今回の分科会での提案を作成した。どちらにもメリットがある取り組みだった。教育センターと現場のこのような関係は「目指すべき関係」だと言える。

3 学校の発表
 自分が個人で今まであちこちで発表してきたが、今回嬉しいのはこれが学校毎であるという点だ。学校自体の研究が評価されたという点で、研究担当である自分の役割も果たせたと思う。

それにしても参加者は会議室いっぱい。200名とか。さらに午前中に講演者だった千々布敏弥氏(国立教育政策研究所)や県の教育長が、授業からずっと研究会、さらにはその後の協議にも参加されていた。注目度の高さが伺える。実際のワークショップ型研究会の様子は明日。

ちなみに、この分科会でのセンター提案のレポートはこちら

追記:ローカル紙「岩手日日」に写真入りで授業の様子が掲載されていた。こちら

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2008.01.07

プレゼンについて考える機会

今日は市の教育研究発表会。合計で8本の発表を聞いた。研究内容から学ぶことがメインだが、プレゼンの在り方についても考えるいい機会だ。毎年毎年考えているが、今回も基本原則のいくつかを改めて学んだ。

1 聞き手を意識してプレゼンする
  見るのは原稿用紙ではなく聴衆。
2 スライドの時間と文字数を考える
  短時間しか映さないスライドなのに文字数が多ければ簡単には見られない
3 デザインが逆効果に
  デザインやアニメーションに凝リ過ぎると印象が薄くなる場合がある。
4 エピソードや子どもの作品を入れる
  具体的に授業場面がイメージできる
5 失敗やユーモアも入れる
  実践には失敗もつきもの。それを紹介すると聞き手もホッとすることが多い。特に本音の話の時にはうなずきも多い。
6 時間配分を考える
  理論・実践・結論とどのようなバランスがほどよいのか意識する。

スライドを使った発表が通常になり、聞き手も「いいプレゼン」を意識していると思われる。これからの教師にとって、プレゼンスキルも必須であろう。

ところで、この発表会では新しい実践用語を知ることも楽しみの一つ。今回は「ディベカッション」という言葉を知った。見ての通り、ディベートとディスカッション(討論)を合わせたもの。ネット上にもいくつかの実践例はあった。やはり学びの機会は貴重である。

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2008.01.06

同僚の姿勢に刺激を受け・・・

テレビニュースによれば帰省ラッシュとのこと。
正月気分も今日までで、明日から始まる会社が多いのだろう。全国の学校現場も同様だろうが、岩手は夏休みが短い分、冬休みが長い。本校は18日が3学期開始だ。
その点で、冬休みには夏休みと同じくらい各種研究会が行われる。その関係で今日は休日ながら同僚と一緒になることがいくつか。

まずは午後に明日の市教育研究所研究発表会のリハーサル。自分は個人研究発表のプレゼンのPC操作。同僚の先生は年末年始でプレゼンを仕上げてきた。
さらに、国語部会ということで部長さんも会場に来てくださり、発表のチェックをしてくださった。自分は研究担当として、研究のスタートから携わっている。逆に初めてプレゼンを聞く方が分かりにくい点を指摘できる。ということで、部長さんからいくつかのご助言。有り難いことだ。

リハーサルを終えて学校に行くと、8日の教育センターの授業者2人が準備をしていた。プリントを作成したり、模造紙で表を作ったり・・・。聞けば午前中から行っていたとのこと。万全に仕上げようとするその努力ぶりを見て、きっと授業がうまくいくであろうと感じた。

どちらも自分が関わっている校内研究の分野。同僚が積極的な姿勢で関わっている様子を見て、自分も刺激を受けた。本校のこのような先生方と一緒に研究ができることを誇りに思う。

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2008.01.05

「仕事の哲学」

おみくじを引いた。中吉。「『吉』と『中吉』はどちらがより目出度いのか」とふと思い、ネットで調べた。
そうしたら、多くのサイトに「女子道社が日本のおみくじの7割のシェアを誇る」と書かれていた。
そこの3代宮司のメッセージがいい。

