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July 2009

2009.07.31

伸びる喜びは同じ

今日は町水泳記録会。
本校にはプールがない。隣の小学校にスクールバスで移動して、屋内プールを借りている。不便なようだが、結果的にこれが本校にとっては一番いいのでは・・・と思っている。夏でも本校はかなり涼しい。プールを作ってもなかなか水温が上がらなかったであろう。その点、屋内プールは週1回、1時間あまりの水泳学習が確実にできる。特に今年のように雨が続く天候では、屋外のプールは入る日数が限られていたであろう。

さて、そんな本校でも水泳記録会に子どもたちは出る。
今まで勤めた学校では水泳記録会に出るような子の多くはすでに「完成形」に近かった。しかし本校はスイミングに通っている子もいないし、泳ぐ回数も限られている。逆に言えば、その分「伸びしろ」も多い。そこで、私も水泳学習のある日は担任と一緒に引率し、プールに入って指導をしている。特に夏休みに入ってからは、4日間連続で2時間ずつ強化練習をした。プールのある学校の先生方からは、「ずいぶん指導をがんばっていますね」とも言われた。
少人数ということもあって、指導をした分確実に子どもたちは伸びていった。子どもたちも自分の伸びを自覚して意欲的にがんばるし、私自身も教えがいもあった。
水泳記録会でも昨年度に比べてレベルアップした泳ぎが見られた。多くの子が強化練習の最初に比べたら、グーンと記録を伸ばしたのも嬉しいことだった。

ある程度完成形の子どもたちに指導をするのも喜びだし、本校の子どもたちに指導をしてぐんぐんと伸びることの喜びを子どもたちと共に味わうのも喜びである。どちらも価値はあると感じた一日であった。

それにしても、今年も審判長。専門家どころか、水泳も得意ではない。しかし、人手不足となれば依頼された仕事は断れない。何とか今年も務めを果たすことができて、ホッとしている。

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2009.07.30

次回東北青年塾

次回東北青年塾のお知らせです。
今までずっと仙台で開催されていましたが、今回は山形で開催されます。
講師の先生方も東北青年塾所属の実力者ばかり。
2学期の実践のはずみになること、間違いなしです。
私自身は厳しい参加状況ですが、オススメの研修です。
くわしくはこちら

■テーマ  学級の荒れなんて関係ない! 学級集団づくり再スタート
■主 催  東北青年塾
■日 程  2009年8月29日(土) 13:00~17:00
■場 所  山形県霞城セントラル23階「高度情報会議室」
     (山形県山形市城南町1丁目1-1)
     (地図 http://www.kajocentral.com/access/access.htm)
■参加費  2000円
■内 容
12:45 受付
13:00~14:15 開会・東北青年塾のめざすもの 阿部隆幸
13:20~14:00 構成的グループエンカウンターを活用した学級集団づくりワークショップ(下学年向) 武田直樹
14:05~14:45 構成的グループエンカウンターを活用した学級集団づくりワークショップ(上学年向) 堀多佳子
15:00~16:45 学級の荒れなんて関係ない! 学級集団づくり再スタート 八巻寛治
16:45~17:00 閉会

18:00~    懇親会

■定 員  50名
■締 切  8月28日(金)(または、定員に達し次第)
■申込方法 以下の必要事項をご記入の上、メールにてお申し込みください。
      iabetaka@yahoo.co.jp(東北青年塾代表:阿部隆幸)
      参加費、懇親会費は当日受付でお支払いください。

 1 名前
 2 勤務先
 3 メールアドレス
 4 懇親会参加の有無

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2009.07.29

水泳指導

あさっての水泳記録会に向けて、夏休みに入ってから毎日子どもたちはプール通いである。
本校にはプールがないので、8km離れた隣の小学校のプールで練習をする。屋根付きなので、今日のような雨の日でも高めの水温で練習ができるのが助かる。もし本校にプールがあったとしても、屋外であれば水温・気温とも低くて大変だったであろう。
担任ではないが、「子どもたちのために」ということで、水泳の練習のお手伝いをしている。今日は担任の先生方が出張で不在だったので、2時間の練習を任せられた。今までの学校でもずっと放課後の水泳強化練習に携わり、そこでの様々な練習方法を見てきた。その財産は大きいと感じた。特に2校目の学校では、水泳の得意な先生方が何人もいて、いい指導法を学ぶことができた。
彼らの特徴は次の通りだった。

「長々と『~とやればいい』といった説明しない。スモールステップで様々な練習方法を短い指示でさせていた」

水泳の苦手な自分も、その指導法をそばで見ていて得るものが大きかった。その通り練習をさせ、指示すれば確実に子どもたちは伸びた。特にバタフライでは、1から教えて記録会等で活躍するようになった。

今年もそれらの教えは生きている。本校の子どもたちも伸びている。今までの同僚に感謝の気持ちでいっぱいである。

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2009.07.28

元気の出る研修会

今日は隣県青森県三戸郡での研修会講師。「わざわざ・・・」というほどの距離ではない。本校から車で5分も走れば、もうそこは青森県である。だから今回の階上町の会場までも20分。ふだんの通勤時間とさほど変わらないし、管内の中心である二戸市よりははるかに近い。ということで、午前中はいつものように水泳指導をしてから向かった。

