ラジオは想像力メディア
昨日の夜の移動の時、ラジオで「岡崎郁氏(巨人2軍監督)のロングインタビュー」が放送されていた。岡崎氏は私と同年代である。昔から「学年が一緒の選手」は、注目度が違っていた。高
3の時の甲子園は熱中して見ていたものだった(特に箕島VS星陵の18回の死闘)。
さて、岡崎氏のエピソードには実に共感できるものが多かった。
1 入った時は、「レベルが違い過ぎる」と後悔した
入団して2軍で練習を始めた時に、そのレベルの違いに驚いたとのこと。2軍なのに全員が自分より上手。時々「やめたい」とも思った。そう思った選手でも、努力によって1軍で「恐怖の6番バッター」と言われるようになる。精進があったからこそと感じた。
自分の教員生活も「レベルの違いに驚く」ことが何度もあった。今もそうである。その都度、何とか近づこうと思う。やはり精進しかないと改めて思う。
2 「野球をとったら何もない」
5年目に入院。練習生として、試合にすら出られない体になった。「もう解雇だ」と覚悟を決めた。その時に、須藤コーチに「おまえには野球しかないだろう。ドクターストップがかかっていても、残り1カ月死んだ気でやってみろ。失うものはない」と激励されて、ノックを受けた。そして、秋季リーグでヒットを打って、何とか解雇されずに済んだ。ピンチの時に励ましてくれる人の有り難さ。人間味あふれる話だ。同時に不器用な自分も教員という仕事以外の道はないと痛感した。
3 監督とコーチの違い
コーチは専門的なディレクター。監督は総合的なプロデューサー。今の自分に必要なのは総合的な力である。不足している部分を日々の仕事でこれから学ばなければいけないと思っている。
4 夢ではなく「目標」
最後に岡崎氏は「夢は?」と聞かれ、「夢ですか。自分の場合は目標ですね」と答えた。実現するための目標。それは決して手が届かない夢ではないという意志が感じられた。「坂本選手のように自分が育てた選手が1軍で活躍すること」と答えていた。「人を育てる」という点で共感できる話であった。
岡崎氏のエピソードは自分の今と比べて共感できることが多かった。同年代ということもあるし、何よりも「ラジオだから」とも思った。想像力が増すメディアである。
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