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January 2011

2011.01.31

いよいよ発刊!

いよいよ新刊が発刊されました。
プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座 ―0からプロになる秘訣23箇条―」です。
明治図書さんのサイトから注文、即購入が可能となりました。

改めて、本書の執筆意図を紹介します。(「まえがき」より抜粋)

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 本書は,読者の先生方にプロの教師として力をつけることを願って書いたものです。

 教師として身に付けるべき力は数多くあります。授業力や学級経営力だけではなく,仕事術や校内の分掌のリーダーとしての力も必要です。そして,何よりも「一教師として,どのようなライフステージの過ごし方をするか」という見通しをもっているか否かで,その後の教師人生は大きく変わってきます。

 私自身,初任校時代には失敗も多かったのですが,その時に「教師としてどのように生きたらいいのか。今何をすべきなのか」ということを真剣に考えることができたのは幸せでした。「毎日が修業」と割り切れば,授業力や学級経営力向上への意欲も出てきますし,失敗から学べることも多かったものです。とにかく,あらゆることから学び続けました。

 やがて,自分の得意教科である社会科や頻繁に発行した学級通信をベースに,教師としての自信も少しずつついてきました。同時に,自分なりの仕事術も生まれてきました。

 この本の中では,そのような私自身の仕事への取り組み方,学級経営や授業づくりの具体的な方法,スクールリーダーとしての心構え等を示しました。皆様のこれからの参考になればと願っています。
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学級経営や授業づくり以外の仕事術、校務分掌、スクールリーダーとしての役割についても記しました。
まずは掲載サイトをご覧いただければと思います。
よろしくお願いいたします。

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2011.01.30

した気になっている?

今朝のテレビはやはり深夜のサッカー優勝がメイン。自分は日ごろの生活パターンからするととても起きていられないので、朝のニュースに釘づけだった。

さて、その後に入った番組で「テストの必勝策」を特集していた。(岩手はこの番組は2週遅れで入る)
ラインマーカーやリビング学習、一夜漬け等が効果があるかどうかを実際に実験しながら検証するというものである。まあ、検証する人数もそれほど多くはないので「今回の実験では」という結果なのであるが、意外だったのが「ラインマーカー」を活用しての暗記モノの点数が芳しくなかったこと。

確かにラインマーカーを引いただけで「覚えたつもり」になっているのでは意味がない。
ふと授業や研究、仕事への取り組みも同じだと思った。言語活動を取りいれたからそれでよしとしている言語力の研究。音読、読み取り、発表、ノート等バランスよく活動はしているが、深まりのない授業。パソコンを使ってあれこれ文書は作っているが、それが学校改善にはつながっていない仕事ぶり。
どこか似ている。

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2011.01.29

元気な町くずまき

昨日の町学校保健会でくずまき高原牧場のふれあい交流室長さんの講演を聞いた。こちらのブログで中心になって発信されている方である。
「室長」という役職から何となく50代をイメージしていたが、何と30歳そこそこ。しかも医学部出身でありながら、現職についているとのこと。

葛巻町は岩手県でも元気な町の一つである。いや、一番元気な町に違いない。特別有名な観光施設があるわけではないし、人口も減っているはずだが、町全体でエネルギーや自然を生かした取り組みをしている。テレビの全国放送で何度か取り上げられている。

この牧場も来場者や交流者がどんどん増えて、10年前の10倍以上だということであった。「森のようちえん」や13泊14日(!)の「スノ―ワンダーランド」など、子どもたちにとって園や学校教育ではできない経験は確かに貴重だろう。

決して観光地ではない葛巻町が特徴を生かして町全体で活性化に取り組んでいること、そして室長さんの夢への取り組みぶりが特に印象的だった。そして、若い人の話を聞くことによって不思議と自分も若い気持ちになる・・・そんな気がした。

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2011.01.28

初めて知る教育用語

昨日は校内研で生徒指導の研修会を行った。担当の先生が多くの本を準備し、必要な資料を作成した。
それの紹介がメインだったが、こういう研修会もいいと思う。ふだん、あまり研究することがない分野だった先生もいるはずだ。私自身も初めて知る用語もあって、「これは何だろう」と思ったものだった。

さて、同じようにこちらのWebに「セカンドステップ」という言葉が出てきた。ネットで調べてみると、ずいぶん普及している用語だということがわかった。同時に自分の不明も恥じた。

