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July 2011

2011.07.31

「学校力」

担任時代、学級目標は「力をつける」だった。一人一人や学級全体が学力、体力、道徳力、集会力等、さまざまな力をつけてほしいということで、子どもたちと共有してしていた。

昨日インプットをしていて、ふと「学校も『力をつける』ようにしていかないとダメだよなあ・・・」と感じた。
「では学校に必要な力とは?」「そういえば〇〇力とよく名付けられるから『学校力』というキーワードもあるのではないか?」と思い、「学校力」で検索したら、こちらのサイトが具体的で分かりやすかった。
「学力」「指導力」「経営力」「安全・危機管理」「スクールアイデンティティ(SI)」・・・確かに学校力を測る妥当な基準である。改めて自校について思いを巡らす。視点が決まれば、特色も見えてくるものである。

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2011.07.30

一つの「社会体験」

朝日新聞にキッザニア社長の記事が掲載されていた。オープンしたきっかけ、子どもたちを育てることへの思いが書かれていた。
キッザニアは一度行ってみたい施設である。授業での活用をしている学校が多くあることもWebでわかる。

さて、記事の中で次のように書かれていた。

昔は、子どもをおつかいによく行かせました。おつかいも一つの「社会体験」なんです。

確かに自分もそうだった。おつかいに行かせられたり、親戚に一人で届けものをしたりしながら、隣町のにぎやかな街をワクワク、ドキドキしながら歩いたものだった。社会科好きで、あちこちの街を歩くのが好きなのも、この経験があるからかもしれない。
今、地方の子どもたちはこういうことがしにくい世の中になってしまった。我が家も買い物と言えば、小さい頃から、親と一緒にスーパーである。
また、次のようにもの書かれていた。

何より大事なのは、子どもが「仕事って楽しいもんだな」と思えることです。

キッザニアではそういう思いになる仕掛けがきっと多くあるのだろう。
さて、本校の子どもたちにも「社会体験」や「仕事って楽しい」という思いにさせたい。どういう場面でどういうことができるか。新聞記事を読みながら、考えていきたいと思った。

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2011.07.29

「高齢化」のよさ

今日のニュースでこちらの記事が目に入った。

教育雑誌では「若手教員の育成」が特集されることがあるが、それは一部の都道府県のことと思われる。多くの都道府県ではこのような実態である。
本県も同様だ。むしろ、この平均数値よりも高いのではないかと推測する。多くの学校で高齢化が進んでいる。

自分の初任の頃の学校もそうだった。男性教員に限っていえば、20代の自分の他は、30代1名、50代5名という構成だった。自分の父親ぐらいの先輩方と一緒に仕事をしていたことを思い出す。
しかし、それが決して悪かったということではない。多くの先輩方から、大切なことを学んだ。自分のしたいことを発言したり実践しても広い心で見てもらえた。学校自体もベテランが多いから、「安定した」状態だった。

理想的なのは、どの世代もバランスよく配置されている構成であろうが、高齢化であればそれはそれで先のようなよさがあるだろう。そのよさが引き出されるような学校運営が大切なのだと考える。

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2011.07.28

子どもたちの活躍

区内の水泳記録会。
子どもたちの活躍ぶりに大喜びをした。「よくがんばったなあ」「すごいなあ」・・・シンプルであるが、そんな思いである。

3月の大震災と4月の大きな余震。
本校プールは決定的なダメージを受けた。今年の水泳学習は「授業で近隣にある他校のプールを借りる」という形になった。水泳記録会のために、どの学校も放課後練習を行うが、今年はそれができないということになった。さらに「授業で」と言っても週に3回が限度である。移動にも時間がかかるし、貸してくださる3つの学校にも負担はかけられない。

限られた中での記録会参加ということで、1カ月前に練習がようやく始まった時には、子どもたちも心配だったことであろう。その分、1回1回の練習は密度を高めてがんばったのではないかと思う。

実際の今日の記録会の様子は駐車場係だったため、最後のリレーしか見られなかったが、記録一覧を見ると各自が自己ベストを次々と更新していた。順位に限っても堂々たるもので、たくさんの入賞の賞状をいただいた。
ハンディがあったことを全然感じさせない活躍に、大きな拍手である。

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2011.07.27

「Hot Edu+」(ホットエデュ・プラス)

