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August 2009

2009.08.31

若手教師の声が励みになる

昨日、教育新聞の連載の最終原稿を送った。授業づくりについて若手教師向けに24回にわたって書いてきた。発問、指示、板書、指名といった基礎的なことや、学習ゲーム、ICT活用、図書館活用といった授業の幅を広げるものまで、一回一テーマで書かせていただいた。自分でテーマを決めるものなので、テーマさえ決まればどんどん書き進めていくことができる。その点では楽しい執筆であった。

この連載原稿について、講師で勤務している若手の先生から、「新聞の記事を切ってノートに貼っていて、読み返しています」と直接言われたことがあった。そこまでしていただくと執筆者冥利である。同時に、「こういう読者のためにもがんばって書かなければ・・・」と励みになった。

これは「価値ある出会いが教師を変える」についても同様だ。月に1~2通、見知らぬ若手教員や学生さんから感想メールが届く。それも長文のものが多い。本の中に講演者に手紙を書いたエピソードが掲載されているからかもしれない。昨日も届いていた。私もすぐに返信を書く。
内容の多くは「刺激になった」「励まされた」という有り難いものだ。こういうメールを読むと、実はこちらも励みになる。これから教育界を支えていく人たちに自分の願いが伝わることの嬉しさである。そして、疲れていても「自分にはすべことがある」とつくづく思うのである。それにしても頼もしい若手教師が多い。こういう若手に伝えたいことはまだまだある。

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2009.08.30

教育の情報化の調査結果

学校における教育の情報化の実態等に関する調査結果が文科省から発表された。学力テストの結果とだぶる今の時期の発表ということであまり注目をあびていないが、自分としては我が県のことが気になる。

ICT活用指導力の都道府県別の結果が書かれている詳しい速報値はこちら。岩手は、全校種を合わせた結果は5項目とも6位。かなりの上位である。しかし、校種別に詳しく見ていくとこれは高校が全国のトップクラスだからこその結果。(もっともこの高校の結果も少し違和感があるが・・・)
小学校は全て下位であるし、私が重視している「授業中にICT活用をして指導する能力」に至っては全国44位である。これは確かに実感している。

この結果は残念であるものの、自分として今後やり甲斐のあるものである。自分の今までの財産がこの分野の普及に生かせるからである。地道な歩みになるだろうが、できることから取り組んでいこう。

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2009.08.29

情報化社会

東京をはじめとする遠い地での研修に積極的に参加するようになったのは1999年だった。単学級の3校目で「もっと出掛けて学ばなくては!」と痛感したからだった。子育て真っ盛りではあったが、休日に遠くに出掛けられる環境にもなってきつつあった。遠くに出掛けた分、学びは確かに深まった。今年で10年になる。数年前より、出掛けることは少なくなったが、今でも月1回ぐらいは東京に行き学んでいる。

昨晩遅くにホテルにチェックイン。昨晩も朝もテレビはつけずに、ネットで情報をチェック。ホテルはネットができるかどうかが宿泊の最優先事項になっている(メジャーなホテルでもできない部屋があった)。
チェックアウト後に山手線に乗り、入り口付近の車内モニターを見続ける。毎日利用している人なら見ないであろうが、自分にとってはその内容が面白く降りるまで見続ける。「人工降雨」の話は授業に利用できそうだ。周囲はケータイを見ている人がやはり多い。
途中、東京駅でメールチェック。会場の最寄り駅から、コンビニに行き自分のPDF資料を印刷。出先での印刷にも困らなくなった。

ふと、10年前のことを思い浮かべた。10年前と違って、情報化社会の恩恵にどっぷりと浸っていると。そういえば10年前は研修会に行くたびに葉書を持参していた。気に入った講師にお礼の手紙を書くためである。これも今はメールに変わった。
この10年間で変わった風景。改めて情報化社会に生きていることを感じた。5年生での社会科の「情報」に関わる学習も変わるわけである。

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2009.08.28

車中で

新幹線に乗る時には、仕事・読書・寝るのどれかである。
今日は明日のセミナー講座の準備のためにスライド作りに励むことにしていた。そうしたら、途中から乗った会社グループの数人が実ににぎやかな会話をしていた。時折、笑い声や拍手も出ている。ちらっと見ると宴会の続きだったようだ。遅い新幹線である。自分は遠くに座っていたが、近くの人は大変だっただろう。

そのうち疲れて寝てしまったら、そのグループの皆さんの声で目を覚ました。どうやら降りるところらしい。「これで車中も少し平和になるか・・・」と思ったら、すぐに新たな賑やかグループが乗ってきた。先のグループと同じくらい会社の話をしている。顔はやはり赤い。

そして気になったのが、どちらのグループも自分と同じくらいの世代のようだったことだ。職場で年下が多くなり、気遣うよりも、気遣いされることが多くなってきたからか?

