教科書通りに学習問題設定
急遽入った高学年で社会をすることとなった。
「学習問題をつくろう」という部分だった。
教科書を見ていくと、単元での学習計画の立て方を学ぶところだった。
よく読んでみるとここの教科書の構成は実にわかりやすい。
・学習問題を作ろうとしている子どもたちの写真。パンフレットや写真、参考書をもとに話し合っている様子がわかる。参考になりそうなファイルもある。
・学び方コーナーにはカードを使ったKJ法による学習問題の方法が示されている。
・学習計画の黒板への板書例もノートの記入例も示されている
・子どもたちの発言が絶妙。「調べたこと」→「つぶやき」→「課題」というように一人一人が関連したものになっている。
この見開き2ページを教科書通り学習していけば単元の問題解決型のスタートは切れると感じた。
この学習課題を作る部分は教師によっては簡単に終わってしまうかもしれない。時間的に厳しい面もあるし、どうのようにして行ったらいいか難しいという気持ちも働くであろう。
確かに研究授業でもなかなか選ばれない場所である。私自身も社会の研究授業では一度しか学習課題設定の場面は行っていない。
しかし、教科書通りに行えばある程度の見通しをもって行うことは可能である。そして、このような学習が先日書いた社会科があまり好きではないという子を少なくすることにもつながるのではないかと思っている。
※なお、「社会科教育」4月号の特集は「新社会科“価値ある学習問題”テーマ100選」だった。
私も「社会科授業と学習問題づくり=疑問に答えるQA」というテーマで4ページ執筆した。この原稿があったからこそ、ここの部分に特に注目したのかもしれない。
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