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September 2010

2010.09.30

教師としての基本を思い出す

先日も紹介したが、こちらの本を読んで、「そうだ、そうだ」と共感できる部分が多かった。
教師としての基本について学び直しをさせていただいた気持ちである。
「話し慣れていると思い込まないで」「使った物は直ちに返すことが」「志は高く腰は低く」「肩書きなしで親しまれる人に」といった小見出しを出しただけでも、教師として何を基準に仕事をしていくかということを学べる。校内の先生方に勧めたい本である。

その中で、特にも印象に残ったのが「生涯の灯となる言葉」の部分である。
日本が貧しかった時代、貧しいくらしをしている児童がいた。雨の日も姉の古い傘を使っている。その子に担任が「君は偉いなあ、傘を大事に使う子だから」と声をかけたという。その子にとっては、の言葉が生涯の励みになったという。
担任からすれば、何気なく一言かもしれない。しかし、それが子どもにいついつまでもいい影響を与える。私たちの仕事の大事さを物語るエピソードだ。(しかも、この部分の後半はこの逆のエピソードが書かれている)

この部分を読みながら、ハッとしたところがあった。自分自身も子どもたちに何気なく声をかけているが、どうなのだろう?励みになっていればいいのだが、逆効果になっているところはないのか。また、先生方にも同様にあれこれ声掛けをするが、それについてはどうなのだろうか。思わず考えてしまった。まあ、考えること自体が意味があることなのであろう。

「本を読むということは自分を見つめ直すことである」ということを改めて感じた読書である。

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2010.09.29

意義の大きい講習会

今日は本の修理講習会があった。町の図書館が主催。本校を会場に本学区の方を対象に行う。
町の図書館でも今までは行われていたが、本校会場は初めて。ちなみに他の小学校区でも行われている。
夜の6:30から、自分は学校担当として参加した。保護者の方を中心に他に7名の出席だ。
夜ということで、「今日も遅くなりそう・・・」という気持ちもあったが、出席して大変よかった。

まずは初めての経験ということで、本に関わる知識が増えたこと。本の各部の名称で「天」や「地」などは初耳だった。
次にカバーかけの経験ができたこと。自分は不器用なので、この手の作業は苦手だ。それでも、教えられた通りにやってみると、満足のいく仕上がりになった。小さな喜びである。
さらに、この講習会のスタイルが気に入ったこと。講師さんの他に3人のボランティアさんが入り、補助しつつ本校の図書館の本を次々に修繕してくださっていた。町の図書館による、学校図書の修繕ボランティアである。改めて手続き等をしなくても、こんな形でできるのだと感心した。同時に、この本の講習会によって、学校での「本の修理ボランティア募集」の可能性も出てきた。
さいごに中学校の子も参加し、技術を身に付けたことにより、委員会活動で取り組める可能性が出てきたこと。図書委員会の活動の1つに修繕があってもよい。

自分自身の学びだけではなく、様々な波及効果を考えると、この講習会の意義は大きいと感じた次第である。

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2010.09.28

コメントから学ぶ

日本教育新聞に「明日の授業を創る」というシリーズが掲載されている。1教科1人の実践が掲載され、それに大学の先生がコメントをするというパターンが多い。
今回は社会であった。東京の小学校の6年生の実践が掲載され、それにかつて教科調査官だった北俊夫先生(国士舘大学教授)がコメントされている。そのコメントが自分にとっては新鮮だった。

・「学習内容をいたずらに難しくせず興味・関心を持たせ、歴史嫌いにしないことが大事である」
→興味・関心を持たせる工夫はいろいろとしてきたが、同時に小学校では難しいというレベルのものをしていた時もあった。特に自主教材を使う時などは、自分の思い入れが多く入っていた。結果的には子どもたちを歴史嫌いにしていたかもしれないと反省。

・「縄文時代の学習で、想像図を使う場合、児童のイメージを固定化させてしまい、柔軟な発想ができなくなることもあり、注意したい。」
→歴史で図が出た場合、「これは子どもたちの考えを広めるチャンス」と考えて、いつも十分に時間を注いで分析させていた。こういう発想はなかった。これまた反省。

・「学習指導要領には「狩猟と採集」とあるので、縄文時代の学習では、「食」に視点をおいて指導するのもよい。歴史における「食育」の視点である。」
→こういう学習指導要領の読み取り方を見につけたいと思った。

 教科調査官時代の北先生の著書はかなり読んだ記憶がある。今もあれこれ出版されているはず。このようなコメントが出てくる「見方・考え方」を学びたいと思う。文献を探してみよう。

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2010.09.27

副校長のネットワーク

町の副校長会の研修会に出席。会議の中で情報交換の時間がある。
ここで交わされる情報は貴重だ。各学校の様子だけではなく、副校長職として「ああ、このような視点で仕事をしなければいけないんだ」と学ぶことがしばしばである。今日は「学校評価」の視点での考えを学ばせていただいた。また、他校の事例は貴重な知識となる。同職のネットワークはやはり有り難いものである。