Hot Edu+」(ホットエデュ・プラス)が発刊された。
実物投影機の活用事例を知っていただくために作成されたものである。
ビジュアルかつ分かりやすく活用事例が紹介されている。写真の1枚1枚を見ていると、「実物投影機を使ってみよう」「こんな使い方があるんだ」という気持ちになる冊子である。

本校で情報教育担当の先生に紹介したら、活用事例に目を奪われていた。他の先生方にもこれから紹介していきたいと思う冊子である。

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2011.07.26

1学期終了

7月26日。無事1学期を終えた。正直ホッとしている。
転勤した学校で仕事を全うするには多くのエネルギーを必要とする。

・新しい学校に慣れる
・震災関係の被害の対応を適切にする
・新しい生活パターンを作る
・「新たな仕事」を同時進行で行う

これらに力を注いだ1学期だった。
副校長の仕事自体はどの学校でも違いはないのであるが、その方法は学校によって異なるものが多い。また、前任者によっても違う場合がある。市のシステムの違いもある。
その点では慣れるまである程度時間は必要であった。1学期はそれに加えて、震災関係の仕事+依頼されての事務局・研究会仕事もどんどん入ってきた。通常の仕事だけではなく、広く仕事ができた。
時間のかけた分、自分の「強み」としていた「授業への積極的な参加」と「ICT活用」については前任校ほどではなかった。
また、今まで大きな比重を占めていた家での「第2の仕事」は必要なものだけにとどめた。本務である仕事のためにはこれは適切な判断だったと思う。

さあ、夏休み。本校はわずか3週間。研修以外は全く通常の勤務ではあるが、家でのフリー時間は増える。
自分の立ち位置を確認する貴重な機会だと思っている。じっくり考えて、2学期以降の方向性を探っていこう。

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2011.07.25

夏休みの特集

今回の管理職向けの教育雑誌は読みごたえがあった。夏休みにすべきことを考えた。

教職研修」8月号
特集が「夏休みのマネジメントで学校の1年が決まる」。夏休みだからできる働きかけを紹介。振り返りあり、教職員間の交流あり、施設点検もある。本校もあさってから夏休みに入る(岩手の夏休みは短い。本校は22日間)が、ゆっくりと話ができるチャンスでもあると感じた。

総合教育技術」8月号
特集が「教師は夏の研修会で磨かれる」。著名教師の研修体験と民間研修会の学びの作法は若手教師には必読。かつての自分の修業を思い出した。著名団体紹介では、授業づくりネットワーク、教材授業開発研究所等、自分がお世話になっている団体が続々紹介。読みごたえがある。

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2011.07.24

エネルギーをいただいた大会

今日は県の陸上交流大会。本校児童も1名ハードルで参加。県でも決勝まで残れるのでは・・・と願っていたらその通り。実力をしっかりと発揮して、自己ベストを更新し見事に3位になった。盛岡まで重いテントを運んだかいがあったものである。

さてさて。こういう大会のよさは、自校の子の応援だけではない。いろいろな方に会うことができる。今回も多くの縁のある方々に会うことができた。
朝の練習でさっそく、前任校の笹渡小の子たちに会った。小さい学校だったが、陸上の力は抜群の子たちだった。6年生として成長した姿を見ることができた。水沢小時代の先生方ともお会いする。自分がいた時には低学年だった子たちだ。応援にも力が入る。
かつての同僚の皆さんともお会いし情報交換。その中でも、沿岸に行っている同僚ご夫婦に会った。心配していた方々だ。アパートは流され、学校も・・・という話。「それでも自分たちはいい方です」と言う姿に言葉も出なかった。
そういう学校からも今回の大会にも多くの選手たちが来て、活躍していた。多くの人に会い、そして話して「がんばらねば」と思った大会。朝早くから丸一日、暑さで日焼けしたが、エネルギーをいただいた大会だった。

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2011.07.23

郷土芸能伝承の誇り

とある新聞の地方版にコラムを定期的に書いている。今回執筆したものを紹介する。

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郷土芸能伝承の誇り

 今年度から奥州市立広瀬小学校へ異動となった。水と緑に囲まれた地域にある全校児童五十一名の小規模校である。
 転勤してその学校の特色を感じる行事は、五月にある運動会である。紅白リレーや玉入れ等の運動会の定番競技と共に、本校では「広小剣舞(ひろしょうけんばい)」が披露される。

