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April 2008

2008.04.30

1カ月がたった

3月31日のブログに次のように書いた。

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このブログですが、今までは教諭の実践として書いてきました。
しかし、今度は新しい学校であること、そして管理職になるということで、今まで通りのペースや内容では書くことができません。今後は学校の話題よりも、自分の研究・イベント・コラム的な内容が多くとなると思います。しかも、更新も不定期となります。
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立場上、「実践」や「学校のこと」は制約があるが、この1カ月、ブログと仕事日記が何とか毎日続いた。これは自分にとっても予想外であった。
書きたいネタが次々と出てくる・・・という訳ではないが、新しい環境、新しい立場なだけにポツポツ出てくる。それらを書いてきた感じだ。
ただし、今後も毎日続くとは限らない。それでも月半分の日数ぐらいは更新できるのでは・・・という目星がついた。

ペースがつかめないのは、単身赴任の体調管理。往復400kmの気遣い運転は予想以上に厳しいものだった。今月は家庭の都合で7回往復。休日は一定時間の休養が必要になっている。軽米での生活、水沢での生活のそれぞれに慣れることがこれからは必要だと思っている。

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2008.04.29

「こんな上司と働きたい」

ここ数日にビジネス書をいくつか読んでいる。
この本はその中で一番自分の中に入ってきた本である。アマゾンのサイトはこちら

4月になってから当たり前だが、「立場の違い」を意識するようになった。
前任校でも特定分野で責任のある立場にいたのだが、自分よりも年配の先生方がけっこういたこともあり、あまり意識はしていなかった。
しかし、今は年齢的にもぐっと上になった。さらに、「教頭先生・・・」という形で決裁、相談が来る。そういうこともあり、著者の中谷彰宏氏の言葉がぐいぐい入ってきた。

・管理職の仕事は、部下のコンサルティングである
・敗戦処理投手を評価する
・たった3人の部下でも、キャスティングで勝負が決まる
・部下は楽な仕事を望んでいるのえはない。つらいけれども楽しい仕事を望んでいる
・悪い報告こそ、穏やかに聞く
・部下は自分を伸ばしてくれる上司についていく
・部下指導は、管理職が犠牲になってするものではない。部下と自分自身の能力向上のために行う

自分の今の立場に置き換えて、これらのタイトルから思い当たることがいくつもある。
その点で刺激的な一冊であった。

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2008.04.28

第6回東北青年塾のお知らせ

第6回の東北青年塾のお知らせです。
今年は、毎回ゲストをお招きしています。前回は横浜市の野中先生をお招きし、大好評でした。今回は北海道の石川晋先生に来ていただきます。ぜひご参加ください。
なお、詳しい内容はこちら

■日時
2008年6月7日(土) 13時20分〜17時
■場所
青葉区中央市民センター 会議室2
■会費
2000円
■定員
50名
■内容
13:00〜13:20 開場&受付
13:20〜13:30 開会
13:30〜14:50 第1部 模擬授業・レポート検討
• 仕組み
立候補制で、かつ早いものから受付の「模擬授業」または「授業レポート検討」会です。早く立候補した方から受付しますので躊躇せずどんどん立候補してください。概要や立候補の仕方は以下の通りです。模擬授業か授業レポート検討を行います。レポートは授業づくりネットワーク誌の「あすの授業」形式とします。
過去に模擬授業やレポート発表をされた方の発表も大歓迎いたします。とにかく早い者順の登録になります。
「あすの授業」形式につきましては、ホームページをご参照ください。

• 模擬授業の場合の進め方
• 指示発問を中心とした授業の場合
• 模擬授業時間は10分。
• 質疑応答時間は10分

• 活動を中心とした授業の場合
 • 模擬授業時間は20分
 • 質疑応答時間は10分

• あくまでも「模擬授業」です。講座のように進めてしまわれる方が時々いらっしゃいますのでご確認ください。

• レポート検討の場合の進め方
 • レポートを読み上げる時間と質疑応答時間を合わせて15分。

15:00〜16:50 第2部 石川晋先生講座「『積み上げ型』で授業をつくる」
公立中学校の国語教師でありながら、作文等の国語授業独自の授業技術はもとより、ワークショップ型授業の提案と実践、特別支援教育への造詣の深さ、ペア学習・グループ学習の提案など常に「授業成立の基礎技術」を視野においた教育活動を展開されております。
編著『書く力がぐーんとつく中学作文ワークシート』 『クラスに安心感が生まれるペア・グループ学習

