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2009.05.31

管理職と教諭の感じ方の違い

昨日の話の続き。
栃木県でも「「教員の多忙感に関するアンケート」報告書を今年の3月にまとめている。こちら
「教育新聞」に紹介されているのだが、ここで管理職と教諭の意識の違いが明確な項目がある。

■あなたの学校では、学校運営や職務の改善に向けて検討する場が設けられていますか。
 「はい」の比率・・・・管理職 46.7、教諭 21.1

■あなたの学校では、対応が難しい児童生徒の指導に関して、組織的な対応がとられていますか。
 「はい」の比率・・・・管理職 62.2、教諭 24.1

■あなたの学校では、地域や保護者からの対応が難しい要望に対して、組織的な対応がとられていますか。
 「はい」の比率・・・・管理職 43.3、教諭 16.7

管理職と教諭では、2倍以上の意識の差がある。全て管理職の方が高く評価している。
これは「管理職は学校運営検討の場を設けたり、組織的な対応をしているつもりである。しかし、教諭は管理職ほど感じていない」ということである。「なるほど」と思った。
この結果から、いくつかのことを考えた。

・管理職は「場の設定」「組織図を作成」しただけで、対応していると思っていないか。それらが機能しなければ意味がない。
・検討する場が実際設けられ、改善に向けて話し合われてていても、結局今までと変わらなければ「検討する場」の意味がないと感じるであろう。(「これからは〇〇ということを意識しながらやっていきましょう」といっても、実際に変わらないという経験は確かにある)
・組織的な対応といっても、人的、時間的に限られている。教諭からすれば「もっと」と感じても、学校事情を考えれば難しいと思っているのではないか。
・「どうしてほしいか」と教諭に要望を聞くことが少ないのではないか・・・等々。

これらの考えたことは、そのまま自校での対応のヒントになる。1学期には学校経営反省がある。その時に先生方にアンケートはするものの、それらの結果を待ってはいられない。このような資料から、得たヒントを実践していかなければ・・・と感じている。

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Comments

貴重な調査結果ですね。参考になりました。おそらく企業でアンケートを採っても似たようなものでしょう。
ちょっと違うとしたら、心理的プレッシャーですね。この手のアンケートに、多くの学校管理職は「できていない」と答えるのを極端に恐れますよね。まともな企業では問題点を明らかにすることはむしろ称賛されます。
調査結果の乖離は、こんなところにも原因があるように思えてなりません。

Posted by: 部長M | 2009.06.01 at 23:37

部長Mさん、コメントありがとうございます。
管理職の方が数値が高いのには、そういう訳も確かにありますね。数値が低いことは自分のしていることを否定しているわけですから。学校の研究発表でも常に「かなりの成果があった」とよく書かれます。その通りであれば、日本のどの学校もすばらしくなっているはずですが、現実はそうではありません。教員特有の意識かもしれません。

Posted by: サトマサ | 2009.06.02 at 04:53

自分の今の立場を学校に置き換えたら「教諭」だと思うので
逆に「教諭」の立場から考えてみました。

教諭の評価が低いのは
何となく「待ちの姿勢」だからかなという気もしました。
学校にもよるのでしょうが,
建設的な改善策の提案を管理職に対して行う姿勢が
教諭側に欠けているからかなと…。

自戒を込めた,私の考えです。

Posted by: NOB | 2009.06.02 at 15:35

NOBさん、コメントありがとうございます。
これも真なり・・・です。教諭時代、自分も「学校経営は管理職の仕事」という意識があるのは事実です。「校務分掌で皆さんも学校経営に参画しています」と言われても、「権限が違うから」と思い、なかなかその通りとは思えませんでした。
その権限があれば意識が変わるのかもしれません。

Posted by: サトマサ | 2009.06.02 at 20:32

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