こういうことが今までは必要はなかったのであるが、知識としてあれこれ学んでおくことにこしたことはない。もっと学ばなければ・・・。

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2011.01.27

学校放送番組を活用する

学校のネット環境では本校では動画再生が無理である。そこでNHKの学校放送番組の視聴はテレビでしかできない。せっかくインターネットでも見られるようになっているのに・・・と思い、残念に思っていた。

自分が一番使うのは社会科。ただ、手持ちで歴史動画ファイルがあるので、週に一回であるが子どもたちにクリップ教材という形で視聴させていた。これはやはり授業のスパイスになって、いい形で活用することができた。

今年度、東北放送教育大会に関わったこともあり、何とか歴史終了後の社会でも学校放送番組を活用したいと考えていた。そういうこともあり、あれこれ投資して何とか自分の授業で活用できるようになった。こちらの番組だ。これは6年の下の分野の授業で大きな力になっている。(「見える歴史」という番組名だが、下の分野もちゃんと入っている)

説明で活用するのはもちろん、ネットで視聴できるので時間を気にせず見せることができる。もちろん手間暇のかかる録画の必要もない。必要な部分で一時停止も可。番組を事前に視聴して授業を組み立てている。
このようなお助け教材はどんどん活用するべきだと改めて感じている。

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2011.01.26

きょういく特報部

2週間ほど前に掲載された「きょういく特報部」の記事がWebに掲載されていた。こちら。新聞紙とは違ってすぐには反映されないが、Webでしか見られない人にとっては有難いであろう。

さて、この「きょういく特報部」は興味のある記事が多いのであるが、昨日の話題は「通知表は手書きがいいか、活字か」というものだった。新聞記事であるから、手書きの温かみのよさとパソコン印刷の効率化の両方の立場にわたって書かれていた。手書きとパソコンの比率もジャストシステムさんのものと、一地方のものと両方併記というようにあくまでも事実提示を基本としていた。

これを読んで学級通信をワープロに切り替えた時のことを思い出した。もう20年近く前だ。その頃も「手書きの学級通信の方が温かみがある」という声も多かった。しかし、私の周辺では次第にワープロ派・パソコン派が多くなり、今や手書き学級通信の先生は本当にわずかである。
通知表もいずれはそのようになっていくのではと予想をしているが、ずっと手書きの通知表の学区では、この記事で「今はそういう流れになっているんだ」ということを知った人もいるであろう。現状の周知という点ではいい記事だったと思う。

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2011.01.25

新著目次&立ち読み公開

新著「プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座 ―0からプロになる秘訣23箇条―」の明治図書のサイトに、目次ページ、立ち読みページが追加されました。
こちらです。

先日までと違い、目次があると本全体の内容がイメージできると思います。立ち読みで一部ですが、実際の本の内容も見ることができます。
出荷予定日も1月31日と決まりました。
あと一週間。私自身もまだ手にしていないので、「早く見てみたい」と思っています。


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2011.01.24

「玉置流・学校が元気になるICT活用術」

愛知の玉置先生は尊敬する教師のお一人である。かつて一緒のプロジェクトをさせていただいた時に、その明快な主張ぶり、迫力ぶりに圧倒されたものであった。
教員時代はもちろん、管理職の時代、そして行政の時代と常にトップランナーである。先日も紹介したが、行政のトップにあっても飛び込み授業をしている姿は本当に敬意を表したい。

その玉置先生が単著を出された。「玉置流・学校が元気になるICT活用術」(プラネックス)である。書名にある通り、内容もまさに「玉置流」。今までいろいろな場で主張されてきたことが、強いメッセージで伝わってくる。たとえば、次の小見出しを見ただけでその内容も想像できるであろう。

・打ち合わせ時間がわずか5分!?
・こんなに短時間で通知表ができてしまっていいのでしょうか!?
・グループウェアで学び合う通知表所見
・これこそ本物の学級日誌!
・担任が来る前に連絡終了!
・学校はお休みでもホームページは休みません!