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2008.04.27

「若さ」という武器

昨日の教え子の披露宴に出て、つくづく思った。
「若さ」というのはつくづく武器であると。

初任からの4年は、今考えると授業も学級経営も未熟そのものだった。
今のような初任研などなかった時代である。自分で勉強するしかなかった。それなりに授業の準備はしたが、簡単に腕が上がるわけはない。学級経営も同じだった。「よくしよう」という意欲はもちろんあったから、先輩方に聞いたり、本も読んであれこれ試行しながら、少しずつ腕を上げていったというのが実情だ。

そんな時代に担任した子たちが、「一番印象に残った先生だから」「とても楽しい時代だったから」ということで、人生の節目に招いてくれる。有り難いことである。
ただ、30代・40代の佐藤学級と明らかに違うのは、子どもたちとの距離が近かったということである。子どもたちは「若い」というだけでついてきた。休みの日にもアパートに遊びにきたほどだった。休み時間もよく一緒に遊んだ。時間があるから手書きの学級通信も毎日発行できた。他学級ではあまりしないイベントもよくしていた。若いからこそできた実践が、子どもたちに何かしらの影響を与えていたかもしれない。

授業や学級経営が多少下手でも、若さ故の子どもたちとの距離感の近さが当時の自分の仕事を支えていたと思う。むろん、いつまでもその若さに頼るわけにはいかない。30代、40代とその年代に応じた仕事をしてきたと思う。
ただ、この経験から言えることは、「若いから担任としてはハンディがある」というわけではないということだ。むろん経験不足は仕方がない。授業や学級経営は不断の学びが必要だ。しかし、若さが武器になる分野があることが担任の仕事の特徴だと思う。
そんなことを教え子の披露宴から帰ったあとに感じた。

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2008.04.26

教え子の結婚式

初任が昭和60年。阪神タイガースに掛布・バース・岡田がいて、日本一になった年だった。
担任した学級は3年生。2クラスの学校だった。
「初任に受け持った子たちは忘れられないよ」と校長に言われたことを覚えている。
その子たちは、4年連続担任して卒業させた。もう今は31歳の子たちだ。
6年B組は27名の学級だった。そのうちの一人から「先生、結婚披露宴に出てください」という連絡が来たのが7年前。以来この学級では7人目の出席。ちなみに今までの披露宴列席についてはこちらに書いている。

いい披露宴だった。
小学校時代は、絵の才能が抜群だったO君。今回もスピーチを頼まれていたので、当時の資料をあれこれ探して作文に「図工が一番好き」と書かれていたものを読んだ。その更紙は色も変化していて、20年の月日を物語っていた。しかし、自分にとっては20年前のことでも記憶は鮮明だ。
同級生が3人招かれていた。うち一人は長崎から今日駆けつけたという。スピーチ直後にすぐに3人とも来てくれた。当時の話をあれこれ。「先生、よく覚えているね」と言われた。それはそうだ。3~6年とすべてが自分にとって初めの経験だった子たちだ。忘れられない。
彼らも31歳。考えてみたら、自分の31歳は教師になって9年目。ある程度自信も出てきたし、アメリカ研修に行った年である。彼らもそれなりのポジションで活躍しているはずだ。
でも、自分にとってはいつまでも「教え子」だ。
すばらしい仲間に祝福されて幸せいっぱいのO君を見ながら、「自分も教え子たちから卒業しても『先生』と言われる。幸せ者だ」と改めて思う。教師冥利につきるひとときだった。

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2008.04.25

また勉強すること

仕事での実務を一刻もマスターしたいと思っている4月。
その他にも、文字やコーチングについて学びたいということは以前書いた。
さらに「勉強しなくちゃ・・・」と常々思っていることがある。それはスピーチである。
3月・4月と転任に関わって、かなりの回数でスピーチする機会があった。特にも4月は、懇親会では必ず「〇分間スピーチ」があった。(時期的にもうないだろうと思うが・・・)

教師は話す職業だし、子どもたちにも「朝のスピーチ」の指導をけっこうしてきた。しかし、いざ自分がするとなると、「難しいな・・・」と思う。
事前にスピーチの組み立ては考える。
・会への感謝
・自分の経歴(赴任歴)
・新任地の印象・エピソード
・今後の抱負
といった感じだ。オーソドックスだが、それ以外はあまり思い浮かばない。
さらに、印象に残るようなスピーチになっていないな・・・と他の皆さんの饒舌ぶりやユーモアぶりを聞いて思う。上手ではない分、しっかりと時間は守ろうと思って、短くしている。それは会の進行上当然のことなのだが。
自分の場合、話す内容はもちろんだが、話し方も改善が必要だと思っている。これも他者から学ぶことが多い。