他市町村での副校長のネットワークはどれぐらい機能しているか、詳しくは知らないが、本町は恵まれている。
年に10回は集まる機会がある。そういうシステム作りがずっと以前からされてきた。
そして、そのシステムを毎年維持している。今年度は私が事務局なので、今までと同様にシステムが機能するように努めた。あと集まるのは2回だ。うまくバトンを渡すことができればいいと思っている。

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2010.09.26

研究の「腕」

今日は副校長会のレポート書きに専念した。テーマは学校評価。地区の副校長会研究大会の原稿となる。A4で10枚。4枚分は資料やアンケート結果だから、実際に執筆したのは6枚分。一応研究レポートだ。(「研究論文」ではないなあ・・・)
本や雑誌の原稿は書いているが、このような研究物は久々であった。自分なりの分析、知見を交えて研究の原則に沿って書いた。明日の町副校長会で検討される。

書きながら思ったこと。
研究の「腕」が落ちているということだ。
当たり前といえば、当たり前だ。ふだん書くトレーニングしていないからだ。
しかし、研究活動に関わっていれば、その腕の低下もいくらか防げたかもしれない。
ちょうど秋の今の時期は各種学会の発表シーズンだった。といっても教諭のラスト3年だけだったが。
それでもその時に学んだことは大きかった。校務でも研究主任として、多くの研究物を書いていた。
腕は落ちたといえども、その時の財産で今回のレポートも書くことができたと思う。
その時の学びを今後どのように生かしていくか。腕は落ちたものの、生かせる道はあるはずだ。

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2010.09.25

ようやく定着?

会議の運営をどうするか・・・ということは管理職として職員会議の司会をする自分が常々テーマとしていることである。(岩手では副校長が司会することがほとんど)
研究会については、ワークショップ型研究会が定着して、安定した運営がされるようになってきた。意見も活発に出て、助言者からその様子を評価されることも多くなった。

ただ、職員会議は課題であった。研究会と違って、行事等の提案であるから、共通理解や確認がほとんどなのに、赴任1年目は時間が特にかかっていた。2年目から、「提案を短く」という点を共通理解したのであるが、それでもまだまだだなあ・・・という段階であった。

3年目からは、「提案文書を読んでいる」という前提で提案してもらうことにした。それでも、どうしても「話さないと提案したことにならない」という思いこみがある先生もいた。しかし、「書かれている通りです。1つポイントは・・・」というように20秒ぐらいで提案する先生もいて、「おっ、これはいいぞ・・・」と思ってもいた。

気づけば2学期になってからの職員会議は1時間以内で終了するようになっていた。話し合いや意見交流も以前と同じようにできていてである。
「提案は文書に書かれているから、短く(あるいは「なし」で)」ということが、ようやく定着しつつあることを実感している。

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2010.09.24

今度はドキッとした文章

週刊「教育資料」(教育公論社)の中に野口晃男先生が「校長講話」を連載している。
その中に、ドキッとした文章が並んでいた。先生方への講話原稿の例である。

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□「忙しいの実感は、年代によって異なる

(20代、30代の例のあと)
40代、忙しいと感じるのは自分の無力さの裏返し。忙しいなどとは口に出すのも恥ずかしい。人より先に、人より速やかに仕事を片付けているのが40代です。
50代、自分の仕事はさらりとやって、後輩の面倒をみるのがこの年代。実力ある先生の口からは、忙しいの言葉は出てきません。その先生は、不平不満を言う暇があったら、黙って仕事に集中しています。悩んだときは、仕事をたくさん抱えている先輩に相談しましょう。
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自分自身「忙しい」と言うことは禁句にしてきた。それは守れている。
しかし、「速やかに」「さらり」と自分の仕事をしているかと言えば別。まだまだだなあ・・・。

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2010.09.23

子ども向けに話すネタ

子ども向けに話すネタを探していたら、こちらのサイトを再発見した。
「再発見した」というのは、以前ラジオ番組で回答者のお一人の回答ぶりに感心して、Webを検索したことがあったからだ。今回は、理科の授業でちょっと入れたい小話を探していて辿り着いた。希望通り、子どもたちが面白がる内容のものを見付けることができた。
このサイトのよさは、やはり子どもたちの「疑問ぶり」にあると思う。大人では考えつかない発想だとつくづく感心してしまう。
ところが、番組はすでに2年も前に終了していた。似た番組を夏休み期間中に聞いていたので、「ああ、子ども電話相談か」と思っていたが、考えてみたらそれはNHKだった。それでも、このようにWebに記録が残っているので、再活用できると改めて感じた。
ちなみにこのWebからリンクされている、「全国子ども電話相談室・リアル!」は生徒指導的なことを考える点で自分にとっては学びとなるWebである。

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2010.09.22

ハッとすること

日々、ハッとすることはあるものだ。

朝、いつものように職員室に何人かの子たちが挨拶していく。
教室に向かう前に、職員室入り口で「おはようございます!」と、中にいる職員に向けて挨拶をするようになった。
私も職員室にいる時には、大きな声で「はい、おはようございます」と返している。

