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August 2010

2010.08.31

連載終了

 「教育新聞」にこの2年間、連載をさせていただいた。
 その最終原稿を発送した。
 1年間は授業のことについて。
 この1年は学級経営のことについて。
 どちらも若い教師向けである。月2回だから、合計で48回分。書き続けてみると「こんなに書いたのか・・・」という思いであった。
 一回当たりの字数も800字程度で、自分でテーマを選べるので、書きたい内容を表現できた連載だったと言える。
 
 今振り返ってみると、この連載は自分にとって、自分の授業観と学級経営観を改めて文章化させる貴重な機会だった。
 このような依頼がなければ、改めて自分の授業観や学級経営観を文章化することもないであろう。
 実際、授業についての連載は、「力をつける授業 成功の原則」のベースになった。学級経営の連載も別の原稿のベースになっている。

 過去に1年間の連載は3回あった。最初に依頼されたのは今は廃刊になっている「特別活動」誌(明治図書)であった。まだ力のない時代だったので、必死に文献を買い集めたり、実践をしたりした。それでも半年ぐらい過ぎてからの原稿の質の低下は否めなかった。
 その時に「1年分、書けるテーマ自体がなければこうなるのだ」と反省したものだった。「裾野の広さが大切」と思い知った。
 今回連載したからといっても、まだまだ自分の裾野は広くはない。学べば学ぶほど、逆に裾野の狭さを感じる。さらに裾野を広げなければ・・・と改めて思ったことも今回の連載の収穫である。

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2010.08.30

原稿用紙の使い方

読書感想文のチェックを依頼され、「はてな。このような書き方は正しいのか?」と迷うことがあった。
たとえば、ある子の感想文の会話文は、一番上のマスから始まっているのに対し、別の子は1マスあけている。これはそのまま教師の指導法の反映であろうが。
さらに「・・・」の使い方も、「正しいのは何マス分、書くのか?」とふと思う。
自分が担任時代にもコンクール提出用の感想文は書かせてきているが、その時に身に付けたはずだが、今はそれらを忘れてしまっている。情けないことである。

ただ、立場上、「誰か専門家に聞いてくれ」とは言えない。
こういう時にはインターネット頼りだ。
さっそく調べると、こちらこちらのサイトが役立った。同じ内容を書かれているし、情報として信頼をしてもいいのだろう。
こういう時にやはり役立つ。(それにしても「読書感想文の書き方」のサイトの多さには驚いた。自分が調べたのは読書感想文の原稿用紙の書き方だからそれほど多くはないが。)

さて、正しいのはわかったが、問題はそれをどの程度の厳しさで運用するかということだ。
以前、習字でとめの部分を少しはねた(勢いのまま)子の作品が「正しくない」という評価をいただいたことがあった。
これについてはいつも気になるところである。

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2010.08.29

笑顔

NHKのニュースで「あなたは一日何分笑顔でいますか?」という特集をしていた。
データを見ると、20代、30代、40代とだんだん平均時間が下がっていた。(40代で100分ぐらいだった)

自分のことに置き換えた。学級担任時代は笑顔が明らかに多かった。というより、可能な限り笑顔で子どもたちに接しようとしていた。(できないことも多かったが)
教室に入る前に鏡を見て笑顔になって、そのまま「おはようございます!」と入って行った時期もあった。
もちろん、教室では笑顔でいる時間は長かった。

しかし、担任ではなくなり、職員室で執務してからは笑顔時間は明らかに減った。仕事の性質上仕方ないのであるが、気づいてみれば職員との雑談タイムでも笑顔が減ったような気がする。
番組では笑顔測定器を導入した企業の話も出ていた。
自然にできればいいのだろうけど、それができなければ心掛けて行うようにしなけばいけないなあ・・・。公的にもプライベートでも。

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2010.08.28

体調を維持する

実家から200km近く離れた地に単身赴任となってから、体調管理は自分にとって重要なテーマだ。

昨日いつも通り、200kmの道を自動車で帰る。12時間勤務の後の帰宅は日によって不調の場合もある。昨日はそうだった。
半分過ぎまでは順調。残りの80kmがきつかった。信号待ちしている間に、ハッとする瞬間もあった。冗談ではなく、「こういう時に事故が起きるんだろうな・・・」とふと思ったりした。
まさにヘロヘロ状態。途中で一眠りすればいいのだろうが(時々は休んでいる)、いったん眠ったら帰宅は真夜中になってしまう。
「次の日の朝に帰ってくれば」と家族に言われるが、単身赴任の身としては少しでも早く帰りたい、一泊でも多く自宅にいたいのが心情だ。
こういう日の翌日は体調が決まって不良だ。今日もまさにそう。1度起きてから、2度も休息をとらなければいけなかった。

職場と自宅の関係でいえば、理想は「職住接近」である。前の勤務校はまさにそうだった。自宅と学校まで車で2分。いろいろなことに即対応できた。仕事で疲れても、出勤等での気苦労はなかった分、体調管理もしやすかった。休日にプロジェクト等で遅い帰宅なっても、影響はなし。今考えると理想的だった。

まあ、そんなことを思い出しても仕方がない。夏休みはやはり勤務でもそれほど疲れなかったからか、帰りは快調だった。問題は長丁場の2学期。休日の出勤も多い。
今後も体調優先の日々は続きそうだ。それはそれで限られた時間を有効に使うようにしていくかないだろうと思っている。

