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2008.07.17

新たに知る

学校に国立国語研究所の「文字と社会」という冊子があった。おそらく寄贈されたものであろう。

通知票のチェックのこの時期、なぜか手にとってみたくなった。所見を見る時に、「言葉」についてよく考えるからである。そうすると、以前腑に落ちなかったことについて書いていた。
それは「令」の字についてである。以前「玲」という文字を通知表に書く時に下を「マ」のようにして書いて出したら、修正するように言われたことがあった。役所に聞いたら正しい名前が先のように表記されているからということだった。
しかし、一般的には「マ」と書かれていることも多い。腑に落ちないし、調べればきっと違う考えもあるに違いないと思いつつ、時間のない学期末だったので正対せずに終わった。その答えが先の本に詳しく書かれていた。
結論から言えば、「手書きで漢字を書くときに、明朝体を手本として「令」のように書く必要は全くない」ということであった。
今、自分は文書をチェックする立場にある。「思い込み」や「少ない情報からの受け売り」で、チェックするようなことがないようにしたいと改めて思った。

それにしても先の本には新たに知るということがいくつもあった。
たとえば、「上」の筆順。私たちは1年生で縦から書くように教えているが、横から書くのも古くは行われていたので誤りとは言えないとのこと。うーん。よく、高学年で「はい、1年生クイズ!」と称して、「上」「土」「右」「左」の筆順を書かせていた。むろん、教え方によれば、筆順の答えは一つなのだが。
いずれ知らないことはまだまだ多いものだ。

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Comments

サトマサ先生ご無沙汰しています。
明朝体の文字を正しい文字と信じている人は多いですね。「比」という文字は4画なのに、明朝体を信じて5画で書いている人が少なくありません。
とはいえ、誤表記がやがて正しい文字となり、異体字として認知されるというケースも多いので、感じの世界で「絶対」というのはないと考えた方がよさそうです。
漢字の読みだってそうです。「消耗」は本来「しょうこう」と読まねばならないのですが、もはや「しょうもう」でも辞書が引けるくらい定着しています。おそらくそのうち「上意下達」も「じょういげだつ」で正しい読みとして認められることでしょう。
ましてや筆順など、うるさくいうのは本当にナンセンスです。ぼくが「筆順ソフトを作ってください」という要望を頑として受け入れないのは、そういうわけです。
長くなり、失礼しました。

Posted by: 部長M | 2008.07.20 at 01:29

部長Mさん、コメントをありがとうございました。
こちらこそご無沙汰しております。
「比」・・・確かにそうですね。このブログでも5画になっています。先日は「之」が何画か、職場で話題になりました。通知表の名前書きです。
いずれ、漢字の読みと筆順には「絶対」というのがないということを教師自身がわからないと、正しい知識は伝わりませんね。

Posted by: サトマサ | 2008.07.20 at 04:50

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