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2010.09.20

モニター制度

とある教育雑誌のモニターを終えた。
雑誌が送られてきて、それに対して感想や意見を述べるものである。
モニターをして、一番のメリットは、その雑誌を「真剣に読む」ということである。やはり、人に対して感想を述べたり、意見を言ったりするためには、そうせざるを得ない。真剣に読めば、得るものも多い。
同時に雑誌の全体構成や特集以外の記事にも目がいく。「編集」という視点も広がるわけである。

自分が出版した本に関わってのモニター募集の連絡も出版社さんから受けた。
これはモニター側にとっては先のメリットがあると同時に、自分の本についてのコメント(辛口を含めて)をいただけるので、有難いことである。どうしても身内の感想だと厳しいことは言われないから、不可欠である。

そもそも自分が教育雑誌原稿を書くようになったきっかけは、「読者の声」がきっかけだった。
モニター制度ではなかったが、それに近いシステムだった。
今は廃刊となった教育雑誌であるが、「読者の声」の応募があり、真剣に読んだ感想を書いた。教師4年目のことだった。そうしたら、編集者さんから「実践レポートがあったら送ってください」という連絡があり、それまで書きためていたレポートを送った。そこから原稿依頼されるようになった。
あのハガキがなかったら、サークルに入っていない自分が原稿を書く機会はなかったであろう。あったとしても、すぐには巡ってこなかったであろう。

今はそのような「読者の声」自体を作っている雑誌はほとんどない。しかし、メールで感想は送りやすくなった。その点では、教育雑誌の「自主モニター」もいいであろう。今までの雑誌を読む真剣度が違ってくるのではないかと思う。

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