 もともと学区は郷土芸能の盛んな地である。学校近くの国道沿いには、「人と自然・光り輝く郷土芸能伝承の郷」という看板が輝いている。剣舞だけではなく、鹿踊や人形芝居といった多くの伝統芸能が代々引き継がれてきた。
 広瀬小学校でも、学区の特色である郷土芸能を引き継ごうと、三十数年前から「広小剣舞」を地元の鴨沢念仏剣舞保存会の指導を受けながら取り組んでいる。 
運動会に向けた練習の段階でこの剣舞を初めて見たのであるが、その時の子どもたちの迫力に圧倒された。 思わず、本番ではどれだけすばらしいのだろうかと想像をしたほどだった。

 さて、広小剣舞では子どもたちは多くの衣裳と道具を身に付ける。自分たちで着ることは難しいから時間をかけて家の人に着せてもらう。衣装を身に付けた子どもたちは、まさに「郷土芸能の伝承者」そのものである。家の人たちも誇りをもって我が子や孫を晴れの舞台に送り出す。
 運動会の本番は「勇壮」の一言に尽きるものだった。子どもたちが一心不乱に伝統の舞を披露する姿に、見ていた地域の皆さんから、大きな拍手が送られた。それは郷土芸能をしっかりと引き継いでいる子どもたちへのエールと言えるものだった。

 地域に伝わる郷土芸能とそれを受け継ぐ誇り。子どもたちはその誇りをもちながら郷土芸能を代々伝えていくに違いないと確信した。

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2011.07.22

「副校長の仕事って?」

ある学年に補欠で入る。他校での水泳学習前の隙間時間だった。
短い時間で子どもたちが来週あるお楽しみ会の話し合いをしていた。
サッカーのチーム分けで、どうやら一人不足ならしい。
たまたま、そばにいた私を見て、「副校長先生が入ればいいんじゃないですか?」という意見が出た。
(お楽しみ会のサッカー・・・よーし、燃えるなあ)
と思ったものの、担任ではないし休み時間でもない。しかも、対応すべきことがある時間だ。残念。

「残念ながら、先生は仕事があります」
「何の仕事ですか?」
「副校長の仕事です」
「副校長の仕事って何ですか?」
と一人の子とやりとりになった。

その瞬間、子どもたちに副校長がどんな仕事か、パッとひらめなかった。
「学校のために役立つ仕事です」
と言ったものの、その子は首をかしげてみんなの話し合いの輪に加わった。

考えてみれば、どの教職員も「学校のために役立つ仕事」をしている。我ながら、うまい説明ではないと思った。
子どもたちにどう説明したらいいんだろう。ちょっと思案中である。

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2011.07.21

授業づくりネットワーク夏大会

自分自身は参加できませんが、下記大会が開催されます。
お近くの方、いかがでしょうか?

授業づくりネットワーク2011in福岡
 多様性を強みにした授業を追究する!
  -ワークショップ×協同学習-

■日程:2011年8月10日(水)〜11日(木)
■会場:福岡工業大学
■8月10日(水)
 12:30〜13:00 講演
        「多様な子どもが学びやすい授業をつくろう!」
 13:30〜16:00 体験型講座1
     「アクティビティー+ファシリテーションを学ぼう!」
 16:30〜18:30 Mini−1グランプリ2011
■8月11日(木)
  9:30〜11:30 講演・対話型インタビュー
               「学びのしかけを本気で考える」
 12:30〜16:00 体験型講座2
                 「協同学習ワークショップ」

●詳しい内容・申し込み先はこちら

ちなみに私自身はこの夏はお休みをいただいたので、こちらこちらに参加予定です。(各1日)

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2011.07.20

母校の先輩方の本

そうか、君は課長になったのか。」(佐々木常夫著 WAVE出版)

本の帯に「課長本の決定版」と書かれていた。自分の今の立場も小規模事業所の課長に近い(係長か?)ものだと思い購入。「考え方」として学ぶことが多かった。
・高い志が人を動かす ・プレーイング・マネジャーにはなるな ・「部下を守る」を勘違いしない ・常に上位者の視点で考える・・・今の自分に喝を入れられた感じである。

