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February 2011

2011.02.28

セミナー案内

縁があり、「第13回使える授業ベーシックセミナー」の案内をします。
筑波大学附属小学校の先生方が中心になって運営されているものです。
3月28日(月)に開催されますが、「公開授業」「提案授業」が目白押し。
春休みの研修にぴったりのセミナーだと思います。

私が二十数年の教員歴で一番公開に参加しているのが、この筑波大学附属小学校です。合計5回も参観に訪れています。20代の頃は有田先生の授業を参観のために、そして30代後半では家庭科研究(県家庭科研の授業者だった)のためです。その家庭科では一度だけ研究発表もさせていただきました。
そういう縁もあって、ここ十年以上自分自身は行かないものの、後輩の先生方には参加を勧めています。
今年度も本校から参加した先生が大きな刺激を受けたようでした。

なお、セミナーのサイトはこちらです。

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2011.02.27

編集業務

3年間務めた町学校保健会広報部長の仕事を無事終えた。
A4判で4ページの会報誌を年に2回発行。業者さんに印刷を委託する900部程度のものである。

本来は2年間の業務であったが、特別事情があり、3年目の今年度も行うことになった。
これにかかる時間的な負担は決して軽いものではない。
ただ、今まであれこれ事務局を行った経験で、「人のためになる仕事を機会があったら引き受ける」という「自己基準」があるので、昨年度末に継続して引き受けようと考えた。
そして、せっかく引き受けるのだから「3年目もやってよかった」と思うような仕事をしようと思った。

結果的には、2年目までの流れをそのまま継続した感じである。
ただ、「編集」という点では学ぶことが今回も多かった。

たとえば原稿依頼の時に、会報誌発行の趣旨、配布対象、形式等を伝えるだけではなく、過去のサンプルや留意点等も加えた。通常の原稿依頼では当然のことである。
また原稿をいただいた後の編集作業もただ単にまとめるだけではなく、「ここはどうなのだろう」というところまで文章を読んだ。そして、執筆者に確認作業をした時もあった。

これらは自分自身の本の発行ですばらしい編集者さん方と出会ったことも関連している。
今までの出会いに感謝である。

また有難かったのは、関わった皆さんが皆締切を厳守してくださったことにもある。
完璧までとはいかなったが、ほとんどの方が締切まで原稿を出してくださり、校正等も圧倒的に早かった。さらに印刷業者さんも数日前倒しで完成品を届けてくれた。
締切日より前に出すことが、担当者にとってはいかに有難いかを痛感した。

そう言いながら、自分の原稿は自己設定の締切日より遅れ気味。反省である。

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2011.02.26

20歳の自分に響いた言葉

今日のグーグルのロゴは岡本太郎の生誕100周年を記念したものだった。
12月に大阪に行って、車中から太陽の塔を見た時に、自分が20歳の頃に雑誌で読んだ岡本太郎の言葉を思い出した。週刊誌の雑誌の人生相談の連載だったと思う。

「自分は迷った時に、常に危険な方の道を選んだ」

このような言葉だった。(正確ではない)
当時、家庭事情もあり迷いっぱなしの大学生活だった自分にとっての「行動指針」の1つになった。もっとも、なかなか実際には危険な道を選ぶ勇気はなかったが。それでも心持ちだけはこの言葉通りにしようと思っていた。
教員になってからも「危険」を「アクティブ」に変えて行動しようとしてきたと思う。今の自分に少なからず影響を与えた言葉だったことを思い出した。

ネットで調べるとこちらのサイトがあった。読んでみるとやはり響く名言ばかりである。

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2011.02.25

教科書活用のノウハウ

とある仕事でここ数日社会の教科書をあれこれ見ている。
見ながら、改めて「教科書は超一級品の教材」ということを感じている。

・豊富な資料
・吟味された言葉で表現されている本文
・学び方のてびきが書かれている
・必要によって子ども作品がある
・重要語句は解説つき
・○○さんの話の内容の適切さ・・・・等々

見開き2ページの内容は適切に活用すればよい授業が確実にできるはずである。

しかしながら、子どもたちには社会科は人気がない教科のようだ。確たるデータは探していないが、推定するに下位の方だと思う。(自分の学級では人気があったが・・・)

それらは教科書の活用の仕方が先生方にとっては難しいのではないかと思う。たとえば「○○さんの話」をそのまま読むだけで終わったり、グラフや写真の資料の扱いや発問もわからなかったり・・・という具合だ。
そういう点では教科書活用のノウハウをまとめることの必要性を感じている。