テーマは「ICT活用 初心者セミナー2 ~教室で誰でもできる簡単で効果的な視聴覚機器の活用~」ということで、昨年度の続き。このような研修会をした時に、こちらが元気をいただく場合がある。今回はそのパターンだった。

1つ目は「聞き手の意欲が感じられる」ことである。講座の場合、多くは模擬授業や少人数での話し合いがある。その反応がとてもすばらしかった。こちらも調子づくし、自分の次回への意欲になる。当然元気になる。逆のケースは「もういいや」と思う。人数や地方は関係がない。いつだったか6人の研修会だったが、意欲が高い参観者ばかりでこちらも満足度100%という時があった。

2つ目は事務局の皆さんの対応のすばらしさだ。研修会の運営を成功させようとするだけではなく、「この地域でのICT活用を活性化していこう」という志を強く感じた。そういう思いがわかるからこそ、「自分にできることをしよう」という気持ちになる。

自分の講座については反省も多々あるが、昨日のブログについたコメントを読んでこれまた励まされた。参加された皆様、圓子先生はじめ事務局の皆様、お世話になりました。今年も縁をもてたことを嬉しく思います。

 ※なお、今回紹介した本は次のものです。
  「すべての子どもがわかる授業づくり―教室でICTを使おう」(高橋純 堀田龍也編著 高陵社書店)
  「価値ある出会いが教師を変える」(佐藤正寿 ひまわり社)

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2009.07.27

プチ浦島太郎状態

明日、青森県三戸郡の視聴覚部会研修会に講師として招かれている。ICT活用関係で話をするのは久しぶりである。昨年度も話しているので、同じ内容はできないということで、数日前からそれなりに準備をしてきた。
そこで感じたのは「プチ浦島太郎状態」ということだ。
2年前まではこの分野で発表や講師をすることが多かったので、入ってくる情報も多かった。今はこの分野で発信する機会が限られているので、その分入ってくる情報は少ない。むしろ機会がなくても積極的に求めなくてはいけない。今回、有り難い機会であちこちのホームページや文献を読んだが、どんどん時代が変わっていくことを改めて感じた。

むろん、自分の発信活動自体が途絶えたわけではなく、書籍や原稿という別の形で行っているが、それらはジャンルが別。その面での情報はどんどんと入っている。その面では自分の蓄えとなっている。
同時に自分の「強み」を維持するための努力をしなければいけないと強烈に思った。そうしなければ、「強み」は単に古い情報になってしまうのである。

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2009.07.26

仕事の依頼で

担任時代、どのような仕事でも「これは自分のためになる」「子どもたちに還元される」「広く社会のためになる」と思ったら、とても充実感をもって仕事をしていた。周りから見ると「とても忙しそう・・・」と思われていたが(確かにしょっちゅうあちこちに出掛けていたし、歩くスピードも速かった)、自分の中では多忙感はそれほどなかった。時間に追われている感覚はあったものの、ストレスはなかった。今もそうだ。学校のことなら子どもたちのためになるし、講師や本の依頼なら教育に関わる人のためになる。それらをすると充実感をもつ。

昨日、どうしても・・・と頼まれていた仕事をした。我が地区の恒例行事の仕事だ。やってみて久しぶりにストレスを感じた。いくつかその原因を考えた。

・初めての仕事で段取りがうまくつかめず、無駄な作業があったこと
・そのため予定の時間の倍以上がかかったこと
・目の前に他のすべきことがあったが、そちらを優先させなければいけなかったこと
・結果的に目の前の自分のすべきことが半分しか終わらなかったこと
・担当の人が責任をもって全部すべきではないか・・・と思ったこと
・自分が担当なら、スタッフを活用して行うだろうなあ・・・と思ったこと
・ある程度期間があれば、細切れ時間の積み重ねでできたのにと思ったこと等々・・・。

引き受けたらからには気持ちよく仕事をしたいが、なかなかそうならない仕事があるのも事実だ。
ただ、今回のことは全くの無駄にはならない。人に仕事を依頼する時に、先のような思いをさせてしまうと、ストレスを感じさせることがわかるからだ。これが今回の「収穫」である。

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2009.07.25

「明日の教室」第4巻

毎月のようにお知らせしているが、「明日の教室」の第4巻ができた。テーマは「子どもに接する・語る」。これは私にとって大変興味のある内容である。次の目次を見て、さらに「早く読みたい」と思った。

目次
1 子どもへの接し方・語り方 
・「子どもに接する・語る」とは 
・子どもへの接し方 
・子どもへの語り方 
2 コミュニケーションの基礎 
・コミュニケーションの基礎(言葉) 
・コミュニケーションの基礎(身体)
3 教師と子ども・子ども同士の接し方・語り方 
・子どもとの距離感 
・居心地のよいクラスをつくる 
・いじめを防ぐ
4 押さえておきたい接し方・語り方 
・誉め方 
・怒り方/叱り方 
・フォローの在り方 
・子どもをその気にさせる語り方 
・対話を楽しむ
5 配慮を要する接し方・語り方 
・高学年女子との接し方 
・低学年児童との接し方 
・自己コントロールが苦手な子ども 
・自己表現が苦手な子ども 
・読む・書くことが苦手な子ども
6 子どもにうける話・ネタ 
・子どもにうける話  
・ネタのさがし方

