教師としての基本を思い出す
先日も紹介したが、こちらの本を読んで、「そうだ、そうだ」と共感できる部分が多かった。
教師としての基本について学び直しをさせていただいた気持ちである。
「話し慣れていると思い込まないで」「使った物は直ちに返すことが」「志は高く腰は低く」「肩書きなしで親しまれる人に」といった小見出しを出しただけでも、教師として何を基準に仕事をしていくかということを学べる。校内の先生方に勧めたい本である。
その中で、特にも印象に残ったのが「生涯の灯となる言葉」の部分である。
日本が貧しかった時代、貧しいくらしをしている児童がいた。雨の日も姉の古い傘を使っている。その子に担任が「君は偉いなあ、傘を大事に使う子だから」と声をかけたという。その子にとっては、の言葉が生涯の励みになったという。
担任からすれば、何気なく一言かもしれない。しかし、それが子どもにいついつまでもいい影響を与える。私たちの仕事の大事さを物語るエピソードだ。(しかも、この部分の後半はこの逆のエピソードが書かれている)
この部分を読みながら、ハッとしたところがあった。自分自身も子どもたちに何気なく声をかけているが、どうなのだろう?励みになっていればいいのだが、逆効果になっているところはないのか。また、先生方にも同様にあれこれ声掛けをするが、それについてはどうなのだろうか。思わず考えてしまった。まあ、考えること自体が意味があることなのであろう。
「本を読むということは自分を見つめ直すことである」ということを改めて感じた読書である。
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