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2008.01.31

授業づくり研修会(北方小)2授業編

飛び込み授業には2通りあると思っている。
自分の得意な「定番」授業を行うもの。ネタが同じなので何回もしているうちに、さらに授業に磨きがかかる。
もう一つは、その学級の進度に合わせて新たに授業構想をして行うもの。通常の研究授業と同じようなものだ。ただし、子どもたちとは初対面なので、その点で研究授業とはかなり異なる。

自分は飛び込み授業は4回目だが、後者のパターンだ。
今回は5年生という指定。しかも「活用する力を育てる」という点を意識しなければいけない。
授業進度は「暖かい地方と寒い地方」。
まずは教材研究。5社の教科書を読んだ。すると、取り上げられている資料が幅広いことがわかった。
社会だから当然資料をもとに授業を組み立てる。どの資料を取り上げるか吟味した。気温のグラフ、ロードヒーティングの写真、くらしごよみ、スケートと祭りの写真を最終的には使った。教科書にあるものだ。
続いて場の設定だ。北海道を扱うことにしたのだが、日常生活に生かすという意味で、読み取ったことを依頼文に対する返信にするという形にした。

授業については略すが、子どもたちの学習活動では次の活用する力を育てようと考えた。
・資料を選択する
・資料を読み取る
・読み取って解釈したことを伝える
・総合的に考える
・学んだことを表現する

先の学習活動は以下のような点を意図したものであった。これらは、「活用する力を育てる」ために社会科授業に必要なことと思われる。
・既有知識と経験を情報と結び付ける(導入との関連)
・課題に対応して資料を活用する(資料選択)
・資料の特性を評価しながら読む(資料の特性を理解)
・情報を総合的にとらえて考える(キー発問)
・実生活に役立つ場を設定する(依頼文への返信)

 授業での子どもたちはすばらしかった。「わかること」だけではなく、「解釈」を付け加えていた。さらにキー発問に対しても、いい考えが出てきた。それでも最後まで辿りつかなかった。これは自分の教材不足によるものであった。つくづく授業は難しいと感じた。

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