中身を読んでみると確かに元気が出る。このようにICTを活用している学校なら、事務的な部分で効率化が可能である。むろんそれだけではない。それで生まれた時間をどのように使うか、またICTだからできるアイデアにも深く言及している点が本書の読みごたえのある点である。
また、生徒の掲示板を設定しての失敗や、学校ホームページ上にマイナス情報を載せるといった部分には思わずホッとする。
本書に掲載されているパワーポイントデータもダウンロードできるサービスも嬉しい。
将来の学校運営でこのようなICT活用は不可欠である。現場の先生方に広く読んでいただきたい本である。購入はこちらから。

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2011.01.23

ネットのよさと企画の広さ

とある原稿のために、「社会科教育」誌の手持ちのバックナンバーを調べていた。
新採用の時から購読しているだけに、二十数年分が保管されている。三百数十冊になる。このような雑誌が他にも十誌ぐらいあり、保管スペースも相当なものだ。もちろん本もかなりのスペースを占めている。何とかしないと・・・と思いつつ、時々このように活用できることを考えたら、簡単には処分できない。

特集目次だけ調べるのなら、今はネットでもできる。こちらに「社会科教育」のバックナンバーが記されている。しかも電子書籍も配信されている。しかし、配信は2000年から。それ以前のものはすでに廃版になっているし、92年より前のものは特集名もない。しかも、ネットで1号ずつ確認するより、バックナンバーの本の目次をパッと見る方が早い。しかもかつての自分の原稿や著名な方の原稿にも出会ったりする。(これはこれで時間をとってしまうのだが・・・)。20年近く前は池上彰さんも寄稿されていたんだ・・・と妙に感心した。

それにしても、特集名をズラッと見ていて、その特集の企画力は感心するばかりだ。数年に一回、似たテーマの特集は組まれているが、観点やアピール点は違っている。常に新陳代謝が行われている企画。改めて編集者さんの腕のすばらしさを感じた思いである。

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2011.01.22

視点を学ぶ

いつも読んでいる雑誌から視点を学んだ。

総合教育技術」(2月号 小学館)
特集が「2011年の教育課題」。目次だけ見て、「まあ確かに課題だろう」と思って読んでいたら、執筆者のすばらしさで自分にはない視点を学ばせていただいた。森口朗氏の「いじめ」、石川瞭子氏の「不登校」、横山浩之氏の「特別支援教育」、諸富祥彦氏の「児童・生徒理解」は実に読み応えがあった。生徒指導の理解を深めるために校内の先生方にも紹介したいと感じた。

教職研修」(2月号 教育開発研究所)
東京の中学校校長の特別寄稿「教員柔軟の時代に校長は何をなすべきか」の記事に目が行った。「教員の不祥事は他の職よりも糾弾されて当然」としつつも、教員の言動を過度に大きく扱う報道の在り方に疑問を呈している。同じことを感じていただけに共感した。さらに管理職が、献身的に教育実践に取り組む教師に自信と誇りを持たせることの大切さを説いている。確かに。自分の行動はまだまだ。

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2011.01.21

このごろの読書から

モチベーションが上がるワクワク仕事術」(小林英二著 C&R研究所)
こちらのブログを知り、本を購入。昨日の話ではないが、ワクワクする仕事、アイデアを出す仕事をしなければ・・・と改めて思わされる一冊。

基礎基本を鍛える社会科クイズ面白事典〈下巻〉“歴史とくらし”物識りクイズ編」(有田和正著 明治図書)
原稿執筆のために読み直した本。この本を読んで、改めて有田先生の教材開発力の裾野の広さを感じた。「物知り博士」そのものである。それに授業力が加わるのだから、楽しい授業になるのは言うまでもない。上記の本は6年生の内容であるが、3~5年分の本はこちらでクイズとしてまとまっている。

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2011.01.20

違う立場で考えたこと

今日は家庭事情で一日年次。
無事自分の責任は果たせたが(それほどの役目でもないのであるが・・・)、ふだんとは違うことをあれこれ考えた。

・今日は吹雪の舞う一日。会場の近くで駐車し歩くものの、これがまた大変だった。雪のため狭い歩道は集団登校の子どもたちと行き交う時に、ぶつからないようにするのがやっと。子どもたちは大変な思いをして登校しているのだ。

・さらに横断歩道を渡ろうとしても、車は全然止まってくれない。手を上げてアピールしてやっと片方が止まってくれたが、もう片方は全然。やっと止まってもらえたが、自分も同じことをしていないか反省。

・自宅のそばでは前任校のスクールガードのボランティアさんが吹雪の寒い中、当番をしていた。この寒さの中でのボランティアである。前任校といえども本当に感謝の気持ちでいっぱいである。

