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September 2009

2009.09.30

折り返し

9月末日は年度の折り返しである。
担任時代は「折り返しは【あと半分しかない】とも言えるし、【まだ半分ある】とも言えます。残りの期間をどう過ごしますか」と子どもたちに問いかけ、自分の目標をリセットさせたものだった。この時期の定番実践、定番学級通信だった。管理職となって、改めてこういう「定番」ものがないことに気づく。

さて、この折り返しは自分を振り返るいい機会だ。2年目の管理職として半年が過ぎた。
2年目でルーキー時代よりは慣れて仕事にも余裕ができるだろう・・・と思っていたが、そんなに単純ではない。自分自身が昨年度のルーキー時代に気づかなかったことが結構目につき、そのたびに勉強をしている。この2年目も来年度になれば、「まだまだ見えていなかった」と思われる気がする。
ただ、それは自分の仕事の幅を広げることになるのでいいことだけど。

それにしても今年度は時間の経つのははやいと感じている。特に7月~8月はあっという間だった。公務の他に「自分の仕事」が充実していることの裏返しとも言える。管理職としての仕事というより、今までの自分の財産をまとめたり、そこから新しい生産活動をする仕事である。これは、担任時代もまだ最近であり、授業にもこだわり続けている今しかできない仕事とも言える。

さて、残り半年。今行っている本務と生産活動を継続しながら、今年度の「管理職実践」をまとめていきたいと思っている。どのような形かは未定だが、自分の立場だからこそまとめられることがある。そう考えている。

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2009.09.29

同職のネットワーク

町の副校長会の研修会に出席。会議の中で情報交換の時間がある。
ここで交わされる情報は貴重だ。各学校の様子だけではなく、副校長職として「ああ、このような視点で仕事をしなければいけないんだ」と学ぶことがしばしばである。今日は「施設管理」の視点での仕事ぶりを学ばせていただいた。副校長職は各学校1名。同職のネットワークはやはり有り難いものである。

学校という組織には1名だけの職がいくつかある。校長職もそうだし、養護教諭、事務もそうだ。考えてみれば、校長や副校長は今までの教員歴で何人も接してきているので、ある程度理想像が浮かぶ。ところが先日事務さんと話をして、「事務職は同職の人と同じ職場になったことはない」ということに改めて気づいた。本町は事務職さんが共同事務を週に1回行っているが、事務さんのにとってこれは貴重な情報交換の場でもあることがわかる。また、今まで接した事務さんの情報を伝えることも大切なことだと思っている。

これらのことに気づいたのも自分が一人職になってからだ。担任時代はなかなかそういうことにも頭が働かなかった。職が変われば視点は広がるものだと感じている。

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2009.09.28

常置しているから活用する

今日は教育委員会の学校訪問。教育委員長さん他5名の方が来校。授業も参観する。
本校の先生方はこのような日は実物投影機+プロジェクタをよく使う。今日も参観に一緒に回ったが、4学級中2学級が活用していた。算数の教科書の拡大投影と社会の資料集の拡大投影。どちらも効果的な活用で、子どもたちも集中していた。

日常はどうかといえば、よく活用する先生と時々のみの先生に分かれる。広める立場としては、「もっと活用すれば授業も変わるのに・・・」とも思う。ただ、全く活用しない先生はいないし、参観を意識する授業での活用率は高い。これはやはり教室にICT機器を常置しているからだと考える。教室に置かれていれば「使ってみたい」というタイミングで即使える。置かれていなければ、「使えれば・・・」と意識しても「でも準備は大変。やっぱりやめよう」と思ってしまうこともあるだろう。

その点で、今年度各学級にICT機器を常置できたのは授業改善に確実に役立っている。今は個人持ちを含めての整備の段階なので、今年度予算で再度購入予定である。中学校でも実物投影機を購入予定なので、さらに実践の広がりが期待できる。

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2009.09.27

「求道者イチローの原動力」

日曜日の朝の楽しみの1つはメルマガ「国際派日本人養成講座」が届くことである。
内容が本ブログのメインテーマと近いこともあるし、内容が充実しているので熟読することが多い。こういうメルマガが無料で配信されるのだから、有り難い世の中である。

今日届いたのは「求道者イチローの原動力」。プロ野球に関するコラムを読むのは好きなので、今回はいつも以上に熟読した。その中で印象に残る言葉。

・いま小さなことを多く重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道なんだなというふうに感じてます
・僕がこんなにトレーニングをしている理由は簡単なことです。僕を獲ってくれたスカウトの方に失礼があってはい けませんから

自分に生かせる言葉である。「小さなことを多く重ねる」・・・今の自分はまさにこれが必要だ。そして、今まで育ててもらった感謝の気持ちが、後進を育てるエネルギーになると思っている。

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2009.09.26

10月号の雑誌から

10月号の教育雑誌を読んで、「移行措置関係も一段落か・・・」と感じた。特集テーマは日常の教育活動の取り組みに関するものばかりだ。もっとも新学習指導要領に完全移行する時には、また話題になるだろうけど。
特徴的な雑誌についていくつか紹介したい。