新幹線を降りてから在来線に乗り換え。車中で別の風景を見た。混雑する車内にお年寄りの夫婦が乗ってきた。若い娘さんが「どうぞ」と笑顔で席をすぐに譲った。感謝するご夫婦。

あまりにも対照的な風景。「たまたま」ではない。今までも似た風景を実は見てきている。自戒したい。

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2009.08.27

学校ホームページ

本校のホームページがようやく4ケタのアクセス数に近づいてきた。
2学期が始まってから「毎日更新」を目標にしているが、なかなかそうはいかない。しかし、更新しやすいのは確かである。一日の中で10分程度あれば十分なのであるから。9月からは何とか日々更新が実現できるであろう。

このホームページには一つの願いをもっている。それは、本校学区の様子を写真で紹介することだ。「笹渡アルバム」というサイトを作っているのもそのためである。これはとある地域の方から、「笹渡を出ていった人がネットでふるさとを探して、『ああ、ふるさとはいいな』と思うようなホームページがあったらいい」と言われたことが発端である。まさにそうである。
豊かな自然、懐かしの母校、そして自分が小さい頃によく見た風景。ホームページでできることがある。これも来月から少しずつ蓄積させていく予定である。

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2009.08.26

新たな視点をWebから学ぶ

読みごたえのあるWeb、新たな視点を学ぶWebを見付けた時は、有り難いと思う。
今日は2つ見付けた。

一つは「大西流・小学校外国語活動の見方」。聞いている姿を大切にしているとのこと。どうしても外国語活動だと話す方に力点が注がれがちだが、その理由を読んで納得。「子どもたちの活動自体に相手の言葉を聞こうとさせる仕組みが必要です。相手の言葉によって次の自分の発する言葉や行動が決まってくるような活動が大切」という主張は確かにどの教科にも通用する。

もう一つは教育委員だより。「標準法の世界」というキーワードである。これは今まであまり意識しなかった視点である。海外の教育事情や教育史を見ていくことの大切さを学んだ。

社会の授業の時に、よく「自分自身の社会的なものの見方や考え方を広げなさい」と子どもたちに言っていたし、そのような授業を構想していた。それは教師自身にも同様である。自分のものの見方や考え方をいかに広げるか。これは何歳になっても変わらないことである。

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2009.08.25

NIE

教育ルネサンスにNIEのことがシリーズで紹介されている。
一回、一回が興味深い内容である。というのも、「NIEにはこんな指導法もあるんだ」と気づくことが多いからだ。たとえば、職業探し。キャリア教育の一方法としても実践できる。意見や川柳の投稿。時々地元紙にも中学生の投稿が掲載されているなあ。メディアリテラシー学習や新聞を使った学習ゲーム・・・このような実践は自分もかつて実践したこともある。

NIEについては自分の知識が少ないので、こういった報告に興味をもつのかもしれない。同時に子どもたちがなかなか新聞を読まないことも理由だ。「何とか教材として活用できないか。そうすれば新聞への関心が高まるのでは・・・」と考える。連載はまだ続く。さらに注目していきたい。

※第5回に「先駆者の経験次代へ」という内容で2人目に登場した方は、ほぼ自分と同世代。「次代へ」と堂々と書かれており、改めて自分の立ち位置や役割を自覚してしまった。

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2009.08.24

電子号外と懐かしの甲子園

昨日敗れたものの、花巻東の余波は自分の中では続いている。
こちらのコラムを読んで「なるほどなあ。注目されることは大変だよな」と思ったり、地元放送局で流れた昨日のご苦労さん会の「岩手の皆さん、ありがとうございました!」という選手の笑顔を見て、「こちらがありがとうだよな」と思ったりした。

そんな中、岩手日報では号外が出ていたことを知った。そして電子号外が出ていたことも。
さらに検索していくと、「歴代優勝校」というサイトに辿り着いた。ここは優勝校だけではなく、その大会の全試合が網羅されている。これには驚いた。自分の小学校時代に見た三沢高校の決勝戦も、同世代だった箕島高校と星陵高校の18回の攻防も懐かしくみさせてもらった。さらに今回思い出したのが、1984年の甲子園。秋田生まれの自分が最後に秋田にいた年だ。秋田の金足農業が桑田・清原のいるPL学園相手に準決勝で8回までリードしていたのだ。結果的に桑田の2ランで敗れてしまうが、今年の花巻東のようにすばらしいチームだった。
ネットで蘇る自分の中の甲子園である。

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2009.08.23

ありがとう!花巻東

準決勝で負けてしまったが、甲子園の花巻東高校には本当に大きな大きな拍手を送りたい。
本当に記憶に残る、しかも応援しがいのあるチームだった。
むろん、菊池選手というNO1左腕がいるからということもあるが、それ以上の理由がある。

一つ目は、その態度である。ネットの花巻東関係の様々なコラムを読むと、メンバーの態度のすばらしさが多く書かれている。プレーでの全力疾走、バックアップを怠らない点はもちろん、ピンチでの盛り上げ方や取材陣への心配り等、「すばらしい」と思うことがしばしばだった。学ぶところが多かった。

二つ目は、知っている子たちが出場していたことである。前任校での子どもたちの活躍ぶり。家内の中学校からも3人が選手としてエントリーしていた。彼らを知る者として、応援に力が入らないわけがない。

そして、純粋な岩手チームであったということ。だから、選手の口からも「岩手のために」という言葉が何度も出ていた。

春の選抜で準優勝。そして夏の大会でベスト4。この成績だけでも十分だが、それ以上にずっと人々の記憶に残るチーム。「あの時の花巻東はすばらしかった」と伝説はずっと語り継がれるであろう。本当に感動をありがとう!