・ふだん見られないテレビ。出張サービスの特集。「書道パフォーマンス」の出張。「お寿司屋さん」や「結婚式」の自宅出張。結婚式は、体調の悪い親族のため。あれこれのアイデアに感心。自分はこのごろ仕事でアイデアを出していないなあ・・・。

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2011.01.19

過去の仕事に励まされる

放送教育東北大会の会場校の授業ならびに取り組みのすばらしさを、以前書いた。
その大会のまとめの冊子をいただいた。
授業の様子をビジュアルかつわかりやすく記しているだけではなく、分科会の記録も正確にとってある。私の助言も一通り書かれている。さらには助言のプレゼンも「参考になれば」ということで、当日そのままデータを手渡していた。それらもそのまま掲載されていた。
ということで、この冊子は私にとっても自分の仕事を記録化するものとなった。
有難いことである。

こういう冊子や講師等の際のアンケート結果を後日見ると、実に励まされる。その時々の自分の仕事が、微力ではあるが役に立ったという喜び。その時に関わった人々と再度つながれた気分になる。

改めてプレゼンを見ると、「もう少し工夫すればよかった」という気持ちもあるが、その時その時の自分の実力。そういう反省ができるという点でもこういう冊子は大切である。

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2011.01.18

来年度のICT活用に向けて

今年度に続き、地区レベルでICT活用に関わる来年度の朗報が聞こえてきた。
あくまでも予定なのでここには記せないが、実現すれば実に有難いことである。
その話を聞いて、先週も盛岡に出張に行かせていただいた。
なかなか他地区では実現できていないことだけに、本当に有難いことだと思う。

3年近く前、本校に赴任して、学校はもちろん町内でもICT活用は縁が今までいなかった。
そんな中、4月に実物投影機とプロジェクタを持ち込みスタート。1年経ってそのよさが広まったことと自分が管理職だったということもあり、学校予算で実物投影機を購入。今年度、私物と合わせて全学級に「実物投影機とプロジェクタ」が常設となった。
そして、政策の追い風もあり、今年度は町全体で実物投影機が各学級に導入。大型テレビも入って常時活用できる状態になっている。。

今年度と同様に来年度は、「どのようにICT活用するか」がポイントとなってくる。
今まで自分があちこちで学んだことを生かせる場面も出てくるかもしれない。たとえ、そういう場面が限られていても、校内あるいは別の形で発信ができていけばいいなと考えている。

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2011.01.17

教育ルネサンスの授業動画

楽しみしていた動画が公開された。
教育ルネサンス」の「読売教師力セミナー2010」の授業動画である。
以前にも記したが、このセミナーで登壇された方々は愛知の玉置先生をはじめ、行政のトップや管理職ばかり。
授業は「実践」よりも「参観」や「指導」をされることが圧倒的に多い立場である。

それをあえて実践、それもセミナーという場でされる点に本当に敬意を表する。

動画の公開はすでに数日前に行われていたが、私自身が見る余裕がなく動画視聴はこれから。
ただ、価値ある動画であることには間違いはないので、早くお知らせしたいと思った。視聴が楽しみである。

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2011.01.16

2月号雑誌より

■「国語教育」2月号 特集が「古典で身に付けさせたい国語学力」。来年度から国語教科書を見て、「古典はどうやって教えるのか」と思っていた。先んじてこのように特集することは参考になる。連載で大森修氏が「秋田わか杉っ子 学びの十カ条」について言及されていた。出身地秋田の情報をもっと仕入れなければ。

■「社会科教育」2月号 特集が「授業が盛り上がるスキマ時間活用ネタ50」。その内容もだが、目次を見て構成と執筆者に感心した。ネタ50と言いつつ、「あの人の時間活用術」「ネタ開発のヒント」等、幅広い情報を網羅している。こういう企画の構成はやはりプロだなと感心。

■「初等教育資料」1月号
 ふだんの号より厚いと思ったら、「評価規準の作成のための参考資料」が掲載されていた。特集も学習評価の改善と指導の充実」。自分の不勉強な部分なので、まとまっている論稿は参考になった。

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2011.01.15

新刊の予告!

あと2週間あまりで新刊図書が発刊されます。

「プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座 ―0からプロになる秘訣23箇条―」(佐藤 正寿 著 明治図書)

です。私にとっては7冊目の単著となります。
明治図書さんのホームページにも反映されました。こちら
そこには次のような紹介がされています。

授業づくり・学級づくりに困らないプロ教師スキルを直伝!
「プロ教師」になるには何から始めれば?そんな疑問に正面から応えた本がついに登場。授業づくりや学級経営、子ども理解から学校運営、教師の仕事術まで、教師として身につけたい力、必ず成功する秘訣を著者の体験談を入れて詳しく解説。明日からすぐに役立つ1冊!