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2010.08.27

管理職のための「教育情報化」対応ガイド

部分執筆の本が発行されました。
管理職のための「教育情報化」対応ガイド』(教育開発研究所)です。
玉川大学の堀田龍也先生編集です。

「管理職のための」と書かれていますが、内容は「教育の情報化」を学ぶ上で必須のものばかりです。
章だけ紹介します。

第1章 管理職に必要な「教育の情報化」重要用語早わかり
第2章 学力向上のためのICT活用
第3章 情報社会に生きる力を育てる情報教育
第4章 情報社会を安全に過ごしていくための情報モラル教育
第5章 安全・安心な学校を実現する校務の情報化と情報セキュリティ
第6章 教育の情報化の先進校の取り組みに学ぶ

それぞれの章の内容も充実しています。たとえば、第2章は次のような構成です。(くわしい内容は堀田先生のブログ参照)
学力向上について多くの視点から論じられていることがわかります。

2-1授業におけるICT活用の分類
2-2ICT活用の学力向上への効果
2-3一斉授業の授業過程とICT活用
2-4基礎基本の定着のためのICT活用
2-5教員にとって活用しやすい普通教室のICT環境
2-6デジタルコンテンツ活用の考え方
2-7電子黒板活用の考え方
2-8実物投影機活用の考え方(佐藤正寿/九戸郡軽米町立笹渡小学校・副校長)
2-9学校放送番組活用の考え方
2-10ICT活用の校内研修の考え方

執筆メンバーも私が今まで学んできた方が多く、間違いなくお勧めの本です。

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2010.08.26

10万km突破

乗っている自動車のメーターがいつの間にか10万kmを越えていた。
一昨年の11月に購入した中古車で、その時は4万kmだったから、21カ月で6万kmを走ったことになる。かなりのハイペースである。

毎週1回は200kmを往復しているから、これぐらいの数値になるのは当然なのであるが・・。6万kmといったら、地球1周半である。ずいぶん走ったなと思う。

時速50kmで運転していたとすれば、1200時間。この時間も相当なものだ。
以前何かの本で「500時間、一つのことを勉強すれば、その道の専門家になれる」という話を聞いたことがあった。運転時間の多くを何らかの学びの時間に使っていれば、2つの専門家になっていただろうに、残念ながらほとんどがリラックスタイムとなっている。まあ、考えごとをしていて事故を起こしたりするよりはいいかと思うが・・・。

以前は、著名な先生の講演テープや有名実践者の授業CD(ともに市販のもの)を聞いた時もあった。その時にはかなりいい勉強をしていると感じたものだ。国語の教材文テープや自分の授業テープを聞いたこともあった。これはこれでいい時間の使い方ができたと思う。
それに比べたら今は・・・・と少々反省する機会ともなった10万km突破である。

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2010.08.25

「自己研修のしかた」を聞く

今日は教育センターから指導主事をお招きして、「複式授業出前講座」を行った。
教育センターから本校までおよそ150km。来ていただいて、飛び込み授業をしていただけるのだから有難い。

授業自体が一番の学びであるが、その後に研究会も有難かった。
というのも質疑でふだん聞けない内容の質問ができたからだ。
研究会の内容のほとんどは「複式指導」に関することばかりだ。
しかし、こういう研修会は年に1回のみ。むしろ、先生方には「どのように自己研修をしたか」という話も今度のためにはいい。
ということで、「どのような自己研修をしてきたか」ということを聞いたのであった。これは意外な質問だったららしい。

最初は、「そうですね・・・」と言いながらも、あれこれ自分が学ばれた道について話された。

・複式の指導案をどんどん集めた。ネットも使った。
・自分にとっていいあり方を模索した。たとえば黒板の置き方をいろいろとやってみた。
・単式の指導案もよく見ている。その中で活動できる場面をどこに入れるのかを考える。
・単式の授業を参観して、複式でどこを入れられるか考えた。

「単式指導の授業も大いにヒントになっている」という点は、参加されていた先生方も意外だったようだ。
そうなのだ。複式指導といっても、基礎は同じ。もともとの授業力をどのように複式用にチェンジするかが勝負だと思っている。もともと授業力のある先生は複式指導でもその力を発揮できるのだ。

この質問で、研修会は深みのあるものになったと思っている。これからの研修会でもこのようなことが話題になるように働きかけていこうと思った。

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2010.08.24

「意見書」から学ぶ

町の副校長会レポートのたたき台作成を依頼された。
テーマは学校評価。こういう時も雑誌のバックナンバーは便利。いくつかの文献が見つかった。
さらにネットで探すと、「学校評価ガイドライン」が1カ月ほど前に改訂されていたことを知った。

それだけではない。この学校評価ガイドライン改訂版の「案」に段階で、多くの意見書が出ていることを知った。「小学校校長会」「退職校長会」「教育長の連合会」・・・さらに文科省のサイト内でも意見を募っていた。
それらの意見書は、学校評価に対して十分な視点がない自分にとっては、役立つものであった。
「関連情報」に強いネットならではの学びができた。

