3つの自己開示
住友生命の「職員室」というリーフレットがある。教職員向けに月一回発行されているものだ。
何の縁かわからないが、「学級通信づくりのコツ」というコーナーもあり、私の学級通信本をベースにコンパクトにポイントが示されている。私には事前にチェック依頼が来て、いつも「OKです」と返信を出している。今回で7回目であった。
このようなリーフレットは一通り目を通す。学校に来る冊子も同様だ。時には貴重な情報が得られる。貴重な情報が得られなくても、トレンドに触れることができる。自分にとって「異分野」に触れることは重要だ。
「職員室」8月号には明治大の諸富先生が「児童・生徒に教員の気持ちを伝えるコツ」として「自己開示」について書いていた。
・価値観の自己開示・・・「先生は、人間としてやってはいけないことがあると思うんだ・・・」
・感情の自己開示・・・「今日のあなたの頑張っている姿を見て、先生は本当にうれしい」
・事実の自己開示・・・「先生があなたたちの年齢のとき、実はこういうことがあってね・・・」
そうだ、そうだと思いながら読んだ。担任時代であれば、これらは自分にとって意識をしていたことだった。今、授業でも、子どもたちに日常の生徒指導や行事の励ましを言う場合がある。考えてみれば、こういうことは担任時代より明らかに意識が低くなっている。仕方のないことではあるが、問題はそういう状態で話しているということだ。子どもたちに共感が得られなければ意味がない。
さっと見たリーフレットがこのような気づきを得た。やはり目を通すものである。
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Comments
たかはしさん、コメントありがとうございます。
担任外はなかなか事実の自己開示などは言う機会もないでしょうからね。私自身は、授業時数が多いこともあり、言う機会に恵まれていると思います。
この3つの区分で自分がどれが多いか振り返ってみるのも大切なことだと思いました。
Posted by: サトマサ | 2009.07.05 15:37
自分は価値の自己開示ばかりしているようなふり返り
をしたところです。
担外(担任外)は、指導した後のフォローがなかなか
できず躊躇してしまうこともありましたが、今は子ど
もにも共感してもらえるように伝える、訴える修業を
しているところです。
Posted by: たかはし | 2009.07.05 15:30