今日も、「おはようございます!」という声が響いた。
「おー、また今日もおはようございますシリーズが始まるなあ・・・」と思いながら「おはようございます!」と返した。しかし、いつもと違うのは、パソコンに目をやりながら、言ってしまったことだ。
あわてて、その子を見る。ところが、すでに教室に向かって行ってしまっていた。
「目で挨拶」・・・挨拶の基本を怠ってしまった。猛省である。
ちなみにこれは職員との会話も同様である。パソコンの画面を見ながら以前同僚と話したことがあった。
猛省し、今は手を休めて対面で話しているようにしているが、「完全にしている」と自信をもっは言えない。
まだまだ修業が必要だ。

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2010.09.21

本を買いたくなる

いつもチェックしているこちらのブログに「教師は批判されることに不慣れである」という刺激的なタイトルがあった。内容を読むとまさにその通りである。「ああ、いるいる」という感じである。
「もしかしたら、過去の自分も似たようなことがあったかも・・・」と反省しながら、読ませてもらった。

こういう文章を読むと、書かれている本を購入したくなる。
「そういえば飯田先生の本は1冊しか読んだことがないのでは・・」としばし考えた。20年ほど前は、教育雑誌によく連載され、学級経営の提言に刺激を受けたことを思い出した。
きっと古い本だからないのでは・・・と、アマゾンで検索すると新品は品切れだったが、中古のものでは確かにあった。
ブログで本を購入したくなり、即購入して数日後には読める。有難い時代である。

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2010.09.20

モニター制度

とある教育雑誌のモニターを終えた。
雑誌が送られてきて、それに対して感想や意見を述べるものである。
モニターをして、一番のメリットは、その雑誌を「真剣に読む」ということである。やはり、人に対して感想を述べたり、意見を言ったりするためには、そうせざるを得ない。真剣に読めば、得るものも多い。
同時に雑誌の全体構成や特集以外の記事にも目がいく。「編集」という視点も広がるわけである。

自分が出版した本に関わってのモニター募集の連絡も出版社さんから受けた。
これはモニター側にとっては先のメリットがあると同時に、自分の本についてのコメント(辛口を含めて)をいただけるので、有難いことである。どうしても身内の感想だと厳しいことは言われないから、不可欠である。

そもそも自分が教育雑誌原稿を書くようになったきっかけは、「読者の声」がきっかけだった。
モニター制度ではなかったが、それに近いシステムだった。
今は廃刊となった教育雑誌であるが、「読者の声」の応募があり、真剣に読んだ感想を書いた。教師4年目のことだった。そうしたら、編集者さんから「実践レポートがあったら送ってください」という連絡があり、それまで書きためていたレポートを送った。そこから原稿依頼されるようになった。
あのハガキがなかったら、サークルに入っていない自分が原稿を書く機会はなかったであろう。あったとしても、すぐには巡ってこなかったであろう。

今はそのような「読者の声」自体を作っている雑誌はほとんどない。しかし、メールで感想は送りやすくなった。その点では、教育雑誌の「自主モニター」もいいであろう。今までの雑誌を読む真剣度が違ってくるのではないかと思う。

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2010.09.19

最近の読書から

仕事の成果を何倍にも高める教師のノート術」(大前暁政・黎明書房)
若手教師でありながら、次々と著書を発刊される大前氏の本。今回は教師のノート術(※ノート指導ではない)の本。教師の仕事術の本は最近は増えてきたが教師のノート術はホントに少ない。多くの教師がパソコンだけではなく、ノートを併用しているはずなのに・・・である。その点で価値がある。
内容もお勧め。「1ページ1内容が基本」「8割主義でとにかく書きだす」というようにノートの具体的な活用術が書かれているが、ノート活用を通じて大前氏の仕事術を学ぶことができる。

「総合教育技術」2010年10月号(小学館)
特集が「2010年女性教師たちのリアル」。この雑誌では珍しいキャッチコピーだなあと思っていたら、内容・構成はもっと大胆。思い切った特集である。各地の女性教師の写真、教師生活を描いたマンガ、座談会等、女性教師の日常にスポットライトをこれだけあてた教育雑誌の特集は記憶にない。同時に、この特集が管理職向けの雑誌になぜ掲載されたか考えた。男性が多い教員管理職社会での女性教師の理解促進になるであろう。

社会科教育」2010年10月号(明治図書)
特集が「教材資料 ナゾ解き型 に変換!発問100選」である。資料をどのような発問で扱うか。そのこつが掲載されている。発問のポイントを知る点で参考になる。

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2010.09.18

小さい学校の大きな活躍

今の学校に赴任した時の始業式で印象に残っている挨拶があった。
その時の中3の生徒会長の挨拶だ。
「人数が少ないことを言い訳にしないでがんばりたい」というものだった。
小学校は全校で31名。そして中学生は13名。
今はすっかり慣れてしまったけど、赴任当初は「少ないなあ・・・」といつも思っていたものだ。