教頭職は短時間で話す機会が校内では多い。スピーチも自分に課せられた「勉強すべき」ことの一つだと感じている。

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2008.04.24

「わかる・できる授業のための教室のICT環境」

先日紹介した「わかる・できる授業のための教室のICT環境」がアマゾンに反映された。
こちら。
概要は次の通りです。

教える道具としてのICTの有効性が広く認知されていますが,スイッチ1つで授業中いつでも使えるICT環境になっている先進諸国に比べ,日本の教室はICT機器を「設置する」「調整する」などの手間がかかり,教室でのICT活用の日常化を阻んでいます。授業改善の一つの方策として,教室のICT環境整備はもっと重視されるべきです。
本書では,わかる・できる授業のための教室のICT環境をどのように構成すべきか,様々な視点から解説していきます。
全国からの40余りの実践・提言が掲載され,ICTを活用した授業やそのための学校経営,教育行政のヒントが満載。

私も「ICT環境を活かした社会の実践」について2ページ書いた。学校の授業だけではなく、理論編、学校体制や教員研修に関わる内容も充実しており、すぐに活用できる本です。写真が多いという点が特徴で、しかもオールカラー。ICT環境がイメージしやすいです。お勧めの一冊です。

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2008.04.23

人のつながりの有り難さ

学校の規模が違うということで、前任校に比べて電話や来客は少ない。
これは有り難いことだと思っている。本務に集中できるからだ。転勤したてということもあり、私宛の電話はほとんどない。電話番をしているが、取り次ぎ専門である。

ところが、来客ということでいえば、すでに前任校でお世話になった方が2名来校された。遠い地である。わざわざ来校されたということで、本当に頭の下がる思いだった。さらに今後訪れたいという連絡も入っている。
今までのつながりの有り難さだ。

これは同職の先生方の場合も同じだ。教頭職になって、ネットワークの大切さを感じていたが、今日の管内の総会・懇親会でさらにネットワークが広がった。しかも皆さん、個性が強い。自分はこれからどう行動していくか。しばし考える会だった。

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2008.04.22

北海道が近くなった

転勤によって東京は遠くなった。

しかし、一つの「発見」をして少し嬉しくなっている。
職場の同僚から、「八戸の小学生の修学旅行は函館に行く」という話を聞いたからだ。本校から八戸まではおよそ30分。県境の学校だから、買い物も八戸に行く家も多いと聞く。
調べてみると、電車で3時間で函館だ。確かにこれなら修学旅行でも行ける。(ちなみに本校は仙台・松島が修学旅行先。岩手のほどんどはそうである。)海の向こうが3時間の特急で行ける・・・不思議な感覚だ。

さらに八戸からはフェリーも出ている。これだと、夜に出て、朝には苫小牧だ。苫小牧なら札幌も近い。夜行バスの感覚である。

今までなら、「北海道は仙台から飛行機で」という感じだった。今回の転勤で「北海道が近くなった」という思わぬメリットをいただいた。何らかの形でこのメリットを生かすこともあるのでは・・・・と思っている。

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2008.04.21

Web紹介

いくつかのWeb等の紹介。

東北青年塾第5回の記録
 先日行われた東北青年塾の記録がアップされている。自分は都合があり、不参加だったが、メーリングリストで、大変盛況だったという話を聞いている。
 アンケート結果を見ると、4段階評価で全員が「大変満足」とのこと。これは驚異的である。充実した内容ということがよくわかる。自分が不参加だっただけに、私自身も記録を読みながら学びたい。

■「わかる・できる授業のための教室のICT環境」発刊
 部分的に執筆をした本。実際の発刊はまだだが、目次を見てわかる通り、ICT環境を考えるには最適の本になるであろう。執筆者も研究者・指導主事・現場の教師と多彩。実際に発刊されたら改めて紹介したい。

■「伝える極意」(NHK教育)
 明日の番組だが、京都橘大学の池田先生が登場する。楽しみである。以下PR文。
○内容
小学校の朝の時間などでよく行われる1分間スピーチ。「話す内容が見つからない!」と困ったことはありませんか?
今回、スピーチの極意を教えてくれるのは、学校の先生を目指す大学生に授業のやり方を教えている京都橘大学准教授の池田修さんです。
番組は、どうしても話すことが見つからなかった男の子と出会うところから始まります。
池田流の極意で、男の子は、話したいことをすぐに見つけ出します。