■「心を育てる学級経営」(明治図書) ■「国語教育」(明治図書)
どちらの雑誌も「読書」が特集テーマ。二誌が同時に扱うと、どちらも購入している者は視点が広がるので興味も深まる。雑誌の性格上、「心を育てる・・・」の方は学級経営上で、「国語教育」は国語の授業での実践というように幅広い実践を知ることができる点もよい。このような教育雑誌の実践紹介は、「広く浅く」知識を得る場合には役立つと改めて感じた。

■「学校マネジメント」(明治図書)
 特集が「現場に速効!教育情報の読み方・選び方」である。幅広い教育情報の得るノウハウが具体的に書かれている。痛感したのは、インターネット情報の活用と周囲のあらゆるものが「情報」になるということだ。業務中に得られる情報へのアプローチが自分の場合には少し弱いと実感。今後盛んにしていこう。

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2009.09.25

フラッシュ型教材活用セミナー

フラッシュ型教材活用セミナーが八戸、東京、札幌で開催されます。
くわしくはこちら
特に青森県八戸市で開催されるということに注目しています。東北地方での様々なセミナーは仙台で開催されることが多く、北東北はなかなかありません。それだけに今回のセミナーは価値があると思っています。
参加も先のWebからできます。また、今までのセミナー記録も参考になります。

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2009.09.24

地図活用にバッチリ

教科書会社のHPは役立つのでよく見ている。
今回は地図帳(地図帳も教科書)関連のサイトで「使える」というのを紹介する。
帝国書院のこちらのサイト。
自分がよく行うスリーヒントクイズが、パワーポイントになってダウンロードできる。パワーポイントだから、ビジュアルに表現されている(しかも地図帳の一部が映しだされる)し、編集も可能。「今日は東北地方」といった使い方もできる。
さらに都道府県カルタもある。かつて、このような都道府県パズルを厚紙で子どもたちに作らせ、なかなかうまくいかなかった経験をもつ自分にとっては、このような機器の進化のメリットは大いに喜ぶべきことである。幸い、自分も社会科を一部担当しているので、さっそく実践してみよう。楽しみ、楽しみ。

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2009.09.23

会議運営

会議の運営をどうするか・・・ということも自分が常々テーマとしていることである。
研究会については、授業研究の場合、ワークショップ型研究会が根付いてきたので喜んでいる。しかしながら、職員会議は・・・というところである。
先日の分は学校事情で遅く始まった。これは逆に「提案を短く」ということを意識化させるチャンスだったので、その点を冒頭で強調した。司会は自分なので、コーディネートも自分でできる。途中まではうまくいったが、最後は息切れ・・・という感じになってしまった。

「提案を短く」という制約。これを指示することによって、いくつものプラスがあるはずだ。要点を端的に伝える力が必要とされるし、質問や話し合いにも一定の緊張感が生まれる。「共通理解のためには一定の時間が必要」という意見もあるかもしれないが、そもそも文書提案されているのだから、口頭は短くてよい。いつか会議自体についてディスカッションしたいところだ。それでコンセンサスを得られれば、もっと会議の改善に取り組みやすくなるだろう。

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2009.09.22

今日も読書

今日も読んだ本から。

残業ゼロの仕事力」(吉越浩一郎・日本能率協会マネジメントセンター)
 一見「えっ」と思うようなフレーズが並ぶ。
・活気がないのが「いいオフィス」
・「残業は悪いこと」という意識を徹底させる
・人はいつも不足気味にしておけ。そうでなければ人は育たぬ。
 こういう点が魅力の書である。ちなみに「活気がない」というのは、みんな仕事に集中して静かという意味である。確かに、賑やかな職員室は仕事ができないから教室で・・・という先生もいるのでよくわかる。

残業ゼロの人生力」(吉越浩一郎・日本能率協会マネジメントセンター)
 上記の続編。これで自分の今後の人生についても考えることができた。仕事上では3分の2を過ぎたが、人生でも残り3分の1ぐらいだと思っている。いかに生きるかということを真剣に考えていこう。

ラクをしないと成果は出ない」(日垣隆・大和書房)
ここで言う「ラク」というのは、本当に「楽をする」という意味ではなく、「賢さ」という意味であろう。
・自分に対する相手の優先順位を上げてもらうことが仕事の基本
・依頼には即決で答える
・好きな仕事を増やすために、好きではない仕事を毎年2割ずつ削除する
・今いるメンバーを前提にする。「上手くいかない」のを彼らのせいにしない・・・・
 自分の今の仕事にも生かせそうだ。

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2009.09.21

読んだ本から

連休中は贅沢なことに読書の時間が豊富である。今までは仕事が多くて、ゆっくりと読書もままならなかったが、今回は別。もっともそれも今日までだが。単身赴任の自分にとっては、家にいること自体がくつろぎであり、それに読書が加わったら贅沢以外の何物でもない。
今日は読んだものの中から、教育書以外のものを。