中学校は人数が少ないから部活も1つ。卓球部のみ。団体戦にしても他校は3年生がメインだが、小規模校だと入部して3カ月の1年生も出なければいけなかった。正直、地区大会でも厳しい戦いが続いていた。
ところが、昨日、今日の新人戦は快挙の連続だった。団体戦は女子が優勝。男子が3位。10チームの中でだ。特に男子は人数不足で「0-1」からのスタートで、決勝リーグに勝ち上がった。ちなみに女子は団体戦ぴったりの人数だ。
個人戦も女子が1位と2位。それまで一生懸命に応援して盛り上がっていた子たちも、決勝で自校同士が戦うという初の事態に何とも応援しにくかったようだ。その決勝もお互い2セットをとってファイナルセットも互角という見ごたえのある戦いだった。レベルの高い決勝だった。

「小さい学校でもできる」ということを証明した形で、大変勇気づけられた。
これには先生方の努力もあるし、人数が少ないが故のメリットも生かしたと思う。個別指導は当然しやすくなる。一つの部活に4人の先生方がつくということはなかなかないだろう。
また、小学校時代に子どもたちが地域で卓球練習をしていることも大きい。技術もさることながら、卓球に親しんでいること自体が、部活への意欲を喚起している。

小学校は小学校で先日の地区陸上では個人で好成績を収めた子がいた。小さい学校でもがんばる姿はやはり教師にとっても励みになる。

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2010.09.17

水沢小学校公開研究会

 前任校の水沢小学校には6年間いた。
 教諭としての最後を全力で駆け抜けた6年間だった。特に最後の年は研究主任としてワークショップ型研究会に取り組み、大きな成果をあげた。
 個人的にも、研究授業・取材授業、さまざまな執筆等、思い出多き6年間だった。
 同僚にも恵まれた。知的で熱心な先生方が多かった。「水小スピリッツ」という言葉がある通り、教育に真摯に向かい合う教師集団だった。今も伝統は引き継がれている。

 その水沢小学校が今年度学校公開を行う。
 詳しい案内はこちら
 自主公開が少なくなっている中、自主公開を行う。研究テーマも、研究領域も私がいたころと同じである。その頃と同じ熱心な研究会が今まで行われてきたことと思う。
 岩手の先生方にはぜひ参観していただきたいと思う。締切日は過ぎているが、まだ受付は大丈夫とのこと。
 特に社会や理科の公開は県内で少ない。価値があると思う。

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2010.09.16

心に残る言葉

志水先生のブログを毎日チェックしている。授業に関する至言が多い。
メルマガにも、そのブログの至言が書かれている。今朝送られてきて、改めて至言が多いと感じたところだ。
たとえば・・・

・先日、学習指導案を書いていた。真剣に集中して書き始めると、どんどんアイデアが湧いてくる。
・「困ったら話し合え」という原則はだめである。
・問題は、ごく普通のことに対して本当にほめることができるだろうか。これはなかなか難しい。
・50代の教師と20代の教師に対して同じアドバイスというのはおかしいことである。
・40代、50代になると全国を動き回っている。疲れはでるが病気はしない。健康の要素は、心と体。心に張りがあるから、体は疲れていてももつ。

一つ一つがなるほどだと思う。それにしても、全国を動き回っていて病気をしないという点は、すごいことだ。自分は最近「疲れた」というのが家に帰ってからの実感。(職場では当然ないが・・・)
「心に張りをもつ」状態が必要である。

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2010.09.15

子どもたちとの雑談から気づく

子どもたちが「朝の会」のことで雑談をしていた。
「朝の会の歌が楽しい」ということである。その学級の子たちは歌が大好きだ。これは大変結構なことだ。
さらに「もっとおもしろければいい」と話す。
「じゃあ、たとえばどんなのがいいの?」と聞くと、「30秒スピーチがおもしろかった」が一人の子。
「何それ?」と別の子が言うので、「じゃあ、先生がやってみます」と言って、昨日の陸上大会についてスピーチした。偶然ぴったり30秒で終わったので、子どもたちから「すごい!」と褒められた(笑)。
「他には?」と聞くと、「ゲーム」もいいというので、チョークの色当てゲームをして盛り上がった。
こういうことをしながら、自分の「朝の会」のことを思い出していた。

朝の会には「管理機能」「教育機能」「連絡機能」「集団作り機能」等、いくつもの機能がある。それらについて限られた時間で行わなければいけない。出席確認、健康観察といった管理機能、体育館使用禁止、委員会集合といった連絡機能は不可欠だ。
しかし、時として「管理機能・連絡機能のみの朝の会」になってしまうと子どもたちの朝の会への期待感・わくわく感も薄れてしまうであろう。
たかが10~15分の朝の会でも、毎日積み重ねれば「教育機能」「集団作り機能」は大きいものであった。
子どもたちの話を聞きながら、「朝の会・帰りの会」の話題が職員室ではなかなか出ていないことに気付いた。
さまざまなことをもっともっと話題にする必要性を感じた。

