世界に誇る日本の花火
こちらのサイトより
1 世界に誇れる技術
「夏の思い出は?」と聞かれて、「花火」と答える人も多いと思います。全国各地で花火大会が開催され、色とりどりの花火が空いっぱいに広がります。思わず「きれい!」「美しい」とつぶやいてしまいますね。
花火は外国にもありますが、日本の技術は世界に誇れるものと言われています。
・大きな丸い形で、様々な色をつけて大きく開く。どこから見ても丸く見える。
・一つの円だけではなく、二重、三重の円になる
・色が途中で変わる
日本の花火であれば当たり前と思われるようなこれらの技術は、外国では当たり前のものではありません。昔から代々受け継がれてきた技術が今も進化して、日本の誇れる花火になっているのです。
2 花火の歴史
日本の花火は今から四百年前に、外国の花火名人が初めて披露したと言われています。最初は将軍や大名など、位の高い人の間で広まっていましたが、やがて年中行事になりました。食料不足や伝染病で多くの命が失われているような時代に、その時の将軍が亡くなった方の霊を弔うために、お祭りを行い、その余興で花火を打ち上げましたのです。これをきっかけに、その祭りで毎年花火を打ち上げることになり、人々の間で花火を見ることが広がったということです。
花火が人々の間に広まると共に、最初は赤色の火の玉が上空に上がる程度のものだったのが、花火師の登場により大規模なものに代わって来ました。今から百年ほど前には、色とりどりの花火が打ち上げられるようになりました。
職人さんの手で昔から高い技術が日本の花火を支えてきたのです。
3 「たまや~」と言うのはなぜ?
ところで、よく花火を見て「たまや~」「かぎや~」と言いますね。これは、江戸時代の花火師の「玉屋」と「鍵屋」がもとになっています。花火大会で二人の花火師が技を競い合い、人々が「たまや~」「かぎや~」と声をかけあっていました。ところが、玉屋は大火事を起こしてしまい、花火はできなくなってしまいました。それでも、当時の掛け声がそのまま現在まで引き継がれているのです。
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