1 「しがみつかない生き方」(香山リカ・幻冬舎)
 最初ネットで知った本。内容のうち勝間さんに関わる部分はごく一部であるが、ネット(週刊誌)でこのように取り上げられるのはしかたのないところ。お金や子ども、老い等にしがみつかない生き方について論じられている。どちらかといえば、「常に前向きな生き方」の本を読むことが多い自分にとっては、一歩立ち止まってあれこれ考えさせてくれた本である。

2 「勝つための言葉」(川相昌弘・KKロングセラーズ)
 現中日の川相コーチの本。野球選手って結構本を出しているんだなあ・・・と実感(ライターがいるのだろうけど)。この本は、いろいろなことわざや故事等をご自身の経験と照らし合わせて紹介しているもの。その中に「おいあくま」に大学以来出会った。「怒るな、威張るな、焦るな、腐るな、迷うな」から来ている。大学時代の至らなかった自分に大いに響いた言葉であった。今も通用する部分がある。

3 「プロの残業術」(長野慶太・草思社)
 副校長職は「残業が当たり前」になっている(一日3時間ぐらい)ので、そのヒントになるのでは・・・と思い購入。すぐに役立つというわけではないが、こういう意識をもって仕事をするのは確かに自分をキャリアアップさせるであろう。

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2009.09.20

教え子との絆は歳月を越えて

年に4回ほど、読売新聞県版の「学びの現場から」というコーナーに原稿を書かせていただいている。先日掲載された原稿である。

 今年のお盆に初任(奥州市立江刺愛宕小学校)で担任した子たちとの同窓会があった。小学校3年生だった子たちも33歳。自分が青年教師時代だった時の様々なエピソードを思い出した。教師としては力が不足していた時代だったが、子どもたちは「あの頃は本当に楽しかった」と話していた。私にとって宝のような言葉である。若かったからこそ子どもたちに与えた影響もあったのだと感じた。
 さて、同窓会は担任した子どもたちが企画したものであるが、私自身が卒業後の繋がりを意識した「実践」がある。
 赴任2校目の奥州市立岩谷堂小学校で卒業する子どもたちに「20歳の自分への手紙」を書かせたことがあった。「あなたは今、何をしていますか。『自分の店がほしい』という夢はかなっているかしら。今は、どこで暮らしているの?」といった自分へのメッセージを書いていた。その手紙を私が8年間保管し、約束通り子どもたちが20歳になった時に送付したのである。
 発送後、「8年前の自分からの手紙」に子どもたちから次々と連絡が来た。「小学校時代を思い出しました」「自慢の手紙です」というように嬉しい声が続いた。
 3校目の宮古市立高浜小学校では、卒業式の日の学級通信に「みんなが20歳になる8年後の8月15日に校庭で会おう」と記した。
 その当日。「果たして本当に子どもたちは来るのか」とドキドキしながら私は校庭に早めに向かった。そうしたら、1人、2人と来始めた。最後には同じ思いをもった教え子が揃った。
楽しかった時代の話に花が咲いたのは言うまでもない。
 卒業して教え子たちとの絆は歳月を越えて続いている。このような繋がりをもてる教職という仕事は何と有り難いことだとつくづく感じた。

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2009.09.19

体調不良に襲われた一週間

健康な状態で週末を迎えることができたのを嬉しく思う。
というのも今週は体調不良に襲われたからである。「自分は十数年、風邪をひいたことがありません」と言ってきたほど、体調には自信をもっていた。日常でも睡眠時間を削ることはしないようにしているし、日常的にも無理なことはしていない。

だから、月曜日の午後の陸上大会準備をしながら、「何かだるいなあ。まずいぞ・・・」と思った時でも、一晩寝るとよくなるだろうと楽観視していた。
しかし、火曜日になっても不調。今度は耳の下が痛くなり、夕方には悪寒もするようになった。完全に風邪である。薬局に行き薬を購入。夜は食欲もなく、すぐに寝る。
水曜日も同様。9時間も寝たのに、さっぱりいい方向に向かない。「こんな調子で週末までもつのだろうか」とふと思った。学校でも同僚から気づかれ、「大丈夫ですか」と心配される。この日も食欲なく、帰って早々と就寝。体重も2kg減っていた。
木曜日に汗びっしょりかいて起きる。それがよくなってきた証拠で、体も軽くなった。
そして金曜日には何とか9割方に戻った。

「具合が悪かったら休んでください」とよく話しているが、自分の場合にはそれができなかった。「悪いなりにも仕事はできる状態」だったからだ。むろん年休をとって体調を回復させるのが第一なのだが、火曜日は出張の先生がいるし、水曜日は年休の先生もいるしワックス塗りもある。さらに木曜日は担当として重要な行事があるということで、「ふだん通り勤務して治そう」という道を選んだ。
これはこれで堪えた。通常勤務でも疲れるのに、体調不良での12時間である。事務仕事の能率はガタッと落ちた。通信を今週は3枚書かなければいけなかったが、とても時間がかかったし、エネルギーを注ぐ校報などは、具合の悪い時などはやはり書く気が起きなかった。
授業で子どもたちの前に出る時はシャキッとして臨んだが、「テンポよく」というのは到底無理。板書の字も乱れる。
家に帰ってからもブログの更新もやめようか・・・と思ったが、5年ぐらい毎日書いているので、今回は何のネタでもいいからとにかく書いた。これすら面倒になっていた。