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2010.09.14

地区陸上競技大会

町内の小学校がここ5年間で5校減った。今は5校のみ。ちなみに今年度、さらに1校減る。
そういう事情もあり、昨年度まで開催されていた町の陸上記録会は廃止となった。ただ、これは地区(1市2町1村)の陸上競技大会があるから、子どもたちの取り組みにはそれほど影響はない。

小規模校の本校は5・6年の9名は「オール選手」。
それでも、「全員を伸ばす」という点では有難いこと。いくつものよさを感じた。

□苦手な子も励みになる
本校でも運動が苦手と思っている子もいる。それでも選手になるから練習をしなければいけない。実際の記録会では、そういう子たちの目標は他校と競うことよりも自己ベストを更新することだ。その点では目標を達成していた子が大部分だった。苦手な子でもその点では満足していた。

□入賞者も続々
町単独の大会よりも、地区大会はレベルが高くなる。そんな中でも、2位、3位、6位2人、7位とのべ5人もの入賞者。これは価値あることだ。職員全員で指導にあたった結果である。

□リレーの伸びが著しかった
他校が6年生がメインでリレーを組む中、本校は男子が5年4名、女子が6年2名・5年2名でリレーメンバーを組んだ。足が速い・遅いは関係ない。少人数だから自動的にほぼ皆選手。担当は自分だ。これはこれで、「持ちタイムを伸ばす」喜びがある。10回ぐらいの昼休みの練習で、子どもたちの力もぐんと伸びた。他校に比べたら速くはないものの、記録の伸びは立派。教え甲斐もあった。

およそ3週間の取り組み。子どもたちの伸びる場に立ち会えることは、やはり嬉しいことである。

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2010.09.13

外部から「即対応」を学ぶ

 「即対応」は仕事の基本原則である。自分自身は仕事術で「その場主義」と言っている。通知表のような大きな仕事は、その場主義ではできないが、いくつもの「小さな仕事」の多くは即対応できるものばかりだ。
 今日はその「即対応」を外部から学んだ日だった。

 一つ目は自分が部長をしている学校保健会会報紙の校正である。執筆者に校正を依頼し、一通り戻ってきたので、自分も再チェックし、さっそく印刷屋さんに校正原稿を送った。微修正だったからか、1時間後に二稿が早くも送られてきた。
 自分自身も先ほどチェックしたばかりなので、資料も揃っているし頭もホットだ。すぐに再チェックして校了とした。「即対応」は仕事を早めるということを実感した。

 二つ目は地震対応だ。今日は3時過ぎに震度3の地震があった。職員室にいて揺れを感じたので、すぐに放送機器のあるスペースに移動。揺れが激しくなったのですぐに対応するように放送した。自分自身の行動として落ち着いてできたのでホッとしていた。学校全体としても被害はなかった。
 そうしたら数分後、教育委員会から「児童・施設の被害確認」の電話が来た。「行政の立場での即対応」。これまた学ばせていただいた。

 その他にも、ちびっこマラソンの問い合わせやスーパーでの購入物の問い合わせについて、すべて迅速に答えていただいた。どの業界もそれが「普通」なのだ。教員の世界も当然「普通」でありたいと感じた。

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2010.09.12

学校で使う道具

がっちりマンデー」で学校で使う道具の特集をしていた。ノート、クレパス、水泳帽等である。

ノートはジャポニカ学習帳。百科事典的な内容がノートの裏表紙の裏側についていて、時々私も読ませていただいている。それが、「ジャポニカ百科事典」とは結び付かなかった。さらに表紙の珍しい草花や生き物の写真のこだわりも言われてみれば、そうだったのかと理解した。何と54種類ものノートがあるという。中には100マス計算用のノートもチラッと見えた。

「サクラ」のクレヨンとクレパスの話も面白かった。初任校は図工の研究校だったので、受け持った3年生は「クレヨン」も「クレパス」ももっていた。どう使い分けるのか分からず、子どもに「違いは何ですか」と質問されて、汗をかいたことを思い出した。

水泳帽子のメーカーの社長さんの「勉強すればするほど、したいことがたくさん出てくる」という言葉に惹かれた。どちらかと言えば、今の自分は「『しなければいけないこと』がたくさん出てくる」状態。モチベーションが高いのはもちろん前者だ。

専門的になる必要はないが、必要最小限の道具についての知識は必要だ。家本芳郎先生の様々な本には「チョークの種類・原料」「チョーク・黒板消しの使い方」が出てくる。たしか、こちらの本だったと思う。
有田先生も水沢小に来校された時のご講演で、「高い(値段の)チョークを使わなければ・・・」と、実際にチョークを使った時の音と感触でお話をしていた。
野口先生もホワイトボードを使う時のペンの太さやマイクの使い方について話されていた。
一流の実践家は例外なく道具へのこだわりがあるのだ。

