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2008.08.21

「情報化時代の 学校変革力」

情報化時代の 学校変革力
「いい本を読んだ。また読み直そう」と思って「すぐに」読み直す本はそんなに多くはない。多くは、あとで必要が生じた時や気の向いた時に読む。ところが、この本は違った。読み始めて「これはすごい!」と感じ、読み終わってからもすぐに再読した。

学校と情報化に関するテーマについて、日本教育界の各分野でトップクラスの先生方に、インタビューをした本である。まず、インタビューされている方々に驚く。本の順番に書いていくと、梶田叡一氏、清水康敬、陰山英男氏、堀田龍也氏、石原一彦氏・・・第2部でも玉置崇氏、副島孝氏と続き、最後は野口芳宏氏とまさにゴールデンメンバーである。書かれている内容も、「子どもの学び・教師の学びと情報化」「電脳陰山メソッドアイテムと学力向上のための新展開」「ここからはじめるICT活用」「学び合いを創り出す学校経営と情報化」「元気な学校づくりに学ぶICTの活かし方」等、読み返したいテーマがずらりと並ぶ。

特に、中教審副会長の梶田氏や授業名人の野口氏がICTについて語っているところは読み応えがある。

・一番大事なのは、「子どもに力をつけること」と、「子どもを育てる」ことです。そこに結びつくものであれば、黒板も大事だし、パソコンも大事です。結びつけなければ黒板も要らないし、パソコンも要らない。話は簡単なのです。
・パワーポイントの不完全さが話題になると、もっと完成度を上げようということになりがちです。そして、パワーポイントと子どものかかわりがどうかということにはあまり目が行かない。

 このような文章がぐいぐいと頭に入ってくる。一流の思考はどのような分野においてもやはり輝いている・・・そう感じさせる本である。

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Comments

謙舟さん、コメントありがとうございます(ネームが変わっていて一瞬?でした・笑)。
全く同感です。情報化と関わりが薄いと思われている方にこそ読んで欲しい本です。もちろん、以前から関わっていた方には必須の本です。
みなかんさんの丸ごと講座、考えてみたら受けたことがないので、いつか受けてみたいですね。

Posted by: サトマサ | 2008.08.23 14:23

「読み終わってすぐ再読!」私もそうでした。私の頭の中に、ばらばらに詰まっていた大切なものが、すっきり、フォルダ内に整理されて保存されたようです。本当に、いい本ですよね。同時期に、読んで、同じく感じていたので、思わず、書き込んでしまいました。‥仙台、お世話になりました。‥昨日は、みなかんさんに、郡山においでいただきました。すばらしい、心に残る講座でした。

Posted by: 謙舟 | 2008.08.22 16:23

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