8月6日
8月6日。テレビでは広島の式典のニュースが流れる。
クローズアップ現代では「マンガ家たちの戦争」というテーマで特集を組んでいた。
「若い人には戦争に対する危機感が失われているのではないか」というメッセージがあった。
若い人たちだけではない。私たちの世代、そして私も・・・・とふと思った。
初任2年目の夏休み、民間教育団体の全国大会が岩手であった。その時に発表された平和教育の実践に感動をした。「ああ、こんなに信念をもって実践しているんだ」と。しかし、同時に「でも過激だなあ・・・」という思いもあって、自分が実践するには至らなかった。
2学期になって組合の教研で「授業をしなくても平和教育はできる」という取り組みを知った。それは「はだしのゲン」を教室に置いておくことだった。さっそく自費で購入。教室に置いておいた。子どもたちは夢中で読んだ。知識も増えていった。家にもっていって家庭学習ノートに感想を書いてくる子もいた。
そのうち青年部の教研で平和教育の実践レポートを書くこととなった。その時にミニアンケートをとった。4年生の子どもたちが「はだしのゲン」を通して平和の大切さを願っている結果が出た。授業実践も大事だが「教育環境」も重要だということも感じた。
その「はだしのゲン」が英訳され、オバマ大統領に贈られるという。今はすっかり平和教育には遠ざかっているが、8月が来る度に「平和について考える」ことはしている。9日も15日も考えよう。
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