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2010.09.11

新型車両

東北新幹線に乗車したら、新しい車両だということに気づいた。
まず入り口にある電光掲示板が大きくなっていた。流れる文字も読みやすい。自分の指定席を探すと、その表示も大きく書かれている。これだと以前より探しやすい。
座席に座ると、今度は足元に電源アダプターがあることに気づいた。今まで東海道新幹線では見たり使ったりして重宝していたが、東北新幹線では初めて。これだと東京往復も便利になると実感。もっとも車内でパソコンを開いている率は東北新幹線は東海道新幹線より圧倒的に低いが。さらに「読書灯」と荷物棚上の「反射鏡」等、あれこれ設置されて、感心してしまった。これからの新幹線乗車はより快適になるであろう。ただ、限られた新幹線だけだとは思うが。

「快適な環境」は昨日の施設設備の話に通じる。改善するのは授業だけではない。自分の役目として、学習環境・設備の改善も重要事。3年目となるとあれこれ見慣れてしまっているが、再度新鮮な目で見直す必要があるなあ・・・と感じている。

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2010.09.10

指摘されてこそ見えてくる

施設管理は管理職の重要な仕事の一つだ。
何かものを修理・修繕することは、自分にとってはかなり不得手な分野である。文系だったから、各種機械の操作等も同様。不器用だし、マニュアルを読むのも好きではない。

しかし、役職上、そんなことは言っていられない。管理職になってから、水道の故障、ドアの修理、機器の分解、蛍光灯の入れ替え等、多くの修繕管理作業をしてきた。これらは単純なものなので、まだいい。
しかし、ボイラー室、地下灯油タンク、電気関係といったものの話となると、理解に時間がかかる。昨日は消防署の方が来校し、あちこちの施設を点検していった。「ここのLPガスはどこから来ていますか」「この灯油タンクは何リットルですか」聞かれて即答できない自分を恥じた。施設管理ということで、あちこちを見回ったり、点検したりしているのだが、決まりきった点検に慣れてしまって新たに発見することが少なくなってしまっている自分に気付いた。
極めつけは誘導灯の一つがランプ消え。ふだん見慣れているところで、見逃していた。
こういうことから考えても外部点検は重要なものと改めて感じた。改めて初心に返って、「施設管理」の勉強もしなければいけないなあ。今の立場で重要な勉強である。

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2010.09.09

公開校の雰囲気

 本町は1年に1回はどこかの学校が公開研究会を行っている。(小中合わせて9校)
 県内では以前ほど学校公開研究会は行われなくなった。県の教科ごとの研究大会も10年ほど前からは2年に1回となった。また、公開研究校でも学年代表者だけが授業する場合もあり、公開校にいても授業者にならないこともある。
 こういうことから、「公開研究会で授業をする」ということは限られた機会になってきた。そう考えると自分自身は、恵まれた経験をしたと言える。
 今までの所属校では必ず市指定の公開研究会があった。特に2校目は、公開の盛んな学校で7年間で7回の公開研究会をした。
 公開があると仕事の負担は多くなるのは事実である。その分、教師はもちろん、子どもたちにも力はついた。そして、何よりも公開に向けて全教職員が取り組むことで、「全員の力で学校を高めているんだ」という雰囲気が醸成されて、団結力も高まった。
 2校目の学校では、その雰囲気がさまざまな行事や学年経営にも波及したものだった。
 もちろん、常時そういう公開ばかりではないであろうが、少なくとも自分にとっては「負担はあったが、価値ある時間だった」という感じであった。

 さて、昨日は町内他校の公開研究会だった。他校の公開をみる機会は限られているので、実に貴重な機会だった。
 研究内容や授業そのものだけではなく、公開校の雰囲気から学ぶことが多かった。たとえば、鍛えられた学級がもつ独特の雰囲気。知的な発言が続く空間。学級全体が高まっていることを参観している側も実感できた。
 研究に対する教師集団の姿勢も伝わってきた。研究紀要を読むと、学習意欲が研究が進むにつれて下がる傾向にあったことを正直に書かれていた。また、ペア学習やグループ学習の指導法にしても、プラス面ばかり強調するのではなく、マイナス面も率直に書いていた。研究に対して真摯な姿勢が伝わってくる。
 そういう雰囲気の中での研究。まさに「誠実な研究」という感じがした。そういう雰囲気を感じられる有難い公開であった。

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2010.09.08

講座Web記録から学ぶ

 野口晃男先生の図工の講座の記録が東北青年塾のサイトに公開されている。事情があって今年度から東北青年塾には参加していないが、講座等についてWebから学ばせていただいている。
 今回の記録は、実際の実技指導の様子、子どもたちの作品も紹介されていて実にわかりやすい。

 さて、野口先生は今全国各地でご講演をされているが、岩手では図工の指導者として著名である。私自身、20代半ばの頃、教育センターの図工講座でお世話になった。
 その時に一つ相談したことがあった。
 「本校は図工の盛んな学校(図画の公開をしたぐらい盛ん)です。しかし、子どもたちに「上手な絵」をかかせようと、技術指導になっている感じがします。もっと子どもたちに自由にのびのびとかかせてもいいと思っていますが・・・」と話した。まあ、自分の指導技術が未熟なことを棚に上げての相談でもあった。

