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2010.05.29

敬語は難しい

文書をチェックする立場になって、つくづく的確な文章を書くことは難しいものだと感じている。
先日も、社会科見学依頼の文書を見たのであるが、校長先生のチェックを見て、「ああ、そう言われればそうだなあ」ということがあった。

「ご健勝」と「ご清栄」の違いである。
2ケ所の見学に行くために、一つは所長あて、もう一つは会社あてだったので、校長先生はその違いを意識して、先の2つを使い分けてチェックしていた。
さっそく調べると、こちらにその違いがはっきりと書かれていた。もしかしたら、今まで自分はあまり意識しないで使ってきていたかもしれない。

こういうことは直接学ばなければずっとわからないまま使っていくことになる。「敬語を使えない教師の文書」ということを指摘されれば、信頼度も下がるであろう。
自分にできることは何かと考えて、職員向けに出している「コンプライアンス通信」に、コンプライアンス力のアップのためのミニ知識を掲載することにした。(この場合のコンプライアンスは「信頼される行動」という意味)
1回目は電話の受け方。十数年も前のことだが、かつて「校長先生はいらっしゃいません」と電話口で答えていたベテラン教師を見て、「教えられなければ、ベテランでもそうなってしまうよなあ」と思ったことがあった。
通信に書くためには自分も勉強しなければならない。一石二鳥になるのである。

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Comments

これは難しい問題ですねえ。
敬語の「常識」は、時代とともに動的に推移しますから。たとえば最近よく耳にする「~先生、おられますか」という「敬語」これ、少なくとも20年前は誤用とする考えが主流でした。けれども、最近は市民権を得ているように思います。

ぼくのブログでも、喪中はがきの表現に関する記事に注目が集まりました。
http://muratyan.cocolog-nifty.com/book/2009/12/post-27b4.html
ぼくの考えと、某教育出版社の編集長の考えは真っ向から対立しています。

敬語にはそういう部分が非常に多いので、気をつけ方が難しいですね。

「ご清栄」を個人に対して使ったら間違いかと言えばそうではありませんし、「ご健勝」も同様です。一般的な解はなく、「受け取る人がどう思うかな」と想像することで最適解を求めて行くしかないのでしょうね。

Posted by: むらちゃん | 2010.05.30 at 10:56

むらちゃんさん、コメントありがとうございます。私にとって、また一つの見識を教えていただきました。
そうなのです。ネットで探してみると、違う見解もあるんですよね。「絶対」ではありません。
ただ、「ご清栄」と「ご健勝」の一般的な使用を理解していたうえで「どちらでも誤用ではない」と決裁するのと、何も知らずに「どちらも同じ」と決裁するのでは違うと思っています。
ありがとうございした。

Posted by: サトマサ | 2010.05.30 at 11:24

おっしゃる通り、知っていることが重要ですね。

敬語とはちょっと離れますが、漢字の筆順についても同様のことが言えると思います。教育現場からよく「筆順学習ソフトを作ってくれ」と言われます。技術的には非常に簡単ですが、ぼくが拒否しているのは、筆順は一様でないことを「知っている」からです。
「必」という文字を「心」を書いてから「ノ」を書いても、筆順として「間違いではないことを知った上で」、教科書推奨の筆順を教えて欲しいわけです。

でも、最近の教科書編集者は、こういうことも知らないような気もするなあ…

Posted by: むらちゃん | 2010.05.30 at 13:41

むらちゃんさん、ありがとうございます。
筆順については本について同様の話を読んだことがありました。ですから、指導はするものの、「絶対正しい」というスタンスではとっていません。

ですからコメント通りだと改めて思います。もっとも現場では、こういうことはあまり話題にはなりませんね・・・。

Posted by: サトマサ | 2010.05.30 at 17:40

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