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2010.07.14

通知表作成に関わって

 今は本校は通知表作成のまっさかりである。
 他の都道府県よりは少し遅いであろう。夏休みの開始が7月26日からだからだ。
 さて、いろいろな原稿を書いていると、いつの間に様々なジャンルについて執筆していることがわかる。そういえば・・・ということで以前通知表に関わって原稿を書いたことがあった。

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 通知表は若手教師にとっては大きな難関です。私自身も時間がかかり、提出日当日まで苦労した記憶があります。

 通知表作業はもともと時間がかかるものですから、結論は簡単です。「早めに取り組む」ことです。学習の進度が遅れていても終わった範囲内で一度評定をします。全部終わってから改めて見直しをして、必要があれば修正をすればいいのです。二度手間かもしれませんが余裕をもって進める方を優先させます。

 所見自体は参考文献やネットに例が多く示されていますから、それを研究します。ただ、それらはあくまでも「参考」です。そのまま書いたのではリアルさがありません。そこで、より具体的に書くために「その子らしさ」を入れる工夫をします。

 また、中には資料を見ても考えても適切な表現が思い浮かばない子がいるかもしれません。その時には、その子の授業での様子や言動を注目しましょう。常に付箋紙を持ち歩き、その子のよさをメモしていきます。「子どもメモ強化週間」を作るのです。私はこれで所見で悩むことも少なくなりました。早めの取り組みをしていれば、こういうことも可能なのです。

 なお、せっかくの労力を費やすのですから、学級経営に反映する取り組みも私は並行して行っていました。たとえば、「子どもメモ」でぜひ家の人にも伝えたいということが出てきた場合、それらの内容を書いた「キラキラカード」として渡していました。「今日、友達がこぼした給食を進んでふいてくれました。立派です。おうちでもほめてください」といった簡単な文章です。それは子どものよさを認め、さらに伸ばすことにつながります。

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 ここには自分の仕事術が反映されている。せっかくの時間をかけるのだから、それを2倍、3倍に生かす道も考えるのである。キラキラカードはその1つ。このように「学級経営に生かす」という視点から考えていけば、かけた時間以上のものは学級やその子に反映されるのである。

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