今回は私自身は執筆していないが、今までと同様に「この人の書いたものはぜひ読んでみたい」と思う方々ばかりである。アマゾンはこちらだが、まだ予約段階。発売が待ち遠しい。

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2009.07.24

1学期を振り返る

無事1学期が終了。振り返りたい。

・管理職2年目。現任校も2年目。1年目とは違い、見通しをもちながら仕事ができる点はやはりよい。この面では昨年よりはスムーズ。

・しかしながら、管理職として勉強しなければいけないことは実に多いといろいろな場で考える。たとえば事務手続き等の法規関係もそうだし、緊急時の対応・判断もまだまだだ。見識もまだまだ。今の立場での学びが少ないことを実感した1学期でもあった。

・授業へのこだわりは今年も継続。算数だけではなく定期的に社会科を教える時間ができたのは有り難かった。補欠授業で入学後すぐに1年生に数日間入ることによって自分の初1年担任時代を振り返ったり、授業が集中して担任の感覚を思い出したりしたこともあった。だまっていては授業の腕は落ちる。こだわるのであれば、授業しながら学んでいくことが必要であろう。

・昨年から懸念だった学校ホームページも何とか立ち上げた。まだまだアクセス数も少ないし、みんなで更新にはなっていないものの、はっきりと形に残るものが一つはできた。

・自分自身の校外の仕事は、5月からはずっと原稿に取り組んでいる。これは今後も同様である。自分への有り難い依頼であるし、限られた時間でも「平歩前進」をモットーに完成に近づけたいと思う。

・明日から夏休み。業務自体はいくらか余裕がでるはずだ。休暇はお盆前後のみだが、その方が放電しなくてすむであろう。外部講師の依頼も2回ある。久しぶりということで、これも感覚を失わないようにしっかりと準備をしていきたい。

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2009.07.23

野麦峠

私たちの世代で「野麦峠」と言えば、映画や小説を思い出す人が多いであろう。悲惨な製糸工女の物語である。
大学時代に「ああ野麦峠 新緑篇」を映画で見た。試写会で応募したのが当選して、山本薩夫監督が堂々と挨拶をした場に立ち会えた。映画にかける思い、この映画を作った誇りを感じたものだった。

さて、この製糸工女の話は社会科の教科書にも出てくる。「厳しい労働を強いられた」といった感じである。
今月の「社会科教育」に、金沢大学の村井先生が野麦峠のフィールドワーク記を書かれていた。その中に、300人も元工女からの聞き取りの話がのっている。
・「食事がまずい」「賃金が安かった」・・・0%
・「労働が苦しかった」・・・3%
・「(働きに)行ってよかった」・・・90%
この結果を見ると、女工哀史ではなく女工天国であるということを紹介している。

これは一つの歴史の先入観をひっくり返すものである。
少しの自分の経験から固定的な先入観がないだろうか。また、自分はそういう見方になってしまうような授業をしてこなかったか。そういうことを考えさせる原稿であった。

そして、自分がかつてこの野麦峠の資料を使った授業を学校公開授業で行ったことを思い出した。もう15年も前のことだが、その時の授業が鮮やかに蘇ってきた。授業自体は未熟さから失敗だったが、その頃から「社会的なものの見方」にこだわっていたこと、自分なりの教材研究を志していたことは後の自分の基礎にはなったのだと思う。

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2009.07.22

先生のための教え方教室~デジタル放送・ICT活用法講座~

夏休みの研修で私が参加したかったものの一つに「先生のための教え方教室~デジタル放送・ICT活用法講座~」があります。岩手の盛岡で開催されるからです。
残念ながら本務優先で参加できませんが、岩手では貴重なデジタル放送・ICT活用法の研修会です。お近くの皆さん、いかがですか。以下、ホームページから抜粋します。

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 岩手県放送教育研究会とNHK盛岡放送局では、学校放送番組やNHKデジタル教材の授業での活用をサポートする「先生のための教え方教室」を下記のとおり開催いたします。
 これは学校現場で役立つ「デジタル教材」に実際に触れていただくとともに、効率的な活用法についてワークショップ形式で体験いただくものです。参加無料、どなたでもご参加いただけます。

■日時
平成21年8月6日(木)  午後1時~午後5時

■会場
盛岡市立城北小学校
(盛岡市みたけ3丁目12-1 TEL:019-641-0187)

■講師
木原 俊行先生(大阪教育大学 教授)、浅香 一世先生(大阪府 高槻市立阿武山小学校 教諭)

■内容
NHK学校放送番組「日本とことん見聞録」を活用した、講師による実践的「ワークショップ」と、放送番組・デジタル教材等を効果的に取り込んだ授業設計や年間指導計画・単元計画などについての意見交換を行います。

■申込み方法はこちらにあります。

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2009.07.21

受付をしてわかること

マラソン大会で受け付け係をした。
子どもたちがもってくる受付票をもとに参加を確認し、ゼッケンを渡す仕事である。

受付票を出すだけでも子どもたちは様々である。

・黙ってそのまま置く子
 (「お願いします」と言われれば気持ちがいいんだけど・・・)
・こちらが「おはようございます」と言うと、「おはようございます」と言い返す子。
 (本当は先に行ってほしいのだけど・・・)
・「どうぞ」と言うと、「はい」とだけ言って行く子。(言うだけマシか?)