○池田流スピーチの極意
・頭の中の材料を出す
・聞く人を意識する
・書き方に悩んだらパターンを使う
・練習は自信を生む

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2008.04.20

小中併設のよさ

本校の特色の一つとして、小中併設ということがあげられる。
岩手県にはおよそ400の小学校があるが、そのうち9校が小中併設である。
小学校勤務の経験しかない自分にとっては、「中学校の様子を知ることができる」というのはメリットだと思っている。

今日は盛岡市内一周継走であった。この大会のために、春休みから本校は練習に取り組んでいた。全校で13人の本校で、男子5人と女子4人が選手となる。小規模校には小規模校の大変さがある。それを乗り越えて努力した子どもたちの姿は立派だった。応援のしがいがあった大会だった。応援の子どもたちも同様。自分の責任を果たしていた。

小学校の陸上大会とは違った雰囲気に接することができて、とても新鮮であった。これからもこのような経験ができるであろう。むろん、中学校勤務というわけではないが、それでも様子を間近で見られるということは、自分の経験の幅を広げることは間違いない。

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2008.04.19

実物投影機使い初め

担任外がいない学校であるから、担任が不在の時には補欠授業に入る。
今週は2回、その機会があったので、実物投影機をさっそく使った。2学級とも人数は11人。少ない人数でも、拡大投影をすることによって、授業の効果は何倍にもなる。

象徴的なのは歴史の授業。弥生時代の米作りの絵(2ページ)を拡大投影した。7分間で気付いたことをノートに書かせた後、「前に出てきて発表しなさい」と指示をした。子どもたちは最初ノートをもってきて、みんなの方を向いてノートを読み上げようとした。そうなのだ。拡大投影がない時の「前へ出てきての発表」は、そのパターンだったのだ。
「スクリーンに絵が映っています。それを指し示したり、丸で囲んだりして発表します」と教えた。子どもたちも「ああ、そういうことか」と納得して、気づきを発表していった。
ICTを使うこと(今回は実物投影機とプロジェクタ)で、子どもたちの発表スタイルも変わるということを目の当たりにした瞬間だった。
それにしても子どもたちは実物投影機に興味を示していた。カメラ部分をのぞき込んだり、影絵をしたり・・・。他学級で使ったウワサも広がっており、「これが教科書を大きくする機械ですか」と教室に持ち込んだ時に言われた。むろん集中度は抜群。
「小人数指導(複式指導)でのICT活用」に向けての第一歩である。

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2008.04.18

「学校マネジメント」に紹介

学校マネジメント」(明治図書)という雑誌がある。管理職向けの雑誌で、かつては「学校運営研究」という誌名であった。20代半ばの頃から20年ほど購入をしている。学校全体を考えていく視点や知識が必要と感じたからである。
この雑誌に今年度は、「学力・授業力upにつながる学校評価マネジメント2」というテーマで千々布敏弥氏が連載をしている。千々布氏は、1月の教育センターでの県教育研究発表会でご講演をされた。その後の本校の研究授業&ワークショップ型研究会をご覧になった。

その時のことを、今回連載で書かれていた。2ページの内容の大半を教育センターの企画及びワークショップ型研究会のことを書いているからである。具体的な会の様子はもちろん、その会場図等も書かれていた。
これにはさすがに感動した。教育センターの協力校として、職員が協力して行った一つのダイナミックな実践。
最後の文は、「水沢小学校の授業研究のデモンストレーションは、鍛えられた子どもたちと鍛えられた教師たちの姿を参会者に示していた」と結ばれていた。

有り難い紹介であるし、この文に勇気づけられた。今年度はセンターの協力校でもないし、私自身も転勤した。しかしながら、昨年度から始まったワークショップ型の研究会は続くであろう。そのしくみを作ったことが昨年度の大きな仕事だったと改めて感じた。

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2008.04.17

興味をもてば情報が入ってくる

あくまでももち始めているレベルだが、コーチングに興味がある。「学校マネジメント」誌の千々布氏の連載の影響だ。それ以前も本は読んだことがあったが、その連載で自分が研究主任としてどう行動すべきかということを学ばせていただいた。
しかも氏が、1月の教育センターでの前任校の研究授業&校内研を見ていただくという巡り合わせもあった。少し話をさせていただいたことも、さらに興味を増すことになった。

転任して、コーチングで有名なこの方が本町と関わりをもっていることを知った。さらに、関わりのある先生から興味深い話も聞いた。実現するのなら、自分も参加したいと思うようなものだ。
これらは「偶然」といえるが、自分にとっては「必然」のような気もする。興味をもったからこそ、人とのつながりや情報が入ってくるのだと。興味をもっていなければ、人と出会っていても浅いものになっていたであろう。
そう考えると、興味の範囲が広ければ出会いは必然的に増えるということだ。その中で自分にあったものを絞っていけばいいのだ。