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2010.08.23

ツイッタ―実践

いつかは出てくるだろうと思っていたら、今日見た日本教育新聞にツィッターを使った実践が出ていた。
埼玉の中学校の修学旅行の様子を発信している実践である。

一週間ほど前、Webでも見てはいたが、実際に影響力のある新聞の一面に出たということで、ある程度の話題は呼ぶだろう。
新聞には「1日に5回ぐらい読みました。帰りの出迎えのときが特にありがたかった」という保護者の声が出ていた。確かに、帰りの到着時刻はぴったり予定時刻と重ならない時はあるものだ。学校の職員にはその連絡はいくだろうが、保護者にはその伝達は難しいだろう。(私自身、4月の二女の修学旅行の迎えに予定時刻通り迎えに行ったら、30分前に到着していて、かなり遅い方になってしまっていた。)
「確かに、こういう時は便利なツールなんだ」と改めて感じた。

実は私も昨年の10月~今年の3月まで行っていた。「何か発信ネタがないなあ・・・」ということで今は休止中だ。フォローしている皆さんの情報は時々見させてもらっている。
ただ、昨日の移動時に「無事青森着」「八戸から自動車に乗り換え」「ようやく自宅着」といった到着情報を流してもよかったと反省した。こういう時に便利なツールなのだから。

そういう時に、先の新聞記事。アンテナを張っていると似た情報が入ってくるものである。

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2010.08.22

贅沢な学び

 昨日はVHSの夏セミナーに参加させていただいた。
 場所は札幌。自分の勤務の都合上、金曜日からの移動となる。水沢時代だったら、勤務後でも仙台空港から一気に札幌に飛び10時過ぎに到着するが、今回は寝台列車で移動するのが一番早い。
 すでに2学期が始まっているし、出発当日は疲労がたまる水泳大会の駐車場係(プラスその後の勤務)。
 体力的な心配はあったが、今回は参加には迷いがなかった。同一教材の模擬授業、ワークショップ、発表、対談と豪華なラインアップ。
 「これは間違いなく今の自分に必要」という研修会のチャンスは逃したら再度はめぐってこない。
 「また」というのはないと思っている。
 実際に出て、まさに「贅沢な学び」を経験することができた。このような経験の1つ1つが自分の残りの教員生活の糧になっていく。その糧は求めなければ得られないのである。

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2010.08.21

寝台列車の旅

久しぶりに寝台列車に乗った。青森~札幌までの急行「はまなす」である。
夜行バスは50回以上乗ったが(さすがに最近は体力的に厳しい・・・)、寝台はまだ3度目である。
一回目は高校の修学旅行。京都から秋田までの帰りに利用した。2回目は8年前に「授業づくりネットワーク旭川大会」で往復とも利用した。
共に「あまり寝られなかった・・・」という記憶である。
だから、前任校時代に札幌に行く時(4度あった)には仙台空港からの飛行機だった。

ところが今回の寝台列車は実に快適だった。
北海道に行く時には、水泳大会の駐車場係で疲れ果てていたということもあり熟睡。腰の具合も悪かったが、寝心地もよく次の日は治っていた。
さらに座席のみとは違って起きながらの作業や着替えも楽。足も伸ばすことができ、リラックスできた。
帰りも同様。懇親会後に乗り込んだので、あっという間に寝入ってしまった。途中で数回目は覚めたものの、十分に休ませてもらった。移動時間が7時間以上かかるものの、大半は寝ている時間なので、長時間の移動という感覚はなかった。
急行「はまなす」は「カーペット車」が特色のようであり、降りる前にその車内の様子を見たら、多くの若者が旅支度をしていた。もう30年以上前に大雪山に行くために夜行急行を利用した自分と重ね合わせてしまった。あの時の美しい景色は一生忘れられない。

このような寝台列車ならまた利用してもいいなと思った。(もっとも日本の寝台列車の数も限られているだろうが・・・)
これも青森が近いからこその話である。

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2010.08.20

駐車場係として

今日は地区水泳競技大会の駐車場係であった。
学校割当で必ず誰かが行かなければいけない。
担任の先生方は学級での授業があるので難しい。
ということで昨年に続き私の出番である。

この暑さの中での作業である。自分にしては珍しく水分をペットボトル4本分(2リットル)もとった。
腕、足、顔は真っ赤。職場に戻った時には「クゥエートの特派員ですか」というジョーク(?)を言われたほどだった。

それにしても駐車場係をしているといろいろな方がいることがよくわかる。
こちらから何も言わなくても、「暑い中ご苦労さまですね」と声をかけてくださる方。結構多くて驚いた。
「御親切にありがとうございます」と「オーライ、オーライ」と指示していただけなのに、礼を述べる方。
自分が置いた場所が少し隣の車が空いているのを気にして、車から降りてからまた入れ直す方。
さりげない気づかいでどれだけ、今日の疲れが吹っ飛んだことか。

もちろん、逆パターンもいくつかあった。
大混雑の駐車の際には、「キレる」「イラつく」大人が残念ながら一定の割合でいるのも事実である。
もちろん、そうではない人がほとんどであることはもちろんである。

