寝かすこと
23年前に発行された「思考の整理学」(外山滋比古著)が売れているというニュースをしていた。「東大・京大で一番売れた本」「若いうちに読みたかった」というキャッチコピーがついているという。教員なりたてで今以上に本を読んでいた時代だが、残念なら読んでいなかった。まさに「若いうちに読みたかった」というコピー通りになりそうだ。
さて、そのニュースでは外山氏へのインタビューや取材が行われていた。「考えを寝かせることだ大事」ということが紹介されていた。毎朝、皇居の近辺を2時間かけて散歩するという。そのために定期券を購入しているほどだ。散歩をしては時々足を止め、もっている紙に思いついたことをメモをする。それがノートに転記され、熟成されればメタノートに記録されるとのことであった。
あれこれ発信はしているものの、自分の場合には「寝かせる」ということはほとんどない。原稿の構想を寝かせることはあるが、それはどちらかといえば「詰まっている」という方に近い。今回の雑誌原稿もそうだ。
今後の残りの教員人生は実践者時代と違って「考える」という時間が増える。そのためにはこの「寝かせる」という作業も必要だと感じた。(ウォーキングしながらという点にも注目した。運動不足の毎日は変わりないからなあ・・・・)
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