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2009.08.22

「明日の教室5」

シリーズものの「明日の教室」第5巻が発刊されました。

第5巻は、「担任一人で悩まない・抱えない」がテーマです。
担任の頭を悩ませる問題の予防・対応に触れています。
私も「クラスの子が不登校になってしまった」「保護者が給食費を払ってくれない」の2つの原稿を書かせてもらいました。
アマゾンでは予約段階ですが、一足早く献本された本を読み、ホットな原稿の数々に感心するばかりでした。いい仕事に携わることができ、本当に有り難いことだと感じています。
以下目次です。アマゾンの注文はこちら

1 基本的スタンス
・「担任一人で悩まない・抱えない」とは 
2 子どもへの対応
・クラスの子が不登校になってしまった 
・クラスの子が大怪我をしてしまった:事故編
・クラスの子が大怪我をしてしまった:喧嘩編
・クラスの中にいじめを発見した時
・クラスの子の持ち物がなくなる
・クラスの子が万引きした
・服装・頭髪指導
・遅刻・欠席
・ケータイの持ち込み
・薬物
3 保護者への対応・その他のトラブル
・保護者が給食費を払ってくれない
・保護者から通信簿にクレームがあった
・勉強の進め方についてクレームがあった
・習い事優先の保護者への対応
・学級経営について要望を受けた
・児童虐待が発覚した
・その他のトラブル

代表編者紹介(肩書は発刊当時、敬称略)
池田修…いけだ・おさむ/京都橘大学准教授
糸井登…いとい・すすむ/京都府宇治市立菟道第二小学校教諭

第5巻執筆者紹介
佐藤正寿…さとう・まさとし/岩手県軽米町立笹渡小学校副校長
澤田清人…さわだ・きよと/京都市教育委員会指導主事
土居裕士…どい・ひろし/岡山市立芳泉小学校教諭
松原弘…まつばら・ひろし/岡山市立高島小学校教諭
山川晃史…やまかわ・こうし/三重県教育委員会指導主事
横藤雅人…よこふじ・まさと/札幌市立羊丘小学校長

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2009.08.21

駐車場係

今日は地区水泳大会の駐車場係。一つの大会を運営するためには、各学校の協力が必要であり、役員も1名は出なければいけない。本校の割当は駐車場係である。授業日だから担任外で対応ということで、係となった。
朝早くから8時間近く。ふだん歩かない分、いい運動になったがさすがに疲れた。
ただ、各学校の先生方や応援の保護者の車だったので、こちらの指示通りに運転してくれたのでその点では助かった。クレームもなくホッとする。

たくさんのドライバーさんの様子を見ていると、あれこれ感じることがあった。
「ああ・・・」と思うものも少しはあったが、いくつもの声がけに疲労も回復した。

・「今日は御苦労様です。雨が降らなくて良かったですね」と見知らぬ方の声がけ。
・こちらの指示に運転しながら礼をするドライバー。
・「こんにちは!」と元気にあいさつする中学生。

暑い中でのまさに清涼剤。これがあったからこそ、一気に時間が過ぎたと感じたのかもしれない。久しぶりにお会いする先生もいて、ちょっとした雑談も嬉しかった。駐車場係は組合の教研集会以来だったが、これはこれで役得があった。

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2009.08.20

依頼原稿でインプット

雑誌や本の原稿を書く場合には、その依頼のしかたによって2つに分けられる。

一つはテーマや内容を指定されて書く場合。
もう一つは、大きく「授業について」というようにお願いされて「内容はお任せ」という場合。

連載や本の執筆の場合は後者が多いのだが、単発の雑誌原稿依頼は前者がほとんどである。
今日はその雑誌原稿依頼の締切日。何とか送付することができた。
夏休み中に執筆し、余裕をもって提出を・・・と思っていたが、できなかった。というのも、原稿関連情報が自分にとって「えっ、そういう指導法があったのか」ということを初めて知ることが多かったからだ。執筆する機会が多い社会科である。たとえば「動態と静態」「窓方式」というキーワード。調べてみると、「ああ、そういうことか」と理解するのだが、言葉自体初耳だった。どちらも中学校の地誌学習に関するキーワードである。

このようなことで思うのは、「原稿書き自体はアウトプットなのだが、自分にとっては大いなるインプットのチャンス」ということである。全く自分の考えや発想だけで、原稿は書けない。その分野の基礎的な情報を得たり、自分の考えを確かめたりするためにいくつもの文献にあたるのは必須のことだ。そうすると、不思議なことだが、生きた情報がどんどん入ってくる。

そういえば原稿を書き始めた20年近く前、原稿依頼のたびに情報収集のために多くの本を購入して執筆したものだった。本の購入費は毎回原稿料を越えていた。締切1カ月前から準備を始め、終わった時には疲れ果てていた。結果的にインプットしたことは自分の血や肉となったし、文章修業にも役に立った。まさに依頼原稿は自分を伸ばすチャンスなのである。

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2009.08.19

大事なことを繰り返し学ぶ

よく見るブログにこちらのものがある。
18日のものに私の過去のエントリーを紹介してくださった。「おっ」と思い、私もクリックする。野口先生からの引用が書かれていた。「そうだ、そうだ」と思いながら改めて読み直す。その中の学年主任に対する「心構え10箇条」。

あなたの力を見込んで主任になっていただきました。
1 慰められるより、慰めるものに
2 理解されるより、理解するものに
3 愛されるより、愛するものに
4 愚痴を言うより、愚痴を聞くものに
5 人を当てにするより、当てにされるものに