挨拶(おはようございます・お願いします)もして、「ありがとうございます」と言える子は本当にわずか。学校ではない場で、いかに挨拶や一言を言えるかが大事なのだけど、それが難しいということが受付をしてよくわかった。こういうのも大事な力だ。基本は家庭であっても、学校としてできることはあるはずである。そのことを痛感した受付であった。

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2009.07.20

「朝活」

テレビで「朝活」の特集をしていた。仕事前の朝の活動に励む人々のことを紹介していた。まあ、「朝の時間は貴重」ということで朝会議や朝食交流等は珍しいわけではないのだが、丸の内朝大学ということで講座が開かれていたことにはちょっと驚いた。

仕事後でもよさそうなものだが、それだと残業があったり、疲れていたりすると厳しい。その点、朝は確実に確保できるということだ。もっともそれも各自の環境にもよるだろうが・・・。
そう考えてみると自分の場合にはまさに「朝活」にはふさわしい環境だ。早起きをすれば確実に自分のために使える環境である。
しかしながら、この頃寝る時刻が遅くなり、朝1時間の自分の時間の確保も厳しい時がある。この解決は簡単だ。早寝早起きをすればいいのだとこの朝活の特集を見て感じた。大幅に変えるわけではないが、少し変えてみようと思う。以前のサイクルに戻すだけである。

ちなみに朝活は丸の内朝大学の話だけではない。朝のフィットネスクラブやレンタル勉強場も紹介していた。レンタル勉強場は共有スペースの一つをお金を払って使用していた。「家でやればいいのに」と思う人もいるだろうが、それでできる人は苦労しない。強制された環境も時には必要だし、効果がある。

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2009.07.19

判断力・決断力・決裁力

管理職向けの雑誌をいくつかとっているが、その中で「総合教育技術」の野口芳宏氏の連載が楽しみである。野口氏の著書は新採用時から読んでいるが、今までの多くは授業や学級経営に関わるもの。管理職向けに書かれているものは初めての内容が多く、その点で多くのことを学ぶのである。

7月号は「判断力、決断力、決裁力」というテーマだった。一般的にそれらが大事と説くのではなく、具体的で強烈なエピソードが描かれていた。その答えに「大校長」という言葉が浮かんだ。
・反対する部下もあろうが、山中校長は十分に納得する理論と人徳を備えているから心配はないだろう。
・責任者たるものは、突然襲ってくる逆風や激風に対して、揺るぎない信念の下に高度な判断力と決断力とを発揮できなければならない。
・単なるハウツーの「行動術」「経営技術」の問題ではない。その行動を支える「判断力」「価値観」「人生観」の問題である。
重く価値ある言葉が続く。

 8月号には野口氏が管理職になった時の改善事例が多く書かれている。授業実践者としてだけではなく、管理職としてもすばらしい実践者だったことがわかる。

・退勤時間を過ぎても校務の都合で帰宅できない、というのは管理職に責任がある。
・そのように部下職員を鍛え、育てるのが管理職の仕事である。
・改善、改良すべき点は随所にあり、それを具現することによって教育はより良く進展することになる。改善を楽しむリーダーでありたい。

これらの言葉も重い。

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2009.07.18

高校野球の夏

岩手では高校野球が盛り上がっている。
春の選抜で花巻東が準優勝した影響が大きい。さらに今年度は好選手も多いらしい。「岩手の高校野球の黄金世代」という表現もされているほどだ。

自分も興味がある。というのも前任校に6年間いたが、最初の数年で担任した子や関わった子たちが主力として出ているからだ。特に転勤してすぐに担任した4年生の子たちは、高校2年生。地区のそれぞれの高校で中心になっていた。娘の高校も昨年ベスト4に入り、今年も期待されたが春の東北大会を制した高校とあたり惜敗。クラブの送り迎え等でグランドがそばにあり、会うと選手たちは大声で挨拶をしてくれていた。(これは花巻東も同様と聞く。近くで会うとと誰かれ構わず大声で挨拶するらしい)。残念ながら地元チームはベスト8を前に全て敗退。それぞれの夏は終わった。

さて、そんな中、「おお」という瞬間も今日見た。軽米のアパートは地元高校グランドのそばにあるのだが、今日移動する時に、野球部が元気に練習していた。数日前に敗退したのだが、すでに新チームとして次に備え練習をしているのだ。夏の甲子園も始まっていない、地区予選がヒートアップしている今。地道に「次」のために多くのチームがこのように練習をしているのだろう。少し心が熱くなった。なかなか今の自分が「勝負している」「自分が前進している」といった実感をもてないだけに、その姿勢に共感したのである。「ただ前進あるのみ」をモットーにしていた昔を思い出した。

