先祖を供養するお盆
こちらのサイトより
1 お盆とは
お盆は亡くなった先祖の霊を家に迎い入れ、供養する行事です。八月十三日~十六日に行われるのですが、地方によっては七月のところもあります。
先祖の霊が帰ってくるということで、様々な行事が行われます。お墓参りをするだけではなく、多くの親戚の人たちと会う人もいることでしょう。先祖がいなかったら、自分はもちろん、家族や親戚の人たちも生きていません。改めてその先祖に感謝する行事と言えます。
2 迎え火・送り火、きゅうりとなす
お盆で先祖を迎える時には、家の前で「迎え火」をたきます。燃やしたけむりに乗って先祖の霊が家に戻ってくると言われています。また、お盆の最後の日には先祖に帰ってもらうために「送り火」をたきます。「灯篭(とうろう)流し」といって、川に灯篭やお供えものを流す行事をありますが、この送り火の行事の1つです。
ところで、お供えものの中にきゅうりとなすにマッチ棒やわりばしなどで足を付けたものを見たことはありませんか。これは先祖の霊があの世とこの世を行き来するための乗り物としているものです。
きゅうりは馬のかわりとされ、「早く家に帰ってくるように」という願いが込められています。なすは牛のかわりとされ、「少しでも遅く帰るように」「お供え物を持っていってもらうように」という願いがこめられています。
3 お盆に帰省し、盆踊りに参加する
お盆の間は親戚などに帰る人もいることでしょう。テレビなどでは、混雑する新幹線や渋滞の高速道路がよく映し出されます。「混雑するのなら別の時期に移動すればいいのに・・・」と考えるかもしれませんが、お盆の時期に先祖の霊を供養するわけですから変更はできませんね。昔は、田舎から働きに出ていた人もお盆と正月だけでは帰ってきていたものでした。それくらいお盆は大切にされてきたのです。
このお盆の間に「盆踊り」に参加する人いるかもしれません。これも、もともとは先祖の霊が帰ってきているうちに行う行事でした。今は踊りを楽しんだり、地域の人と仲良くなったりすることが目的となっているところが多いと思います。それはそれで大切なことですね。
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