若さという強み
昨日、初任の時に担任した子から結婚披露宴の招待状をいただいた。
有り難いことだ。
初任は3年担任。その後4年、5年(クラス替え)、6年と4年連続担任した子たちだ。その時の6年B組は26人の学級だったが、これで7人目である。
教師として間違いなく一番力のなかった時代だ。授業はメチャメチャだったし、怒る時にはストレート。保護者対応も不十分だった。
それでも子どもたちは人生のもっとも重要な輝く場に招いてくれる。確かに、関係でいれば一番密接な時代だった。休み時間はひたすら子どもたちと遊んだし、休日には学区外に住んでいた私のところに走ってくる子たちもいた。時間があることに任せて学級通信に燃えていた。まさに「若さ」が武器だった時代だ。だから、つまらない授業でも何とか学級経営が成り立っていたのかもしれない。
ちょうど、野中先生がブログに次のような文章を書いている。
教え方がうまい、下手で、教師と生徒の関係をすべて語ることはできない。
初任の先生などは、教え方で言えばうまいはずはない。
ところが、その初任の先生に子供達がついていく。
それは、初任の先生の熱意や迫っていく若さに子供達が惹かれるからである。
そこで先生と生徒の通じ合いが起こっている。
同感である。だから、若い教員を担任にする価値があるのだと思う。むろん、教え方は上手ではない。しかし、若さを強みにすれば、担任している子どもたちが感化するような実践ができると思っている。その中で教え方は上手になっていけばよい。
逆にベテランは若さという強みはないのだから、しっかりと上手な教え方や対応で子どもたちの力を伸ばすとよい。そして、若手とベテランがうまくかみ合って学校全体のバランスがとれていくのだと思う。
そんなことをふと思った。
さて、教え子の披露宴。スピーチも依頼されている。久しぶりに20年前の学級通信を見てみようと思う。
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