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2009.07.17

大雪山での遭難事故

昨日から今日にかけて大雪山の遭難事故の話題が出ている。
亡くなられた方々のご冥福を祈りたい。

今までブログには書いていなかった(気がする)が、大学時代、ワンダーフォーゲル部に入っていた。
1年生の夏合宿で登ったのが大雪山系だった。旭岳から入り、トムラウシ山、そして最後には美瑛岳と縦走をした。今回遭難した方々と同じコースである。最初から一週間ぐらいはずっと雨や曇りでさっぱり景色が見られなかった。土砂降りの日もあった。トムラウシ山は特に厳しく、1日停泊を余儀なくされた。
今回の話を聞いて、あの時の厳しさを思い出した。夏とは思えない寒さ、強い風。歩いていたのは自分たちだけで誰とも会わない・・・・。さらに天候が悪化したら、どうなっていたかわからない。

幸い自分たちは、翌日からがすばらしい快晴だった。その時に見た景色はこの世とは思えないぐらい美しかった。雲海を下にして歩いている時などは、雲を上にいる気分だった。それまでの苦労が全て吹っ飛んだ。

こういう経験をしているだけに、中高年の方々が登山をする気持ちはよくわかる。チャンスがあれば、またあの景色を見てみたいと思う。一度経験している自分がそう思うのだから、まだ大雪山を登ったことがない人が他の人の話から「ぜひ登ってみたい」と思うのもよく理解できる。

しかし、今回の遭難事故のニュースを聞いて、「そんなに甘いものではないんだ」・・・・と思った。大学時代は経験豊かな先輩方がいた。登山のための勉強もした。体力もあった。今回登山された方々も経験はあっただろうし、ガイドもついていた。それでも厳しい状況となった。山のすばらしさと共に同居する恐さも感じたニュースであった。

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2009.07.16

小中併設のよさ

年に何回も小中併設のよさを感じることがある。
今日は一日に2度も感じた。

一つ目。昼休み。県大会に出場する中学校の卓球部の壮行式。行うのは小学校計画委員が中心。小学校内だけではなく、中学生に対して行うのだから子どもたちはいい意味で緊張している。いつもは笑わせることが得意のA君がエールをするのだが、その表情もとても真剣だ。おかげでとてもいいエール、そしていい壮行式となった。

二つ目。中学校で各学年の合唱を聴かせる活動があった。今回は「小学生も聴くことが可能」ということだったので、希望する学級は聴きにいった。その希望する学級は全学級。小学生全員が中学生の真剣に歌う様子を見ることができた。これもいい刺激になったであろう。中学生にとっては予想以上の観客の前で歌うということでこれまたいい意味での緊張感を味わうことができたと思う。

お互いにとってプラスになる・・・それが小中併設のよさである。今日は2回、そのよさを感じた。

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2009.07.15

教え方の基本を学ぶ

今日の夜はAED講習会。年1回の大切なPTA活動である。
教えてくださるのが地元の消防署。毎年教え方が上手で好評である。
今日は今年度転勤してきた方で初めて接する。
この方の教え方も上手だった。同時に教え方の基本についても考えさせられた。

まずは実演の前にビデオで概略を教えてもらった。その後実演で教えてもらう。いつもだと実演のみだが、一回ビデオで概略を教えてもらっているだけに、その実演がいつも以上にスーッと入ってきた。当然、教えられた皆さんが実際行ってみた時にも理解の程度が深まっていたと感じられた。

また、プレゼンスライドを準備してきていたものの、決してそれらを棒読みせず、軽重をつけていた。そして、時にはプレゼンから離れて、ユーモアたっぷりに身振り手振りを交えてのお話をされた。スライドで済ませられるところは効率的にそれで教え、自分の主張したいところは熱演する。まさにバランスのよい教え方であった。

おかげで1時間半があっという間。PTAの皆さんにも大好評だった。これならば来年度もまた多くの皆さんが参加するであろう。教え方の基本を学んだ講習会でもあった。

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2009.07.14

「市民力を鍛える」

「市民力」・・・この言葉がどれぐらい普及しているのかと最初に記事を読んだ時に思った。
教育ルネサンスの新シリーズである。
検索してみると予想以上に多くのWebに紹介されていた。
なるほど、これなら教育のテーマにもなるわけである。

さて、このシリーズではすでに、シチズンシップ教育、キャリア教育、金融教育が紹介されている。自分も興味をもって実践したり、本を読んだりしている分野である。教育界では広まってきているが、一般にはなじみが薄い。それだけにこういう記事は現在の教育事情を理解してもらうためには有り難い。
そして、記事を読んでいくと、これらが社会科と関わりが大きいと改めて思った。(「市民は社会の中で生きている」のだから当たり前なのだが) 
自分の残りの教員生活の大きな柱の一つは社会科であるだけに、自分のフィールドを広げるためにもこの連載には注目をしていきたい。