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2011.02.24

教科書サイト

教科書会社のデジタルコンテンツは充実しているものが多い。
今までは個別に本校で採択されている教科書サイトを訪れていた。
今日教科書についての教材研究をしているうちに、教科書協会のこちらのサイトを見付けた。
自分が使っている教科書のサイトだけではなく、他社さんのサイトもあるので参考になりそうだ。
まだまだ知らないデジタルコンテンツはあるものだと実感。

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2011.02.23

ノート指導本6刷

今まで自分が執筆した本で、一番部数が出ているのが「ぐんぐん伸びる学力のつくノート指導のコツ」(ひまわり社)です。
2005年の6月発刊です。当時故家本先生に推薦のメッセージを書いていただきました。

6刷になるという連絡がありました。ひまわり社さんの場合には初版の部数も、追加の刷りの部数も多いので、累計数も相当のものになります。今は中古本しかアマゾンでは扱っていませんが、やがて新しく刷られた本も入ってくるでしょう。
発刊当時は「初版本ぐらいは全て売れてくれほしい」という思いでしたから、購入してくださった皆様に感謝いたします。

ちなみに最新刊の教師力本は、明治図書でのランキングも上位に入ってきました。これまた有難いことです。

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2011.02.22

今年は助かった?

このごろは暖かい日が多い。今日は太陽の光もまぶしく春が近いことを実感できている。
毎年今の季節になって思うのであるが、「ようやく冬が過ぎるなあ・・・」という感じである。
というのも「冬」を乗り切るのが、自分にとっては重大事だからである。
毎週片道200km近くを往復と寒さの厳しい冬をどう過ごすかが重要問題なのである。

まずは学校とアパートの雪害。過去には車を駐車場から出すことができないぐらい降り続けた時もあった。
水がストップすることもある。アパートの駐車場も埋まって必死に雪かきをしなければいけない。
週末の往復大移動は吹雪と道路状況に緊張を強いられる。無事到着した時にはホッとすると同時にドッと疲れが出る。

ところが、今年は例年以上にトラブルが少なく助かった。年末年始の大雪はあったが、それだけ。あとは大したことのない雪ばかりで、「朝の雪かきで疲れ果て、しばらく仕事にならない」ということもほとんどなかった。
その点では「今年の冬は助かった」という表現がぴったりだ。
もちろんまだ2月。「もう春」といって油断してはならないが、心の中での重荷が少しずつ減っているのは確かである。

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2011.02.21

DVD化で大切な歴史を伝えられた

先週の18日、町の教育振興会の集会で、本地区の発表を行った。
ちなみに教育振興会というのは岩手独特の教育運動である。
現任校の学区は、教育振興運動の盛んな地区で三十数年に、特別番組の中で短時間だがその取り組みが紹介されていた。
私も赴任した年に、その16ミリフィルムを県立図書館から借り、地区の会議の時に上映した。手続きや準備、後始末等が大変だった(久しぶりに16ミリフィルムの機器を操作した)が、皆さんで見た甲斐があった。

そのフィルムが昨年DVD化され、各市町村に1枚ずつ配付されたというニュースを聞いた。そして、今回の発表でぜひプレゼンの中に挿入したいと考えた。
本地区での熱気あふれる親子読書会の様子。当日の先生方の取り組み。家庭での「本のお土産」。発表での上映場面では、参観者が食いつくように見ていた。本地区でのかつてのすばらしい取り組み、そして今も脈々と引き継がれている取り組みに共感をしてもらった。
最後の教育長さんの挨拶でも本地区の取り組みについて、特別に触れていただいた。

自分自身が実践したわけではないが、かつてのすばらしい取り組みを紹介したかいがあったと思った。
これはDVD化されたから考えたことである。このような機器の進化は歴史を掘り起こすもと、伝えるもとになると感じた。

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2011.02.20

3月号の雑誌から

今年度ももう3月号の雑誌の到着になった。
4月号の予告にも目が行く。100円ほどの値上げ、月刊誌から季刊誌への変更等、教育雑誌にとって厳しい時代なのだと改めて感じる。
そんな中での3冊の紹介。