あなたに似合わないことが5つあります。
6 焦っているあなた
7 怒っているあなた
8 威張っているあなた
9 ふさぎ込んでいるあなた
10 怠けているあなた

1年前、この10か条を読んで「管理職の心構え」も同じだと思った。(なかなかできないことが多いのだが・・・)
今、改めて読むと管理職に限らず年配者の心構えと言えるのでは・・・・と感じている。ある程度の年数を生きてきた人たちは、このような心にならなくてはと感じてきている。なかなかそうなれない自分がいるのも事実。でも、こうやって繰り返し読み返すたびに少しは人間性も向上するであろう。
そういう意味では、振り返りの機会を与えていただいたと感じている。

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2009.08.18

まさに「全員野球」

高校野球の話。春の準優勝以来、花巻東と菊池投手の注目度は常時高い。テレビの甲子園のニュースでもトップにあげられるし、Webニュースでも一般ニュースに「菊池1失点完投」というように出てくるほどだ。
全国でこのような調子であるから、地元紙はすごいことになっている。今日の岩手日報はスポーツ欄はもちろん、一面、社会面もデカデカと記事になっていた。まだ2回戦でこうだから、もっと勝ち進んだらどうなるのだろう・・・・と楽しみに思っている。ちなみにスポーツ欄は2面近く使っていた。

さて、昨日初めてテレビで観戦することができたのだが、注目している控え選手がいた。前任校で担任した子たちと同学年だった子である。ちなみにレギュラーで同じ組の子が大活躍しているが、控えの彼はまだ試合には登場したことがない。
なぜ注目したか。それはテレビが花巻東のベンチを写すたびに、常に大声で何か叫んでいたからである。テレビで写るのはもちろん本人はわからないだろうから、常時声を出していたのだろう。そういえば・・・と思い、春に読んだコラムを思い出した。一部引用したい。

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 花巻東高では、試合でプレーしている選手以上にベンチにいる選手が疲れることも珍しくない。ベンチでは座っているヒマなどない。ボーっとしているヒマもない。声を出し、拍手をし、試合に出ている選手のために道具などを準備した上で、自分が出られる準備をする。さらに監督のそばで指示や声を聞き逃さず、仲間へ的確な指示やアドバイスを送る。これが本当の控え選手たちの仕事。

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まさにこの通りの仕事をしていた。流れを引き寄せるために、花巻東高では、打者がアウトになってベンチに戻る際にもハイタッチで迎えるようにもしている。その中心にもなっていた。得点した回では菊池投手が長打コースで3塁タッチアウトになったが、笑顔でハイタッチで迎えていた。それで流れが来たのであろう。

控えの彼もまさに重要な役割を果たしていた。まさに全員野球。
ちょっと職場の仕事も連想してみた。自分の立場はこの「控え」に似ている。「声を出し、拍手をし、試合に出ている選手のために道具などを準備した上で、自分が出られる準備をする。さらに監督のそばで指示や声を聞き逃さず、仲間へ的確な指示やアドバイスを送る。」という部分などは試合を授業に置きかえたり、監督を校長にしたりするとまさにその通りと思ってしまう。現実は声も拍手も彼らほど出ていない。教え子たちから学んでいることを実感した。

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2009.08.17

夏休み終了

岩手の夏休みは短い。今年の夏休みが今日で終わった。3週間の夏休みを簡単に振り返りたい。

■プール業務に励む
 本校にプールがないので、隣校に借りに行く。その時は出張対応となる。その出張が最初の10日間で8回を数えた。毎日プールに行っていたようなものだ。5回は水泳記録会の練習や大会、3回はプール開放の当番である。子どもたちも熱心に通って上達した。

■限られた研修で学ぶ
 講師役は2回。昨年度お世話になった団体からの依頼である。これは昨年とは違う内容を行わなければいけないということで、それなりに準備に力を入れた。聞き手のよき反応に助けられた。自分の研修は実質1回。これは立場上仕方なし。

■原稿に苦戦
 夏休みだから学期中よりある程度時間はできるものの、原稿の進み具合は芳しくなかった。取り組んだ時間は予定通りだったが、執筆自体に苦戦。「負債」が積み重なった状態。結局は力不足なのだ。それでも次年度の勉強の機会も与えられている。これはこれで受け入れたい。感謝。

■読書も少なく
 原稿優先にしていたため、読書も少なかった。原稿関係では多くのものは読んだが、それ以外となると単行本は両手で数えられるぐらい。人間性を高めるためにももっと努力しなければ。

■出会い
 新たな出会いは限られていたが、一昨日の教え子たちとの再会は「新たな出会い」のようなものだった。強烈な印象を残した。みんなからいただいた栄養が自分の活力になりそうだ。

 ということで、この夏休みもあっという間だった。明日から子どもたちが元気に登校してくるであろう。また実践を積み重ねていこう。

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2009.08.16

20年の時を越えて

初めて担任した子たちを4年間受け持った。3年から6年までである。2クラスの学級だったので、途中で組替えはあったものの、学年全員が担任のようなものだった。
その子たちが同級会を開くという。「先生もぜひ」と3カ月前に言われていた。

5時前に会場の満寿美屋へ。その時の子たちのうち7人は結婚披露宴に招かれており、その折々に何人かの同級生とは会っている。しかし、今度の同級会では20年ぶりに会う子もいる。12歳が32歳になっている。どんな風に変わっているのがこちらもドキドキである。