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2009.07.13

最近の本棚より

読書のペースがなかなか上がらないが、その中で読んだ本について。

学級担任のための食育の授業」(藤本勇二著・ひまわり社)
知人である徳島の藤本先生の単著。長年食育にこだわり、実践してきただけに、この本の幅の広さにまず驚く。そして、これらが特別の授業ではなく、日常の学活、社会、家庭、理科等の教科で実践できる点がすばらしい。これなら確かに「学級担任のための」という題に結びつく。

新しい社会科の授業づくり」(田所恭介・鎌田和宏著 日本標準)
新学習指導要領での指導のポイントを単元ごとに示している。学習指導要領は示されたが、では具体的に・・・と思っているうちに教科書ができて、それに従って授業をする・・・・という事態は「社会科」に限っては避けたいと思っていた。そういう自分にぴったりの本であった。

算数ミスを減らす指導法―3・4年生編」(福山憲市編著・明治図書)
実際に算数を教える時間が一番多いので、算数の本はよく購入している。その中でも指導に役立った一冊。子どもたちのつまずきに対応した指導法が具体的に書かれている。

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2009.07.12

厳しい採用

地元紙は県の情報を得るのに必須である。といっても自分はWebで岩手日報を読んでいる。
特に教育関係の情報は貴重である。

その中で目につくのが「統合」や「採用減」の見出しだ。先頃も、旧東和町の6校の統合が再来年度からいう記事が出ていた。6校が1校になるということは相当数の教員(20~30人?)が別の学校に転勤するということである。しかも似た例が他地区でもある。
当然教員採用も厳しくなる。しかも岩手は、東京近辺とは異なり、定年の退職者は最も少ない世代となる。その結果、このような採用状況というニュースが出ている。

今までの学校で多くの臨時講師(多くは1年のみの採用)の先生方と出会ってきた。何年も担任をして、力のある先生方も多かった。こればかりは自分の力ではどうしようもないが、何とか採用状況が上向きになることを願うばかりである。

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2009.07.11

本も読み方次第

一昨日のブログに、拙著の書評(部長Mブックブログ)について書いた。さらに続編が書かれていた。それは、「価値ある出会いが教師を変える」の題名に関わるものだった。ここまで読み取ってくだされば、もう脱帽である。再度著者冥利を感じた。

同時に自分の本の読み方について振り返った。ほとんどの本や雑誌は原稿等の目的がある場合を除き、あっさりと読んで終わりである。思考を巡らしてはいない。自分の問題意識の低さもあるのだろう。
急に変わるわけでもないが、今後は量を確保しながら質も上げていきたいものだと思った。

※そう思ったからかどうかわからないが、とある教育雑誌の「言葉のジュエリーボックス」というコーナーから、仕事上のヒントをいただいた。これは問題意識があったから・・・とも言える。

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2009.07.10

HP更新の難しさ

一昨日本校HPを紹介したら、それなりにアクセスがあり、カウンターも増えていた。(ありがとうございます)
おかげでグーグルの検索にもようやくひっかかるようになってきた。更新もスタートとしては順調である。今日は私以外の投稿もあった。「簡単に更新できますね」という一言が印象的だった。
そうなのである。そういうしくみでなければ、「職員全員が更新する」ということは職員会議で提案できない。今週は、「自分は大会のことをHPにのせよう」「まずは見なくてはね」といった会話が職員室内で出ていた。ほんの一週間前が「ホームページ操作講習会」の日だったのにである。
私としては夏休みに基本的な情報(学校概要等)をどんどんアップしていければ・・・と思っている。

さて、久しぶりに日本の学校を見た。岩手県版を見ると、小学校の登録サイトが205。それぞれ更新度に応じてランクがついている。最近の90日間である。

A・・・3
B・・・2
C・・・4
D・・・10
E・・・12
F・・・174

ということは、本県では8割以上の学校が「HPはあるが、今年度まだ更新していない」という状態である。学校によって様々な事情はあるだろうが、これは考えていかなければいけないことであろう。更新操作がしやすいWebにする、更新しやすいフォーマットを作るというのも一つの方法だと思う。本校もそれに基づいている。
ちなみに前任校もHPの立ち上げにも関わったが、今も定期的に更新されている。先の視点と似たしくみである。今後の本校のHPの更新率も意識していこう。

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2009.07.09

有り難き書評

書籍も発行されて半年も入ると「安定期」に入る。
この安定期というのは、売れ行きのペースが定まるということである。コンスタントに読まれ続けるものもあれば、なかなか注文されないものもある。自分の著書の中でも、ノート本は今も読まれているが、授業のアイデア本などはアマゾンランキングを見てもなかなか上がらない。
一番新しい本「価値ある出会いが教師を変える」も発行して半年が過ぎた。これまた安定期に入っている。有り難いことに今だに書評で取り上げられることがある。最近もWebで3つほど見付けた。その中の一つに「部長M ブックブログ」に取り上げていただいた。
このブログ、様々なジャンルの本を独特の視点から書いている。取り上げられるだけで恐縮するのだが、さらに「工夫を発見した」と次の5点とその詳細を書いてくださっている。

