このごろの読書
「ドラッカー 名言集 仕事の哲学」(ドラッカー著 ダイヤモンド社)
5年前に購入した本であるが、最近のブーム(?)もあって本棚で目立っていたので再読。何度読んでも本の端で新たに折るところが出てくる。まさに「哲学」である。今回、折った部分でのフレーズの一例。
・する必要のまったくない仕事、時間の浪費である仕事を見つけ、捨てなければならない。
・真に厳しい上司、すなわち一流の人間をつくる上司は、部下がよくできるはずのことから考え、次にその部下が本当にそれを行うことを要求する
・カリスマ性でも資質でもないとすると、リーダーシップとは何か。第一に言うべきことはそれは仕事だということである。
「誰でも成功する発問のしかた」(加藤辰雄著 学陽書房)
多そうで少ないのが発問の本である。この本は、多くの観点から発問について論じている。しかも、現場ですぐに役立つことばかりである。
「失敗学のすすめ」(畑村洋太郎 講談社文庫)
「失敗学」という題名に惹かれて購入。いつも読むようなビジネス書の感覚で購入したが、わりと理系的な失敗談が多く自分の読む本の中では異色なものであった。印象に残るエピソードがいくつも書かれているが、一番は強い時代の神戸製鋼ラグビー部。強さの秘密は一人一人がラグビー全体を知っていたとのこと。
これはよくわかる。今の立場になって担任時代には見えていなかった部分が見えてくる。学校教育全体を考える点では、担任から一歩離れるという経験は大きい。何らかの都合で若いうちに担任と離れることになったら、それはそれで貴重な経験ができる機会だと感じた。
« 授業へのこだわり | Main | 情報が情報を呼ぶ »
Comments