「おみくじは占いではありません。たとえ、凶が出ても縁起が悪いと落ち込むことも、大吉が出て有頂天になることもありません。内容をよく読み、反省すべき点は反省し、励ましのお言葉として受け止め、日々努力を怠らないことが大切です。」

今日自分が読んだものも確かに励ましあり、自分への注意点もあった。広く通用する言葉で書かれているから・・・というのもあるだろうが、このようなメッセージは有り難いと思った。

家に帰ってから、仕事をしている時に、ふと「仕事の哲学」(ドラッカー・ダイヤモンド社)に目がいった。「反省すべき点は反省し、励ましのお言葉」といえば、この本もそうだ。改めて読んでみた。価値ある言葉が並ぶ。

・成果をあげることは一つの習慣である。実践的な能力の積み重ねである。実践的な能力は、修得することができる。それは単純である。
・成果をあげるための実践的な能力は5つある。第一に、何に自分の時間がとられているかを知り、残されたわずかな時間を体系的に管理する。第二に、外部の世界に対する貢献に焦点を合わせる。第三に、強みを中心に据える・・・・。
・不得手なことの改善にあまり時間を使ってはならない。自らの強みに集中すべきである。無能を並の水準にするには、一流を超一流にするよりも、はるかに多くのエネルギーと努力を必要とする。

意識はしていなかったが、自分のこのごろの目標とすべき行動は、かつて読んだこの本がベースになっている。何度も読み返したくなる本である。

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2008.01.04

「授業づくりネットワーク2008春」のご案内

 セミナー登壇の案内です。かなり先ですが、3月30日(日)に「授業づくりネットワーク春集会」(東京)で登壇します。学年末の時期ですが、日曜日ということで新学期のヒントを得るには、いいチャンスと思います。
 ぜひご参加ください。以下案内です。

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 「安定した草原」から「不安定な湿地」へ、現在の教育現場は大きく揺れています。その変化の中で、子どもたちの私語・立ち歩きなどが発生し、授業が成立しにくい状況が増えてきています。

 この現状を乗り越えるには、まず「楽しく力がつく授業づくり」について考えていく必要があります。授業の土台には「明るく元気な学級づくり」が求められます。さらに、授業や学級が成立するために欠かせない条件として、「ユーモアのある教室づくり」が挙げられます。

 私たちの団体では以前から「ユーモア」の重要性を訴えてきました。(『授業づくりネットワーク』1999年2月号特集「ユーモア教育はじめの一歩」など)この「ユーモア」をキーワードに、4月からの授業・学級・教室づくりについて学ぶ機会を作りたいと考えています。

 以上の認識をもとに、さまざまな「授業成立の基礎技術」を考えるヒントとなる講座を集めてみました。24講座の中から、お好きなワークショップを3つ体験していただきます。ぜひ、ふるってご参加ください。

日 時:3月30日(日) 10:00~17:00(受付は9:30~)

会 場:成蹊大学3号館
    東京都武蔵野市吉祥寺北町3-3-1
    〈アクセス〉
     JR中央線・総武線(東京メトロ東西線)・京王井の頭線吉祥寺駅下車
     ・吉祥寺駅北口バスのりば1・2番より関東バスで約5分成蹊学園前下車
     ・吉祥寺駅より徒歩約15分

日 程:
9:30~10:00 受付

10:00~12:00 ワークショップ1「楽しく力がつく授業づくり」
A:文学の楽しみ方として指導したい5つの読みの技術
 講師:桂聖(筑波大学附属小学校)
B:聞く力を育てる国語科ワークショップ型授業
 講師:鈴木啓司(千葉・市川市立曽谷小学校)
C:ハンズオン・マスで数と図形の体験的活動
 講師:坪田耕三(筑波大学附属小学校)
D:計算力がアップする算数くり返し学習
 講師:竹松克昌(神奈川・茅ヶ崎市立緑が浜小学校)
E:理科好きを育てるおもしろ科学実験
 講師:佐々木昭弘(筑波大学附属小学校)
F:ICTを活用した社会科授業
 講師:佐藤正寿(岩手・奥州市立水沢小学校)
G:子どもが元気に表現する英語活動のコツ
 講師:小川史(東京・成蹊小学校)
H:伸びていく学級をつくる、新学期の授業ネタ
 講師:星彰(東京・福生市立福生第七小学校)
I:特別支援教育に学ぶ教材・教具づくり
 講師:池田康子(神奈川・川崎市立下河原小学校)
     上原淑枝(神奈川・川崎市立百合丘小学校)