  1. 時系列で編集されている
2. 一文が短く簡潔
3. 取り上げるエピソードが具体的
4. 振り返りをうながす工夫
5. 書き手の視点が徹底的に謙虚

何度も読んで「こういう評価をしていただいて有り難い」とつくづく思った。著者冥利に尽きる。

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2009.07.08

HP運営のヒント

地区懇談会で校長からHPの仮オープンの話があった。
その後の懇親会で興味をもった何人かの保護者の方から、お尋ねがあった。
そのやりとりの中で本校HP運営のヒントが見つかった。HPには「携帯のサイト」がついている。私自身はそれほど重視していなかったのだが、保護者が一番最初に注目するのはここではないか・・・と。

本校のネット環境はまだ高速インターネットになっていない。その中で選んだツールである。地域のネット環境も同様である。その中でのHPであるから、環境を考えた重点的な運営が必要だな・・・と感じた。
ちなみに仮オープンのページはこちら。内容は今後充実させる予定。

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2009.07.07

 その場主義で記録

 昨日の複式授業研究会でのこと。記録者は自分である。授業も研究会も。
 こういう時には、授業が終わった時、研究会が終わった時が「完成時」だと思っている。その場主義の一つである。

 以前、向山行雄先生の「参観した授業を1枚の授業記録としてまとめる」という雑誌原稿を読んだことがあった。もう20年も前のことであろう。これも授業終了時点での話である。「すごいなあ、授業が終わった時に記録がもうできているなんて・・・」と感心したものだった。当時は手書きだったので、なおさらその仕事ぶりに驚いた。

 以来、自分も可能な限り、「その直後に完了」を心がけている。そのために、記録の途中での聞き逃しや自分用の書きぶりに変換させるということもある。それでも、終わるのを優先させている。というのも、「あとでまとめよう」とすると莫大なエネルギーが必要になるし、時間がたっての記録は鮮度も落ちている。その日のことなのだから、その日に読むことができるのがベターなのだ。
だから、記録の収録度からいえば80%から90%。ただ、これはこれで自分が心がけている「80%主義」に入っているので、いいと思っている。

ということで、昨日は授業記録も授業終了後にすぐに印刷・配布ができた。研究会記録も同様。講師の先生にも手渡すことができた。これには自分も満足であった。

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2009.07.06

複式の強み

今日の岩手県教育センターの出前複式授業。
これはセンターの事業としてあるもので、本校が依頼したものである。費用はセンター持ちで、しかも指導主事が本校で飛び込み授業を行うもの。大変ありがたい事業である。複式のメリットである。
さらに自分自身が2年前にセンターの協力校として、指導主事の先生方とつながりがあるので、その点でも有り難い情報を得ることができる。

研究授業、研究会ともに価値があるものであった。授業から学ぶのは複式の指導方法ばかりではない。算数の発展的な部分をどう指導するか、算数における言語活動の充実はどういうことを指すかといったことも学ぶことができた。さらに研究会では、少人数であるからこそ、出席した先生方が思う存分質問をしたり、感想を話すことができた。自分自身もプロデュースした甲斐があったとつくづく思った。

これは講師の先生も同様だったのでは・・・と推測する。講師の満足度も、人数ではなく、参加者の意識の高さによるからだ。私自身、それは講師の時に感じることである。

さて、研究会の司会&記録である私も研究会の時には楽しい雰囲気にいつも以上に多くのことを話した。
「複式だからこその強みもあるはず。それを授業に取り入れるべきだと思っています。どんなことがありますか」と話題に出した。
「4年生が3年生にリコーダーを教えられる」
「1つ上の学年から、教え方を教わって、それを自分が下の学年に伝えられる」
「単式だと固定した人間関係だが、複式だと毎年変わる」
「自学力がつく」
「何といっても教具が一人一人に行き渡る。一人一実験や調理実習でも一人ずつできる」・・・等々
このように多くの強みが出てきた。
自分もいくつかは実感していたし、このブログにも書いていたが、やはりこういう会では多くの情報を得ることができる。そして、どんな状況でも発想や見方を変えれば「強み」が見えてくると感じた。複式も同様である。

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2009.07.05

仕事術

ずっと気の抜けない日々が続いている。原稿に取り組んでいるからだ。今後も同様だ。
もっとも気持ちはそうでも、疲れ果てて寝てしまったり、つまずいてしまってさっぱり原稿が進まなかったり・・・という日々も多い。それでもいったん途切れてしまうと、原稿執筆モードになるまで多くのエネルギーを注がなければいけないので、モードだけは切らさないようにしている。
そのよさは、雑誌原稿がわりと書きやすいということだ。昨日は新聞の連載と「ネットワーク」の原稿を書いた。
「ネットワーク」誌は仕事術の依頼だったので、担任の仕事として次の6項目について書いた。

1 段取りメモを持ち歩く
2 その場主義で子どもたちと一緒に仕事
3 時間を決めて学級通信を作る
4 「無駄な会議」はない
5 トラブルへの対処法を身につける
6 生み出された時間を子ども達のために

