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2010.01.14

新しい戦略

 昨日、NHKの「クローズアップ現代」は、スーパーマーケットが安さ以外の戦略を立てて経営しているという内容だった。
 あるスーパーでは、店舗毎にお客さんの傾向をつかみ(たとえば、「健康志向」)、それに基づいて品揃えを変える。別のスーパーでは、人件費にコストをかけ(これ自体が今の流れと逆行すること)、専門的な情報をお客さんに提供する。

 こういう世の中であるから、どうしても単価が安いスーパーばかりが脚光を浴びる。自分もそういうお店に行きたがる傾向にある。しかし、それでは限界があるということで別の面での戦略である。

 確かに、買いたい商品がどこにあるのかわからず店員さんに聞きたいと思っても、かんじんの店員さんがなかなか探せず・・・という経験も今まであった。それがすぐにアドバイスができるとなると、「親切なお店だ」ということになるだろう。コンビニが便利なのは、やはり店員さんがいつも見える所にいて、気安く尋ねられる面もあるからと思っている。
 「それは理想だが、やはり人件費を考えると・・・」というのも当然であるが、「安さ以上の価値が出るような『人のサービス』があれば、売り上げが伸びるという例であった。

 さて、こういう番組を視聴すると、すぐに自分の職種と関連づける癖がある。
学校は人件費のパーセンテージがかなり高い。「専門家としてのサービス」をまだまだできる余地があるのではないか。自分も直接的にも間接的にも子どもたちに還元できるサービスがあるのではないか。そう思った。

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Comments

ヤマモさん、コメントありがとうございます。
「サービス」は、形のない財産という意味・・・これもうなずけますね。教育にサービスはなじまないという声もよく聞きます。別に「サービス」という言葉でなくてもいいのです。質の高い教育を専門家としてしていきたいのです。

Posted by: サトマサ | 2010.01.15 22:58

松田さん、コメントありがとうございます。
やはりビジネス界には疎いです。
初めて知る言葉です。
さすがに「262の法則」はわかりますが。
人が財産になるように育てたいのは同じですね。

Posted by: サトマサ | 2010.01.15 22:47

初めは、「サービス」との捉え方にやや疑問を感じました。
しかし、児童と教師の関係を、「消費者」と「生産者」という捉え方に置き換えてみると納得できそうな気がしました。
「サービス」という言葉には、形のない財産という意味もあるようです。
児童がその「サービス」を見える形で表現できる力を身につけさせることもまた必要な「サービス」ではないかなと思いました。

Posted by: ヤマモ | 2010.01.15 10:07

続けてコメントすいません。
三番目に、人在を忘れました。
財産→材料→存在→罪となるわけです。


ビジネス界では、良く使われる言葉で、私のオリジナルではありません。
他にも、262の法則などもご存知かと思います。

出来るだけ、人が財産になるよう育てたいですし、
私自身もそう在りたいと思います。

Posted by: 松田@雪プロ | 2010.01.15 07:34

福山先生、コメントありがとうございます。
教師以外の仕事を知るのはホントに大切なことと思います。自分の仕事をいくらかでも客観視できます。この手の番組はニュースの特集やNHKでしか扱われませんね。ですから、自然とニュースとNHKばかり見るようになってきました。

Posted by: サトマサ | 2010.01.15 06:21

先生のブログ、本当、いつも考えさせられます。前田先生がおすすめにしているのも分かります。こういうテレビ番組を通して、自分の仕事を見つめなおす。本当、教師はもっともっと、サービスということについて考える必要があるなあと私も思います。また学ばせてください。

Posted by: 福山憲市 | 2010.01.15 05:57

松田さん、コメントありがとうございます。
「人財、人材、人罪」・・・これはヒットですね。
「うまい」と思わずつぶやきました。
「どう育てるか」というヒントはどこにもあるものだと感じています。

Posted by: サトマサ | 2010.01.14 21:41

人をコストととらえるか、資産ととらえるかの問題ですね。
人財、人材、人罪といろいろあるのも事実ですが、
人にしか出来ないことが多いのが、この業界ですね。

その意味では、コンクリートから人へは、正解なのですが
どこまで変わるか、それも人にかかっていますね。

私たちの役割って、重要ですね。

Posted by: 松田@雪プロ | 2010.01.14 21:35

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