2つの言葉
以前、朝日新聞での勝間さんの言葉を紹介した。
今日の新聞にも「やることよりも、やらないことを決める」が出ていた。
これも今の自分にとっては共感する言葉だ。
4~5年ほど前に、毎年増えていく仕事を前に、「今年からは『集中と選択』をキーワードにしたい」と思ったことがあった。「社会と情報教育」をメインにしようとしたのである。むろん、担任だったから全教科を教えなければいけないが、自分の中で力の置き方を変えたのだった。
これは結果的に成功した。これ以降、ミニネタIT活用や社会関係の書籍を編集・出版することになったり、講座や講師の依頼も急増した。「やらないことを決めた」効果が出たと思う。
しかし、これらには長年の伏線があると思われる。
それは、「依頼された仕事は断らない」というモットーである。これは、野口芳宏氏の言葉。
20代の頃にこの言葉を知ったのは幸いであった。
原稿依頼が自分に来る。全く未知のジャンル。それでも、文献を購入し実践し自分なりに書いた。
研究授業の依頼があれば、喜んで取り組んだ。「〇〇があるからできません・・・」と考えたことは一度もなかった。
誰かがやらなければいけない研究会等の事務局仕事は、30歳の頃から毎年何かは行っていた。気を遣ったり、時間のかかる仕事が多かったが、一つの勉強だと思った。
依頼された仕事が次の仕事につながることもしばしばだった。ノート指導などは原稿を依頼されたのが出発点だった。その原稿依頼がなければ、本までは出さなかったであろう。
このような「依頼された仕事は断らない」を20年続けたうえでの「集中と選択」であった。
今は「依頼された仕事には応えたい」と思いつつ、自分の状況を考えると「集中と選択を進めざるをえない」というのが実情だ。「すべき仕事」「したい仕事」があるからこそだけど。
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