さらに昨日の明治図書メールマガジンで「著者インタビュー」が紹介されました。実に有難いことです。この本の執筆意図、活用法について語っています。ホームページにも反映されています。こちら

著書はまだ発売されておらず、予約段階です。目次がホームページに出されたら、具体的な内容をお伝えできると思います。まずは、発売予告として告知します。



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2011.01.14

かつての執筆コラム

ネットで検索していたら、偶然であるが、過去の自分の原稿を見付けた。
もう5年近く前に「おはよう奥さん」(学研)のWebに幼児向けの保護者対象にコラムを書いていたのである。
依頼があった時に、「小学校教諭の自分が??」と思ったが、編集者さんの「小学校の先生の目線だから書けることをお願いします」と言われ、それならば・・・ということで1年間連載したものである。

掲載されていたWebも時間の経過でなくなっていたが、こちらのケータイサイトに掲載されていた。

確かに、パソコンよりもケータイでWebをみることが多い世代対象の原稿だ。これはこれで自分のかつての仕事。あれこれ文献を集め、切り口を考えて原稿を執筆したあの頃が、ちょっぴり懐かしくなった。

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2011.01.13

今年の冬休み

今日が冬休みの最終日。岩手は夏休みが短い分、冬休みが長い。本校はそれでも中学校と同時に3学期が始まるので、明日からスタートであるが、学校によっては18日や19日スタートのところもある。気持ちとしては、早く始まった方がいい。やはり子どもがいての学校であるからだ。

さて、今年の冬休みを振り返ってみよう。

1 原稿
 冬休みはいつもより休みが多いが、だからといって自分の仕事がどんどんと進むわけではない。むしろ「放電」状態になる可能性がある。
 その点、この冬休みは目標の6割程度の進行具合であるが、よしとしなければいけないであろう。やはり年末年始は原稿は進まなかった。腰をかなり痛めたことも原因。結局、原稿が進んだのは軽米のアパートで・・・というパターンだった。
 とりあえず次回作の分はかなり安心できる状態。その次に入って、ある程度進んでいる・・・という状態にしたかったが、この分はこれから。

2 研修
 講師役は一昨日の学習ゲームのみ。少なかったが、一つでも「継続することは大事」と心得ているの、つなぎができてよかった。ただし、読書での自己研修はあまりできず。これは残念。

3 学校の仕事
 長期休暇で年休をとらなかったのは夏休みに続いて。出張も1日と6時間だけだったので、学校にいることが多かった。その分事務仕事は進み、「学校運営の構想」といったふだんできない仕事もできた。また、ふだんより早く帰られることは、余裕をもって生活ができると実感。

4 健康
 雪かきで腰をいため数日つらかった。重い雪かきでは、無理はできない体と認識した。その他は健康。体重も何とか増えずに維持。

5 あれこれ
 教え子への20歳の手紙を郵送して子どもたちから反応があったり、冬の天気に参ったり、新聞に実施が簡単に掲載されたりと毎日があっという間だった。本当に毎日、日が経つのが早い。

 ということで、地味目の冬休みであったが、いく分かすべきことも進んだのでよき冬休みだったことは間違いない。
 明日からいよいよ3学期。工夫して取り組まないと、これまた一気に過ぎそうだ。

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2011.01.12

 学習ゲームの楽しさを再確認

 県教育レク研究会冬季セミナーに、昨日は講師として参加。
 昨年度の岩手での全国大会、一昨年の県冬季セミナーと3年連続である。前任校の時にも2度ほど招いてくださったので、これで5度目。有難い縁である。

 今回のテーマは「授業づくり最先端」というテーマで、学習ゲームの中でも「楽しめるもの」「授業の導入でのゲーム」「思考力を育てるもの」の3つのジャンルを行った。
 意欲的な参加者のおかげで、今回も「反応のよい」「盛り上がった」講座になったと思う。受講者には、教員だけではなく、一般のレク指導者さんもいた。「認知症の方のレクをすることこともあり、そのためのヒントをたくさんいただいた」という感想をいただいた。
 その場限りの学習ゲームではなく、「応用がきくもの」を選んだのでヒントになったのかもしれない。

