全校朝会の話
全校朝会で校長先生からの話が月1回ある。
今朝はその日だった。飼っている犬の話であった。犬の成育歴、扱い方、どんな思いで接しているか等々、ジェスチャーや関連グッズを用いた熱いお話ぶりであった。子どもたちは集中してよく聞いていた。
校長先生は事前にご自身の話を振り返る用紙を担任に配布していた。担任の先生方は朝の会で、校長先生の話を振り返ることができる。これはこれで、「校長先生にしかできない実践」だなあと感じた。
たとえ月1回でも積み重ねれば、「聞く力」は大きく伸びると思われる。
前任校の校長先生も月1回の全校朝会のために、きちんと話す内容をそのまま書き、読む練習をしていた。校長室に用事で入った時に、原稿を繰り返して読む練習をしていたことがあった。わずか3分ほどの話でも、しっかりと練習をしていた。その心構えは見習わなければ・・・と痛感したものであった。
以前読んだ向山洋一氏の本で校長先生の話のすばらしさを書かれていたものがあった。その校長先生も話す準備をしっかりとする先生だったのだが、ある日の全校朝会は「青空を見てみましょう。今日は青空がとってもすばらしいので、話すことはありません」と言って降壇したということである。これはこれで印象に残るエピソードである。
私も教育実習での校長先生の話で印象に残ることがあった。子どもたちが校長先生の話に共感して、話の途中でも拍手をするのである。担当の先生が、「今の校長先生になってから、子どもたちが拍手をするようになった」と話されていた。附属小であるから、校長先生は大学の教授である。「子どもたちに拍手をされるような話ができるようになりたいものだ」と思っていたが、担任時代はなかなかできなかった。
全校朝会の話一つでもいろいろなエピソードがあるものである。
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