刺激的なビジネス書
夏休み中に読んだビジネス書で刺激を受けたものを2冊紹介したい。
『ラクをしないと成果は出ない』(日垣隆著 大和書房)
日垣さんの本は自分にとっていつも有益だ。ハズレがない。
この本は題名を真に受けると勘違いされるかもしれない。ここで言う「ラク」というのは、「賢さ」という意味に近いと思う。それにしても刺激的な言葉が並ぶ。
・自分に対する相手の優先順位を上げてもらうことが仕事の基本
・若いうちは1日1冊、40代は1日で5冊
・依頼には即決で答える
・「この社と切れたら自分がアウト」という取引先は作らない
・好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年2割ずつ削除する
・今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない・・・・
まだまだあるが、書ききれない。「あとがき」によれば、これらの原型がある日の風呂上がり、天から降ってきたとのこと。このエピソードも面白かった。
『「残業ゼロ」の仕事力』(吉越浩一郎著・日本能率協会マネジメントセンター) 教頭職になって、自分の仕事の密度を時々考える。薄くなってはいないかと。担任であれば、子どもたちの指導に集中する時の密度は濃い。では、教頭職で密度の濃い仕事をしているか。生産性の高い仕事の方法どのようにあればよいか。そんなことを考えさせられる本である。
圧巻なのは、残業ゼロにもっていくプロセスである。意識改革だけではなく、「定時になったら電気を消して歩く」「残業したら罰金」というように半ば強制発動のような形も入れて取り組む。むろん、「生産性を上げながら・・・」ということが前提である。単に「勤務時間終了時刻なので終わり」ではないのだ。特に全員が2時間集中して働く「がんばりタイム」の設定は働く環境作りのモデルである。
この2冊、読み進めていくと共通する主張がいくつもあることに気付いた。関連図書を集中して読む効果である。
The comments to this entry are closed.
Comments