ももの節句の話
担任ではないが、「地域のよさ・日本のよさ」についての1~2分程度の小話は授業の最初や最後でできる。
本校では礼法室にひな人形を飾ってある。毎年飾るのに自分もけっこうな時間を費やしているので、せっかくだから、小話を考えた。
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3月3日。ももの節句です。
学校にもひな人形が飾られていますね。
どうして、ももの節句の時にひな人形を飾るようになったのでしょうか。
昔の中国には、3月の初めに川に入って、身のけがれを清めるというならわしがありました。それが日本にも伝わってきましたが、やがて紙でできた人形に自分のけがれを移して、川や海に流すようになりました。「流しびな」という行事です。
それが時代が変わるにつれ、「流しびな」と「人形あそび」が結び付いて、今のように人形や道具を飾って、女の子の成長と幸せを願う日になったのです。
ひな祭りで出てくるものにひしもち、ひなあられ、白酒があります。
ひしもちは白、緑、赤の3色が多いです。白はとける雪と清らかさを、緑は草がめばえることを、赤はももの花を表していると言われます。ひなあられも似た色で作られています。
これらのお菓子を食べることで、自然のエネルギーをもらい、健康の育つと言われています。白酒は飾られるもので、ももの紅色と白酒の白色で「紅白」となり、めでたいとされているものです。それぞれの色にこめられた意味があるのです。
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今後もその時々にあった小話を考えていこう。子どもたちに伝えていきたい話である。
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