来週の18日に町の教育振興会の集会がある。教育振興運動は岩手独自のものであり、各学校とも副校長職も担当者になって、その運動の促進をしている。
今年度は本学区が発表になっていて、自分はそのプレゼン資料作りを担当している。発表は会長さんだ。
そのプレゼン作りで、本校にある昭和40年代、50年代の資料の読んだ。
そこには、地域での親子読書、大人の読書等の実践が熱く記されていた。運動が発足した当時の息吹を感じることができた。
もともと本県で教育振興運動がおこるきっかけは、昭和30年代の学力テストが全国最下位であり、県をあげてよりよい教育を作ろうということだったらしい。確かにその頃の教育環境はいいものではなかったであろう。
岩手県のホームページには次のように書かれていた。
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◇ 教育振興運動は、学校、家庭、住民等が総ぐるみで、地域の教育課題の解決に自主的に取り組む岩手県独自の教育運動です。
◇ 昭和40年に、県内各地で地域をあげて学力向上のための取り組み(読書運動など)を行ったのが始まりで、以来、本県の教育水準の向上、子どもの健全育成、家庭や地域の教育力向上など、岩手県の教育環境の整備充実に大きな役割を果たしています
◇ 子ども、親、教師(学校)、地域、行政の5者が、それぞれの役割を果たしながら、相互に連携して進める運動です。
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具体的に取り組んだこととして、「学習机を家庭に」「机を購入できないのなら、リンゴの箱を机がわりに」「おみやげはお菓子ではなく本を」といったエピソードがあげていた。40年以上前、我が子のために、親子と学校と地域が一生懸命になって取り組んだ様子が想像できた。
当たり前だが、何事にも始まりがある。自分が担当になっているもので、そういう始まりを知っているか否かということは大きいと思う。この始まりのエピソードを聞いて、本学区に親子読書運動の火を小さくするわけにはいかないと感じた。
今回のプレゼン作りで、活動そのものを引き継ぐだけではなく、理念をどう受け継いでいくか。それが大事だと思った。
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