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2008.06.02

30年以上前の教育振興運動

今日の教育振興会会議で、16ミリの映画を準備して映した。三十数年以上前の県内教育振興運動の成果を描いたものだ。その中に、本校の当時の教育振興運動実践が紹介されている。

当時は自分も小学生か中学生。「そうそうこんな感じだった」と懐かしい感じで見ていた。
それにしても当時の教育振興運動の熱気のすばらしさ。公民館で親が集まり、教育について語り合う。地方でも我が子のために本を購入し、それを家族団欒の中で読み合う。先生方も読書指導の研究会を教材研究段階から行う・・・・。このような環境であれば、確かに子どもたちはよりよく育つはずだ・・・と実感した。
自分が教師になった頃はこのような運動は(私の初任校の地区では)なかったし、その後も盛んな地域に赴任することもなかった。今年度になって、教育振興運動の伝統が続いている学区に赴任できたことはまさに幸せだったのだ。

さて、そんな中、ハッとしたことがあった。
他地区の実践例の中で、家庭の中で子どもが母親に「この本について『鉛筆対談』しよう」と言っていたのだ。そして、実際に2人は始める。三十数年前の地方で一般化していた「鉛筆対談」。自分もかつてしたことがあったが、それは本を読んで「おもしろそうだ。やってみよう」と思って行ったことであった。そして恥ずかしながら、昔からあった実践ではなく新しいネタの一つだと思っていた。
ところが、先の通りである。実は、数多くの実践はかなり昔から行われていたのではないか。それが適切に受け継がれてないだけではないか。だったら自分の役割は・・・・。そんなことを思った映画であった。

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Comments

池田さん、コメントありがとうございます。「その通り!」と思わず独り言を言ってしまいました。若い先生方のために何ができるか、今年は職員室でも時々考えています。

Posted by: サトマサ | 2008.06.03 06:35

本当に。

論語を読んでも思うのですが、弟子は「孔子先生は、〜とおっしゃっていた」ということを書いているわけです。さらに、孔子は自分は〜だと思うって言っていなくて、伝わってきた良い政治を語っているわけです。

それがすべて良いとは思いませんが、少なくとも家本芳郎先生を知らないと言う若手には、知らせる。そして、知っているけど読んでいないという若手には、読ませるってことをさせたいですよねえ。

Posted by: 池田修 | 2008.06.02 23:41

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