部屋に入ると幹事メンバーが待ち構えていた。「今日はありがとう」と労いの言葉をかける。そのうちポツポツと入ってくる。皆、小学校時代の面影をもっていた。一発で誰かわかった。その時のA君の担任の先生も来られた。ぐんぐんと記憶が20年前に戻されていった。

時は昭和の末である。2年間で4度受けた時の採用試験でようやく受かり、赴任した学校が江刺市立愛宕小学校。3年生の担任。全校児童が350人ほどの学校だった。授業の腕も学級経営も未熟だったが、やる気だけはあった。でもやる気だけで仕事ができるほど教員の世界は甘くはなかった。あれこれ失敗を重ねつつ、何とか毎日を乗り切った日々だった。
それには素直で頑張り屋が多い子どもたちの存在が大きかった。この子たちだったからこそ、教師としてのスタートが僥倖だったのだ・・・・そんなことを思い出した。これらは、「価値ある出会いが教師を変える」に書かれているし、ホームページにも書いた。

今回の同級会の参加者は30名あまり。よくこんなに集まったものだ。遠くは東京、千葉、埼玉から駆けつけた。
宴が始まったら次々に懐かしい顔が「先生!」と言いながら席に来る。

「先生、休みの日によくアパートに行って一緒に遊びましたね」
「体育が苦手だったけど、『風雲たけし城』をまねたアスレチックがホント楽しかった」
「先生のクラスになってから、厳しさも温かさも味わえてよかった」
「先生はとにかく平等だった」
「授業中に怒って先生が図書室に行ってしまった事件があった。みんなでどうする?ってなったよね」
「『朝の連続ドラマ』と言って、毎朝『窓際のトットちゃん』を読んでくれたなあ」
「弟を担任してもらった時に、先生でよかったって母が言ってました」
「毎日学級通信出していましょね。『あすなろ』」
「卒業式の日に全員へのメッセージを通信に書いて・・『すごーい』と思いました」・・・・・等々

当時の話は尽きなかった。むろん、私もほとんど覚えていた。細かい所まで話すと「先生、よく覚えているなあ」と驚いていた。当然だ。それが教師だ。
子どもたちが話してくれたことは本当に有り難い言葉ばかりだった。自分に力のない若き時代。「一生懸命に子どもたちに関わること・寄り添うこと」「思いを語ること」という姿勢だけは、子どもたちにぶつけていた。不器用だったけど、その姿勢だけは伝わっていたようだ。「これはおもしろい」という実践はすぐにまねて行った。試行錯誤の連続。子どもたちの喜ぶ声が一番の励ましだった。そんなことを思い出させてくれた。

それにしても子どもたちの成長ぶりは目を見張るものだった。
一人一人がそれぞれのフィールドで努力をしていた。心配していた子たちも、責任ある立場でがんばっていた。そして、突然の同級生同士の結婚発表というサプライズ。2次会でそろそろ・・・と思って時計を見たら、すでに25時を回っていた。こんなに時間の流れるのが早かったのは久しぶりだ。

帰りのタクシーの中で、教師冥利という言葉を噛みしめた。たくさんの元気とたくさんの栄養を初任の子どもたちからいただいた。みんな、ありがとう。これからも走り続けます。

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2009.08.15

価値ある情報

・参考文献が参考になる
 「明日の教室4」を読む。5巻シリーズの4巻目。発行元のぎょうせいでも販売に力を入れており、学校宛にもちらしが届いた。全国各地の小学校に配布されているのであろう。
 今巻は「子どもに接する・語る」である。様々なケースやパターンでの接し方・語り方が紹介されている。その内容自体も学ぶ点が多いのだが、何十冊と紹介されている参考文献が実によい。特に読書傾向が違う方の紹介する本は未知のものが多く興味がわく。この本のよさである。

・著名実践者の実践
 熊本の前田先生がブログで「プレゼン力」について書いている。実に参考になる内容である。まるで講座を受けているような感覚だ。「プレゼン1」のエントリーなどは仕事術にも通じる。
 学会等での前田先生のプレゼンを拝見する度にいつも感心する。また、常に発表者に鋭い質問をする姿勢にも感銘を受けている。その方が発信する情報である。やはり違うものである。

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2009.08.14

「ゼッケン67」

原稿執筆のために東京オリンピックについてあれこれ調べていた。
その中で一つのエピソードを見付けた。ウィキペディアにあったものだ。

男子1万メートル走で、最下位となっても棄権せず完走した、セイロン (ドミニオン)代表のカルナナンダ(ピエール・ド・クーベルタンが唱えたオリンピック精神“重要なのは勝つ事ではなく参加する事”を体現したこのエピソードはのちに、背番号から『ゼッケン67』と題して小学校国語の教材になる)。

自分が小学校時代の記憶が鮮やかに蘇ってきた。
そうだ、そうだ。確か秋山先生が担任だった4年生の頃だ。
国語の教科書に載っていたこの話が大好きで、何度も読んだのだった。当時の文章もおぼろげながら浮かんできた。掲載されていた写真もだ。

ネットで調べるとさすが光村。ちゃんとこちらに解説がしてあった。そうそう、セイロンという国をこれで覚えたのだった。さらに自分が小学校6年生の時に、町の陸上大会長距離走で同様に最下位になったことまで思い出した。さすがにさらに一周という距離ではなかったが、かなり引き離されての最下位だった。悔しかったが、このお話を読んでいたからか参加できたことに納得していた記憶がある。