 もともと自分が学習ゲームに力を入れるようになったのは、この本の執筆からだった。2006年には社会のミニネタの本も編集している。自分なりの授業を構成するのに大切な要素である。受講者の皆さんの反応を感じて、「担任ではないが、これからもこだわっていきたい分野」だと実感した。

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2011.01.11

「小学校学級生活マニュアルプリント」2刷に

かつて携わった仕事が一定の結果を出すのは、やはり嬉しいことです。

2年前に分担執筆をした「小学校学級生活マニュアルプリント」が2刷になるという連絡が入りました。
初版はかなりの数の部数の発行でしたので、「教育書が売れない」という時代にあって嬉しいことです。
確かに職員室に1冊あれば、すぐに子ども達の指導に活用できます。「プリント」集は「すぐにコピーできる」という点がやはりポイントなのだと感じました。
もちろん活用に耐えうるものというのが前提条件です。
それらをクリアーしている本書はお勧めです。

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2011.01.10

大変な中での助け合い

昨日は雪プロジェクトの記事について書いていたが、同じ日の新聞に大雪の中での助け合いの記事も掲載されていた。
大みそかの日、大雪による鳥取の国道立ち往生の件である。
自分もかつて雪道で似た経験(といってもその時にはわずか数時間の遅れだけだったが・・・)があるので、「本当に大変だっただろうなあ・・・」と思っていた。

そんな中、立ち往生した車の皆さんのために、国道沿いに住む皆さんが協力して人々のためにできることをしたという話が掲載されていた。

・家にあるお米をあるだけ炊いて、地元の皆さんでおにぎりをにぎって届けた
・饅頭屋さんが、1200個のまんじゅうを渡した
・経営する工場のトイレを看板を作って貸した・・・・

食料、トイレ・・・・一晩車中にいたら間違いなく困ることだ。子どもたちがいる場合には尚更であろう。
そのような中での助け合い。
かつて自分が子どもたちと一緒に学んだ「チリ地震での助け合い」を思い出した。
どこにでも子どもたちに語りたいエピソードはあるものだと感じた。

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2011.01.09

朝日新聞「きょういく特報部」

今日(1月9日)の朝日新聞に「身近な雪 広がる学び」という見出しで、北海道の新保先生率いる雪プロジェクトを中心とした記事が掲載されています。紙面の半分近くですから、かなり大きな扱いです。

とかく私たち北国の人たちを悩ませる雪ですが、「雪は宝」とコメントされている新保先生の言葉の通り、雪活用授業アイデアの具体例が紹介されています。

私佐藤のミニ実践も20行にわたり掲載されています。記者さんからは昨年12月から何度か電話やメールでの取材を受けました。実に丁寧で心地よい取材でした。限られた紙面に短く適切に拙実践をまとめてくださいました。

雪プロジェクトの縁は2005年からです。もう5年以上前になります。こちらの記事にある通り、本当にすばらしい縁だと思っています。それ以降も何度か北海道に行かせていだきました。見学した施設に感動して、2学期すぐに雪エネルギーの実践もしました。

掲載された新聞を読みながら、雪プロジェクトのすばらしいメンバーの皆さんとの縁に改めて感謝する次第です。

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2011.01.08

白鵬の言葉

スポーツ選手の言葉は改めてすごいなあと思う。
先日イチローの言葉を紹介したが、今回は白鵬の言葉。今朝の朝日新聞より。

・私は決して力強い人間ではない。ただ運があった。運は努力をしている人間にしか来ないから。
・相手に勝つより自分に勝つことの方が難しいと思うようになりました。
・私はいつまでたっても木鶏にはなれないと思っています。でも、目指すことが大切なんだと思います。

これらを若き白鵬が日本語で語っていることに驚く。まさに相撲道を究めようとしている感じである。
先場所は双葉山に及ばなかったが、今度連勝記録が破ったら、皆さん大きな拍手を送るであろう。先のような心持ちでいるのであれば。

それにしてもこれらの言葉は自分にも当てはまる。自分も運があったと思う。(教員になる前は「なんて運がないんだ」と思う日々であったが。) 
ただ、だまっていたら運は向いてこないであろう。
怠けようとする自分、楽をしたいと思う自分に勝つのも難しい。実際に自分は勝っていない方がはるかに多い。せめてこの記事を読んだ今日は勝とうと思う。