書き終わって実は管理職として今している仕事の原則と同じと改めて感じた。
管理職として今、先の項目と対応させるのなら次のように仕事をしている。

1 段取りメモを持ち歩く
2 その場主義で先生方と一緒に仕事
3 時間を決めて通信を作る
4 「無駄な会議」はない
5 危機管理への対処法を身につける
6 生み出された時間を先生方のために

担任時代身につけた仕事術の効果は大きいのである。

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2009.07.04

学級渡り鳥のメリット

前任校には最後の年は担任外だった。専科で6年生2学級に社会を1年間教える他に、その他の授業時間はいろいろな学級に入った。週に平均20時間程度は授業をしていた。残りが主担当の研究主任・情報教育主任として、学校運営の中核として仕事をした。多くの学級の研究授業の参観、各部会の研究会への参加等、実にいい経験を1年間でさせていただいた。
1時間だけのその学級でも、全力で授業をした(当たり前だが)。だから、わずか1時間の補欠授業でもよく覚えてくれて、廊下ですれ違っていた時にもよく親しく挨拶をされたものだった。

今、土日に水沢に戻る。用事であちこちに行くと、子どもたちによく会う。自分が住んでいるところは、前任校の学区であるから当然のことだ。にっこりと挨拶をする。
今日も自宅近くを車で走っていたら、中学生が3人歩道で立ち話をしていた。近づいたら、よく入った学級の子たちだった。何度も雑談をした人なつっこい子たちだ。向こうも気づいて、「あーっ!」と指をさされた。そのまま礼をして帰ったが、何もなつかしかった。

ささやかなふれあいだが、これは自分が学級を渡り鳥のように歩いていたメリットだ。担任外だからこそ、大規模校でも多くの学年の児童と接点がもてた。そのよさを改めて感じた日であった。

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2009.07.03

3つの自己開示

住友生命の「職員室」というリーフレットがある。教職員向けに月一回発行されているものだ。
何の縁かわからないが、「学級通信づくりのコツ」というコーナーもあり、私の学級通信本をベースにコンパクトにポイントが示されている。私には事前にチェック依頼が来て、いつも「OKです」と返信を出している。今回で7回目であった。

このようなリーフレットは一通り目を通す。学校に来る冊子も同様だ。時には貴重な情報が得られる。貴重な情報が得られなくても、トレンドに触れることができる。自分にとって「異分野」に触れることは重要だ。
「職員室」8月号には明治大の諸富先生が「児童・生徒に教員の気持ちを伝えるコツ」として「自己開示」について書いていた。

・価値観の自己開示・・・「先生は、人間としてやってはいけないことがあると思うんだ・・・」
・感情の自己開示・・・「今日のあなたの頑張っている姿を見て、先生は本当にうれしい」
・事実の自己開示・・・「先生があなたたちの年齢のとき、実はこういうことがあってね・・・」

そうだ、そうだと思いながら読んだ。担任時代であれば、これらは自分にとって意識をしていたことだった。今、授業でも、子どもたちに日常の生徒指導や行事の励ましを言う場合がある。考えてみれば、こういうことは担任時代より明らかに意識が低くなっている。仕方のないことではあるが、問題はそういう状態で話しているということだ。子どもたちに共感が得られなければ意味がない。
さっと見たリーフレットがこのような気づきを得た。やはり目を通すものである。

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2009.07.02

学校ホームページ

現任校に来てから、「取り組まなければいけない」と感じていた仕事の一つが学校ホームページの開設である。
「今までも開設したことがない」(これは町内の小学校も同様)ということで、何とかしようと思っていた。しかしながら、昨年度はネット環境のこと等でうまくいかず、先送りになっていた。

今年度、ふれあい通信というツールを活用して、簡易型ではあるがホームページをオープンする予定である。昨日はその学習会。先生方が、「これならできそう」と感心していた。
デザインは立派だが、なかなか更新できない・・・・そういうホームページが時にはある。県内の分をチェックしても、ここ1年以上更新なしというのも結構ある。
そういうものよりは、頻繁に更新が可能で、担当者任せにせす、先生方が交代交代で更新できるホームページの方がいいと思っている。今月から何とかできそうである。
管理職としては「学校の情報公開の手段の一つ」として重要視している。担当の教育振興会の情報提供の場としても貴重である。いわば管理職実践の一つである。正式にオープンしたらまた紹介したい。

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2009.07.01

全国学校レクリエーション岩手大会

8月2日(日)~4日(火)まで、全国学校レクリエーション研究大会岩手大会が盛岡で開催されます。
全国大会なだけに、多くのワークショップと分科会があります。
長期休業中、しかも地元開催ということで私も登壇させていただきます。3日の午後の登壇です。

【分科会】
授業づくり1
【内容】
子どもたちが集中し、楽しみながら学ぶ学習ゲームを紹介します。実際に参加者が児童や教師の立場になって、模擬授業を体験します。
【発表者・コーディネーター】
佐藤正寿(岩手県軽米町立笹渡小学校副校長)

なお、全体講演は、「学び舎を笑顔でいっぱいに ~お笑いに学ぶ教育技術~」という題で、上條晴夫氏(東北福祉大学准教授)が行います。
お近くの方、ぜひどうぞ。大会案内ファイルは「24.doc」をダウンロード

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