それにしても過去を容易に思い出させてくれるネットの威力。感心してしまった。
 ※ついでに昭和37年ブログというものも見付けた。同世代の懐かしいエントリーにはまってしまった。

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2009.08.13

ドキッとする言葉

今日もあれこれ資料を見ていたら、ドキッとする言葉にいくつかぶつかった。

・波風を立たせない経営では学校は変わらない
・品性は、社会のため、人のために汗を流して培われる
・請求書が来ないことにあぐらをかくな
・管理職の授業講評の質が教師の授業力や意欲を高める

自分は「波風を立てないように変える」ことを目指している。品性はまだまだ・・・。
そして請求書が来ない(「事件が起きない」「子どもがわからないと訴える」「保護者からの要求」等が考えられる?)から対策もしていないという部分があるのも実情だ。
何とも耳が痛い。

ただ、こういう言葉に接するたびに自分を見直すから、その点ではそれまでの自分よりは前進はしているのであろう。そう思いながら進んで行こう。

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2009.08.12

自戒

時々自戒しなければいけない・・・と思うことがある。書き留めたい。

1 一言の重さ
 上司の何げない一言が、部下の仕事を増やす場合がある。指示ではないのに、部下が「〇〇をしなさいということか?」と判断し、行動をするのである。
 とある資料で、「管理職の生活習慣を変えること」の大切さが書かれていた。「多弁、軽口(言動の重みの自覚)」。自戒したい。

2 趣旨に合っているのか
 雑誌を読んで、特集の趣旨に合っていないものや書き方に合っていないものを読む時がある。原稿の趣旨や書き方は、依頼された時点で詳しく書かれているはずである。自分はどうだろうか。連載も原点を忘れては当初の趣旨に反してしまう。自戒したい。

3 その場主義ではないと・・・
 とある資料を見てほしいと言われた。信頼している人からだ。「夏休みいっぱい」ということだったので、ゆっくりとしていたらあっという間に一週間がたってしまった。依頼された時が「見る時」なのだ。即時ではないと手間が2倍かかる。自戒したい。

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2009.08.11

夏休みの読書

夏休みは読書時間も増える。もっとも今年は原稿がらみの読書が多く、「楽しんで読書」という感じではない。ようやく昨日夏季休暇をとったので、リラックスして読書できた。その紹介である。

・「勝間和代現象を読み解く」日垣隆著・大和書房
 勝間さんの本も日垣さんの本もけっこう読んでいるので、本をみて即購入。勝間さんの批判本ではなく(疑問を呈しているところはあるが)、その主張や戦略を読み解いているので、共感できる部分が多かった。この本を読んだ後に勝間さんの本を読むとまた違った読みになるであろう。

・「日本を貶めた10人の売国政治家」小林よしのり編・幻冬舎
 小林さんのゴーマニズム宣言も十数年前からずっと読んでいるので、これは新聞広告で読みたいと思った。政治についての見方は乏しいので、その見方を広げる本。

・今月は「社会科教育」と「授業づくりネットワーク」に原稿が掲載された。社会科教育は6年で役立つ教材について、授業づくりネットワークは仕事術である。どちらも楽しめて書けた原稿だった。

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2009.08.10

「合同練習」の価値

文化クラブというのは運動クラブと違って練習試合がないから、レベルを上げるのは大変だろう・・・そう思っていた。
たとえば吹奏楽クラブであれば、講習会や大会などがレベルアップの機会となる。その時に自分たちのレベルも意識するし、意欲づけにつながるであろう。しかし、そういう機会はそれほど多くはない。運動クラブなら、練習試合(他校とはもちろん、自校内でも)で何度もそういう機会があるだろうが。

ところがそれは自分の無知であった。二女の吹奏楽クラブで、大会前に2度ほど「他校との合同練習」の機会があった。あくまでも合同練習であるのだが、これは子どもたちの刺激に確かになるだろうと感じた。他校の生徒の演奏を聴いて自分たちのレベルを知ったり、その練習方法や態度を見て学んだりする。これは自校のみで練習しているだけではできないことだ。
結果的に今年は昨年度に比べて一定の成果を残した。日々の指導もあるのだろうが、合同練習の効果もきっと大きかったと推測する。

さらに我が家の受験生にも、合同講習があることを知った。都会と違い、高校が受験対策に熱心である。近隣の学校と共に講習をするのだ。他校と合同で行うのはふだんと違う刺激があることは間違いない。

さて私。今の立場での学習の機会は本当に少ない。その点では地区の副校長会の研修会が盛んなのは貴重な機会だ。さらに何かしらの活動や取り組みができないか思案中である。

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2009.08.09

9割以上の参加率!