そんな状態だったから、一昨日から調子が上向きになってきた時に、「健康状態で活動ができるというのは本当に有り難いこと」と痛感した。授業もそう、事務仕事もそうだし、原稿等についてはあのような体調不良の状態では書くことができないであろう。
気持ちも体力も充実しているからこそ、学校の仕事も家でもがんばることができるのだと改めて自覚した。

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2009.09.18

久しぶりに本の紹介

本の紹介。久しぶりである。これが9月の実情と今週の体調不良を物語っている。

いちばん受けたい授業」(朝日新聞出版)
 朝日新聞に週一回で連載されている「花まる先生公開授業」をまとめたもの。76人の先生方の授業やノウハウが一人4ページ程度で書かれている。私自身も2年前に取材を受けたので、その分が掲載。プロのカメラマンの写真が秀逸。

ゴーマニズム宣言SPECIAL 天皇論」(小林よしのり 小学館)
 考えてみたら、今まで皇室関係の本は読んだことがなかった。いろいろな本の中に出てくる一部の情報しか学んでいなかったことをこの本の中で実感した。やはり無知は恐い。この本の中に授業シーンのカットがいくつか出てくる。教師が子どもたちに与える影響は大きいことも実感。

「『51歳の左遷』からすべては始まった」(川淵三郎 PHP新書)
 ラジオで川淵氏の苦労話を聞いて大変おもしろかったので迷わず購入。本書にはラジオで聞いたことがあまり書かれていなくてその点が残念だが、「現場主義」「反・前例主義」「アウェー力」等、自分の仕事でも役立つキーワードがいくつもあり、参考になる。

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2009.09.17

学校を愛する皆さんに感謝

本校の地域の皆さんは学校に対して大変協力的であり、感謝することもしばしばである。今日もそのことを強く感じた出来事があった。
地域の老人クラブ、子どもたちの祖父母が子どもたちと一緒に草取りをする「勤労奉仕作業」という行事が、本校にはある。地域のお年寄りの皆さんが「おらが町の学校のために」と、花壇等の学校周辺の草取り作業を行う。3時間あまりの作業。決して楽ではない。
「皆さん大丈夫かな・・・。無理されなければいいが・・・」と思っていた。
 ところが実際に作業が始まると全くの杞憂だった。

・作業の一時間も前に学校に来て、「私は時間があるから」と言って、早めに草取りを始めたおばあさん。
・子どもたちと会話をしながら、「毎日陸上練習をがんばっているなんてすごいね」とに励ましの言葉をかけていたおばあさん。
・にこにこしながら、遠くの場所に何度も一輪車で草を捨てに行くおじいさん。
・作業に必要なものがないとわかると、すぐに自宅に取りに行くおじいさん。

本当にお一人お一人が「学校のためなら」と一生懸命に草取りをしてくださった。しかも、草取りの手際も抜群である。
終了後は、校舎内のホールで子どもたちがお菓子とお茶を振る舞った。さらに、担任の先生のアイデアで、一人一人の自己紹介。「ああ、あそこの・・・」という感じで子どもたちを見ていた。その姿を見て、「皆さん、本当に学校と子どもたちを愛しているんだなあ。本当にいい地域だ。」とつくづく思った。このような地域の中で育つ子どもたちは幸せである。

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2009.09.16

2日間の担任気分

本校では、担任の先生方が出張等で不在の場合、即私がその学級に入る。2学期は他の先生方が不在ということは、一日もなかった。

ところが、今週は2日間、2つの学級に入った。
一日子どもたちを見ることができるのは、やはりいいと思った。
いろいろな子がいろいろな場面で活躍するのを見ることができる。
逆に、前の時間に注意した子をフォローする場面も出てくる。
自分の好きな方法で授業ができる。(これは担任の先生に了解済み。)
そして、何よりも子どもたちとの距離が近くなる。
昨日、今日と子どもたちとあれこれ雑談で話す。
体調は不良だが、子どもたちの前に出るとシャキッとするのがやはり教師だからか。
2日間の担任気分。とても気持ちのよいものだった。

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2009.09.15

編集の仕事

昨年度から会報誌の編集の仕事を任されている。学校保健会の会報誌であり、立場は部長である。
年2回4ページの会報であるが、編集にはあれこれ気を遣う。何せ執筆料はないし、大変お忙しいお医者さんにも書いていただく。その編集でいくつか感心したことがあった。

■締切日まで全原稿が揃う
 締切一週間前には全ての原稿が揃った。きちんと締切日を守っていただいた。今の自分は締切日に遅れることはほとんどないが、以前はどうしても納得がいかずに締切翌日に提出したことが数度あった。当時は今よりかなり余裕のある時代だったのに。猛省である。

