お勧め「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」
仕事術関係の本はけっこう読むが、教師の仕事術の本はそれほど多くはない。
今回紹介するのは「忙しい毎日を劇的に変える仕事術」(大前暁政著 学事出版)である。大前先生は30代前半の教師であるが、すでにかなりの量の著書を発刊されている。
「きっとハードな仕事ぶりなのだろう」と想像していたら、「学校で一番子どもと遊び、学校で一番早く帰る教師」の一人という。確かに、「勤務時間内に全仕事を終わらせる仕事術」という章もあるぐらいだ。その具体的なノウハウがここには書かれている。「8割主義」「その場主義」といったように私自身の考えと同じところも多く、共感をもって読ませていただいた。
そんな中で「これは大事」と思ったところがある。学校全体のための仕事なら喜んで行っているという点だ。私も今までの同僚だった先生で、力のある先生ほど学校全体の仕事を進んでしていた。若い頃からそういう尊敬できる先輩の姿を見て、「自分もそうならなければ」と思ってきた(なかなかできなかった部分もあるが)。その姿勢があるからこそ、校内でも大前先生の仕事ぶりが認められるのだろう。
教師の仕事術そのものを学ぶ書としても、教師としてどのような姿勢で仕事に取り組むかを考え点としても示唆に富む本である。若手教師はもちろん、ベテラン教師にも自分の仕事を見直す点でまさにお勧めである。
The comments to this entry are closed.
Comments