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2008.04.16

新たにしようと思ったこと

教頭職になってから、字を直接書くことが増えた。
そかも他の方が見るものについてだ。
手書きで書く学校日誌。先生方の週の授業計画へのコメント。一言メモ・・・等。
教師になってから「何とか子どもたちに教えられる程度の字にならないとなあ・・・」と思いながら、23年が過ぎてしまった。途中で1年を2回受け持ったことがあり、いくらか上達したが、また高学年になるともとに戻ってしまった。
結局、通知表の所見欄、研究授業の板書等、様々な場面で、「字が上手になりたい」と自覚しっぱなしだった。

さらに、この頃は漢字を正確に書けなくなっていることにも気付いた。「あれ、この漢字はこれでよかったか?」と電子辞書のお世話になることもしばしば。パソコンを使っているだけではなく、年齢的なものもあるのかもしれない。根拠はないが。

そこで、毎日コツコツと文字の練習をしようと思った。一日10分程度なら何とかなる。教材もある。新たな立場になってしたいこと、すべきことがどんどん出てくる。新たな自分になるということで、いいことだ。

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2008.04.15

新分野

教師になってから23年間、「いつかは経験をしなくては・・・」と思いながら、できなかったことがある。
「複式」の授業である。へき地の学校が多い岩手県には、2学年以上の児童が一つの学級で学ぶ複式学級が多い。しかし、自分が今まで勤務した4校は全く関係がなかった。

今年赴任した小学校は3・4年と5・6年が複式である。自分が授業する機会もあるだろう・・・と思っていたら、意外と早く来た。今日2時間させてもらった。
単式学級との違いを肌で感じたくて、通常の授業方法で行った。すると確かに不都合があれこれ出てくる。授業中に修正しながら、取り組んだがいくつもの疑問や課題が出てきた。
これは自分にとっては幸いなことである。「新分野」が開拓されたからだ。
さっそくネットで調べると複式についての文献も数多く。今まで本等ではあまり見たことがなかった(目に入らなかった?)から、ネットの情報も貴重である。
さらに、「複式でのICT活用」もどうあればいいかというのも、新テーマだ。授業する回数自体はそれほど多くはないものの、その分、1回1回を研究的な意図をもって臨もうと思う。これからの授業が楽しみである。

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2008.04.14

中学校歴史教科書

二女が今年から中学校である。
水沢に帰ったおり、何気なく机の上にあがっていた中学校の歴史教科書に目が行った。
パラパラとめくってみた。考えてみれば中学校の教科書を見るのは久しぶりである。(今年は小中併設校だから、見る機会も多いかもしれない。)

いくつもの発見があった。
まずは「学び方のページ」がとても多い。「歴史スキルアップ」という項目で21もある。パンフレット作り、写真の見方、劇の方法等。活動自体は時間的に無理であろうが、方法を知っているだけで実際の活動をする時には選択の幅が広がる。
そして、「歴史探検隊」と「深めよう」のページ。いわば発展のような内容だ。我が奥州の「アテルイ」があったことにも驚いた。
また、全体的に資料が多く、文章量は少なくなった印象を受けた。これは資料活用能力を重視していることの表れであろう。

教科書でありながら、資料集的な要素も多く盛り込まれている。どんどんと教科書も進化している。
実践も教科書の変化と同様に進化させていかなければ・・・と思った。きっと中学校の実践から学ぶことも多いに違いない。

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2008.04.13

学びと学びの間を大切にする

今年は立場上、出かけて学ぶ機会が限られている。
2年前から行われている堀田先生のゼミ、昨年から関わっている東北青年塾(夏のネットワーク大会)、昨年から関わって継続している2つのプロジェクトがその場だ。

昨日と今日はそのゼミとプロジェクトだった。機会が限られている分、いつも以上に学びが大きく感じられた。
これは自分の中で「今年の学びの機会は限定されている」という意識が強かったからかもしれない。

さらに今年度は「学びと学びの間」の期間が重要だと思っている。今までは取り組んでいたものや依頼されたことがあったので、その期間は短かいものだった。今回は長い。その間にどのようなことをインプットし、そしてアウトプットするかが重要なのだ。このブログがそのアウトプットの場にもなるであろう。