■忙しい人ほど仕事が早い
 校正をお願いしているが、これもまた実に早かった。依頼のファックスを送っている最中に最初に送った方から、「修正部分はありません」と電話は来た時には驚いた。仕事ができる人は仕事が早い。

■入念な校正
 先と違うのだが、入念な校正をしている方がいた。「校正に時間がかかっているのかな。それともファックスが届いていないのでは・・・」と思い電話すると、4分の1ぐらい書き直していた。確かに文章はよくなっている。こういう入念な仕事ぶりは自分にはない部分だと感じた。

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2009.09.14

伝統と文化を尊重する教育

「教職研修」誌の9月の特集が「伝統と文化を尊重する教育の充実」であった。
このブログのテーマは「地域のよさ・日本のよさを伝える授業」である。しかしながら、なかなか実践ができずメインテーマでありながら、エントリー数は少ない。ただ、新学習指導要領で「伝統と文化を尊重」が重視されたので、追い風だと思っていたし、その類の本も増えてきた。嬉しい傾向だと思っていた。

さて、この特集の中で注目したのは全校あげて伝統文化教育にあたっている学校が紹介されていたことである。宮城県石巻市立石巻小学校。教科、道徳、特別活動、総合だけではなく日常活動でも行っている。特に礼儀作法や風呂敷などはなかなか家の中で教わることもないであろう。教科や道徳もカリキュラムの範囲内で特色が際立つようにしている。工夫次第で学校全体で取り組めるということを改めて感じた。

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2009.09.13

「これが限界」とはとても言えない

4月以来、複数の重要な仕事に取り組んできた。8月末がその一区切りの日だったが、2週間遅れで一区切りさせる。自分にとって大きなことであった。長期の取り組みでは、何度も「自分は何でこんなにできないのだろう」と思った。
他の人にはそう思われない時もあるのだが、自分の中では初任以来ずっと「何で自分はこんなにできないのだろう」としばしば思っている。だから、「努力するしかない」と考えている。

いつだったかテレビで新幹線を開発した人の話が印象に残っている。

「『できない』と言える人はすごい人だ。『できない』と言えるのは、いろいろな可能性を試してみて、『これ以上は無理』と限界まで努力した場合だけだ。ちょっとだけ試して努力して、『できない』と言っている」

そんな内容だったと思う。「自分にはできない」と思った時には、この話をいつも思い出す。そして、「『できない』と言えるほど努力をしていないだろう」と自分に言い聞かせる。
「そうだ。『これが限界』というほど苦しんでいないだろう。「まずやれるだけやってみよう」と思い直す。
むろん、この期間、それなりの苦しさはあった。モチベーションもそうであるし、体力的にもそうだ。ふだんはないストレスも生じる。しかし、「これが限界」と言えなかったのは先の話が強烈な印象に残っているからである。

さあ、一区切りはしたが、次の山がそこにある。ちょっとだけ休息したら、また走りだろう。

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2009.09.12

禁止の禁止

楽しみにしている「総合教育技術」(小学館)の野口芳宏氏の「魂の校長塾」。今月も考えさせる内容だ。
子どもの安全を考えるあまり禁止や制限を増やすことが、果たして子どものためになっているのかという投げかけである。
確かに子どもたちに安全のために「池に入ってはいけない」「低学年の自転車乗り禁止」というように、いくつかの学校のきまりを設けている学校が多いであろう。そして、多くの指導が生徒指導担当が行われる。特に事故や事件があれば、それらの禁止事項は当然増える方向に進む。
それらは学校としては「当然」の方向であろう。再発防止のためには、学校としては「・・・・については禁止し、指導もした」ということが真っ先に考えられる。
そういう傾向に野口氏はあえて疑問を呈する。

・子どもを安全第一に考えるという美辞が、実は子どもの「危険予知力」や「危険回避力」や「冒険心」や「努力」や「精進」を損なっているとしたら、これは大きな問題である。
・禁止を学校の側からするということよりも、子どもの側から自ら禁止に導く自律の心を育てなければならない。安易な禁止策は「生きる力」を育てることにはならない。

これらはまさに正論である。しかし、いざ学校の管理職として実践をするのなら、とても勇気のいることである。「無難に、安全に、事なかれと願うなら、私のような実践はできない」と野口氏も喝破している。私自身もいざ・・・となれば正直自信はない。しかし、こういう考えを知っていること自体は今後子どもたちの安全を考えていくうえでは重要である。この記事1つを読むだけでもこの雑誌の価値があると思っている。

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2009.09.11

教科書を見比べる

 複数の教科書を見比べて教材研究をすることは大切だと思っている。特に自分が力を入れたいと思っている教科はそうだ。
 教諭時代、社会科については、研究授業等で複数の教科書、それも3~4社を比べて研究したことがよくあった。地域の教科書センターは隣町にあり、よく使わせていただいた。貸し出しリストを見ると、ほとんど借りる人はなし。自分が借りて、数ヶ月後にまた借りに行くと、自分の名前の続きに書くということもよくあった。その場の閲覧はあるのだろうが、複数の教科書を一定期間借りて研究するということは珍しいことなのであろう。優れた教材である教科書を見比べるだけで授業のヒントが見つかるのにもったいない話だなあ・・・と思っていたものだ。