■「総合教育技術」3月号(小学館)
 有田先生が「教材力」で2ページの提言。お元気そうな写真も掲載されており何より。各学校の実践報告の中で金沢の明成小の明成塾(週に1回30分の研修)、上越の春日小チャンネル(you tubeでの実践紹介)に刺激を受ける。

■「楽しい算数の授業」3月号(明治図書)
特集が「授業ですぐに活かせる!志水式教材研究法」。「教科書がもと」「逆思考法」「スモールステップ法」等社会の教材研究法のヒントにもなる。

総合教育技術誌の表紙裏には拙新刊図書が「話題の新刊」として半ページを使って紹介されていた。広告費が当然かかっているだけに恐縮する思い。

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2011.02.19

工場見学ガイドブック

テレビで「工場見学」のガイドブックが売れている話をしていた。
こちらのガイドブックだ。確かに書籍全体の中でこの順位は確かにすごい。

そういえば、テレビでも工場見学モノも多く、ついつい見入ってしまう。番組では「無料」「体験」「お土産」を工場見学のキーワードとしてあげていた。子どもたちの社会科見学も同様だ。お土産がパンフレットの資料になるのではあるが。

この工場見学のガイドブックは首都圏の大人向け・家族向けであろうが、Webで検索してみると、岩手の工場見学といったサイトもある。
社会科関連の仕事で何かしらのヒントになりそうだ。

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2011.02.18

同じレベルが有難い

11日に「魂の振動数が同じレベルの人」のエントリーを書いた。

「ああ確かに」と感じることは日常的にあるのだが、ここ2カ月は特に感じている。
教育雑誌の編集ではすでに来年度のものが動き出している。来年度、某教育雑誌の原稿をチームで任せられている。(もう1カ月ぐらいしたら4月号が発刊されるので、その時にお知らせできるであろう)
そのために、企画・執筆・編集等をしているが、このチームが実に心地よい。

・返信が必要な時のレスが早い
・原稿への取り組みも早い
・期限を守っている(むしろ前倒し)
・指示の意味理解に優れている・・・等々

私のマネジメントのまずさからタイトな日程で作業に取り組むことになっても、私の方で手間がかかるメールを出す必要がない。つまり、ストレスがないのである。
これが「魂の振動数が同じ」という意味だと実感している。
こういうチームを任せられていることの幸せを感じているのである。

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2011.02.17

関連読書

中谷彰宏さんの一流シリーズを読んでいて、アマゾンで検索しているうちに「この商品を買った人はこんな商品も買っています」で購入していないのが目についた。
「「超一流」の構想術」と「「超一流」の行動術」をさっそく購入。どちらも中古で買えるところが有難い。このごろビジネス書はほとんどが中古本である。

このシリーズは1時間ぐらいで読み終える点がいい。いい学びができるのであれば、早く読み終われる本は有難い。今回印象に残ったフレーズをいくつか。

「超一流の構想術」から
・スターバックスが売っているものは第3の居場所
・構想力はシリーズ化力
・今までやってきたことを捨てない
・当たってもOK、はずれてもOK

「超一流の行動術」から
・あらゆる仕事が立派な仕事
・一人一人の当たり前のレベルが違う
・「志」に人は集まる。お金や地位には集まらない。
・裏の意味を解釈できることが、本当の気くばりになる。

今の仕事のためのヒントもいくつかもらった。時にはこういう読書も必要である。

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2011.02.16

あえて地域を回る

昨日は卒業式案内文書を地域を回って渡した。
十数件。子どもたちの家族以外の皆さんである。このうち多くは、「近所の子に渡してもらう」ことも可能だが、何かの手違いで行きわたらなかったら、それはそれでこちらの責任。
もちろん郵送という手段もあるが、それも経費がかかること。(もっとも、自分が地域を回っている1時間ほどの時間もかなりの人件費がかかっていることにはなるのだが・・・)

まあ、それよりも直接手渡すことのメリットの方が大きいと考え、直接地域に出向こうと思った。
子どもたちの登下校に付き添う以外になかなか地域をぐるっと回ることはない。「まだこんなに雪があるんだ」と感じたり、かなりの高齢の方が屋根の雪降ろしていたりと様々な地域の様子を見ることができた。

それよりも、直接手渡しすることができた皆さんからは「わざわざどうも」というような労いの言葉をかけられた。合わせて軽く談笑。こういうことは、直接訪問しなければできないことである。