駐車場係としてしっかりと仕事はしたが、同時に「人間性」の勉強もさせていただいた感じであった。

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2010.08.19

最近の読書から

プレジデントFamily」(プレジデント社)
「名教師がわが子に買った勉強道具」が特集である。私自身は我が子に某通信教材ぐらいしか買わないでしまったなあ・・・と反省したが、タイプ別に多くの本と教材が紹介されている。担任だったら、教室に置いておきたいものもあり、参考になる。

教頭の習慣術」(岩上薫編 教育開発研究所)
「教頭のための仕事術」という感じの本。担任の仕事術の本は数多くある。校長の仕事術の本もそれなりにあると思う。教頭のそれは少ない。そういう意味では貴重。自分も今の立場で書けることをいつかまとめたいという気になった。

言語力をつける社会科授業モデル」(明治図書)
先の岡山の講座とテーマが似ていたので購入。自分の実践の方向性に間違いはなかったと確認した。言語力といっても今までの社会科実践であれこれ行われてきた。それらを知る点でも参考になる本。

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2010.08.18

原稿書きでいい原稿に浸る

昨日、大きな原稿をひとまず書き終えたので送付した。
今後はその原稿をブラッシュアップする作業になる。
あれこれすべきことはあるので、まずは一休みといったところだ。
この原稿を本格的に書き始めてから3カ月以上も経ってしまった。しかも依頼されたのは昨年の11月。何ともまあ時間がかかってしまったものだ。もっともその頃は今年出した本の原稿を書いていたのだから仕方がない。

それにしても管理職になって、「原稿も講座講師の機会もかなり減るだろう」と予想していたが、原稿については全く逆になってしまった。人生、わからないものだ。

さて、原稿書きに取り組んで思うのは、「原稿書きはいい原稿に再度浸れるいい機会」ということである。
全く自分の考えや発想だけで、原稿は書けない。その分野の基礎的な情報を得たり、自分の考えを確かめたりするためにいくつもの文献にあたるのは必須のことだ。
そうすると、かつて読んだすばらしい文献にあたる。思わず読み耽ってしまう。
このごろでは、「教師のターニングポイント」というテーマの教育雑誌で、著名だった実践者の若き時代の話に引き込まれてしまった。
こういう機会があるから、原稿執筆のための文献探しはやめられない。そして教育雑誌の廃棄もできないのである。

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2010.08.17

採用試験に落ちたからこそ・・・

よく見るいくつかのブログで、「今は教員採用試験の一次試験の結果が出ているころなんだなあ」と気づく。
前任校には常勤講師の先生が多かった。同学年で一緒に担任を組んだ先生もいた。
私の20代の頃と違って授業も学級経営も優秀な先生が多かった。
それでも岩手は採用数がここ十数年厳しい状況が続いており、受からない人もいた。
中には、他県は受かったものの、やはり地元で教員をしたいからということで、悩んだ末に結局は本県の講師の道を選んだ人もいる。

私自身は教員採用試験に3度落ちている。大学卒業年度で2つの県(東北と関東)で落ちた。
会社員として勤めていた時に一つの県(関東)を落ち、最後に岩手に拾ってもらった。
大学時代に教育実習も一生懸命に行い、「自分には教員の道が一番」と思って、勉強に励んでいただけに、落ちた時のショックは大きかった。

ただ、「落ちたらからこそできる経験もいいだろう」と考えて、学校の常勤講師にはならず、学習塾関係の会社に入った。社長も上司も社員も皆若く、活気のある会社だった。かなり厳しく叱られもしたが、この時に鍛えられたから、初任時につらい時にがあっても乗り越えられた。

また、落ちて浪人している間に、「やはり学校の教員になって担任をしたい」という思いは募った。その思いが、会社員をしながらの勉強を支えていくエネルギーになった。そして、そのエネルギーは教員になってから、プラスに働いた。

そして、生まれ育った秋田ではなく、岩手で教員をしたからこそ、教師として成長することができたと思っている。落ちたのは運命だったが、その運命は自分にとっては幸せをもたらしたのである。

こう考えると、「落ちたからこそ、自分の人生はよりよい方向に向いた」と思わざるをえない。
もちろん、落ちた時にはそうは思えなかった。先が見えない苦しさもある。
しかし、長い人生を考えると「落ちることによるプラス」は必ずあると思っている。

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2010.08.16

今年の夏休み

岩手の夏休みは短い。入りは一週間近く遅く、終わりは2週間早い。
今日が夏休み最終日。3週間の夏休みを簡単に振り返りたい。

■各週の基本業務に取り組む
・第1週 水泳記録会のための強化練習に毎日励む。その成果が記録会当日の子どもたちはいい記録を出した。細やかな個別指導の成果を垣間見た思いであった。
・第2週 2日のプール業務・事務業務の他は、弘前の野口先生の講座と岡山の講座講師。研修で学ぶ意義、講師をする意義を実感した。
・第3週 3日間のみの業務。事務仕事、今後の構想に励む。その他、地区奉仕作業、我が家の整理等にも励む。

■研修で学ぶ
 研修には3回参加。三戸郡の視聴覚教育研は3回目の講師。今回も聞き手のよき反応に助けられた。岡山の教育センターの講師は、テーマについてプレゼンを作ること自体が大きな学びとなった。研究仲間との交流も楽しかった。野口先生の講座で、「もっと研修に出なければ!」と改めて思う。今後の研修参加に影響を与えた。今週末にさらに一つの研修会に参加。コメントを言う役である。これもいい勉強ができそうだ。