 今は算数の教科書をよく見比べている。今指導する時間で一番多いのが算数だからである(週に10時間)。本県は算数で全地区同じ会社の教科書を使っている。それも私が初任以来ずっと同じである。私自身一つの会社の教科書のスタイルにすっかり慣れてしまっている。
 だから、他社の教科書を見比べてみると新鮮な発見がいくつもある。1時間の展開や単元の構成はもちろんだが、発展教材などは「こちらを授業で扱った方がいいな」と思うものが結構ある。K社の4年の教科書の後表紙には、目盛りが通常のものと違った分度器が掲載されている。「これは何に使うのかな・・・」と思っていると、糸とおもりをつけて「かたむき分度器」として使うものであった。そういえば、スキー場の角度が子どもとの雑談で話題になったことがあった。急な傾きに思われるところでも、角度にすればそれほどの数値ではないということだった。このかたむき分度器を使えばそういうことの理解にもつながるであろう。
 こういうことは教科書を見比べているからわかることである。しばらくは算数の教科書の見比べが続きそうである。

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2009.09.10

第13回東北青年塾

第13回の東北青年塾の案内です。
今回は「特別支援教育」がテーマです。
ご都合のつく方、ぜひご参加ください。
以下、案内です。Webはこちら

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 授業中、子どもたちが教師の話を聞かなかったり、すぐに立ち歩きを始めてしまったりして、授業成立が難しくなってきている状況に「授業づくりネットワーク」ではいち早く注目し「授業成立プロジェクト」を立ち上げ、研究を進めてきました。
 ここ東北でも「授業成立の基礎技術」に関する考えを深めようと「東北青年塾」を2007年9月に立ち上げ「『授業成立の基礎技術』の集積・習得・開発」を行って参りました。
 東北青年塾も3年目になり「授業成立の基礎技術2」として、より「授業の荒れ」に対応したイベントや話し合いを続けていこうと考えております。

 第13回を迎える東北青年塾の今回のテーマは「特別支援教育」です。
 メイン講師に田中博司氏(東京・小学校教師)を迎え、「教室・授業のユニバーサルデザイン」について提案し、参加者の皆様とご一緒に考えてみようと思っています。

■ テーマ(参加者の目標)

1. 発達障害を持つ児童の教室における学びにくさを理解する。
2. 通常学級での授業の際に担任が抱える悩みを知り共有する。
3. 通常学級におけるユニバーサル授業についてイメージできる。
4. 特別支援が施された教室・学級経営についての知識を得る。


■ 主 催  東北青年塾
■ 日 程  2009年10月10日(土) 13:00~17:15
■ 場 所  戦災復興記念館 第2会議室
■ 内容
12:45~ 受付
13:00~13:10 開会
13:10~13:40 講座1「発達障害の特徴とその児童たちの学びにくさについて」(模擬授業「国語」含む)
            渡邉謙一
13:45~14:10 模擬授業「算数」
            堀多佳子
14:15~15:30 講座2「教室経営 学級経営 授業におけるユニバーサルデザイン」
            田中博司
~休憩~
15:45~16:45 グループワーク
            ~学びにくさを抱えた児童への支援をどうするか~
            困っている子どもの話
            困っているわけを想像
            授業者・担任としてできること
16:45~17:00 質疑応答
17:00~17:10 閉会(アンケート記入)

18:00~      懇親会

■ 定 員  50名
■ 締 切  10月9日(金)(または、定員に達し次第)
■ 申込方法 以下の必要事項をご記入の上、メールにてお申し込みください。
      iabetaka@yahoo.co.jp(東北青年塾代表:阿部隆幸)
      参加費、懇親会費は当日受付でお支払いください。

 1 名前
 2 勤務先
 3 メールアドレス
 4 懇親会参加の有無

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2009.09.09

町陸上記録会

本町には7校の学校があり、本校はその中でも一番の小規模校だ。(ちなみに来年度は3校が統合するので、町内で5校となる。20年前は11校だったのに半減している。本町周辺はどこも似たようなものである。)
だから、町の陸上記録会は「オール選手」。前任校は学年150人だったので、選手は本当に選抜された子たちだった。他の子たちは応援がメインになるが「なわとび競技」というのがあり、それなりに技能向上につながっている。
その陸上記録会が今日あった。いくつものよさを感じた。

