講座Web記録から学ぶ
野口晃男先生の図工の講座の記録が東北青年塾のサイトに公開されている。事情があって今年度から東北青年塾には参加していないが、講座等についてWebから学ばせていただいている。
今回の記録は、実際の実技指導の様子、子どもたちの作品も紹介されていて実にわかりやすい。
さて、野口先生は今全国各地でご講演をされているが、岩手では図工の指導者として著名である。私自身、20代半ばの頃、教育センターの図工講座でお世話になった。
その時に一つ相談したことがあった。
「本校は図工の盛んな学校(図画の公開をしたぐらい盛ん)です。しかし、子どもたちに「上手な絵」をかかせようと、技術指導になっている感じがします。もっと子どもたちに自由にのびのびとかかせてもいいと思っていますが・・・」と話した。まあ、自分の指導技術が未熟なことを棚に上げての相談でもあった。
その時に野口先生からは「今の学校がそういう学校なら幸せです。いろいろと思いはあるでしょうが、指導技術で学べるものを学んだ方がいいです。他校に転勤した時に自分の実践したいことをすればいいのです」と話された。まだ、初任校しか経験したことがなく、視野が狭かった自分にとってこのアドバイスは納得がいくものだった。
その初任校にはさらに2年以上勤務することになるのだが、そのアドバイスの通り、先輩方の実践から努めて学ぶように心がけた。それがその後も大変役立ったのは言うまでもない。
それに似たエピソードが、今回の講座の中でも触れられていた。講座記録を読みながら、その時にやさしい笑顔でアドバイスしてくださった時のことを思い出した。
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