 その時に野口先生からは「今の学校がそういう学校なら幸せです。いろいろと思いはあるでしょうが、指導技術で学べるものを学んだ方がいいです。他校に転勤した時に自分の実践したいことをすればいいのです」と話された。まだ、初任校しか経験したことがなく、視野が狭かった自分にとってこのアドバイスは納得がいくものだった。
 その初任校にはさらに2年以上勤務することになるのだが、そのアドバイスの通り、先輩方の実践から努めて学ぶように心がけた。それがその後も大変役立ったのは言うまでもない。

 それに似たエピソードが、今回の講座の中でも触れられていた。講座記録を読みながら、その時にやさしい笑顔でアドバイスしてくださった時のことを思い出した。

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2010.09.07

最近の本

最近読んだ本から。

■「すべての子どもがわかる授業づくり―教室でICTを使おう」(高橋純・堀田龍也編著 高陵社書店)
 本町に実物投影機が全教室に導入されたが、「何か参考図書は?」と聞かれた時にこの本を推薦している。ビジュアルでICT活用でポイントが明確である。このたび2刷になったということで、「必要とされているんだ」と改めて感じた本。

■「管理職のための「教育情報化」対応ガイド 」(堀田龍也編著・教育開発研究所)
 先日も紹介したが、改めて本を読んでみると画期的な本ということがわかる。教育の情報化について、わかりやすく体系的に書かれた本ということで、副題にある通り、「パソコンに疎い校長先生のための「学校の情報化」早わかり対策集」である。もちろん、パソコンに詳しい教諭にとっても広く学べる点が魅力と読後に感じた。

■「総合教育技術 2010年 09月号
 今回は授業の特色がメイン。第2特集では「これぞ公立校の底力」というテーマで、いくつかの学校が紹介されている。公立学校でもこのように思いっきりできるんだと感心。その他、冒頭に書かれている建築家の工藤和美さんのインタビューがおもしろかった。教員が執務する時の理想環境は何かを時々考えているのでその興味も広がった。

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2010.09.06

示唆に富むメッセージ

「管理職」対象の冊子「日本教育」にに、諸富祥彦氏のインタビュー記事が掲載されていた。「教員の悩みとメンタルヘルス」というテーマである。昨年の東北青年塾での御講演を思い出した。
その中に、いくつもの示唆に富むメッセージが書かれていた。

・一番必要なのは、教員同士の間に助け合いの雰囲気があることです
・校長や副校長・教頭は、何をすればいいかいうと、助けを求めてきた教員に、すっと援助を出せるような学校風土をつくることです
・20歳代の先生方は、仕事がわかっていなくても聞いてこないというのです。援助希求力が低い。なっぜかと言いますとプライドが高い。
・自信がないのにこれ以上弱音をはいたら、完全にダメ人間と思われてしまうという恐怖観念があるのです。
・どのような学年主任が適任かといいますと、「援助的リーダーシップ」と私は言っていますが、オープンな性格で、自己開示できる、つまり自分自身の悩みや弱音をふと声に出し、皆さんも困ったことがあったら話してくださいねと悩みを聞けるような教員です。
・統率的なリーダーシップではなく、援助的なリーダーシップをもった教員が学年主任に適任です
・担任の先生方に、理想の校長像をお聞きすると、「こちらの話もよく聞いてくれて、フットワークもよく、頼りがいのある校長」「いざというとき守ってくれる、親分肌の校長」という声が多いです

どれも「なるほどなあ」と頷くことばかりである。20代前半の時の自分も、弱音は吐けなかった。自分の学級経営のまずさを言うのは、プライド(今考えると全くくだらないプライドだ)が許さなかった。自分に余裕が出てくると逆に相談ができるようになった。自分に自信がなかったから、結局話せなかったのだ。
学年主任の時にも、自分の学級の弱みも話さない方だった。初任者と組むことが多かったから、その悩みはよく聞いていたが。学級経営上の問題もあったから、今考えるとあれこれ話してもよかった。
このような文章を読むと過去の自分に反省することばかりになってしまうが、それは今後の自分の教員人生に役立てていくしかないと思っている。

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2010.09.05

地域の団結力を見る

地区民運動会というのが、岩手であればだいたいどこでも行われる。
しかし、その多くが参加者が限られた人になっている。
私の住む水沢の学区も、何度か参加したことがあるが、年配者が多かった。なかなか若い人が参加する雰囲気はない。

しかし、勤務校学区は違っている。
今日がその運動会だった。
中心となる30代から50代はもちろん、お年寄りの皆さんも張り切って参加した。
それだけではない。さらに高校や20代の若者も多数参加した。(もちろん、小中学生も)
こんなに元気な若者が多ければ、地区の未来は明るい・・・そう思ってしまった。
まさに「地域総ぐるみ参加」の運動会であった。

特に地区対抗リレーは若者の独壇場。10代、20代の方が30代、40代よりも圧倒的に速い。その美しく走る姿に大きな拍手があった。
もちろん、「縄ない」等お年寄り向けの競技も、力自慢が活躍する綱引きの競技も盛り上がった。
まさに、「地域の団結力」を見た一日だった。