・苦手な子も励みになる
本校でも運動が苦手と思っている子もいるであろう。それでも選手になるから練習をしなければいけない。実際の記録会では、そういう子たちの目標は他校と競うことよりも自己ベストを更新することだ。その点では目標を達成していた子が大部分だった。苦手な子でもその点では満足するであろう。これは私自身小学校の時に感じたことである。
・3年生から経験できる
全体の参加人数が少ないので、3年生から競技種目がある。60mと800mである。大会の経験自体が子どもたちにとっては貴重だ。それを3年生から経験できる。
・2年目の成長
自分の担当はリレー(男子)。昨年も受け持った子たちだ。4人とも経験者である(1人補欠)。技能面もさらに伸びた。それ以上に「昨年度の経験」が随所に出て、練習段階から子どもたちの成長ぶりを感じた。むろん本番でも安心して見ていられた。

 今年も昨年度と同じように練習時間を確保し、教職員全員で指導をした。その成果は大会に反映されていた。やはり子どもたちは鍛えれば伸びる。そんなことを実感した陸上記録会だった。

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2009.09.08

東北青年塾記録

先日行われた東北青年塾の記録がアップされている。こちら
講師をする別セミナーと重なり、参加できなかったが、アンケート結果を見ると参加者全員が「満足」以上というすばらしい会になったようだ。記録を読むと確かにわかる。2学期の学級づくりに向けて何をすべきか、参加者もつかんだことであろう。
今回はさらに、今まで行っていた仙台から離れて山形で開催された。初参加の方もいたであろう。その人にも十分にアピールできる東北青年塾だったに違いない。

次回は自分も久しぶりに参加できそうである。楽しみである。

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2009.09.07

地域のよさを改めて感じる

地区民運動会というのが、岩手であればだいたいどこでも行われる。
しかし、その多くが参加者が限られた人になっているのが事実であろう。
本校学区は全く違っていた。

中心となる30代から50代はもちろん、お年寄りの皆さんも張り切って参加した。
それだけではない。小中学生は全員参加。さらに高校や20代の若者も多数参加した。
まさに「地域総ぐるみ参加」の運動会であった。

これだけの参加者であれば、運動会も盛り上がる。
本地区独自の競技である「縄ない」では、お年寄りの腕前に感嘆の声があがったほどである。あとで優勝チームの人に聞いたら、「小さい頃から縄をなっているからね」とのこと。70年ものベテランだから、30年、40年ではとてもかなわないわけだ。
マンモスリレーでは小学生→中学生→高校生→大人と迫力のある展開。実に見ごたえがあった。

皆顔なじみでチームワークがよく、準備や競技もとてもスムーズだった。競技に参加しなかった張り切って運動会を見に来て、大きな拍手をしたり、大笑いをしたり・・・・にぎやかな観客がいれば運動会も盛り上がる。

10年前も、20年前も、30年前もきっと同じような風景だったのであろう。地域のよさがそのまま受け継がれていると感心した。

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2009.09.06

有り難いブックトーク

4日に教育振興会主催で「ブックトーク」を行った。これは毎年行っているもので、子どもたちの楽しみの1つでもある。今までは地区の行事ということで公民館で行っていたが、広い場所の方が便利ということで今回は学校で行うことにした。その分、学校の担当である自分の負担は増えるものの、お茶・机等も物が揃っているので、その点では好都合だった。

さて、このブックトークですばらしい、有り難いと思うことがいくつかあった。
1つ目はブックトークをする講師のすばらしさである。低学年は「自然」、高学年は「宇宙」というテーマで実施してくださったが、本を選ぶセンスに感心した。多くの本の紹介に「自由に読んでいいですよ」と言われたら、子どもたちはドッと本に群がった。これが子どもたちの関心を示していた。
2つ目は、行政のバックアップだ。講師の皆さんが紹介してくださった本は特別に貸していただけることになった。別の町の図書館だが、そういう制度があるそうである。さらにこの講師の謝礼は町の家庭教育学級の予算。お金がなくても、本がなくてもできる取り組みである。
3つ目は、地域の皆さんの協力である。子どもたちは具合の悪い子を除き、全員が参加。そして、保護者も十数名の参加。合計50名もの参加である。夜の行事にこれだけ集まる。地域の皆さんの協力がなければできないことである。

こういう行事を実施するたびにこのような発見をする。有り難いことである。

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2009.09.05

データが消えた・・・

ショックである。メールのデータが操作途中で消えてしまった。過去3年分である。
パソコンにトラブルはつきものであり、過去にも数回苦い経験をしている。しかしながら、今使っているパソコンは全くそういうトラブルとは無縁であり、安心しきっていた。

メールの中でも重要なものや添付ファイルはバックアップをとっているし、送信したデータは幸い全て残っている。その点では、当面の活動には影響はないかもしれない。むろん、ハードに入れているデータもバックアップはとっている。
しかし、これから様々な面で不都合が出てくることは否めない。間違いなく痛手である。今はこの手の研究をする余裕もなし。まずはすべきことをしていこう。