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2011.01.07

9年前の約束を果たす

 9年前に5年生を担任した子たちが今度成人式を迎える。20歳になるわけである。
 3校目の高浜小学校で4年間で3つの学級を担任したが、その最後の学級である。
 担任している3学期末に「20歳の自分への手紙」を書かせた。発送は今週の月曜日。

 「きっと子どもたちは忘れているだろうなあ。だからこそ、【9年前の自分から】と書かれている手紙には子どもたちも驚くだろう」と思いながら、ポストに入れた。
 さっそく子どもたちから次々と反応が来た。
 「すっかり忘れていました。自分が11歳に時にこんなことを考えていたんだなあと思いました」
 「今、東京で信用金庫に勤めています。成人式に帰るので見るのが楽しみです」
 何とも嬉しい声である。
 保護者の方からも「今は不在ですが、親もびっくりです」という電話もいただいた。

 このタイムラグのある「実践」も今回で5回目だ。1回だけ、「8年後の8月15日12時に会おう」と卒業式の日に予告した以外は、全て今回のような「20歳の自分への手紙」の発送だ。
 今回の子どもたちは、実にパワーのある子たちだった。よく外で走ったり、遊びまわったりしていた。給食は一年間完食。一度も残さなかった。行事の出し物等は自分たちでスイスイとアイデア豊かなものを作り上げる。
 私がNHKの「体験!メディアのABC」という番組のプロジェクトに入っていたこともあり、2学期には「宮古の自慢CMを作ろう」という実践で、45分間の特別番組としてNHK教育で全国放送されたこともあった。あの子たちならではの実践だっと今考えたら思う。

 子どもたちに発送したり、メールを見たりする過程で私も当時のことをあれこれ思い出に浸った。実にいい時間だった。
 高浜小学校時の20歳イベントはこれで完結である。

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2011.01.06

このごろの読書

この頃読んだ本から。

教壇に立つのが楽しみな修業術」(大前暁政著 ひまわり社)

岡山の大前先生はエネルギッシュである。30代前半なのにすでに著書・編著が10冊以上。しかもそれらがすべて読み応えのある本ばかり。

今回の著書も同様である。新書タイプで章立てもすっきりしている。「修業が必要な理由」「学級経営の修業」「授業の修業」、そして「人間性の修業」である。

数多く紹介したい点があるが、私自身が一番共感したのは第4章の「ロジックを考える」という部分である。なぜ体育座りをするのか。授業開始の挨拶で毎日「お願いします」をする必要があるのか・・・・このような自分の疑問を大切にすることを述べている。若手教員ほど、このような疑問に対する眼は鋭いはずだし、それが教師の力を伸ばしていく原動力にもなる。

20代の若手教師にとっては目指すべき修業法であるし、中堅教師にとっては自分の修業法を見直す本になる。そして、ベテランにとっては自分の来た道を見直し、後進を育てるための参考図書となるであろう。おススメの一冊である。

挫折と挑戦」(中竹竜二著 PHP)
1月2日のブログで紹介した本。届いたのでさっそく購入。前の早稲田大学ラグビー部監督だ。多くの挫折が共感を呼ぶ。
「やった後悔とやらなかった後悔。もし、どちらかを選ぶなら、ぼくは、いつどんなときでも、やった後悔を選ぼうと思った」というメッセ―ジに共感。

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2011.01.05

語源辞典で思い出した

 箱根駅伝を見ていて、アナウンサーの表現から「語源辞典」で調べようと思ったことがあった。
 まずは「ごぼう抜き」である。意味はもちろんわかるが、なぜに「ごぼう抜き」なのか。さらに「圧巻の走り」の圧巻。自分もふだん使っているのに、考えてみたら語源は調べたことがなかった。
 自分がふだん使うこちらのサイトで調べて、「そうだったのか」と納得する。
 リンクしていくと「一か八か」の語源が出てきた。「ばくち用語で、丁と半の漢字の上部をとった」とのことであった。

 このばくち用語ということで思い出したことがあった。
 「狙い目」という言葉を本の部分執筆の原稿に使ったのである。その時の編者の家本芳郎先生から「狙い目はもともとはばくち用語。先生の今度のために言うが、言葉を知って使うように」という指導を受けた。
 そのメールを読んだ時に自分の無知があまりにも恥ずかしく、ポーッとなったことを覚えている。少しでも無知を脱しようと思い、それからは発信する言葉に以前よりはこだわりをもっている。そういう点で家本先生の教えに全くもって感謝する次第である。
 家本先生が逝去されてから何年になるだろうか。直接お会いして教えられたことをもっと生かさなければと今日改めて思った。