シティズンシップの教育思想」(小玉重夫著 現代書館)
興味のある研修会に参加したかったが都合がありできなかったので、せめて本でも読もうと思い購入。中身は参考文献がしっかりとついている教育思想に関わる本だった。これは自分がふだん読まないジャンルであるが、大学時代にはこの手の本はよく読んでいたことを思い出し読む。歯ごたえがあった。こういう本も今後は読まなければいけないと感じた。

この著者お二人は共に、私の高校の先輩である。特に小玉氏は同じ時代に同じ学校にいたことがわかった。(小玉という名字は私の生まれ故郷に多い)。同窓や同郷というのはそれだけで嬉しいものである。

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2011.07.19

船長としての誇り

朝日新聞の全国版にこちらのニュースが出ていた。復興のニュースもあれば、まだまだ心配なニュースもある。でも、これは間違いなく嬉しいニュースである。遊覧船は美しい海の街、宮古には欠かせない。

この坂本船長のお子さんを宮古時代に、二人担任した。二人とも利発な子で、授業でポイントとなる発言をよくしてくれてだいぶ助かった(研究授業がこのころから増えてきた)。
しかし、その授業での発表以上に鮮明に覚えていることがある。二人とも、船長である自分の父親を誇りに思っていたことだ。何度も誇らしげに父親の職業の話を聞いた。

今回も記事を読むと勇気ある行動で船を守ったことがよくわかる。記事には出ていないが、自分の命だってどうなるかわからない状況だったのでは・・・と推測する。そして、帰ってくるまで家族は気が気ではなかっただろう。
そして、今再度宮古のために立ちあがっている。あの子たち(二人とももう20代だが)は改めて父親を誇りに思ったに違いない。

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2011.07.18

海の日

海の日。こちらのサイトから。

海と日本の深い関係

1 「海の記念日」がもともとの由来

 海の日は、七月第三月曜日です。
 一九九五年(平成七年)に作られた時には、七月二十日でした。この日は、もともと「海の記念日」でした。
 今から百数十年前の明治九年、時の明治天皇が大型の船で、青森、北海道を回り、横浜に帰ってきました。その頃、船による移動に不安を感じていた一般の国民も、明治天皇が無事に帰ってきたのを知って、その安全性に信頼を置くようになりました。
 その横浜港に帰ってきた日にちが七月二十日で、その日を海の記念日としていたのです。なお、その時の船である「明治丸」は、船としては日本初の重要文化財となっており、今も保存されています。

2 世界で六位の海洋国家

 日本は世界でも面積が広い国ではありません。世界地図を見てわかる通り、日本より面積が広い国はたくさんあります。
 しかし、よく世界地図を見てみましょう。日本は海に囲まれ、さらに多くの島があります。そのため、日本の力が及ぶ海の範囲は広いものです。その範囲を難しい言葉で「排他的経済水域」と言いますが、その海の広さは世界で六位なのです。
 日本よりはるかに広い国である中国やブラジルの排他的経済水域の海の広さよりも、日本の方が広いのです。
 このことは私たちの食生活と大いに関係があります。皆さんの中にも魚好きという人が多いと思います。古くは大昔の縄文時代から、魚や貝をとって日本人は食料としてきました。今も、魚や貝を食べる量は世界でもトップクラスです。

3 もともとは治療目的だった海水浴

 さて、皆さんにとって海の楽しみと言えば海水浴ですね。今年になってすでに行った人もいることでしょう。
 この海水浴が始まったのは百五十年ほど前のことです。その頃のお医者さんたちが始めたとされています。しかも、楽しむためではなく、病気の治療のために入っていました。治療のための海水浴の本も発行されたほどです。やがて、海水浴場がどんどん増え、今のように暑い夏を快適に過ごす楽しみに海水浴も変わってきたのです。

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2011.07.17

自分の頃とは違う

娘の大学父母懇談会に参加した。岩手支部ということで会場は盛岡。初めてということで、新鮮なことがたくさんあった。

大学からの説明の中に、GPAというものがあった。こういう評価を取り入れているのかと感心したり、就職先の一覧を見てあれこれ考えたり、細部まで考えたプレゼンテーションを見たり・・・・と休日に出かけた甲斐のあるものだった。資料も保存版となるものだったし、就活時の保護者へのアドバイスもあった。
終了後は、個別相談と懇親会もあったが、それらはパス。それでも、来年度も来ていいなと思うものだった。

