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2009.08.20

依頼原稿でインプット

雑誌や本の原稿を書く場合には、その依頼のしかたによって2つに分けられる。

一つはテーマや内容を指定されて書く場合。
もう一つは、大きく「授業について」というようにお願いされて「内容はお任せ」という場合。

連載や本の執筆の場合は後者が多いのだが、単発の雑誌原稿依頼は前者がほとんどである。
今日はその雑誌原稿依頼の締切日。何とか送付することができた。
夏休み中に執筆し、余裕をもって提出を・・・と思っていたが、できなかった。というのも、原稿関連情報が自分にとって「えっ、そういう指導法があったのか」ということを初めて知ることが多かったからだ。執筆する機会が多い社会科である。たとえば「動態と静態」「窓方式」というキーワード。調べてみると、「ああ、そういうことか」と理解するのだが、言葉自体初耳だった。どちらも中学校の地誌学習に関するキーワードである。

このようなことで思うのは、「原稿書き自体はアウトプットなのだが、自分にとっては大いなるインプットのチャンス」ということである。全く自分の考えや発想だけで、原稿は書けない。その分野の基礎的な情報を得たり、自分の考えを確かめたりするためにいくつもの文献にあたるのは必須のことだ。そうすると、不思議なことだが、生きた情報がどんどん入ってくる。

そういえば原稿を書き始めた20年近く前、原稿依頼のたびに情報収集のために多くの本を購入して執筆したものだった。本の購入費は毎回原稿料を越えていた。締切1カ月前から準備を始め、終わった時には疲れ果てていた。結果的にインプットしたことは自分の血や肉となったし、文章修業にも役に立った。まさに依頼原稿は自分を伸ばすチャンスなのである。

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