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2008.08.02

「決断力」

夏休みはいい。休みが増えるわけではないが(「教師は夏休みは休んでいる」と思っている人もまだいるだろうか)、心理的な負担や時間外の勤務が少なくなる。その分、読書の時間も確実に増える。
何冊か読んだ中で『決断力』(羽生善治・角川書店)が今の自分にぐいぐい入ってきた。ちょっと前に話題になった本である。

内容はむろん将棋の話だが、それが一般化され、自分の生き方や仕事にも通用する部分が多い。

・知識は「知恵」に変えてこそ自分の力になる
・経験は、時としてネガティブな選択のものにもなる
・すべてを捨て、一から学び直した
・人間は、どれだけ訓練をつんでもミスは避けられない
・才能とは継続できる情熱である

特に強く印象に残ったのは、米長邦雄氏の話だ。なかなか名人戦に勝てない米長氏は、今まで自分が経験して培った将棋のスタイルを全て捨て、若い人に最先端の将棋を教えてもらう。フルモデルチェンジしたからこそ、50歳近くで名人になれたという。経験豊富が逆に足かせになり、その壁を突破するために、その経験を捨てる。かなりの勇気が必要である。まさに決断力と感じた。

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