「やめる・へらす・かえる」
たまたまであるが、ここ数日で2つの教職員に関する多忙化の資料を見る機会があった。
岩手県のものと栃木県のものである。この手の調査は多くの都道府県で行われているようであり、別の県の資料も以前に見たことがあった。調査方法も結論も似ている部分が多いのであるが、一通り全部目を通すようにしている。
それは資料等に仕事のヒントとなるものが出ていることが多いからである。
たとえば、我が岩手県。こちらのサイトである。資料編をダウンロードすると、「カイゼンのキーワード」が出てきた。「仕事の改善ルール」という本からの抜粋とのこと。
プロローグから、改善とは「小変」である、改善とは「手抜き」である、改善とは「手っ取り早くやるもの」というように通常とは違った発想が出てきている。確かに、「小変」と考えれば、どんどん実行できそうな気がする。「手抜き」でも成果が同じであれば、余力を別の成果向上のために使えるということだ。
さらに読んでいくと、「改善の三原則」が出ていた。
ここは資料から引用する。
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改善を成功させる「やめる・へらす・かえる」
忙しいからこそ、「やめられるものは、やめる」、「へらせるものは、へらす」、「へらせなければ、かえる」
1 や め る
・ 不要なものは「やめる」
・ 改善したいと思ったら、まず「やめる」
・ 困ったときは、まず「やめる」
・ 全面的にやめられなければ、部分的にやめてみる
2 へ ら す
・ やめられなければ、「へらす」
・ やめられないものは無理してやめない。へらす!
・ 回数、頻度、枚数など、定量化・数値化できるものが対象
・ 不良、不便、不都合、不快、不安、不安全などを「へらす」
3 か え る
・ へらせなければ「かえる」
・ 順序、手順、位置、場所、色、形、材質、部材、担当、部門、 あらゆるものが「かえる」の対象
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そうなのだ。キーワードはシンプルな方がいい。昨年度は職場でいくつかのことをやめたり、へらしたりした。今年はその視点からすれば、まだ何もやっていない。(自分の仕事のしかたでいえば、実践しているのはあるが)
自分にはそれを実践できるチャンスがあるのだから、カイゼンしていこうと思う。
次のようなメッセージもあるのだから。
「改善を伸ばす上司か台無しにしてしまう上司か、違いは、改善=小変を理解しているかどうかだけ」
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