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2010.09.04

ブックトークでの発見

昨日3日、教育振興会主催で「ブックトーク」を行った。
これは毎年行っているもので、子どもたちの楽しみの1つでもある。
学校行事ではなく、あくまでも保護者+地域が主催なので、夕方の6時からの開催だ。
今回も9割の児童が参加。保護者や地域の方も十数名。本地区にとっては、大きな行事の一つだ。

さて、このブックトークで、有り難いと思うことがいくつかあった。

1つ目はブックトークをする講師の姿勢のすばらしさである。
低学年は「昔話」、高学年は「動物」というテーマで実施してくださったが、本を選ぶセンスに感心した。
そして、その講師4人のうち3人は「ブックトーク」は初めて。昨年度から学び始めたというボランティアの皆さんだった。打ち合わせの時にもそのことを話されていて、プレッシャーも感じていたようだった。
しかし、その分、しっかりと練習してきていて、お話の内容がしっかりと伝わってきた。
その証拠に自由読書の時間に、子どもたちはドッと本に群がった。これが子どもたちの関心を示していた。

2つ目は、行政のバックアップだ。講師の皆さんが紹介してくださった本は特別に貸していただけることになった。町図書館にそういう制度があるそうである。さらにこの講師の謝礼は町の家庭教育学級の予算。お金がなくても、本がなくてもできる取り組みである。

3つ目は、親子読書の雰囲気のよさである。自由読書の時に、低学年では母親がわが子に読み聞かせをする姿が5~6組見られた。何とも微笑ましかった。このようにして、子どもは本好きになるだけではなく、母親好きになていくのだろう。

こういう行事を実施するたびにこのような発見をする。有り難いことである。

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2010.09.03

自主研修への志

出張に行った先生から資料を見せてもらった。
その中に「体育研究会」の案内があった。
平日の18時から。隣村の小学校が会場だった。
主催者は、その学校の校長先生。

指導主事だったその先生が、前任校で飛び込み授業をしたことがあった。県の体育研究会の事前研修授業ということだった。
行政職にありながら、常にあちこちで飛び込み授業をされていた。もともと教諭時代も自主的な研修会に参加され、私も若き頃御一緒したことがあった。

校長先生になられて、今度は自校を会場にした自主研修会を開催している。
それも単発ではない。2カ月に1回の開催。
参加人数はもしかしたら少ないのかもしれない。
しかし、明らかに「タネ」を蒔いている。

校長と副校長という違いはあるものの、管理職として単身赴任している立場は同じ。
自校でのタネを蒔くことはしているが、外に向けてはどうか。そのことを考えさせられた研究案内であった。

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2010.09.02

広報部部長として学んだこと

一昨年から会報誌の編集の仕事を任されている。
学校保健会の会報誌であり、立場は部長である。
2年で終了だったが、事情があり、今年度も行うこととなった。
年2回4ページの会報であるが、編集にはあれこれ気を遣う。
何せ執筆料はないし、大変お忙しいお医者さんにも書いていただく。
自分の仕事量も増える。もっとも、どこの副校長も何かしら地区の仕事を抱えているが。
その編集でいくつか感心したことがあった。

■締切日まで全原稿が揃う
 原稿依頼をした皆さんには、締切日より早く原稿を出していただいた。
 これが一番有難いことだった。というのも、締切過ぎても原稿がこない場合には、請求の連絡をしなければいけない。ボランティアで執筆していただいているのに、心苦しいが請求しなければいけない。これがないだけでも気持ちが違う。

■忙しい人ほど仕事が早い
 お医者さんにも原稿を依頼した。お忙しい方だし、今までも引き受けていなかったということだったが、原稿依頼の趣旨を話し、何とか受諾していただいた。そうしたら、数日で原稿が届いた。依頼された限りは、すぐに仕事を行う・・・今までの自分のことを考えたら反省である。

■有難き校務の情報化
 一部の方を除き、データをワードや一太郎で送っていただいた。半分はメールで送られてきた。こちらの編集作業も実に楽であった。業者さんの編集作業も短期間になるとのこと。自分がスタート時は違っていたので、「ようやくここまできた」という思いである。

事務量が増えるものの、その立場になってわかることも必ずある。今回もそのことを学んだ。

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2010.09.01

心に入る言葉

とある学級に入る。掲示物の中で、すてきなカレンダーに思わず目がいく。
手作りで、温かい色で彩られたカレンダーだ。
見ると、1枚に一つ、メッセージが書かれている。
思わず目が行く。
自分の心に入ってくるメッセージがそこにあった。

・自分の輝ける場所は必ずあるんだよ。
・変化する勇気をもとう。新しい芽を育てるのは自分だ。
・あなたの花はあなたのまいたタネから咲くんだよ

子どもたちに語りかけたい言葉だ。同時に自分も心がけたいメッセージである。
特に「タネは自分でまかなければ・・・」というのは全くその通り。
自分もまだ何かしらの花を咲かせたいと思っている。
そのタネは何か。タネを探すことをやめてはいけないと思っている。

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