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2008.04.12

講座評価に励まされる

2週間前の授業づくりネットワーク春のアンケート結果が送られてきた。
早い発送、そしてこの新学期の忙しい中での対応に驚くとともに感謝したい。

3項目が4段階評価になっている。注目をしたのが「今回のワークショップの満足度はいかがでしたか」という部分。ストレートに声が反映されているからだ。高評価をしていただいたことに「自分の責務を果たせた」とホッとする。「やや不満」という声の自由記述を読むと、「もっと骨太な実践を聞きたい」というものだった。いつもの如くシンプルなICT活用を主張したので、これはこれでもっともな要望である。

自由記述にはまさに励まされる思いだった。「ICT活用をしてみます」「今回のことでICT活用が授業に効果的なことがわかった」といったような内容についてはもちろんだが、それ以外の声に目がいった。

・優しいお話の仕方で、なごんだ雰囲気でよかったです。
・言葉が明確で大変わかりやすかった。
・スライドはとても見やすくわかりやすかったです。

これらのことはふだんも留意していることだけに嬉しかった。

さて、この講座は「教諭時代」の最後のものである。
この2~3年、あちこちで発表、講座、講演をさせていただいた。実に有り難かった。
今年度からは立場も環境も変わるということで、このような機会は本当に限定される。平日は本務に専念である。
それはそれで一つの転換期である。今までの自分のパターンを否定し、新たなものを作るチャンスと思っている。

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2008.04.11

高速道路トラブル

金曜日は帰宅日。勤務が終わってから、200km近くの道のりを帰る。勤務が終わってからといっても、だいたい7時頃。それから高速道路も併用しての3時間ぐらいのドライブだ。

今日は、その高速道路でトラブルがあった。「事故で盛岡南~紫波が通行止め」と高速道路掲示板に書かれていた。こういうことは、時々あるから、「仕方ないなあ・・。降りるしかない」と思って走らせていた。
盛岡南の前のインターチェンジの盛岡を過ぎてから、今度は「盛岡南インターチェンジ1kmの渋滞」と書かれていた。
いやな予感がした。道路の渋滞と違ってインターチェンジの渋滞はとにかく時間がかかる。降り口が一車線だからだ。しかも、選択の余地がない。回り道もないし、Uターンもできない。すでに前のインターチェンジは過ぎている。

行ってみると案の定長蛇の列。1kmがとても長く感じられた。待つこと20分。しかも高速道路に乗れない分は国道通過だ。合計で40分ぐらいのロス。こういうこともあるのだろう。

ただ、情報がもっと多ければ、前のインターチェンジで降りることも可能であった。その点では、トラブルに対しては情報量が多いにこしたことはないということを感じた。

ただ、自分はまだいい方がETC搭載なので、専用レーンから抜け出せた。そうでなければ、さらに10分は余分にかかっていたであろう。逆に、こういうトラブルで「ETCがいい」と思った人もいたであろう。トラブルが逆にPRにもなっているかもしれない。

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2008.04.10

今までと違う「文化」に接している

いつも拝見する多くのブログには新学期のことが書かれている。
「そういう時期だよなあ」「学級通信にも学級づくりのプロセスを続けて書いていたなあ・・・」と思い出す。
昨年度は担任は外れたが、授業を受け持っていたので、その面での「授業開き」が書けた。
今年は授業を受け持っていない。(そのうち補欠授業には入るが・・・)
改めてブログ上でも、立場が変わったことを自覚する。

しかし、自分にも変化した上でのメリットがある。
この8日で4回の歓迎会があった。
その都度、今までと違う雰囲気を感じている。接したことのない「文化」といったものだ。
自分にとっては、このようなことも大切だ。
今までの強みを生かしつつ、別の面での「文化」を吸収できれば、新しい視点も広がると思っている。

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2008.04.09

情報源が入ってくる

新しい職になって9日目。いろいろな「情報源の情報」が入ってくる。新聞発表で、どの学校に新任の教頭が入るかということは知られている。ピンポイントでその人に向けてのセールスだ。

一つ目は訪問販売。これは管理職向けの冊子である。多くは不要のものだったが、一つだけこれは必要だと思うものがあった。文書作りに関わる冊子である。教諭時代、学級通信はよく書いたが公的な文書作りの経験は少なかった。自分の弱みを補うものには投資が必要だ。

もう一つは雑誌。学校経営に関わる雑誌は視点を広げたくて若い頃から購入していた。昨年も年間購読していた管理職向け雑誌が2冊。さらに見本誌が送られてきたもののうち一冊を購読することにした。

ターゲットにされての購入であるが、このような場合にはこちらにとってもありがたい情報だったと思っている。

本や雑誌は他の物価に比べたら実に安いものだと思っている。だから、今まで購読してきている雑誌も2冊を除き継続して購読しつづけている。授業する機会が圧倒的に減るのだから、雑誌等の情報が逆に貴重になるのである。