スピードアップしての事務仕事も大切。
同時に手間をかけての事務仕事も時には必要。

そんなことを感じた。

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2011.02.15

場を与えてこそ伸びる

今日は児童総会だった。
小規模校の本校では6年生が2名ということもあり、5年生が委員会の委員長等をしている。委員長ではない子も計画委員や学級の委員長をしている。つまり、全員が主力である。
つまり全ての子が何らかの「重要な場」を与えられている。
これはこれで子どもたちにとってはいいことなのであるが、指導をする側にとっては大変なことも多いであろう。

それが、今日の児童総会の場の5年生の受け答えを見て、場を与えることの大切さを感じた。昨年度まで5年生になったばかりの頃は、受け答えはもちろん話すこともリーダーとしての心配も多かった。それは当然だ。大規模校でも5年生から委員会活動に参加するので、見当がつかないことも多いはずだ。
今日の5年生は「自分が委員長」という責任を感じていることもあり、質問や意見への受け答えも堂々たるものだった。
「成長したなあ」と感じ、担任の先生にも「5年生、立派でしたね」と話した。

これはやはり「場を与えた」からこそだと感じた。もちろんその後の指導がなければ意味がないのであるが、リーダーという場を与えられること自体が子どもたちにとっては飛躍のチャンスということなのである。これは小規模校のメリットだ。

同時にこれは教師も同じだろうな・・・と思う。自分たちの世代は10歳ぐらい上の世代が少ないこともあり、どんどん若手にもそれなりの仕事が与えられた。今は高齢化が進み、40歳前後でも「若手」という学校も多い。その世代が自分たちが受けたような経験をなかなかできないと思うと、申し訳ないような気持ちである。

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2011.02.14

参加型授業と自己肯定感

日本教育新聞を眺めていたら、「参加型の授業形態 生徒の自信と無関係」という記事が目に入ってきた・
教育新聞は「~研究を発表した」といった形のプラス面の記事が多いので、このような「無関係」というケースは珍しいので目に入ったのかもしれない。

内容は、「議論や意見発表を取り入れた参加型の授業をしても、必ずしも生徒の自信にはつながらない」という内容である。逆に生徒の肯定感情を高めるのは、授業形態よりも教師からの積極的な話しかけが影響を与えるということである。ちなみにベネッセと東大の共同調査である。

これを読んで、頷いた。担任時代、「参加型」というスタイルの授業を多く行ったが、子どもによっては一斉授業の時と同様に消極的だったり、新しいスタイルで逆に自信がないような取り組みをしている子もいたりしたからだ。
「参加型」授業形態が意味がないというのではなく、「参加型」の授業形態でも教師からの声掛けや働きかけは不可欠という当たり前のことが改めてわかったということである。
これは、発展的な調べ学習でも同様であろう。子どもたちに細やかな指導をしないで「では調べてみて」と「丸投げ」しては、できない子どもたちはさらに自信を失うであろう。

もう一つ、この結果について別の観点から考えたことがあった。それは教師の研究会についてである。もしかしたら、参加型の研究会もこれと似た教員もいるのでは・・・ということである。本校でしているワークショップ型研究会もやり方によっては似た結果が出るのかもしれない。足元を改めて見てみようと感じた。

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2011.02.13

「成功の反対は失敗ではなく何もしないこと」

「成功の反対は失敗ではなくて、何もしないことだと思う。『できない』という壁は自分が勝手につくり上げているもの。僕はそんな幻想を打ち破りたい。」

とある雑誌に書かれていた登山家の栗城史多さんの言葉。1カ月ほど前に、偶然栗城さんのドキュメンタリーをテレビで見た。その時に「こういうチャレンジ精神が旺盛な若者もいるんだ」と強烈な印象を抱いた。

そしてこの言葉。どこか冷め気味に最近あれこれ考えている自分に痛烈に入ってくる言葉である。若い人から学ぶことは多い。

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2011.02.12

プレゼン作りで「始まり」を知った

来週の18日に町の教育振興会の集会がある。教育振興運動は岩手独自のものであり、各学校とも副校長職も担当者になって、その運動の促進をしている。
今年度は本学区が発表になっていて、自分はそのプレゼン資料作りを担当している。発表は会長さんだ。
そのプレゼン作りで、本校にある昭和40年代、50年代の資料の読んだ。
そこには、地域での親子読書、大人の読書等の実践が熱く記されていた。運動が発足した当時の息吹を感じることができた。

