« 謦咳に接する | Main | 東北青年塾 »

2009.11.01

図書館と過去の情報がつながる

学校図書館に関わる調べごとをしていたら、ウィキペディアでの「学級文庫」という項目に辿り着いた。
「たいしたことがないだろう」と読み進めていたら、そんなことはなかった。「学級図書の利点」などは、現場にいる者としては「その通り」と思うものばかりだ。次に引用しよう。

------
■学級図書の利点
・短い休み時間、雨の日の休み時間、また図工の授業中などに皆より作業が先に終わった手持ち無沙汰の子供など、いつでも気軽に本を手に取ることができる。
・とくに小学校低学年は学級担任が図書室へ引率・監督しなくとも、教室の監視下で本を読ませることができる。
・学級文庫は通常、図書室のような個人に対する貸し出し返却処理を行わない。そのため読もうと思えばすぐに読み始められ、おもしろくなければすぐに変えられる。とくに本が薄くて読み切る時間が早い、集中力が低く飽きっぽい小学生に適している。
・各学年の学力に応じた内容(漢字の使用頻度・難易度やページ数)の本を揃えて学力レベルに応じられる。
・「朝の読書」の時間(始業までの10分間読書)に読む本を持って来なかった場合も、代わりに読む本がある。
・常に教室にあるため、面白い本や奇妙な本は口コミで広がって学級における一種の「ベストセラー」現象が起こり、本を手に取る子供が増える。
・学級図書が「サンプル」として機能し、シリーズの続きや同じ作者の作品が読みたくなって図書室へ向かう子供もいる。
・常に目にしているため、学級文庫にある本の題名や著者名を自然に覚える。
-------

利点だけではなく、欠点、工夫内容もその通りだと思う。ちなみに本校の学級文庫は、町立図書館から月に一回巡回図書館号がバスで来る。各学級30冊の本を入れ替える。教師で借りる人もいるから、大人の読書促進にも役立っている。
さて、私が最も注目したのは、「北米における学級図書」という部分である。日本と北米の学級図書の主な相違点として「読書レベルシステムの導入」「出版業者との提携」「リラックスした読書環境 」が書かれていた。
自分がアメリカ研修に行った時のことがパーッと思い出されてきた。
週に1時間「ライブラリー」という時間があり、図書館情報学らしきものを学んでいた。学級にはカーペットコーナーがあり、子どもたちはリラックスして読み聞かせを聞いていた。もう16年も前のことだったが、この情報と当時の光景が結びついた。
きっとある程度問題意識をもっていれば、当時の学びも違っていただろうが、当時は「珍しいものを見ることができた」という程度だった。でも、それが逆に意識を少しは高めて、今の興味に結びついているのなら、それはそれで見たことの価値は十分にあったのだろうと感じた。今後も注目していきたい分野である。

|

« 謦咳に接する | Main | 東北青年塾 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 謦咳に接する | Main | 東北青年塾 »