12:45~14:45 ワークショップ2「明るく元気な学級づくり」
J:エンカウンターで考える小学校学級づくり
 講師:品田笑子(都留文科大学)
K:学級通信を生かした中学校学級づくり
 講師:石川晋(北海道・広尾町立広尾中学校)
L:プロジェクト・アドベンチャーで学級の信頼関係を築く
 講師:高久啓吾(神奈川・寒川町立一之宮小学校)
M:学級の雰囲気を明るくするミニネタ集
 講師:佐々木潤(宮城・石巻市立湊第二小学校)
N:子どもを元気にするお笑い学級づくり
 講師:土作彰(奈良・広陵町立広陵西小学校)
O:元気な学級を作るお笑いパフォーマンス
 講師:田中光夫(東京・羽村市立栄小学校)
P:特別支援教育に学ぶ学級づくり
 講師:上原文(横浜市東部地域療育センター)

15:00~17:00 ワークショップ3「ユーモアのある教室づくり」
Q:プロに学ぶユーモアコミュニケーション~お笑いが教室を変える~
 講師:ヤングキャベツ(新潟お笑い集団NAMARA)
R:なんとユーモア~ジョークを創る、ジョークを楽しむ~
 講師:高橋俊三(前群馬大学。現、ILEC言語教育文化研究所常任
            理事、話力総合研究所特別講師)
S:ユーモア詩がクラスを変えた~笑いの満ちた教室づくり~
 講師:増田修治(埼玉・朝霞市立朝霞第三小学校)
T:こんな時どうする?~困った児童へのユーモア対応術~
 講師:赤坂真二(新潟・新潟市立曽野木小学校)
U:こんな時どう言い返す?~ユーモアあふれる担任の言葉~
 講師:池田修(京都橘大学)
V:「ものづくり」を活用した教室づくり~ビー玉貯金パーティで教室を笑顔いっぱいに~
 講師:阿部隆幸(福島・本宮市立糠沢小学校)
W:特別支援教育に学ぶ教室づくり~ユーモアのあるミニネタ集~
 講師:田中博司(東京・杉並区立第九小学校)

13:00~17:00 特別ワークショップ
X:子どもも大人も元気が出る! インプロゲーム
 講師:絹川友梨(インプロワークス代表、俳優、インプロバイザー)

 *講座は調整中です。正式決定・詳細はこちらのHPをご覧ください。
 
17:30~19:30 懇親会(希望者のみ)

【参加費】
 一般   4000円
 会員   3000円
 一般学生 2000円
 会員学生 1000円

【懇親会費】
 3000円(希望者のみ)

申し込み方法:
 こちらのサイトをご覧ください。

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2008.01.03

箱根駅伝データ

箱根駅伝が好きである。もっともテレビでしか見ることはないが。本当のフリークやマニアなら、直接見に行って、声援をするだろう。
しかし、テレビ放送する前から好きだったことは確かだ。中高時代は新聞を食い入るようにして見ていたし、大学時代はラジオの実況中継に耳を傾けていた。

さて、今年はテレビで観戦する他に、別の方法でも楽しんだ。
一つは地デジのデータだ。我が家では地デジに変えて1年ほどだが、ほとんど自分はデータの活用していない。しかし、子どもたちはよく操作をしている。今回も子どもたちが操作をしているのを見て、「ほう、こんなのも出ているのか」と初めて知った。一番感心したのは、ラップ地点を通過すると10秒もしないうちにそのデータが出てくる。その通過時点での順位と記録、そして個人記録やその並び替えもすぐに表される。あまりの見事さに感心してしまった。