もともと本県で教育振興運動がおこるきっかけは、昭和30年代の学力テストが全国最下位であり、県をあげてよりよい教育を作ろうということだったらしい。確かにその頃の教育環境はいいものではなかったであろう。
岩手県のホームページには次のように書かれていた。

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◇ 教育振興運動は、学校、家庭、住民等が総ぐるみで、地域の教育課題の解決に自主的に取り組む岩手県独自の教育運動です。

◇ 昭和40年に、県内各地で地域をあげて学力向上のための取り組み(読書運動など)を行ったのが始まりで、以来、本県の教育水準の向上、子どもの健全育成、家庭や地域の教育力向上など、岩手県の教育環境の整備充実に大きな役割を果たしています

◇ 子ども、親、教師(学校)、地域、行政の5者が、それぞれの役割を果たしながら、相互に連携して進める運動です。
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具体的に取り組んだこととして、「学習机を家庭に」「机を購入できないのなら、リンゴの箱を机がわりに」「おみやげはお菓子ではなく本を」といったエピソードがあげていた。40年以上前、我が子のために、親子と学校と地域が一生懸命になって取り組んだ様子が想像できた。

当たり前だが、何事にも始まりがある。自分が担当になっているもので、そういう始まりを知っているか否かということは大きいと思う。この始まりのエピソードを聞いて、本学区に親子読書運動の火を小さくするわけにはいかないと感じた。
今回のプレゼン作りで、活動そのものを引き継ぐだけではなく、理念をどう受け継いでいくか。それが大事だと思った。

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2011.02.11

「魂の振動数が同じレベルの人」

 この3日間で一日フリーは今日のみ。しかし、アウトプットのみするというのは自分にとっては難しい。インプットも時々入れながら過ごした。

 「そう言えばビジネス本もこの頃読んでいないな」と思い、自分に刺激となりそうなかつて読んだ本を取り出す。パラパラと何冊か読んで、印象に残る個所をじっくりと読む。特に、こちらの本の中の「魂の振動数が同じレベルの人としか、出会えない」という部分が目に入ってきた。

「誰もが自分の時間感覚が遅いとは感じていません。自分のまわりには、自分と同じレベルの魂の振動数の人たちが集まっています。遅い人たちも、速い人たちも、自分は普通だと思っています」

この内容を読んで、あれこれ最近のことでうなずくことが次々と出てきた。また、他者を理解する手掛かりになった。
同時に自分が今まで入っていたプロジェクトで、「魂の振動数が同じメンバー」で仕事をすることの心地よさも思い出された。
いかに魂の振動数を同じにするか。自分のテーマの一つになりそうだ。

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2011.02.10

教師力本、その後

「プロ教師直伝!「教師力」パワーアップ講座 ―0からプロになる秘訣23箇条―」が発売されて10日あまり。
アマゾンにも反映されました。

読まれた方からの反応がやはり嬉しいです。個人メール、ブログでのアップ。リップサービスもあると思いますが、これはまさに著者冥利につきます。私の教師としての道を決定づけた有田先生のメッセージからは、「自分もまだまだ学ばなければいけない」と痛感しました。

また印象的だったのが、玉置先生の「学校マネジメント力は、その立場になってから学ぶのでは遅いのだ」というメッセージ。本書はミドルリーダーの心構えについても言及しています。
私自身、教諭時代に意識はしていましたが、学校マネジメントについて学んだのは実質管理職になってから。なってみて、「もっと早く学ぶべきだった」と思ったものです。自分の反省の執筆でもあります。

明治図書さんのランキングにもランクインしました。現在総合ランキングで46位。こちらも楽しみです。

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2011.02.09

60万アクセス

 本ブログが60万アクセスを突破した。一日平均300アクセスぐらいである。ここ数年このペースは変わらない。

 この数自体は、私のブログにしては多いと思っている。というのも、担任時代はこのブログが実践データベースのような役割を果たしていたが、今は書ける内容も限られており、かんじんの「実践」が少ないからである。
 それでも1年間に10万アクセスもあるのは本当に有難いことだ。

 スタートは2004年5月。もう7年近く前になる。当時はブログも流行語になったが、この7年の間にさらに新しいメディアが登場している。このブログが今度どのようになるかわからないが、今現在までの自分の情報発信基地であり、自分というのは何をしているかというメディア名刺代わりになるということは事実である。
 どうぞ今後ともよろしくお願いします。

