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2011.03.17

避難所で「卒業式」

帰ってからのテレビはもっぱら地元テレビ局のニュース。

その中で、宮古の鍬ケ崎小学校の「卒業式」をとりあげていた。
その小学校は避難所になっている。津波で魚市場が飲みこまれたが、その学区の小学校だ。
校長先生、副校長先生も宮古時代にお世話になった先生方。
きっと子どもたちに「卒業式」をさせてあげたいと思ったのであろう。

避難所にいる子たちも多いだろうから、子どもたちは私服にジャンバー。先生方も同じ。ホールのような場所で卒業式は行われた。
校長先生から卒業証書を渡される。あとは校長先生と担任の話。
真剣に聞く子どもたちは本当に美しかった。
短時間のシンプルな卒業式。
同じ県内の教師として「よくぞ行ってくれた」という思いである。
卒業式前に教室での様子も紹介されていたが、実に楽しそうだった。

それはそうだ。今、被災地の子どもたちが一番望んでいるのは「学校に行きたい」ということであろう。
学校に行けば、「日常」が返ってくる。たわいもない友だちとの会話が心を癒す。
先の卒業式はそれに加えて、小学校生活の一区切りを激動の日々の中で終えることができたのだ。
一緒に卒業式を見ていた数人の保護者の皆さんも本当に感動していた。

この卒業式だけではない。
「がんばろう 大沢」と画用紙に力強く書いたポスターを6年生が作って、被災者を励ましている話。
ビデオレターで「おじいさんは行方不明だけど、私たちは元気です」と健気に話す子どもたち。
被災している子どもたちが希望の灯をともしている。
この子たちのためにも、大人が負けるわけにはいかない。

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Comments

きのうの「本当の涙はこれから」を読み,確かにその通りと思いました。災害があっても,二日もあれば解決すると思っていました。でも違うんですね。もう帰ってこない人もいるんですね。
わたしの地区では,卒業祝賀会の取りやめが相次いでいます。わたしは「やりましょう」と言いました。やめちゃったら,経済活動が停滞します。それよりも,明日に向かう元気を,養わなければなりません。学年単位でささやかに行いますが,前向きな会にしたいと思っています。

Posted by: かつのり | 2011.03.17 at 21:19

かつのりさん、コメントありがとうございます。

祝賀会中止。多くの地域でそうなっていると思います。
被災地の皆さんの心情を考え中止するのも1つの判断ですし、「一生に一度のことだから」とあえて実施するのも1つの判断だと思っています。

当たり前のことですが、実施するのは不謹慎とは思いません。特に子どもたちが一生懸命に準備して楽しみにしてた会ならぜひ実施して希望をつなぎたいものです。

Posted by: サトマサ | 2011.03.18 at 06:14

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