もう一つは動画。今日は都合があり、9区の途中からは見られなかった。Webで検索すると、日本テレビでちゃんと動画が見られるしくみになっていた。しかも、今年だけではなく、ここ10年ぐらいのシーンも見られる。これはたまらないということで、しばらく見入ってしまった。

このようなしくみがどんどん身近になっている。教育でもそういう風になるのだろうなあ・・・。

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2008.01.02

「年収10倍アップ時間投資法」

年末・年始は可能な限り読書に勤しもうと考えていた。今のところ快調。学期が始まってしまうと、ペースはダウンしてしまうし、どうしても教育に直結する本の割合が高くなる。そのジャンル以外の本は今が読みどきだ。

一日平均2~3冊程度のペースで読んでいっているが、その中で自分にとって新しい視点を与えてくれたのが、この「年収10倍アップ時間投資法」(勝間和代著)である。この勝間さん、アマゾンのランキングでも最近常に上位に数冊入っている。どこの本屋さんでも平積み。ならばということで購入。
確かにビジネス書として、自分にとって新たな視点を提示してもらった。特に、「新しいことを続けるには目標よりも行動にフォーカスする」という話には納得。自分の行動が少し変わりそうだ。
手帳に「目標」を「予定」として書く話も「確かに」と感じた。
このような本を読めば、本代は本当に安いものだと思う。

今日はこの本と同時に「類語辞典」も購入。先日紹介した「文章のみがき方」に紹介されていた方法だ。電子辞書やネット類語辞典もあるが、点ではなく面として活用してみるのもいいなと考えた。これも安いものだ。

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2008.01.01

今年のモットー

元旦はいいものだ。心が新しくなる。スタートなので目標も立てたくなる。
というわけで、今年のモットーを考えた。あくまでもモットーである。(教師としての元旦は4月1日と思っている。平成20年度の目標はその時に。)

1 キーワードは「為」
 いつも最後に「今年の1年を表す漢字は」の実践をしている。今年は逆にモットーとする漢字を決めた。
 「為」である。昨年の「偽」をもじったわけではない。「人の為」になることを「為し遂げよう」ということだ。それが結局は自分の「為」になる。

2 ステージの移行に向けて
 昨年読んだ本に教師のライフステージのことが書かれていた。教師人生をおおよそ次の3つのステージに分けていた。(表現は不正確。おおよそそういう意味)
 ・採用 ~35歳・・・若手教師の時代
 ・35歳~45歳・・・ミドル教師の時代
 ・45歳~60歳・・・指導的立場となる時代
 置かれている環境によっては異なるであろうが、教師人生を3段階と考えるのなら自分もいよいよ最後のステージに突入ということとなる。この立ち位置を意識した考えや振る舞いをしていきたい。

3 より一層の「集中と選択」を
 限られた時間を有効に使うには、ここ2年続いている「集中と選択」を一層推進すべきと考える。それらは対象とするフィールドを狭くするとは限らない。自分の目的に即した学びをするためのフィールドを見極めるということであり、新たに学ぶ分野も出てくるであろう。

4 「型通り」の生活を目指す
 昨年は、十数年続いた「朝型生活」、職場からの帰宅時刻、そして帰ってからの仕事の内容も変化した年だった。一定のパターンがなく、仕事術としては都合が悪かった。今年は決まり切ったパターンの生活を心掛ける。ポジティブな意味での「型通り」の毎日。平歩前進という言葉にぴったりだ。

5 「健康」と「品格」を考える
 この2つ、今の自分に欠けている。不健康なわけではないが、日常的に意識しないと取り返しがつかなくなる。品格もそうだ。「磨いているか」と問われれば、「流されている」としか答えようがない。スピーチなどはその人の品格がよく出るものであろうが、今だに苦手。1年後に何らかの成長のあとが見られるとよい。

6 質量アップ
 仕事の質を高める。当たり前のこと。インプットの量のアップ。質を高めるための前提条件だ。

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