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2011.02.08

有難い寄贈

時々冊子や本の寄贈がある。先週は2冊も。
自分も送ることがあるのでわかるが、本を送ることは手間がかかる作業である。
メールで添付ファイルで送るのとはわけが違う。
しかも経費がかかる(本代+送料)ことであるから、送られてくること自体に感謝する次第である。

1冊は以前学校訪問(研修講師)させていただいた校長先生から。「私の国語教室」という私家版の冊子である。ページ数108ページで、しかも6巻。
このような冊子を作り続けていることにまずは敬意を表したい。その時の私の講座内容も部分的に掲載しており、これまた自分の記録としても有難いことである。

さて、この冊子の中で私が参考になるのは、「学校経営計画」や教師対象の校内報、PTAや校長会関連の寄稿等が豊富に掲載されていることである。なかなかこのような原稿は目にする機会はない。
読ませていただきながら、校長職として教員の意識を喚起させるポイント、保護者や子どもたちへの校長としての働きかけの大切さを感じた。いい冊子に巡り合わせていただいた。

 
もう1冊は、岐阜の長瀬拓也先生の「教師のための成長術」(黎明書房)である。
長瀬先生は今年30歳の若手教師。それでいながら、この本が単著としては4冊目である。目覚ましいご活躍である。

 今までの本も読みごたえがあったが、今回も同様。副題に「「観」と「技」を身につける」とある。確かにそうだ。若手教師は教師技量を上げようとするから、技術を求める。それはそれで大切なことだ。教師としての力量をアップすることは当然だ。しかし、同時に「観」も必要だ。これは簡単には身に付かない。長瀬先生も失敗をしながらも立ち直ったのは、「観」を転換したからだと言う。
 そのような「観」も「できて当たり前という意識を捨てる」「毎日続けることを大切にする」と具体的に示されている。特に若手教師に読んでほしい一冊である。

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2011.02.07

「フラッシュ型教材のススメ」

私が関わった本の紹介です。
いろいろな講座でフラッシュ型教材を紹介してきていますが、そのフラッシュ型教材についての本が発刊されます。

「フラッシュ型教材のススメ -基礎・基本の徹底にICTを使おう-」
編著者: 高橋 純・堀田龍也
刊行日: 2011年3月10日(木)
本体価格: 1,800円

です。こちらのサイトに詳細が書かれています。
「フラッシュ型教材とは何か」「活用のコツは何か」といった基本的なことから、様々な活用方法まで一冊にまとめられています。
私も一部執筆しました。
まだ予約段階ですがぜひどうぞ。アマゾンはこちらから。

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2011.02.06

予告なし避難訓練

今年も「予告なし」の避難訓練を行った。
教師だけは知っているが、子どもたちには「抜き打ち」ということになる。
子どもたちにも感づかれないように行事黒板にも書かないし、子どもたちに配付する通信の行事予定にも書かない。
だから、13時の開始直前にもいつもの休み時間と同じように、体育館や教室で子どもたちは遊んでいた。中学生はもろもろの連絡で職員室に来ており、開始係(非常ベル鳴らしと放送担当)の自分としては、「いつ開始するか」と迷ったほどだ。

ふだんの避難訓練と違い、校内のあちこちから避難。教師が事前指導をしていないので、「なんだ」といった話し声も聞こえる。行動もスムーズではないところもあった。それはそれで自然なこと。実際に同じ場面になったら、このような行動になるだろうということを教師もわかったし、子どもたちも本当の力を試された。
そんな中で、体育館で遊んでいた子たちは中学生がきちんと小学生を自主的に整列させていた。小学生だけだったとしても、高学年が整列させていただろう。これはふだんの避難訓練の成果である。きちんとした事前指導の避難訓練も必要なわけである。

アメリカ研修の時の小学校では「予告なし」で月に一回避難訓練が行われる。
私が経験した時には、社会で小麦粉を水で練って立体地図を作っている最中だった。避難を告げるベルの音に、手にべっとりと小麦粉をつけたまま子どもたちは避難した。
確かにいつ避難が必要になるかわからない。給食の時もあるかもしれないし、トイレに入っている時かもしれない。いつでも「予告なし」で避難できる力が子どもたちには必要だろうと思っている。

