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2008.02.22

ペア学習1

教育ルネサンスに「ペア学習」のことが書かれていた。
教育雑誌ならわかるが、一般紙の教育欄には珍しい。目のつけどころが面白いと感じた。
さて、自分はかつて社会科でペア学習をよく取り入れていた。
ペア学習は、全員が主体的に学習をするという点でたいへん効果的である。自分が今まで行ってきたペア学習を振り返りたい。まずは、一番多いと思われるペアでの話し合いである、

■ペア・説明学習
 調べたことや見学したことをまとめる時がある。たとえば、自動車工場の見学に行った。その内容を確認して、付け加えをする時にペアで説明学習をさせるとよい。ポイントは見学活動の前後である。
 事前に、「見学した後に、ペアで見学の記録で説明し合います」と予告する。他の人に説明をするという前提での見学記録であるから、子どもたちは真剣である。
見学後、実際に説明させる。その時に、「相手の説明で自分に不足の部分があったら、付け加えをしなさい」と指示する。説明をし合いながら、見学の様子を思い出したり、自分の不足分を書き足したりする。 
事前の見学に対する意識を向上させる点、さらに事後のいわば見学後の記録を深める点でペア学習は有効である。

■ペア・提案学習
 あるテーマについて子どもたちが提案学習をする場合がある。たとえば、四年生「南部鉄器で有名な私たちの水沢市をどのようにしてPRしたらいいのだろう。提案してみよう」「交通事故を防ぐためには何をすればいいのか。提案しよう」といった学習である。これをペアで提案するものである。「提案を三つ考える」といった場合、私は次のような形で行う。
①最初はお互いにノートに提案を書く
②ペアで発表し合う。相手の発表からヒントを得て、新たに付け加えをする。
③その中でよりよい提案を三つに絞る。
 何も題材のないところからペアの話し合いというのは難しい。そこで最初は一人で考える時間を確保する。次の段階で発表し合いながら、新たな考えを追加していく。ペアの相手の考えから触発されることは多いものである。さらに絞り込みでお互いの考えを認め合うことになる。
 このような提案する学習は一人ではなかなか発想が広がらない。「苦手」という子もいる。そのような子にとってペアで発想が広がるというのは効果的である。しかし、グループの人数が多くなれば、今度は絞り込みが難しくなる。

 このようなペア学習は学級経営でどのようなペアでも子どもたちが学習が成り立つということが前提だ。実はそれが結構難しいのだが・・・。

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