■原稿に励む
 夏休みということで帰宅時間も早まり、原稿への執筆量は増えた。何とか最終日に最低の目標の部分はクリアー。まだまだ書かなければいけないものはある。執筆中は苦しいと思っているものの、依頼があるのはやはり有難いこと。研修とこの原稿で「放電」にならずに済んだ。

■景色を焼き付けた
 あちこち行ったついでに今まで訪問したことがなかった所に行くことができた。式典前日の原爆ドーム、3大庭園の後楽園、朝日が湖面に映えた琵琶湖、そして青森の名湯酸ケ湯温泉。それぞれの景色は暑さの中の清涼剤だった。

 ということで、この夏休みもあっという間だった。明日から子どもたちが元気に登校してくるであろう。また実践を積み重ねていこう。

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2010.08.15

NHK戦争証言アーカイブス

今年の夏は特に旅行もしない夏休みだった。
しかし、仕事で遠出をした時には時間を見付けて、いくつかの名所等を短時間ではあるが訪れることができた。
その中で一番印象に残ったのはやはり原爆ドームであった。
岩手からは遠く、今まで見る機会がなかった。実際に見て、そのインパクトは大きかった。
そして、その惨状を語り継ぐ人々や多く訪れている外国人も印象に残った。

ちょうど今日は終戦記念日。
例年この時期になると戦争を語り継ぐ番組やドラマが多く見られるが、自分自身の中で戦争について考えることが少なくなりつつあることを原爆ドームを見て反省した。

そんな中、メーリングリストで「NHK戦争証言アーカイブス」というサイトがあることを知った。
この中に入れられている証言の数々や映像は実に貴重なものである。まだほんの一部しか見ていないが、改めて戦争について考える機会を提供していただいた。
こういうサイトを見れば、自分は「授業で活用できそう」という発想になりがちだ。
しかし、今回はそういう観点ではなく、戦争のない現代に生きる者として見ていきたいと思っている。

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2010.08.14

野口先生会議術&有田先生仕事術

ちょうどお盆に9月分の教育雑誌が手に入ったので、見る。
今回は特集よりも題の部分に目が行った。

国語教育」9月号
野口芳宏先生が連載の中で「会議を効率化する言語能力」というテーマで執筆されている。
会議の中での司会技法、発言技法、質問技法、応答技法について述べている。
初任以来、職員会議や校内研究会については、考えるところが多かった。今は自分が職員会議の運営者となっているだけに、あれこれ改善策を試みている。
今回の原稿を読んで、会議は教員自身の言語能力を高める場として実践していきたいと感じた。

授業力&学級統率力」9月号
連載の中で有田先生が仕事術について書かれている。
・10分の時間の使い方を工夫する
・会議を減らす努力をする
というようにである。同感である。
さらに「もっと子どもと遊ぶべき」と主張されている。筑波大学附属小では朝、子どもたちと教師が運動場いっぱい遊ぶとのこと。超多忙の先生方でもこのようにしている。過去の自分を反省。

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2010.08.13

プロの仕事

我が家の「部分リフォーム」も8割方終わっている。
塗装屋さんのおかげで外観はリフレッシュした。新築同様まではいかないが、「まだ新しいなあ・・・」という感じに戻った。これに新しいサンデッキができれば、また新しい感じが出るであろう。
下水道工事も一気に行ってもらい快適になった。
庭をはじめ家の周りも一部工事した。
家がリフレッシュすると余分なものも片付けたくなる。先日けっこう処分したが、今日も新たに出ていたものを清掃事業所に行って処分した。本当に家の周りはすっきりした状態になった。

さて、この3週間ほどの工事で感じたのはプロの仕事である。
「ある程度経費をかけている上手に仕上げて当然」という意識が依頼する側にはある。
それに見合った仕事ぶりで、依頼に応えてもらった。満足である。

教師の仕事も同じだ。学校教育予算が職場でも時々話題になるが、教育現場で一番かかっているのは人件費。
それに見合った働きをするのがプロの仕事だ。
教員の平均年齢が高い本県よりも、自分はさらに数歳高い。見合った働きをしなければと思う。

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2010.08.12

有給休暇消化率

 先日のニュースで「有給休暇使い切り 日本は最下位」というものがあった。
 「だろうなあ・・・」と思ったら驚いた。日本で使い切った人が33%と出ていたからだ。少ないからではない。私の実感より、多かったからだ。「3人に1人は年休を使いきっているんだ・・・」ということに驚いたのである。

 ちなみに私の周囲で使い切った人は、今までの同僚で数人しかいない。日本の多くの職場はそうなのではないかと推測する。そこで別のデータを探してみたら、こちらのものがあった。「使い切らない人が94%」だから、使い切る人は6%。さらに平均習得日数も9.3日。自分の実感と合っている。

 企業文化や祝日の日数、休日への考えも違うから、海外と単純に比較して「働きすぎ」とは思わない。ただ、「遅くまで働いているのがいい」とは思わない。
 勤務時間内に生産性を上げたり、会議を効率的に行う等の工夫をして、子どもたちに向かい合う時間の確保をすべきだと思っている。そういう点では、「教員の仕事の在り方」自体が教員の職場で話し合われてもいいと思っている。