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2011.02.05

熟議カケアイで「教育の情報化ビジョン」

熟議カケアイで「教育の情報化ビジョン」の項目がスタートした。こちら

ここでの話し合いも興味深いのであるが、掲載されている基本的な資料が、今度の教育の情報化の基本的な方向性になると考えると、熟読しておきたいと思う。
「教員支援ワーキンググループ」「情報活用能力ワーキンググループ」「デジタル教科書・教材、情報端末ワーキンググループ」と、どれも興味深い内容である。
ここ数年は自分の中ではこの分野は勉強不足。しっかりと学びたいと思う。

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2011.02.04

自戒

当たり前だが、同じ学校、同じ役職も3年目になると仕事もやりやすくなる。
「そろそろあの仕事に取り掛からないといけないなあ・・・」ということもわかっていて、2月の繁忙期も目途がたっているので、今年は早めに取り掛かっている。来週・再来週は例年より少し余裕があるだろう。

しかし、この「慣れ」がくせものである。先日とある仕事で、「毎年のことだから」ということで提案された文書を見かえすこともなく、例年通り仕事をしたつもりでいた。
ところが一つ重要な連絡先があることに気付いた。すぐに連絡をして事なきを得たが、気付かなければ失礼になるところであった。

明らかに「慣れ」から生まれたもの。自戒しなければいけない。「慣れ」に慣れてはいけない。

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2011.02.03

読売ワークシート通信

いつか実践してから紹介しよう・・・と思っていたものの、実践する機会がなかなか巡ってこない(担任ではないので仕方がないのであるが・・・)ので紹介しよう。

こちらのWebに「ワークシート通信」というものがある。教室で新聞を活用するための学校・教員向け記事教材の
無料配信サービスである。
送られてくる教材は、「最近の記事」と「記事に関連する簡単な設問」と「回答記入欄」を1枚にまとめたワークシートである。

・すぐに教材として活用できる
・ホットなニュースが題材として扱える
・短時間でできる

新聞を活用した実践がすぐに始められる魅力的な教材である。それが無料。私も教えていただいた日に即申し込んだ。
ちなみに今回送られてきた記事は、「サッカーアジアカップ優勝」「新燃岳噴火」等、子どもたちも関心を示す内容である。こちらでも反響の様子が記されている。
自分が実践できるのは補欠授業の時。その時を楽しみに待とう。

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2011.02.02

発表レポートを見られる有難さ

 県の総合教育センターには今まで何度か関わっている。発表者として、研究協力校として、シンポジウム登壇者として・・・である。それぞれ自分にとってはかけがえのない学びであった。

 今年度は昨年度登壇したこともあり、毎年1回ある発表会には不参加である。いろいろな教員が何年かに1回は発表会に参加した方がいいと考えているので、これは当然のことである。
 しかし、県の教育センターのWebには、発表者用のレポートがダウンロードできるしくみになっている。こちら。これは発表を聞くことができない人にとっては有難いことである。さっそく社会科はダウンロードして拝見させてもらった。

 むろんこれは発表を聞く側にとっても有難いであろう。出張の「予習」ができるからである。研究会参加で学びを深めようとする教師にとっても有難い仕組みなのである。

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2011.02.01

今年も感じたお父さんパワー

昨日はスキー教室だった。

雪が多いであるから、子どもたちも保護者もスキーにはよく親しんでいる。そこで、スキー教室には保護者の方8人にお手伝いいただいた。小学校の世帯数は20軒。そのうちの8人であるから、4割である。しかも今回は新しい方が2名。今まで携わった方々を入れるとほとんどの方がスキー教室に携わっているのである。
そのような熱心な保護者の皆さんのおかげで子どもたちの腕もみるみる上達していった。

夜はコーチしてくださった保護者の皆さんと保護者宅で一献。
これも毎年のことである。2年前は遅くまで懇親を深めすぎてしまい、宿泊させていただいた。翌日の勤務は厳しかったがいい思い出である。
昨日も楽しい話はもちろん、学校や地区の子ども会の話で盛り上がった。あっという間の4時間だった。来年度のスキー教室のための具体的な改善案もいただいた。。

PTA活動で「おやじの会」を作ったのが成果として報告されている例も聞いたことがある。母親中心のPTA活動ではないという点であ。
その点、本校は「おやじの会」など作る必要がない。自然な形でずっと地域でのネットワークが伝承されてきている。今回も1年生の新しいメンバーの皆さんにしっかりと引き継がれていた。改めてすばらしい地域と感じた。

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