自分が大学に行った頃は、こういうことはきっとなかったであろう。大学が「面倒見がいい」ということを、「そこまでやらなくても」と思う人もいるだろうが、少子化の中での大学経営を考えたら、ここまでする方が志願者も集まるし、特色も打ち出せる。時代が変われば、大学の在り方も変わるのだ・・・と感じた。これは公立小中学校にも共通する部分があるだろう。

それにしても行き帰りの電車も新鮮だった。被災地証明書発行による高速道路利用者の増加で、高速道路の移動の時間が読めなくなった。混雑するだけではなく、インターでは渋滞で何十分も待たされることもあるらしい。
そこで今日は電車で移動。これは正解だった。交通事故でインターが閉鎖され、その影響で国道も渋滞したらしい。電車では首都圏と違いケータイを見る人は少ない。何気ない方言の会話にホッとする。自分は駅内の本屋さんで本を買い、夢中で読書。いい時間であった。

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2011.07.16

教育雑誌から

社会科教育」8月号(明治図書)
特集が「災害の歴史と人類の叡智:エピソード42」である。今回の震災のことがこの特集のきっかけにもなっているだろう。ただ、内容自体は様々な視点から災害を取り上げている。現実に社会科で今年度5年生で扱う場合、被災地の先生方で悩む人もいるかもしれない。そのヒントとなる。中でも尊敬している新保先生(北海道)の論稿は日本の国土の特色を見直す点で実に参考になる。

初等教育資料」7月号(東洋館出版)
すでに3週間近く前に発売されていたのだが、本屋に受け取りに行っておらず・・・。ここ数週間の生活を反省。瀬戸内寂聴さんのインタビュー記事が光る。

「源氏物語」を教えると言うことは文化を教えることなのです。言葉もですが、子どもに日本の歴史と文化を教えなければいけないのです。

この言葉に社会科教師としての役割の大きさを再認識した。

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2011.07.15

教育の情報化の 実態等に関する調査

平成22年度の学校における教育の情報化の 実態等に関する調査結果の速報値が出た。こちら
毎年注目しているのが、やはり自県の結果だ。
小学校の「都道府県別 教員のICT活用指導力の状況」によれば、本県は今年もどの項目も30番台から40番台。
この結果をどうとらえるかである。低ければそれだけ伸びる余地も多いはずだ。実際に現任校でも同じことを思っている。
本県や地区のために自分ができること、すべきことがまた一つ改めて見えてきた感じである。

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2011.07.14

新書を楽しむ

このごろ読んだ新書から。

投球論」(川口和久著 講談社現代新書)
 野球関係者の本は好きでよく読む。野村監督の本などは、人生を学ぶ書にもなっている。これは川口投手(元広島、巨人)が著者。「投球論」という書名の通り、投球について詳しい説明が読みがいがある。もちろん、野球については素人なので感心することばかりなのだが、それとは別に「こんなふうに授業を詳しく描写できるといいなあ・・・」と思う。今も時々テレビで見るが、著者がぐっと身近になった。

日本一の秘書」(野地秩嘉著 新潮新書)
 「サービス」について、考えてさせる書。「日本一の秘書」だけではなく、「名物ドアマン」「似顔絵刑事」等、その道の達人のことがくわしく紹介されている。それぞれの人に共通するのは、やはり、「一工夫を自分で考え出している」という点だ。当たり前といえば当たり前なのだが、それを生み出し続ける点が違うのだと感じた。


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2011.07.13

9年前の風景

昨日、夜の会議のために5時台に自宅近くを車で通った時、信号待ちになった。
ふと歩道を見ると、小学校4.5年生ぐらいの女の子と黄色い帽子をかぶった1年生の妹が下校の途中だった。暑い天気に二人とも汗を流して、顔を赤くてして歩いていた。

「今ごろの下校ということは、1年生が児童センターに行っているのだろうな・・。それをクラブをやっていたお姉ちゃんが迎えに行って、一緒に帰るところなんだろうなあ・・・」

そう思ってみていると、後ろを歩いていた妹に姉が、「ほらっ、ちゃんと歩いて。帽子もかぶって!」とだらんとしていた黄色い帽子を被せてあげた。
ずっとその姉妹を見ていたらからか、発進する時にお姉ちゃんと目があった。ちょこんと礼をしたように見えた。

