やりがいと学びのあった水泳記録会
子どもの作文のような題名である。
しかし、純粋にそう思った。
本校にはプールがない。20年前に新設する時に作らなかった。隣の小学校にスクールバスで移動して、プールを借りるという方法をとった。ちなみにそのプールは屋内プール。
これは正しい選択であった。何せ、本校はかなり涼しい。プールを作ってもなかなか水温が上がらなかったであろう。その点、屋内プールは週1回、1時間あまりの水泳学習が確実にできる。
ただし、回数が限られている。それでも水泳記録会に子どもたちは出る。
今まで勤めた学校では水泳記録会に出られるのは一部の子のみ。その多くはスイミングスクールに通っている子たちだった。しかし、本校はそういう子はゼロ。しかも、高学年で泳げる子は全員記録会に出すとのこと。
というわけで、私も水泳学習のある日は担任と一緒に引率し、プールに入って指導をした。少人数ということもあって、指導をした分、確実に子どもたちは伸びていった。子どもたちも自分の伸びを自覚して意欲的にがんばるし、私自身も教えがいもあった。
特に、なかなか25mを泳げなかった子やバタ足も厳しかった子がぐんぐんと力をつけてくる様子は、本当に指導することの面白さを感じた。水泳記録会でも全員が記録を伸ばしたのも嬉しいことだった。
実は指導面だけではない。
今回の町の水泳記録会では審判長となった。専門家ではないし、水泳も得意ではない。しかし、小さな町で人手も足りないとなれば、依頼された仕事は断れない。
そこで、水泳連盟の競泳規則を熟読したり、水泳の動画サイトを見て、自分なりに学びを深めた。特に規則は「そういうわけだったのか」と頷くことが多かった。
今日の本番では判断に迷う部分もあったが、何とか重要な役を果たすことができた。むろん、知識も増やすことができた。
自分に未知の分野の仕事が来た時には、新たな知識を自分が得るチャンスだと改めて感じた。未知の分野の依頼がきたら、そうとらえていくべきである。
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