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2009.09.04

緊急の対応

仕事で緊急の対応が必要なことがある。ふだん、そういうことが起こらない本校でも月に一回はそういうことがある。
本校でも今週、すぐに対応が必要な事例が出た(ちなみに新型インフルエンザではない)。7:30に事例発生。すぐに対処方針を考える。事務さんに手伝ってもらいながら事務手続きを急ぎ、保護者宛の文書を作成。担任の先生方に協力を依頼。急ぎのことなので、どうしてもうまくいかない場合にはあとは電話でフォローすることに。念のため、関係方面にも電話を入れて大丈夫かどうかの確認をする。一通り対応が終わったのが9:30であった。
緊急事態の時こそ管理職の出番である。その点では、フルに頭を使った2時間であった。その後のフォローもあって、何とかよりよい方向に進むことができている。

もっともこういう緊急の事態を起こさないようにするのも管理職の仕事。そういう点では、自分のチェック力を向上させなければいけないと痛感した。また、「ミスは起こるもの」という前提で職場システムを考えていかなければいけないとも感じた。

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2009.09.03

いい仕事

今の職に必要な本というのが誰にでもあるだろう。
管理職となって様々な事務仕事をするようになった。学級経営や授業作りは長年自分がやってきたことであるが、学校運営に関わる事務仕事の経験は圧倒的に少ない。昨年度は事務さんや校長先生、中学校の教頭先生の助けを借りながら、何とか終えることができた。
2年目の今年は自立してやっているが、時々不明のことがやはり出てくる。「そういえば、昨年も同じことを聞いたかも・・・」ということもあり、反省することもしばしばである。

そんな中、県の事務研で発行している「学校事務の手引き」が購入できるという話があった。高価だったが、迷わずに購入。それこそ今の職に必要な本だからだ。
学校に届いたのでさっそく見てみる。学校にも1冊あるのだが、自腹でもつのと据え置きというのは違うものなのだ。(これは教科書も同様だ)

1000ページ近くにわたって様々な様式の文書が掲載されている。基本的なフォーマットが一緒だからとても見やすいし、間違いなく県の学校事務の仕事に役立つ手引きだ。この編集にあたられた皆さんは本当に「いい仕事」をしたと思う。さらにフォーマットに1つの分野を書き込んでいくという仕事上のヒントも得ることができた。(かつて野口芳宏先生は、校長時代に学校経営計画を似たスタイルで行い、臨時増刊号として発行した。改めて見てみよう。)

今自分も原稿のピーク(といってもずいぶん長いピークなのだが)を迎えている。誰かのために役立ついうことを信じて執筆に励んでいこう。


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2009.09.02

1年前と比較する

ちょうど1年前、堀田先生をはじめとする訪問団が来校された。その時のブログはこちらこちら
この来校は、多くの種をまいてくださったもの・・・・とその時感じたのであるが、1年後の今、改めて実感している。
公開授業の感じたことは次の3つであった。

1 意図的な努力を継続しなければいけない(授業)
2 教科書本文の表現の絶妙さ
3 フラッシュ型教材、実物投影機、Web教材の脇役的活用

これらが1年後、どのようになっているか。

1については、なかなかうまくいっていないのが実情だ。授業にはこだわっているものの、自分の中での位置づけは教諭時代より低い。これは管理職の本務が別のところだから、ある程度しかたはないと思っているが。
ただ、この1年で模擬授業をいくつか行っているし、飛び込み公開授業も数回行った。さらに学級を借りての取材授業も行っている。むろん、週十数時間の授業も変わらず。その点では、「意図的な努力」まではいっていないもの、自分としてできる取り組みはしている。

2については、こだわりが続いている。先日セミナーで教科書読解についてまとめる機会があった。この時蒔かれた種も育ったと言える。

3については校内的なインパクトが強かった。実物投影機の導入が促進され、事務職にも授業参観したことで、その必要性が認識された。今年度は念願のプロジェクタ購入も行われる予定だ。今、自分の授業教室も含んだ全学級に実物投影機とプロジェクタは入っている。先生方も活用している。授業参観日に各学級を回った時には、全学級で活用をしていた。それも様々な方法で。1年前に蒔かれた種は十分に育った。今後さらに育てるためには、また努力が必要だが。

ということで、一回の研修会でも蒔かれた種はその後育つ。むろん、育てるための努力は当然必要である。

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2009.09.01

県教委・不適応対策資料に注目

文科省や県教育委員会のホームページを時々拝見している。
生徒指導関係でWeb巡りをしていたら、「学校不適応対策指導資料」が目に飛び込んできた。
「関連ファイルダウンロード」を見てみると、いろいろと考えさせる資料や指導方法が書かれている。

「言葉に頼り過ぎないで」「3日間で、まず行動!」「いじめの訴えがあったとき、逃げるな・隠すな・嘘をつくなが鉄則」「家庭訪問を行う際のポイント」「新学期に使いたい教師の言葉」などは、そのまま対応法として役立つ。
担任でなくても、子どもたちへの対応は担任外も行うのだから、このような生徒指導関係の情報も常時入れておくことが大事だと考えている。授業と同じで子どもたち対応の腕も何もしなければ落ちるのは当然である。

さらにこの資料は、別の生徒指導関係のWebにリンクされている。ここにも役立つ資料がある。教育センターの「いじめ問題への初期対応と対応マニュアル」は貴重である。Webから学べることも多い。

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