車を運転しながら、「我が家もあんな感じだったなあ・・・。こういう時代もあったな・・・」と9年前を思い出していた。高学年の長女が入学したばかりの次女を毎日児童センターに迎えに行っていた。その二人も今は大学生と高校生。

きっと地域の人たちも、小学生の子たちを見る時に似たようなことを思っているのだろう。「我が子たちもこうだった・・・」と。この学区では、スクールガードで年配者の地域の皆さんが、暑い中あるいは寒い中、子どもたちを見守ってくれている。こんな気持ちもあるのかな・・・とふと思った。

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2011.07.12

研究を考えるサイト

こちらのサイトを拝見して、自分の研究の立ち位置を考えている。
実践研究は今もしているのだが、学会で発表するような研究は4年前でストップしたままである。あの頃、わずか3年ほどであったが、本格的な研究について触れた(あくまでも入門した程度だ)ことは、自分にとって大きな勉強であった。その後の実践研究自体にも大いに役立っている。

先のサイトを何度も読み直して、今の自分にできる研究は何か考えている。「優先順位を変える」「スキルを磨く」「研究会に参加したら何をするのか」といった内容も日々の研究にも応用できる。そう考えると久しぶりに学会の空気も吸いたくなった。勉強したいこと、勉強すべきことはたくさんある。

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2011.07.11

何に取組むか

震災4カ月目。

今日入ってきた新聞には「岩手の復興教育」のことが書かれていた。一般の新聞掲載記事はこちら
今日の研修会でも話題になっていた。

送られてきた冊子には、「災害時における情報伝達と説明責任の在り方」という提言が。災害時に保護者に子どもたちをどのように引き渡すか、どの学校にとっても大きな課題であろう。
さらに「節電教育」という活字も見つけた。

自分自身、被災県の教員として何をすべきかあれこれ考えている。勤務校での実態に合わせての取組みである。当然であるが簡単にはいかない。少しずつ取組みながら、トータルとして方向性が見えてくればいいと思っている。

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2011.07.10

4カ月になるが、余震が続く

あの日から明日で4カ月だ。
まだまだ復興には遠い現状がある。自分の勤務校も、影響が続いている。自分もその対応が今も重要な仕事である。

そのような中、今日も余震があった。震度3程度だったが、長い時間揺れていたので、「もしかしたら強くなるかもしれない・・・」と思った。先週も4時前、寝ている時に長めの地震があった。この時も、「強くなるかも」と思った。自分の中で、常に「地震がまた来る」という意識があるので、そのように考えてしまうようになっている。

天災は忘れた頃に(やって)くる」とあるが、自分は今後忘れることはないであろう。
折しも、今日の地震で被災地では津波注意報が出された。しかも沿岸地方は今日は猛暑日。被災地の皆さんの苦労を思う。

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2011.07.09

久しぶりに・・・

ここ2週間は自分の時間が限られた。以前なら睡眠時間を削って・・・というところだが、今はそういうわけにはいかない。翌日つらい状況になる。今日、一段落ついて久々にゆっくりと読書。ただし、PTA作業後の暑い中ということで、本屋には行かず我が家にある本の中からの紹介。

□部下を定時に帰す仕事術(佐々木常夫・WAVE出版
「時間予算」の発想が今の自分にとって大切と感じた。「今日はこの仕事を」と思っていても次々と対応すべきことが出てきて結局翌日回しということがよくある。最初から30%の時間しかないと考えれば、その中で工夫をせざるをえない。「捨てる仕事」を決めるという発想もいい。時には必要だ。

□憎まれ役(野村克也、野中広務著 文春文庫)
野球と政治。似ている部分が多いと思いながら読む。「憎まれ役」というタイトルながら、真実に近いものが多い。「人気だけでは勝てないのは、政治と野球だ」「まぶしすぎる光は人を誤った道に導く」「国会に出席し続けることを見ていた人物」等々、興味あるエピソードが多かった。