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2008.04.08

「一人だけの仕事」

 学校現場では今まで教諭だったので、学年という「チーム」の意識が強かった。3学級、4学級の学年主任が多かったので、特にもそういう感じをもったのかもしれない。学年1クラスの単学級になった時や、担任外になった時にも、学団(5・6年)や担任外の教諭の集まりでチームという感じだった。

 今回の教頭は一人だけの仕事だ。今日の集まりの中で「孤独な仕事」と表現された方がいた。なるほどなあ・・・と思った。それだけに同職同士のネットワークが重要になってくる。また、養護教諭、主事、用務員・・・と一人だけで学校現場にいる皆さんとの意志疎通が不可欠だということも改めてわかった。

 これらのことは頭ではわかっていたものの、改めて立場が変わると実感することである。

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2008.04.07

ICT機器をもちこむ

前任校ではICT活用が活発になった。
さて新任校。実践する立場ではない。ただ、自分の強みとして活用は勧めたいと思っていた。
もっとも本務の仕事をしっかりとしてから・・・・と考えていた。少し時間がかかるかもしれないと覚悟をしていた。
ところが早々と活用できそうな方向になってきた。

・3月に情報モラル授業が地元紙に掲載され、「今度の教頭は情報教育をするらしい」という話がされていたこと
・一緒に赴任した同僚が以前に雑誌の原稿を読んでおり、興味を示していること
・担任外がおらず補欠授業の時には自分が入ること
・学校に機器が少ないこと

ということで、入学式後にさっそく実物投影機やプロジェクタ、カート等を校内に持ち込んだ。日常的に受け持っている授業はないので、セッティング等のサポートはしやすい。セッティングした後は本務のために職員室に戻ることになるが、あとは担任の先生に工夫してもらおうと思っている。学級の人数は4人~11人。それでも「ICT活用で大きく映す」ということが効果があることは間違いない。

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2008.04.06

「一同礼」

一昨日、昨日と式続き。明日は本校入学式だ。
その中で、式の前に「一同礼」がある。かつては「修礼」とも言われていたものだ。これについては、行っている地域と行っていない地域がある。今までは何とも思っていなかったが、違う地域の学校に来て改めて「正式にはいつごろから始まったのだろう。今もどれぐらい行われているのだろう」と思った。

こういう時のインターネットは強い。yahooの知恵袋に同様の質問が出ていた。その中にこのようなサイトが紹介されていた。
そうか、このような歴史があるのだと納得。かつて家本先生から似たお話を聞いたことがあったと思っているが・・・その記憶自体があいまいだ。

ただ、自分はこの手の話には興味がある。大学時代の専攻が「教育学」だったことに由来しているし、卒論担当の対馬先生の教育史の講義がたいへんおもしろかったからだ。たとえば、ランドセルについては、あちこち調べて子どもたちに伝えたい話として書いている。何事も学びである。これも一つの学びである。

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2008.04.05

中学生の言葉

勤務先の特色の一つが小中併設校ということである。
同じ校舎を小中一緒に使っている。職員室も小中一緒である。だから、小規模校ながら、職員室は広いし、にぎやかである。中学生に接する機会も増える。これは、中学校勤務の経験のない自分にとって貴重だ。

同時に行える行事は一緒にしている。たとえば新任式などはそうだ。
小学校の先生に対する歓迎の言葉も、中学校の先生に対する歓迎の言葉もそれぞれ行う。
中学生のものはやはり雰囲気が違う。
その歓迎の言葉の中で、ハッとした言葉があった。
「『人数が少ない』という言葉を言い訳にせず・・・」というフレーズだ。

「そうだ。これは自分にも言える言葉だ」と感じた。
・「立場が変わった」ということを言い訳にせず、
・「単身赴任・毎週片道190km往復」を言い訳にせず、
・「初めてだから」ということを言い訳にせず・・・・
と思った。勇気をもらった言葉だった。

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2008.04.04

全校の担任

新任式および始業式が行われた。
昨年度に続き担任ではない。もう担任にはならないという道を選んだから当然だ。
しかし、小学校現場の先生方の多くは担任である。その視点は担任外でも常に意識していなければいけないと思っている。「担任時代を忘れた担任外になっていはいけない」という自戒である。