 ところで、先のサイトで、「どうすればもっと有給休暇を消化することができると思いますか?」という質問があった。「上司が有給休暇をとることを奨励すれば」という答えがトップだった。
 これについては、立場上奨励もしているし、取りやすい環境づくりにも努めているつもりだ。
 同時に「上司や同僚がもっととれば」という答えの割合も結構高い。これについては、今年の8月で切れる今年度の年休は今まで一番少ない日数になってしまった。職場では奨励していても、自分が実行することの難しさを感じている。

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2010.08.11

冊子での発信

3日の野口芳宏先生の研修会で、県内の校長先生が発行している冊子を購入した。
A4判で200ページ以上ある大作だ。著名な先生で、「冊子で実践を発行されている」という話はお聞きしていたが、実際に手にとってみてその内容の充実さに驚いている。
しかも表紙には「12集」と書かれている。つまり、このような冊子を12年間続けているということがある。(今回は事情があった2年まとめの発行)

授業づくり、教材分析、校長室通信、そしてコラム。付録として読解力育成のためのワークが書かれている(付録といっても100ページ以上もある)。
日々発信されているものであろうが、このように冊子にして公開されるということは、それなりに質の高いものに仕上げなければいけない。その充実度に感心するばかりである。

自分のブログや仕事日記を書いているものの、それらは気楽に短時間で書いているものだ。自分のアウトプットの場とした依頼された原稿を書くこともあるが、それらは内容やページ数に制約がある。
一定の質のもので自分の書きたい内容を記録として残し、発信するメディアとして「社会科教室」風のことを考えてもいいなあ・・・とこの冊子を見て思った。すぐにではないけど。

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2010.08.10

有難きプール当番

岩手では夏休みに「プール当番」がある。
学校によって違うが、大きくは2つのパターンだ。
1つはPTAの当番に任せて、日誌や鍵、濃度といった管理面の部分だけを教師がするパターン。
もう1つは上記の管理面に加えて、実際の監視をPTAの当番さんとするパターンである。
今までの在任した5校のうち4校は監視も一緒にしていた。管理面だけは1校だけだった。

さて、本校もPTA当番の方と一緒に監視をする。子どもたちと一緒に泳ぎたい、遊びたいという気持ちもあるが、重大事故が起きては大変なので(他校も一緒に泳いでいる)、じっと見ている。1回1時間45分。それが本校は3回。学校では担当として私が当番になる。

このような当番を担任の時には、嬉しく思ったものだ。担任している子たちとじっくりと話せるいい機会だからだ。それは今も同じ。およそ7割~8割の子どもたちが参加する。バスの中、休憩時間に子どもたちに話しかける。「宿題は終わった?」「夏休みは楽しい?」というようなことだ。たわいのない雑談だが、子どもたちも出掛けたことや、お祭りのこと、いとこが遊びにきて賑やかなこと等、話してくれる。特に1年生は、初めての夏休みを楽しんでいることがよくわかった。

室温も水温もかなり高い水泳であるが、このような子どもたちとの会話は一つの清涼剤だ。有難きプール当番である。

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2010.08.09

「暑い」なんて言ってられない

今日は夏季休暇をいただいて在宅で仕事。家の修繕の対応を兼ねている。合わせて家から出たもろもろのゴミも清掃事業所に運搬した。こういう時でなければできない仕事である。

我が家も築18年目となり、いろいろな面で古くなってきた。今までも定期的に様々な修繕はしてきたが、今回下水道の修繕とセットで外壁や屋根の塗装、サンデッキ他の修繕もすることにした。
それにしてもこの暑さの中での作業である。いくら仕事とはいえ、ホントに暑そうだ。これに比べたら、職場での暑さなんて「暑い」なんてとても言えない。屋内だし、力仕事をしているわけでもない。プール監視の仕事にしても、汗はかくにしてもたいしたことはない。
清掃事業所も似た感じだった。あれこれ運ぶ我が家からの燃えないごみの数々にも丁寧に対応していただいた。
明日からの盆前の3日間の勤務。「暑い」なんて言ってられないなあ。

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2010.08.08

一関で東北青年塾

久しぶりに東北青年塾の案内です。
今回は講座名人の野口晃男先生の講座です。しかも専門の図工です。私は初任研の時の野口先生の図工の授業を参観し、「子どもの思いを深める図工はこのようにすればいいんだ」と感銘を受けました。
私自身は青年塾を卒業して活動はしていませんが、今回は岩手のメンバーががんばっています。
お近くの方、興味がある方、いかがですか?
以下、案内文です。
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第18回東北青年塾は、メイン講師に野口晃男先生をお迎えして、図画工作科の指導を通して子どもたちの心の育て方について話していただきます。
初の岩手県一関市での東北青年塾の開催です。毎回来てくださっている方に加えて、岩手県の方々、ぜひおいでください。

【プロフィール等】
 元小学校校長。盛岡市教育研究所相談員を経て、現在盛岡大学非常勤講師。
「子育てのヒント 校長室の窓から」等を発刊し、子育てや教員養成について、全国各地で講演活動を続けている。
今年1月〜IBCラジオ「のりこの週刊おばさん白書」で「野口先生の子育て講座」が放送中。
更に「盛岡タイムス」「岩手日日」「胆江日日」「東海新報」等で、教育コラムが連載され、多くの読者の共感を呼ぶ。