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2011.07.08

若手・中堅の「息吹」を戴く

いつの間にか一回り以上の先輩方は現職を引退され、年下の中堅・若手の先生方の方が多い年になってしまった。その先生方といい縁をいただいている。

その縁があって、一関の研修会に参加させていただいた。昨年の11月以来である。
手作りの自主的な研修会。30代の脂ののった世代の先生方。お互いの実践を率直に出し合う雰囲気。こういう研修会の空気に触れること自体が自分にとっても大きな刺激になる。

模擬授業、被災地の映像と今後の悩み、都道府県の覚えさせ方、今取り組んでいる研究、新しい職種で感じていること等々、実に幅広い内容であった。私も模擬授業を行った。すばらしい皆さんと一緒に学ぶこと自体が、自分の同じ頃のエネルギーを思い出させてくれる。それは、今の自分にも活力になる。その点ではこういう会が県南で開催されることが幸せである。また、その息吹に触れたいと思うような研修会であった。

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2011.07.07

「言い訳しないで・・・」

このごろは遅く帰る日が多く、暑さや水泳引率もあって、体力が消耗気味だった。
特に今日の夕方には疲労感もピークに。ただ、今日は夜の仕事はないし、外勤もあるので6時過ぎに退庁しようとしていたら、前任校からとあることで問い合わせの電話があった。用件を済ませたら、気になっていたことを聞いた。それは中学校卓球部の地区予選の結果である。

今年の中学校の1年から3年は、自分が赴任した時の4年から6年。授業にも頻繁に入ったり(研究授業もした)、よく話をしたりと思い出深い。全校生徒が13名のみなので卓球部しかないが、昨年の新人戦では好成績を収めていた。
今回の結果を聞いたら、男女ともアベック県大会出場ということだった。女子は優勝+個人ベスト4独占。男子も4人だけの出場で3位。これは0勝2敗から団体戦をするということなので、快挙と言えるだろう。個人とも1位をとったということ。まさに小さな学校の大きな勝利である。

毎日こつこつと練習に励む。先生方も上手に指導する。保護者もバックアップをする。子どもたちも意欲をもち、強くなることで自信をもったことで、さらに強さを増した。

赴任した時の紹介式で、その頃の生徒会長が「人数が少ないことを言い訳にせず・・・」と言ったことを思い出した。あの子たちはそれを実行したんだなあ・・・と疲れ気味の体もシャキッとした。自分も言い訳しないでがんばらねばと。

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2011.07.06

他校に行って気づくこと

水泳学習で他校に行って学習する機会が7月は多い。
自分も引率ということで、プールだけではなく、職員室等に挨拶に行く。
その時にその学校の普段の子どもたちや先生方と接する。

これはとても貴重な機会だとこのごろ考えている。
というのも、普段であるから、子どもたちの自然な姿に接することができるからだ。

とある学校では、1年生の子たちが教室前のベランダで花に水をやっていた。一人の子が私に気づき、「こんにちは」と挨拶。こちらも「こんにちは」と大声で返す。そうしたら、次々と他の子も「こんにちは」の連続だった。何とも微笑ましい情景だった。

別の学校では、職員室に挨拶に行くと、近くの席の先生だけではなく、遠くの席の先生からもあいさつの声が聞こえてきた。明るい職員室。接し方がいつも丁寧で安心して職員室に入っている。

他校で気づくことは、そのままわが身やわが校を振り返ることに直結する。やはり貴重な機会である。

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2011.07.05

出会いに気づく

昨日の話の続き。
記事には、「すばらしい職場の同僚との出会い」のことも書かれていた。
自主研修だけではなく、同僚の先輩の中に尊敬できる人がいて、それが教師としての自分を形作ったというものである。これも私自身の経験からよくわかる。
そうなると、「そういう出会いをした人はいいが、しなかった人はどうなるのだ」ということを考える人もいるかもしれない。

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 「自分にはそういう出会いがない。何と恵まれない教師人生だろう」と嘆く人もいるかもしれない。
 それは半分事実かもしれないが、半分は事実ではないと思う。
 きっと恵まれた「出会い」が今までにもあったのだ。それに気づかなかっただけである。
 自分の場合には、幸いにも「出会い」に気づくことができた。この「気づき」が教師人生での分岐点だと思う。特に若手教員時代の出会いの重要さは言うまでもない。

