オリンピックを楽しむ3
またまたオリンピックネタ。
前のアテネオリンピックのインタビューで一番印象に残ったのが、伊調千春選手であった。銀メダルにも、「ただ悔しいだけです」と厳しい表情で答えていた。試合直後ではない。翌日のメダリスト招待のテレビインタビューの場面だ。「銀メダルは立派」と思っていたのに、これだけ自分に厳しい選手がいることに驚いた。
それだけに、今日の決勝戦は注目した。特にも大逆転で勝ち上がってきただけに、金メダルを取るのでは・・・と思っていた。しかし、無念の銀メダル。
インタビューでも、また同じコメントになるのでは・・・と思っていたら、今後は逆に「銀メダルだけど、妹と同じ道を歩んだことは誇りです」と張りのある声で答えていた。表情も晴れ晴れとしていた。この4年間、苦しみながら練習をして、結果は目標のものを得られなくても、最高の満足度だったのであろう。これまた印象に残るコメントであった。
当たり前のことであるが、精一杯努力した者にしかわからない境地なのであろう。
ちなみに伊調姉妹は青森県の八戸育ち。先日、所用で八戸に行った時に出身中学校があった。そぐそばの横断歩道橋には伊調先輩への励ましの横断幕があった。後輩達にとっても本当に誇れる先輩であろう。自分のために行っているスポーツが、結果的に多くの人の喜びや励みになる。オリンピックのすばらしさ、スポーツのすばらしさを改めて感じた。
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