だから、1年のスタートの今日も意識は「全校の担任」である。昨年は児童名を可能な限り覚えようと思ったが、やはり大人数でなかなか覚えられなかった。今年は小中合わせて44人。4月中に覚えられるであろう。
むしろ逆に子どもたちが自分を「教頭先生」としか言わないのではないか。自分の方の名前が子どもたちに覚えてもらえないのでは・・・と前日考えた。
何としても、新任式で印象に残った出会いを演出したいと考えた。
いたってシンプルだが、自分の名前を覚えてもらうには、一つのものを準備すればよい。
壇上に上がる時に、背広の脇ポケットにそれを忍ばせた。小さなサイズのものを購入したが、それでも結構大きく何とか押し込んで入った。

自分の自己紹介の時に演台の内棚においてから挨拶。挨拶が立派なことを話してから、
「私の名前を覚えていますか。
 覚えるには、これを思い出せばいいです」
内棚から、ビニール袋に入った商品用の「砂糖」をじっとみんなに見せた。
「そうです。(大声で)先生は『さとう』です」
緊張していた子どもたちの顔がほぐれた。ニコニコしている。

これで子どもたちは忘れないであろう。
あとで、「佐藤教頭先生の名前は忘れないね」と子どもたちが話していたと聞いた。
作戦はまあまあ成功であろう。

考えてみれば、学級開きの時には「エキサイティングな出会いを」と考えていた。担任ならば当然だ。新しい学年ンで担任の先生に期待をしている。そういう担任意識を失わないようにしたい。全校の担任なのだから。

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2008.04.03

ルーキー

転勤して、自分は「ルーキー」だということを改めて感じている。
学校自体もそうだし、新しい職についてもだ。訪問者、来る電話の相手は当然のことながら初めての方ばかり。
実務も同様。文書決裁自体は昨年度の経験が生きているが、今まで傍目で見ていた有給休暇の処理や通信のチェック、対外的なものの連絡調整等の仕事は一つ一つ覚えていくしかないと思っている。
これらは今の仕事の基礎・基本だと思っている。ルーキーに大切なのは、基礎トレーニングである。

同時に実務だけではなく、ルーキーなりにできることも思索している。「授業実践に深く関わった強み」「学校マネジメントの視点」が今の自分の興味・関心である。折しも明日から授業がスタートする。どう関わっていくか楽しみである。

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2008.04.02

情報テキストサポートWebサイト

情報テキスト「わたしたちとじょうほう3・4年」「私たちと情報5・6年」のサポートのためのWebサイトがオープンしました。

このテキストは,すでに第4刷になっています。
全国の小学校で活用していただいていることを嬉しく思います。
と同時に,活用のための教員向けのサポートができないかと考え,
開発や活用に関わっているみなさんに協力を仰いできました。

サポートWebサイトには,以下のようなものを用意しました。

●授業用スライド(ppt)を単元別にすべて準備し,自由に書き換えて使ってもらってよいようにしました。

●一部のページのワークシートをWord版・pdf版で準備しました。

●学研NEWに掲載された実践事例紹介記事も(全単元ではないですが)pdfで見ることができます。

●すべての単元ごとに,テキストで使われているイラストをダウンロードできるようイラストレータと契約し,授業での提示やワークシート作成に使ってもらえるようにしました。

●2回に渡って行われたセミナーの,学研NEWに掲載された記録をpdfでダウンロードして読めるようにしました。

●購入したい方は,「お問い合わせ」から必要な情報がたどれるようにしました。

このようにサポート情報満載のWebサイトです。
ぜひ,この機会に,学級で,あるいは学校で,情報テキストを購入・活用していただきますよう,よろしくお願いいたします。

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2008.04.01

多くの支えが力になる

年齢的には自分は他の皆さんを「支える」立場だと思っている。
ところが、この転勤で本当は支えられているということがよくわかった。

まずは前の職場の皆さん。転勤に際して、本当に過分なお言葉をいただいた。お一人お一人の励ましが、未知の土地に赴任するどれだけの支えになったことか。ありがとうございました。

続いて、今まで縁のあった先生方。サプライズがあった。今日の赴任先にすてきなプレゼントが届いた。驚くと共に送ってくださった方々の笑顔が自然に思い浮かんできた。離任式の日も大きなお花をサプライズプレゼントでいただいた。皆さん、自分よりはるかに年下。ありがとうございました。

そして、このブログでコメントをつけてくださった皆様。新しい職になるということでブログは不定期と思ったが、可能な限り更新しようと考え直した。ありがとうございました。

最後に新天地での同僚の皆さん。遠い地なのでブログの存在は知られていないだろうと思っていたら、違っていた。逆にそれは喜びであった。これからよろしくお願いします。

みんなみんな自分の「支え」になっている。

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