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こちらの本にかつてこう書いた。
この考えは今も同じだ。恵まれた出会いは誰にでも与えられると思っている。
逆に、恵まれた出会いをした人たちは自分たちが学んだことを還元する番だ。一人でも多くの先生に還元できれば、「恩返し」になると思っている。

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2011.07.04

「自主研修」が有効

教育系新聞に優秀教員調査をした社会教育主事さんの結果が出ていた。確か文科省でも先ごろ調査結果が出ていたと記憶するが・・・。

その中で、「校内研修」「校外研修」「自主研修」の中で、当然のことながら自主研修が一番高い数値を示していた。その中でも特に高かったのが次の3つ。

・「自主的組織・サークルでの研修」・・・4.57
・「民間の教育研究団体による研修」・・・4.49
・「教育に関する専門的書籍の購読」・・・4.47 5段階での平均

この3つがあるのとないのでは、確かに教員生活は全く違うものになるだろう。自分の経験から、もし自分にこの3つの経験が足りなかったら・・・と思うと恐ろしい。
逆に言えば、この3つにどれだけ深く関わっているかということが大事であろう。それは今の自分も同様である。経験年数を経ると上記の上2つの関わりは薄くなりがちだ。そのようにならないように、自分も関わりを深めていくようにするための努力も必要だと改めて思う。

それにしても次のくだりには考えさせられた。
「優秀教員に共通することとして、自身が優秀だと自覚しておらず、失敗や挫折の連続であったという認識をもち、多様な実績を上げていても「完成の域に達していない」と考える傾向がある」

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2011.07.03

安心対応

とあるチケット購入のために旅行代理店へ。
通常はインターネットや駅で直接購入するので、年に1度あるかないかだ。
今回は選択肢がいくつも考えられるものなので、お店で検討するのがベストと考えた。
担当者と接したのは30分あまり。安心できる対応に感心してしまった。

・検索・対応が早い
・代案がパッと出てくる
・全て埋まっている状態の画面を見せてくれる
・たくさんあるチケットを見やすいように置いて説明してくれる
・最後には即立ってあいさつ

「常に笑顔」というわけではないが、まさにプロの仕事。急いでいた自分にとっては、本当に有難かった。
学校であれこれ対応することの多い自分にとっては、異業種のこのような振る舞いは勉強になる。
自分の対応を見直さなくては。

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2011.07.02

レクゲームの楽しさ

休日ではあったが、区主催の子ども会研修会行事へ。
各地区の子ども会の役員の方が中心に集まった。その中で「子ども会活動の時にできそうなレク」を教えていただいた。教員であればこの手の研修会は受けたことがあるだろうが、子ども会の担当者にとっては間違いなく新鮮で楽しかったに違いない。

その中で「たい・たこ」というゲームがあった。2人組になり、どちらかが「たい」役、一方が「たこ」役になる。教師が「たい」や「たこ」と言って、相手を叩いたり防いだり・・・というゲームだ。こちらに詳しい。

自分がこのようなゲームを学級づくりに取り入れていた頃を思い出した。その頃は「ウシ・ウマ」で行っていたが、学級中盛り上がったことを思い出した。それらのゲームの多くは、組合関係の生活指導講座で教わったり、その関係の本から実践してみたものだった。
今は全く行っていないが、今回思い出したことがこの研修会の一番の収穫だった。引き出しの中に入れておけば、いつか使うこともあるからだ。

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2011.07.01

この一週間

この一週間は時間的に厳しかった。水曜日に宿泊学習でテント泊。他の曜日も夜に学習会、懇親会があり、家にいる時間も学校にいる時間も限られた。
若い時であれば、このような一週間も「睡眠時間を削れば何とかなる」ということで大丈夫だったが、さすがに今はそういうわけにはいかない。次の日にてきめんである。
仕事自体はこれを見越して取り組んでいるが、限られた時間でできなかった分の仕事は土日でいくらかカバーしようと思っている。(その土日も計3回の出動があるが・・・)

さて、仕事面ではそのような状況であるが、逆にふだんの職場と自宅往復と違い、多くの人に出会え、あれこれ情報を得ることができた一週間とも言える。これはこれで貴重な機会。昨日の懇親会ではあれこれ考えさせる話題もとび出した。

こう考えると外部に出る機会が多い週はそれはそれでいいし、その機会が少ない週もふだんの自分のインプット・アウトプットが充実する。要は自分の考え方次第である。

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