■テーマ  『子どもの心を育てる造形教育』
       〜造形遊びの指導、物語絵の指導、児童画の見方〜
■主 催  東北青年塾
■日 程  2010年8月21日(土) 13:00〜17:00
■場 所  一関市総合防災センター:大会議室(一関駅から徒歩7分)
■参加費  2000円
■内 容
第一部 東北青年塾生模擬授業
   ○ 模擬授業 小野浩司(福島県郡山市小学校教員)
第二部 野口晃男先生講座
   1 造形遊びで楽しもう(新聞紙を使って)
   2 物語絵の指導の秘訣(「おじいさんのランプ」)
   3 児童画の見方のここがポイント

(18:00〜 懇親会 一関駅前 4000円程度を予定)

■準備物(当日持参してください)
○ 新聞紙二日分
○ 紙ガムテープ(100円ショップ程度のものでOK)
○ 油性サインペン(下絵用)
○ 水彩絵の具用具一式

■定 員  50名
■締 切  8月20日(金)(または、定員に達し次第)
■申込方法 以下の必要事項をご記入の上、メールにてお申し込みください。
      iabetaka@yahoo.co.jp(東北青年塾代表:阿部隆幸)
      参加費、懇親会費は当日受付でお支払いください。

 1 名前
 2 勤務先
 3 メールアドレス
 4 懇親会参加の有無

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2010.08.07

岡山県総合教育センターの「見学」

昨日の講座の合間を利用して、センター内の見学もさせていただいた。「教育関係施設」の見学は自分は好きである。もっともいつも駆け足での見学ではあるのだが。

部長さんのご案内であちこち回ったのであるが、メディアセンターでの工夫に興味をもった。
まずは社会科副読本。県内各地のものが展示されていた。「教科書準拠型」「ワークブック型」「自主編成タイプ」と様々なものがあり、おもしろかった。デザインする編集者の考えによって違うだろうが、岩手県内はどのような傾向なのだろうと考えてみた。
さらに、実物投影機、デジタル教科書、校務ソフトがすぐに使える状態になっていた。これだと触ってみたくなる。あとでお聞きしたら「展示方法も工夫している」ということがわかった。ちょっとしたことであるが、自校での展示を考えるヒントになった。

研修システムで目を引いたのが第2、第4土曜日の自主研修。メディアセンターを開館するだけではなく、担当指導主事が講座をもつとのこと。あくまでも自主研修だから、教員も自主的に参加するという仕組みだが、学ぶことに意欲がある教員や平日はなかなか学級を離れられない教員のニーズに合っている。(管理職にとっても有難いだろう)
この日程だと8月は14日がその日。そして予定通り、お盆期間中でも開かれていることがチラシにも書かれていた。
ちょっとした時間でも自分の見学研修を深められたのは収穫だった。

 ※その他にも久しぶりの中国地方だったので、「教材研究」ができた。有難いことだった。

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2010.08.06

情報社会について学び直した

岡山県総合教育センターのお招きで講座を受け持たせてもらった。
「言語力育成及び情報社会を教えるための授業づくり」という内容で「情報社会を教える社会科の授業」というテーマである。
情報社会を教える授業というのは、3年前まで自分のメインの研究だった。そのためのテキストを自作して授業にかけたり、その効果を数値化したものだった。
今回改めて講座をもつにあたって、それらの自分の研究を見直しただけではなく、新たに学習指導要領を読み直したり、広く文献や教科書を研究した。さらに高校の先生も参加されるということで、高校の情報の教科書にも久しぶりに目を通した。
 
講座では2時間と余裕があったので、「情報社会を教える必要性」「模擬授業」「授業を作るために」の3部構成で講座を組み立てた。
この中では模擬授業がメインになる。ここの1時間をかけた。希望研修ということで受講された皆さんは実に反応がよく、模擬授業もしやすかった。さらに講座の部分の熱心な様子にこちらも力が入った。
午後は午後で、皆さんが授業づくりをする様子を拝見させていただいた。これまた熱心に取り組む様子にしばし感心した。

私自身は招かれる立場であったが、このような場合、実は自分が学び直したり、刺激をいただくことが圧倒的に多い。今回もその通りであった。
自分の情報社会を教える時のコツを自分なりに分析したり、新しい模擬授業のネタを開発したり、受講された皆さんから聞き手として大切なことを学んだりと、まさに価値ある時間となった。また、県総合教育センターの先生方の気配りの細やかさや研究仲間との交流も忘れ難いものになった。お世話になった皆さま、本当にありがとうございました。充実した2日間になりました。感謝申し上げます。

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2010.08.05

お勧め「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」

 仕事術関係の本はけっこう読むが、教師の仕事術の本はそれほど多くはない。
 今回紹介するのは「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」(大前暁政著 学事出版)である。大前先生は30代前半の教師であるが、すでにかなりの量の著書を発刊されている。

 「きっとハードな仕事ぶりなのだろう」と想像していたら、「学校で一番子どもと遊び、学校で一番早く帰る教師」の一人という。確かに、「勤務時間内に全仕事を終わらせる仕事術」という章もあるぐらいだ。その具体的なノウハウがここには書かれている。「8割主義」「その場主義」といったように私自身の考えと同じところも多く、共感をもって読ませていただいた。

