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2008.02.23

ペア学習2

昨日に続き、ペア学習。今回は「提案学習」「プレゼン学習」「先行学習」である。


■ペア・提案学習
 あるテーマについて子どもたちが提案学習をする場合がある。たとえば、四年生「南部鉄器で有名な私たちの水沢をどのようにしてPRしたらいいのだろう。提案してみよう」「交通事故を防ぐためには何をすればいいのか。提案しよう」といった学習である。これをペアで提案するものである。「提案を三つ考える」といった場合、私は次のような形で行う。

①最初はお互いにノートに提案を書く
②ペアで発表し合う。相手の発表からヒントを得て、新たに付け加えをする。
③その中でよりよい提案を三つに絞る。

 何も題材のないところからペアの話し合いというのは難しい。そこで最初は一人で考える時間を確保する。次の段階で発表し合いながら、新たな考えを追加していく。ペアの相手の考えから触発されることは多いものである。さらに絞り込みでお互いの考えを認め合うことになる。
 このような提案する学習は一人ではなかなか発想が広がらない。「苦手」という子もいる。そのような子にとってペアで発想が広がるというのは効果的である。しかし、グループの人数が多くなれば、今度は絞り込みが難しくなる。
 なお、ペアで考えた提案はグループ内(三組~四組のペア)で発表させる。その中で代表を選ぶ。全体で四~五つのペアが代表となり、それらをもとに学習を深めるという形が多い。

■ペア・プレゼン学習
 一斉に幅広い内容について調べ学習をさせたいという時がある。五年生の発展的な学習で全国各地の米作りの特色について調べさせるという時があった。
 一人一都道府県を最初は調べさせようと考えた。しかし、発展的な内容であればインターネットや文献等の調べ学習が苦手な子もいる。そこでペアで調べさせることにした。 
二人で調べる時のよさはお互いの調べ方について学べるという点である。たとえば、インターネットでの検索のしかたを一人の子が知っていればその様子を見て方法を具体的に知ることができる。また、調べた内容をどうプレゼンするかという点も上手な子から学ぶことができる。
 むろん、全部のペアがそうだとは限らない。そのような場合には別のペアのモデルから学ぶようにしている。
 この場合には沖縄や北海道等、学級で十二の都道府県をペア学習で発表させた。地域によって米作りの特色が顕著であり、子どもたちも自分たちのプレゼンから幅広い知識を身につけることができた。
 実は本校ではパソコンの台数が20台しかない。850人に対しての20台である。1台あたり42.5人という計算になる。国の目標が確か5人台だったから相当なハンディだ。仕方なくのペアでのインターネット調べが多いが、どうせやるのなら・・・ということでペア学習を充実させたいと考えている。

■ ペア・先行学習
 学級全員が調べる必要はない。しかし、一部の子に事前に先行的に調べ学習を行わせ、それを学習に生かしたいという場合に私は「ペア・先行学習」を行っている。
六年生担任の時に「青い目の人形」について学習をすることになった。戦前にアメリカ合衆国から「友好の使節」として日本に贈られてきたが、戦争でほとんどの人形が壊され焼かれた。それでも現在全国で三百体残っている。その教材化である。
 これは一時間のみの特別授業である。子どもたちが一斉に調べて発表させていては学習が深まらない。そこで、学習前に一定期間内に一組のペアに先行的に調べ学習を行わせるのである。次のような方法で行う。

・一週間ほど前にテーマを予告。希望者を募り調べるペアを決める。
・休み時間や放課後等を使って、テーマについて調べ発表の準備をする。(画用紙やプレゼンのスライド)
・授業時間の前半五分ほどで発表する。

 この場合には、青い目の人形が送られてきた時の経緯、その後のたどった運命、そしてそれに対する自分たちの考えが発表された。
 一斉に調べる学習と違い、一組だけの先行調べ学習なので教師もゆとりを持って相談や指導ができる点がメリットである。また、授業では子どもたちが調べたことが効果的に他の子の理解を促す。教師はその内容を深めることに専念できるよさがある。
 余談であるが、この青い目の人形ペアは、全国プレゼンテーションコンテストで高学年最優秀賞をいただいた。ぺア学習が生きた例である。

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Comments

JJです。これ、いいですね。きちんと目的が分類されているのがいいです。私も、情報交換のみ、互いに質問をする、一つの意見に絞る、というペア学習を行ってきました。こんなやり方もあるのですね。「子供のリレーションを活かした学習」というテーマで本が一つ書けそうですね!おもしろい!

Posted by: JJ | 2008.02.24 at 19:44

JJさん、コメントありがとうございます。
ペア学習というのは、かなりの可能性をもっていると思っています。本も出ていますしね。パート3もありますのでお待ちください。

Posted by: サトマサ | 2008.02.24 at 20:49

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