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2009.09.12

禁止の禁止

楽しみにしている「総合教育技術」(小学館)の野口芳宏氏の「魂の校長塾」。今月も考えさせる内容だ。
子どもの安全を考えるあまり禁止や制限を増やすことが、果たして子どものためになっているのかという投げかけである。
確かに子どもたちに安全のために「池に入ってはいけない」「低学年の自転車乗り禁止」というように、いくつかの学校のきまりを設けている学校が多いであろう。そして、多くの指導が生徒指導担当が行われる。特に事故や事件があれば、それらの禁止事項は当然増える方向に進む。
それらは学校としては「当然」の方向であろう。再発防止のためには、学校としては「・・・・については禁止し、指導もした」ということが真っ先に考えられる。
そういう傾向に野口氏はあえて疑問を呈する。

・子どもを安全第一に考えるという美辞が、実は子どもの「危険予知力」や「危険回避力」や「冒険心」や「努力」や「精進」を損なっているとしたら、これは大きな問題である。
・禁止を学校の側からするということよりも、子どもの側から自ら禁止に導く自律の心を育てなければならない。安易な禁止策は「生きる力」を育てることにはならない。

これらはまさに正論である。しかし、いざ学校の管理職として実践をするのなら、とても勇気のいることである。「無難に、安全に、事なかれと願うなら、私のような実践はできない」と野口氏も喝破している。私自身もいざ・・・となれば正直自信はない。しかし、こういう考えを知っていること自体は今後子どもたちの安全を考えていくうえでは重要である。この記事1つを読むだけでもこの雑誌の価値があると思っている。

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