年に2回のPTA奉仕作業。今日はその2回目。
今日も地域のすばらしさを感じた一日であった。

今回対象の地区は児童・生徒数からいえば、十数軒。しかしながら、今回の作業の参加者は39名であった。というのも、保護者だけではなく、地区の皆さんにもお願いをしているからである。
だから、「我が家には学校に通っている子はいないけど、自分たちの学校だから・・・」ということで、たくさん来てくださったのだ。その参加率は9割以上。これは驚きである。年齢的にも60代、70代も多い。

さらに今日は午前中に地区の奉仕作業もしている。午後の学校での作業は体力的にかなりきついはず。それでも2時間近く、めいっぱい学校のために働いてくださった。
本当に頭が下がる思いであるし、すばらしい地域の皆さんであると改めて思う。
こういうことを実感すると、「この地域のためにできることをがんばろう」という思いが自然に湧いてくる。受けた恩を返したいという思いである。逆も同じ。学校が一生懸命にがんばっている姿を地域の伝えるのが自分の大切な役目だと改めて感じた。

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2009.08.08

2年目が正念場

 限られた中で参加できる研修会は自分にとっては価値ある時間だ。その内容自体はもちろんだが、開始前や休み時間に同じ参加者と話すこと自体もとても大きい。

 今まで夏休み中に参加した研修会で、地域でのリーダー役となる先生の話を聞いたり、今考えている教材についての話を雑談の中で聞いたりした。中堅の先生方だ。年下の先生方の頼もしい話を聞くと元気が出る。

 周囲は年下の先生方が多いのだが、先輩方のお話はやはり印象に残るものが多い。
 とある管理職の先生から「2年目がかえってきつい」というお話を伺った。「1年目は課題の部分をガラッと変えたので成果が見えやすい。2年目はさらにその先を行かなければいけない」ということがその理由だ。

 これにはかなり共感した。自分も現任校2年目。1年目は「変えられるものはどんどん変えよう」ということで、改善策を提示できた。変化も目に見えた。2年目、その路線を継続すれば過去に遡れば改善となるが、昨年と比べれば「現状維持」ということだ。一定の期間の安定は必要だが、学校としての現状維持が結果的に下り坂に向かった例は今まで何回か経験している。そういう意味では「今が正念場」ということに気づいた。あと一週間あまりで2学期も始まる。作戦を考えていこう。

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2009.08.07

ジャストスクールに東北青年塾

ようやく「ジャストスクール」誌を見ることができた。
今回も知っている先生方の読みごたえのある記事が並ぶ。
ただし、一番の注目は「東北青年塾」の取材記事だ。

阿部代表はじめ6人の塾員の一人一人のメッセージがとてもいい。
実際に研修会に参加して自分自身がどう変わったかという一人一人の学びが、共感する言葉で書かれている。
私自身はこの時に不参加だったが、何回か名前を出していただいている。これには恐縮。
それにしても写真も内容もとてもいい。塾員の生き生きとした表情がいい。取材者名を見たら、私も以前にお世話になった方だった。納得である。

この「ジャストスクール」誌は各学校に配布される。ぜひ一度ご覧いただきたい。

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2009.08.06

8月6日

8月6日。テレビでは広島の式典のニュースが流れる。
クローズアップ現代では「マンガ家たちの戦争」というテーマで特集を組んでいた。
「若い人には戦争に対する危機感が失われているのではないか」というメッセージがあった。
若い人たちだけではない。私たちの世代、そして私も・・・・とふと思った。

初任2年目の夏休み、民間教育団体の全国大会が岩手であった。その時に発表された平和教育の実践に感動をした。「ああ、こんなに信念をもって実践しているんだ」と。しかし、同時に「でも過激だなあ・・・」という思いもあって、自分が実践するには至らなかった。
2学期になって組合の教研で「授業をしなくても平和教育はできる」という取り組みを知った。それは「はだしのゲン」を教室に置いておくことだった。さっそく自費で購入。教室に置いておいた。子どもたちは夢中で読んだ。知識も増えていった。家にもっていって家庭学習ノートに感想を書いてくる子もいた。
そのうち青年部の教研で平和教育の実践レポートを書くこととなった。その時にミニアンケートをとった。4年生の子どもたちが「はだしのゲン」を通して平和の大切さを願っている結果が出た。授業実践も大事だが「教育環境」も重要だということも感じた。

その「はだしのゲン」が英訳され、オバマ大統領に贈られるという。今はすっかり平和教育には遠ざかっているが、8月が来る度に「平和について考える」ことはしている。9日も15日も考えよう。

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2009.08.05

事例から学ぶ

昨日から今日にかけてこちらのニュースが気になっていた。
実家の隣の学区。地元の山である。まず無事であったことにホッとした。

同時に立場上、身近でこういう事例が起こったら・・・・と考えた。また、起こらないようにするためには何をすればいいのか考えた。いわゆる「危機管理」である。こういうことを考える機会は何度もある。1学期は新型インフルエンザの時もだった。
Webにいくつもこのニュースがあったので、あちこち比べてみて違う情報も集まった。こういう時にWebのニュースは便利である。

・自主的な課外活動の計画の報告のあり方
・活動へのアドバイスのあり方
・緊急時の学校の対応
・マスコミへの対応
・バッテリーがなくなったら携帯は役立たないということ・・・等々

今回の事例から危機管理で学ぶことはいくつもあった。さっそく本校での改善点も見つかり、今日から改めた。
このような事例は予期せぬ時に起きる。どれだけ事例を知っていて、対応を準備しておくかが大事だと改めて感じた。

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2009.08.04

耳が痛い

先生方が研修に行った時の資料を見て、「おっ、これは保存版だなあ」と思うものはコピーしている。
今日見た資料の中に「経営者の心得1~10」があった。『経営者、15歳に仕事を教える』の著者である北城恪太郎氏(日本IBMの元社長)の資料である。