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2011.01.04

イチローの記事から

 勤務校では地元新聞を購入している。毎日目を通している。県内コンプライアンス関係の情報、地元の情報、お悔やみ欄等は地元紙でなければわからない情報がけっこう多い。
 そのようなものと別に新年の特別版にイチローの記事が掲載されていた。インタビュー記事である。イチローらしい言葉が並ぶ。

・そもそも自分の一番好きなこと(野球)を職にできている。それ(情熱)はこの先も変わらないでしょう。
・(好きなことに)出会えることは幸運なこと。
・好きなことを大事にするのは当たり前。でも、大切ものを大切にするという当たり前の気持ちを大人になると失ってしまう人が多い。そこは子どものままでいたいもの。

 「好きなこと」というとニュアンスは違うが、「やりがいのあること」「生き甲斐になる仕事」として自分は教職を選んだ。その原点を見つめ直すような言葉だった。
 さらに、記事の中では、食生活のことで「試合前は変化を避けることでストレスをためない」と記されていた。これも考えさせることだ。「偉大なるルーチン」とでも言おうか。それをどう作るか。自分は環境によってそのルーチンが変わるが、これからどのようなルーチンにしようか、思案中である。

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2011.01.03

再読本

この年末年始は腰痛に悩まされた。
大みそかの大雪の雪かきで再発したものである。(年に1回はこの痛みが来る。)
外出を最小限に控えた正月だった。
例年であれば時間がある年末年始は読書のチャンスなのであるが、今年は家にある本を再読するしかなかった。
その中で印象に残った本。

刺さる言葉」(日垣隆著 角川書店)
日垣さんの本は別の視点を与えてくれる。この本は一つ一つの言葉について辞書風に解説している。
「世論」・・・新聞社だけが「ある」と思っているステレオタイプな集計のこと
「謙虚」・・・謙虚さは美徳にもなりえるが、実力と評価が伴わなければただの愚痴だ
というように一面の真実をついている言葉が確かに刺さってくる。

デッドライン仕事術」(吉越浩一郎 祥伝社)
何度も読んでいるが今の自分にとって仕事術の指針になっている本。
学校の仕事はもちろん、家での自分の仕事をする際の参考にもなっている。今年は全ての仕事に細かな締切日を入れていこうと思う。


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2011.01.02

続きをWebで

同じ人が多いかもしれないが、1月2日は自分にとって箱根駅伝とラグビーの日である。
箱根駅伝はテレビ放映される以前(二十数年前)からラジオ放送中継を楽しみにしていた。ラグビーは釜石が7連覇するあたりからテレビでよく見るようになった。

今年も十分に楽しませてもらった。特に今年は日ごろから贔屓のチームだけではなく、教え子が所属しているチーム(選手ではないが・・・)や娘が入った大学も応援対象となったので、いままでよりも応援のしがいがあった。

さて、かつてはテレビだけがその応援時間だったが、今はWebという便利なものもある。特にこちらでは箱根駅伝のダイジェストを視聴することができる。しかも過去のものも見ることができるので、思わず長時間見てしまった。

大学ラグビーは早稲田の強さが印象的だった。2年前に学校の職員旅行の時に見た早慶戦のメンバーが今日も活躍していただけに尚更印象に残った。監督が変わっても強いんだなあとその安定ぶりに感心する。
前の中竹監督は?と思って検索していたら、こちらの著書に辿り着いた。興味のある内容でさっそく購入。合わせて、子ども向けの著書も。強豪チームで公式戦出場ゼロで主将になる・・・どのような人なのか興味津々である。
ということで、テレビ観戦だけではなく続きをWebで楽しませてもらっている。

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2011.01.01

今年の「漢字」

新年、明けましておめでとうございます。
今年もブログで発信していきます。

今年の「漢字」を決めました。
「それは、年末に決めるのでは・・・」と思っているかもしれません。
いえいえ、今年のモットーにする漢字です。ちなみに昨年は「創」でした。

今年は「束」です。
40代最後の年齢になる今年。今までの10年を束ねる年にしたいと考えています。
また、束ねる役割の仕事もあります。それらを充実させたいと思っています。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。

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