「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!」
2005年から2年近く、「授業成立プロジェクト」というメルマガの編集長をしていた。週1回の発行である。原稿を集め、編集しての発行。時には自分も原稿を書いたから、時間がない時は編集作業が厳しかった。
その後、山口の中村健一先生に引き継いだ。中村先生は計画的に原稿を依頼し、適切に編集してくださった。一応自分も「編集サポート」として、スタッフになっているが、サポートは全く不要だった。それだけで、中村先生に敬意を表したい。その他にも、編著「社会科の授業ミニネタ&コツ101」の本にも副編著者として、たくさんのネタを執筆していただいた。
もう何年も一緒に仕事をしているのだが、実はまだ一度もお会いしたことはない。全てネット上でのやりとりである。それでも、日ごろの仕事ぶりには敬意を表している。
その中村先生が単著を発行された。
「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出!」(黎明書房)である。「笑い」で子どもたちの心をつかみ、子どもたちが安心して自分の力を発揮できる教室づくりの、楽しい73のネタを紹介している。
「初めての出会いのアイディア」「月曜朝のどんより重たい空気を変える!」「自然に拍手が起こるクラスをつくる!」「教室がなごむ教師のちょっとした話術」といった項目を見るだけで、楽しい学級が想像できる。自分もそのような学級を目指しただけに、共感できる。
実際のネタも、「拍手の練習―いいとも風の終わりかた」「仲直りはショートコント風で」「小声で正解を教える」というように教師の遊び心だけではなく、子どもに対するやさしさが垣間見える。(くわしい目次はこちら)
さらにこの本で特徴的なのは、「携帯ブックス」と銘打っているという点である。文庫本より少し大きいだけのサイズであり、教室の教卓や本棚に置くだけではなく、移動した時にも持ち運びに便利である。むろん、鞄に常時入れて、すきま時間に読みミニネタを自分のものにすることも可能である。
ということで、温かい学級経営を目指している先生方にはお薦めの一冊である。
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