 そんな中で「これは大事」と思ったところがある。学校全体のための仕事なら喜んで行っているという点だ。私も今までの同僚だった先生で、力のある先生ほど学校全体の仕事を進んでしていた。若い頃からそういう尊敬できる先輩の姿を見て、「自分もそうならなければ」と思ってきた(なかなかできなかった部分もあるが)。その姿勢があるからこそ、校内でも大前先生の仕事ぶりが認められるのだろう。

 教師の仕事術そのものを学ぶ書としても、教師としてどのような姿勢で仕事に取り組むかを考え点としても示唆に富む本である。若手教師はもちろん、ベテラン教師にも自分の仕事を見直す点でまさにお勧めである。

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2010.08.04

「時間とお金」をかけて行く研修

昨日は休暇をいただいて、「鍛える国語教室in津軽」に参加した。
野口芳宏先生のお話は5年ぶり。それまでは少なくても3年に1回はお話を聞いていたので、今回はずいぶん空いてしまった。その分、心の中にぐいぐい入ってくる研修会になった。

その具体的な内容は、参加された方がブログに書いている。こちらこちら。こういう会を11回も続ける事務局の先生のおかげである。

さて、内容そのものが十分に価値あるものだったが、再会した人々との出合いが自分にとっては、研修会と同じぐらい価値があった。

・同じ県内の元気のある若手の先生
・前任校で同学年を組んだ先生
・管理職だからこそ学び続けている先生
・子どもたちを鍛えている事務局の先生
・そして何よりもブレない教育観、人生観を語ってくださる野口先生

もう20年近く前になるが、東京で野口先生の一日講座があった。その時に大変感動したことを、野口先生の最後の講座を聞きながら思い出していた。以来20年。今も学び続けられる幸せ、そして多くのすばらしい先生方との出合いを感じている。

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2010.08.03

有難い交流事業

昨日、本町の姉妹町の音更町(北海道)の交流事業に参加する子どもたちを見送った。夜の役場。夜行のフェリーで北海道に子どもたちは旅立った。
本校からも2名が参加。自費でいくらかはかかるが、町から多くの補助が出ている有難い事業だ。
町内各学校の20名の子どもたちはいい表情をしていた。自分も小学校6年生の時に大潟村(八郎潟干拓地にできた村)の宿泊研修に2泊3日で研修したことがあった。見知らぬ近隣の小学生と一緒の交流は思い出深いものとなった。出発前のあの緊張感が今でも思い出される。

さて、出発の時の子どもたちはそれほど緊張していないようにも見えた(いい意味で)。というのも、この交流事業は面白いシステムをとっているからだ。
一般的に交流事業はどちらかが訪問して終わりである。
ところが、本町と音更町との交流はお互いが、お互いの家でホームスティをすることになっている。すでに先週、音更町から訪問団が来て、各自の家で3日間一緒に交流をしている。そして今度は逆にこちらから訪問をする。いったん別れた友だちに再度友だちの故郷で会うのだ。不安というのはなく、むしろ「また会って交流できる」という希望でいっぱいであろう。
1度ならず、短期間で2度も交流でるのなら、交流の深まりは大きいと思う。
いいシステムの交流事業と感じている。

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2010.08.02

最近の読書から

やはり夏休みはいい。読書量が確実に増える。このごろ読んだ本から紹介したいものを2冊。

修身論」(小林よしのり著 マガジンハウス)
 今まで単行本に掲載されたものの中から、題名に即したものを再録したものだが、何度読んでもおもしろい部分は価値がある。特に「いじめ」と「魂をつくる教育」の章は教師として考えさせられた。解説は書き下ろし。こちらも考えさえる部分が多い。

「初等教育資料8月号」(東洋館出版)
 特集テーマが「小学校における勤労観・職業観をはぐくむ教育」である。先日の学校経営反省会でキャリア教育の実践の難しさが話題になった。この雑誌は、本校にとってタイムリーな実践が掲載されている。

夏休みは本屋での立ち読みの時間も増える。子どもの頃から立ち読みの時間が幸せだった。大学ぐらいになると、気づいたら1時間も読んでいたということはざらだった。
しかし、先日近所の本屋さんが閉店した。小さな本屋ではない。十数年前はよく立ち読みしていた本屋さんだ。考えてみれば、自分もネットで購入する割合の方が高い。自分と同じ傾向の読者がその閉店の原因になったのだろう。何とも申し訳ない気持ちだ。
 

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2010.08.01

ネットがつなぐ

朝のニュースをふと見ていたら、小児がんの子たちをつなぐ取り組みが紹介されていた。
ネットで調べるとこちらの大会だった。
都合上、なかなか実際に会うことができないメンバーが、ネットがあるからこそつながれる。番組では、顔を見ながら会話するだけではなく、ネットで大学生が問題の解き方を教えているところも紹介されていた。その大学生もかつての小児がんの経験者。ネットを通じての会話が自然で、これなら患者も励まされるだろうと感じた。
ちなみに運営しているのはNPO法人。

ネットを心ある人々が有効に活用して、世の中のためになる活動をする。その典型例だと感じた。

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