冬休みはやはりいい
岩手の冬休みは長い。子どもたちは登校しなくても毎日出勤(当たり前だが)だが、「目の前の仕事に追われてバタバタする」ということが少ないからである。教員に義務づけられている「研究と修養」にも、家に帰ってからわりと時間を割くことができる。アウトプットのためのインプットもあるし、興味があってのインプットもある。
先日、東北青年塾の案内をした。こういう研修会の効果は講師の先生について学ぶ意欲がわくということだ。今回の講師は西川先生。西川先生が提唱される学び合いを実践されている知人もいるので、興味自体はあった。しかしながら今まで文献を読むこともなかった。今回は冬休みということもあって、「学び合いの手引き書」を読み始めた。
読み始めると、書かれている内容も量にも圧倒されている。こういうものがWebでダウンロードできるとは・・・本当に有り難い貴重な情報だと思っている。
さて、そのような価値ある文献の断片を切って引用するのは申し訳ないのだが、管理職について書かれている部分に大変共感できるところがあったので記す。
有能な管理職とは、以下の4つを全て満たす人です。
第一に、判断が速い。
第二に、判断にぶれがなく、メンバーは管理者がどのような判断を下すであろうことが
予想することができ、かつ、それがメンバーの間で一致し、その予想がはずれない。
第三に、その判断基準が、メンバーにとって共感できる。
第四に、その基準を自身の責任で、何度も繰り返し主張できる。
「『学び合い』の手引き書」P37
自分自身が尊敬するリーダーや管理職は確かにこの通りだった。判断が速いだけではない。「メンバーが共感できる判断基準」をもっていた。だから、リーダーとメンバーが一体感のある組織となっていた。「学び合いの手引き書」ではあるが、管理職として重要なことを学ばせていただいた。肝心の「学び合い」についても学んでいこう。
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Comments
NOBさん、コメントありがとうございます。
そうなのですよね。トップダウンでも「共感」(「納得」と言い換えてもいいと思います)があれば、意欲がわきます。逆で納得がいかない時は、やはり意欲もダウンしますからね。
Posted by: サトマサ | 2010.01.06 22:43
福山先生、何度もありがとうございます。一日の最多コメントです(笑)。
もう20年ぐらい前でしたか。先生が腱鞘炎になるまでワークのイラストを描き続けたというのを読んだことがありました。(記憶違いだったらすみません。)
その時のエネルギッシュさは変わりませんね!
Posted by: サトマサ | 2010.01.06 22:41
> その判断基準が、メンバーにとって共感できる。
この言葉に,私も思わず反応してしまいました。
例えトップダウンによる仕事であっても,
この条件が満たされていれば
部下は喜んで動きますよね。
世の管理職のみなさんの多くが
こうであって欲しいのですけど。
Posted by: NOB | 2010.01.06 22:35
西川先生が講師なんですね。うらやましい限りです。それにしても、事前に講師の先生のことをしっかりと学ばれる先生。それが素晴らしいなあと思います。自分に生きる部分を探す。なるほどなあと思う視点、ありがとうございます。
Posted by: 福山憲市 | 2010.01.06 21:14