その中に耳の痛い言葉があった。

・嫌なことを決めるからこそ経営トップ。いいことだけを決めるならトップでなくてもよい。
・風通しの良い自由闊達な組織・雰囲気を作るため、悪い内容の報告を受けても怒らない。
・朝令暮改を恐れない。経営の意志決定のスピードが重要。

自分に不足している部分である。特に「嫌なことを決める」勇気は少ない。悪い内容は怒らないものの、自由闊達な雰囲気ではない。スピードもまだまだだ。
自分が受けた研修ではなくも、このように学ぶ点は多い。

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2009.08.03

今日も反応のよさに元気づけられる

昨日のブログに書いたように今日は登壇。
11名の小規模の分科会でとてもやりやすかった。しかも全国大会(学校レク)ということで、北海道、千葉、横浜とあちこちからの参加。当然意欲も高く、私が行った模擬授業10本に反応がよかった。こういう講座は疲れない。むしろこちらのテンションも上がり、元気になる。終わってからも心地よい疲れである。

分科会の中で、1つ発見したことがあった。今回は私だけの講座ではない。あくまでも「分科会」ということで、「参加者からの発信の時間もお願いします」と打ち合わせで事務局から連絡があった。そこで、予定の時間を変えて、50分は参加者の実践交流にした。その時にグループ別に交流ということになったら、皆さんの持ちネタがどんどん披露され、時間が足りないほどだった。考えてみたら、お力のある皆さんである。その力を引き出すのがコーディネーターの役目である。(今日はコーディネーターも兼ねていた)
自分の模擬授業の時に皆さんの力の高さを感じていたのだから、予定変更をさらに変更してもよかったのである。これは1つ勉強になった。

何人かの中堅・若手の知人の先生方ともお会いした。皆さん元気。その元気もいただく。やはり研修会に出るのは刺激になる。有り難い機会を与えてくださったことに感謝したい。

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2009.08.02

学習ゲームに関わる本

明日はこの夏、2つ目の講座講師。夏休み中も、自分の立場は基本的には毎日学校出勤(特別休暇は別)。その中で、こういう場が与えられ、周囲の理解で登壇できることは有り難いことである。

今回は全国学校レクリエーション研究大会岩手大会。「学習ゲームを取り入れた授業づくりのコツ」というテーマで分科会を行う。このために関係書籍をかなり読み直したり、新しく購入したりした。その中でのオススメ本。

・「パッと使えるすきま時間の遊び」(家本芳郎編著・フォーラムA)
 「授業の中でも遊ぶ」という項目が役立った。家本先生のコラムが秀逸。
・「子どもの意欲を育てるワークショップ型授業3・4年」(上條晴夫編 木附隆三・関奈巳著 教育同人社)
 いろいろな教科のゲームアイデアが豊富。(体育も図工も)
・「授業導入ミニゲーム集―はじめの5分が決め手」(上條晴夫編著 学事出版)
 導入が一気に楽しくなる。「簡単ゲーム作りのコツ」は保存版である。
・「子どもも先生も思いっきり笑える73のネタ大放出! 」(中村健一著 黎明書房)
 教室に置いて使えば楽しい雰囲気のクラスになること間違いなし。
・「やる気と集中力を持続させる社会科の授業ミニネタ&コツ101」(上條晴夫監修 佐藤正寿編著 学事出版)
 今回の講座でのこの中のネタをやはり多く使う。

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2009.08.01

教え子たちとの縁

今日は教諭時代の教え子たちとの縁を確認したような日だった。

午後、とある用事で駅近くのスーパーに寄った。ちょうど夏祭り。多くの小中学生も出ていた。前任校の学区でもある。「知っている子たちと会うかも・・・」と思っていたら、予想以上に次々と会った。中には遠くからわざわざ指をさす子も(笑)。挨拶をしたり、軽く会話をしたりした。担任していた子たちではない。同じ学年の子や担任外の時に、TTや補欠授業で入った子たちばっかりだった。それでも教え子には変わりない。教諭時代の最後である。
そんな中で、お店で会った5年生には、「あっ、まさとし先生!」とはっきりと言われた。TTで半年ほど算数の時に入っていた学級(当時3年生)の子である。「よく覚えていたなあ」と嬉しく思ったら、「今はどこの学校ですか?」「(前任校に)帰ってこないのですか?」等、あれこれ質問された。「また、水沢小に勤めてください」と言われて、今度は感激した。担任ではなくても、多くの子たちと関わった前任校での自分の仕事の有り難さを感じた。

先が教諭時代の最後なら、初任時代の話もある。最初に担任した教え子から電話があった。もう33歳になる子たちだ。前から話があった同級会の最終連絡である。あちこちに散っている同級生たちに連絡をとり、6割も参加するとのこと。正直、教師として一番力がなかった時代の教え子たちである。(ただし、「思い」だけは一番強かった時代かもしれない)。これも自分の仕事の有り難さを感じた。
自分の33歳といえば教師生活も10年目の時代だ。2校目で学年4学級の学年主任だった。彼らも職場では中堅になりつつあるのだ・・・・自分の小学校時代のことは昔のことと思うだろうなあ・・・自分にとってはたくさんの思い出があり、そんなに昔のことではないのだけど・・・・そう思うと同級会が楽しみになってきた。担任冥利の日になるであろう。

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